オーディオみじんこ
オーディオイベントレポート
「2004東京インターナショナルオーディオショウ」
東京国際フォーラムガラス棟6階

開催日:2004年9月24〜26日 開催場所:東京国際フォーラム

ここでは2004東京インターナショナルオーディオショウのガラス棟6階の各商社のブースを紹介する。6階には6社がブースを構えていたのだが、ここでは4社を紹介する。
G602号室はティアックエソテリックカンパニーのブース。昨年と同じくAVANTGARDEの巨大ホーンスピーカーTRIOとBASSHORNがコンサートホールさながらに朗々と鳴っていた。総額\18,900,000と驚愕の価格。日本で買った人はいるのだろうか?右の写真はエソテリックの新製品。G-25Uというマスタークロックジェネレーター/DDアップコンバーターだ。ワードクロックに用いられる発振器は水晶で、クロック精度は±1.0ppmと十分な性能。また、本機には同軸と光のデジタル入力があり、入力信号を192kHzまでクロックアップできる。大きさは442W×96H×359Dと薄型。2つの注目すべき機能を搭載しながらも、価格は\262,500。いままでDDコンバーターやクロックジェネレーターは高価であり、それぞれを購入すると、100万は突破していたはず。それがこの値段なら安いだろう。
左はエソテリックブランドの新型SACDマルチチャンネルトランスポートP-01と電源部。9月初旬より受注生産開始らしい。見た目も国産機らしからぬ素晴らしいデザインだが、価格もびっくりの\2,310,000。右はモノラルSACD/DAコンバーターD-01。DACをモノラル匡体にしてしまうとはなんとも凄まじい。価格は1台\1,155,000。マルチチャンネル毎にD-01とあてがうと6台必要になる。P-01とD-01の接続はIEEE1394かES-LINKでおこなうらしい。ES-LINKとはエソテリックの独自規格で、本機で初採用された。プラグはXLRプラグを採用している。とにもかくにも、オーディオ業界の新風を感じる製品だ。私はとても買えないが。
左はエソテリックの電源ケーブル8N-PC8100と8N-PC8000MEXCEL導体ケーブルのカットモデルも展示されている。右は同社が輸入するバンデンハルのケーブルラインナップ。バンデンハルは老舗のブランドなので、名が知れているにも関わらず、オーディオ店ではあまり見掛けない。
G603号室はリンジャパンのブース。LINNの製品がずらりと並んでいる。スピーカーは同社フラッグシップのKOMRI。価格は5,775,000/本と大変に高額。
LINNのKLIMAXシリーズ。左はモノラルパワーアンプSOLOペア。右はステレオパワーアンプCHAKRA 500TWIN。価格は\1,260,000。アルミ削り出し匡体がなんともイカしている。CHAKRAというLINN独自の新回路を搭載しているらしい。極めて無機的なデザインなのに、天板の放熱スリットが深海の生物を想像させる。それにしても、パワーアンプだと言うのに驚くのはこの薄さ。たった6cmだ。こんなに薄く出来たのはスイッチング電源を搭載しているため。こんなに薄いのにSOLOの出力は8Ω時で290W、CHAKRA 500TWINは100W×2もあるという。
G607号室はデノンラボのブースだ。デノンの輸入部門だ。同社が力を入れているスピーカーがデンマーク産のダリだ。昨年はデノンの新型アナログプレーヤーの試聴がメインだったが、今年はダリのミドルクラススピーカーHELICONシリーズの試聴がメインだ。アンプにはデノンのPMA-SA11DCD-SA1が組み合わされていた。HELICON800は私もかつて聴いたことがあるが、高域が綺麗に再生できるものの、低音の量感が薄い感じがした。右はデノンラボが代理店輸入するキンバーケーブルの限定販売スピーカーケーブル。これは定評のある8TCと4TCの限定バージョンで、8TC-ANと4TC-ANという。キンバーケーブル設立25周年モデルらしい。今回はお披露目で、これから店頭に並ぶことだろう。ご覧の通り、テフロン絶縁シースの色が通常品と違う。通常品は黒と青だが、限定バージョンは透明と白で構成。なかなか綺麗な配色だ。8TCと4TCは\5,000/m未満のSPケーブルの中で抜群の音質を有するとの評判を耳にしていたので、ぜひとも使ってみたいケーブルの候補だった。この限定バージョンが出るとなると、ぜひとも入手したいなぁ。
G609号室は大場商事のブース。同者はジェフローランドやdCS、WILSON AUDIOAVALONNAGRAなどの高級ブランドを一手に輸入している。特にこれといった新製品がないので、展示内容は昨年とほとんど変わりない。どのブランドも私とは無縁の高額商品。CARDASSYUNYATA RESEARCHといった高級ケーブルブランドも扱っている。ところで、カルダスの電源ケーブルはPSE認証を取らないのだろうか。
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