オーディオみじんこ
オーディオイベントレポート
Hi-End Show Tokyo 2004 9.24〜26
ハイエンドショウトウキョウ2004
2004.10.11新規!

開催場所:有楽町交通会館12階 開催日:2004 9.24〜26

交通会館で開かれたハイエンドショウトウキョウ2004に行って来た。今回で3回目となる同展示会は中規模ながら個性的なメーカーが出展している。会場は大きなフロアーに各7社が同居し、これが5フロアで、計35社が参加。今回は3階に1部屋設けられ、ここに7社がブースを構えていたらしい。しかし、私は3階会場の存在に気づかず、12階フロアのみを見学して立ち去ってしまった。というわけで、ここではハイエンドショウトウキョウ2004における12階に出展していたメーカーの内、私が興味を抱いた展示品のみレポートする。ハイエンドショウの出展社など詳細はハイエンドショウ公式ホームページzqをご覧あられたい。
コンバックコーポレーションのブース。レイミョーブランドのシステムが陳列されていた。レイミョーのCDプレーヤーCDP-777が目を引いた。これは秋葉原のヤマギワ電気本店ハイエンドオーディオフロアにも展示されているので、目新しいわけではない。ただ、ビクターのトップローディングメカニズムやエクステンデッドK2プロセッシングDACを採用している点が興味をそそられる。なお、コンバックの扱い品には、自社ケーブルブランドであるハーモニクス、高級プラグのワッタゲート、ケーブルアクセサリーのエナコムがある。
異様な風貌で注目を集めるハニワクボテックというメーカーのスピーカーだ。このスピーカーの正式名称はHANIWA Acoustic Creation Systemというらしい。同社は突然オーディオ業界に現れた。それも相当念入りに企画されたものであるらしく、このハニワスピーカーを中心としたAcoustic Creation System(音場創生システム)というパソコン制御のオーディオシステムを構築しているらしいのだ。ただ、スピーカー以外の具体的なシステムの品名などは不明。それにしてもこのスピーカー、ハニワとは変わった名前だ。ネーミングについては「現代人が失いつつある原始的でダイナミックな音楽のエネルギーを取り戻すことを願って埴輪(はにわ)という名前を冠した」と、同社のカタログには書いてある。正直、ダサい名前だなーと私は思ったが、印象に残る名前ではある。たしか、最近の月刊「無線と実験」にも、ハニワについて特集されていたかと記憶している。これだけ異様な姿のスピーカーだから、今後は各誌で紹介されることだろう。ハニワの寸法はH1740×W1000×D570。つまり、人の高さほどもある巨大スピーカーだ。しかし、側面から見るとけっこう薄く見える。それでも、コンプレッションドライバー抜きで奥行き57cmあるので、設置にはそれなりの面積が必要だ。エンクロージュアはMDF合板を積層し、これを自社の3次元加工機で成型している。こんな離れ業ができるのも、もともとクボテックが立体物の3D化やコンピューター制御による3次元加工機のメーカーだからだ。なお、このスピーカーの値段は、カタログに表記がないため不明。
ウーハーを良く見ると、見覚えのあるユニットだ。このフレーム形状からすると、たぶんFOSTEXのFW308ではないか。コンプレッションドライバーにはTADがあてがわれていた。ちょっと意味合いが違うかもしれないが、見た目的にもホーンと言う共通点からも、アバンギャルドのホーンスピーカーと対決させれば面白そうだ。私が来場した時には音出しをしていなかったので、音色は分からなかったが、ぜひ聴いてみたい。なお、同社ホームページによると、11月頃には東京と大阪に試聴室を開設するらしい。
MIRADのプリアンプSRA-C20とパワーアンプSRA-M20。MIRADは静岡のヤナギヤ電気というメーカーのブランド名。昔から細々とアンプを作っていたらしい。プリはソリッドステートだが、パワーは真空管採用だ。このセパレートアンプ、なんといってもデザインが美しい。極めて洗練された意匠を有している。同機もやはり陳列のみで試聴は出来なかったが、この意匠には良い音がするに違いないという洗脳力がある。なお、同機はヤマギワ電気本店に入荷していたので、現物を見たい方は同店に訪れると良いだろう。価格はプリアンプSRA-C20が\450,000で、パワーアンプSRA-M20が\650,000。また、オーディオアクセサリー誌112号P24〜27に同機の試聴記事が掲載されている。右写真は完実電気が輸入するPSオーディオのケーブル類。RCAやXLRのインコネケーブルがラインナップされている。PSオーディオの電源ケーブルは値段が手頃で造りはしっかりしていた。雑誌での評価も高かったので、日本に輸入されてから短期間で認知度が高まった。したがって、PSオーディオの取扱い店も増えていったが、電源ケーブルについては電気用品安全法による販売規制のため店頭から消えてしまった。なお、完実電気はPSオーディオの他に、ベルデンやシュアーを輸入している。
47研究所のブース。ちょうど、すべて同社の機器で組んだシステムで試聴中だった。同社の8cm口径フルレンジスピーカーModel4722で鳴らしていた。試聴ソフトはつじあやの。右は同社のCDトランスポートピットレーサー。Model4704/04という改良型のピットレーサーだ。しかも黒タイプだ。うーん、機械って感じがかっこいいなぁ。47研究所は私の住居からも近いのだが、行ったことはない。
ブリッジオーディオラボラトリーのセパレートアンプ。東京都品川に居を置くオーディオメーカーだ。昨年と同様の展示。左がプリアンプのBC-1で、右がステレオパワーアンプBP-1。いかにも造りが良さそうで、実際に相当懲りまくったコンセプトの元、製品化されている。とても存在感のあるアンプだが、雑誌に数回紹介されただけで知名度はいまいち。右はカインラボラトリージャパンのブースで、同社が扱うCayinの新製品。
SDサウンドはOTLアンプで有名。同社の真空管パワーアンプTOPSTONE i-3は見ているだけで惚れ惚れしてしまう。やっぱり6C33-CBは存在感あるなぁ。今回も特に目新しいものはないが、同社の製品をずらりと展示。
有限会社エイアンドエムのブランドエアータイトのブース。地味ながら頑なに製品開発を続けるメーカーだ。いぶし銀の外見が印象的で、デザインもシンプルで好感が持てる。秋葉原ではヒノオーディオで見かけることができるものの、マイナーなブランドである。右上はエアータイトのブースに置かれていたドイツのTRANS ROTORというメーカーのアナログプレーヤー。名前はFatBobというらしく、価格は\840,000とのこと。ターンテーブルはアルミ押し出し成型で、ピカピカに研摩されている。これは実に所有欲を楚々られるプレーヤーだが、いかんせん値段が高いなぁ。ヒノエンタープライズが販売代行するらしい。
さて、これでハイエンドショウ2004のご紹介を終える。この他にも魅力的な展示が幾つもあったのだが、写真にうまく写らなかったので割愛する。
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