オーディオみじんこ
わが情熱のスピーカークラフト
マトリックススピーカー:長岡鉄男先生設計MX-20AV改

 製作年:2002年 外形寸法W600×D450×H140 使用ユニット:ダイトーF-77A×3発 

マトリックススピーカー長岡鉄男先生設計MX-20AV
ソニーの業務モニタープロフィールプロKX-21HV1の音声出力を受け持つMX-20AV改。長岡鉄男先生の設計MX-20AVを元にしている。みじんこのオーディオラックと同時に製作、デザインもラックと統一。天板にオーディオムカイ製の中国産黒御影石オーディオボードを載せている。黒御影石はW600×D450×H20、重量15kg。MX-20AV改を強力にダンプする。
 みじんこは昨年春から夏にかけ、オーディオラックとスピーカーシステムを一挙に製作した。みじんこはすでにプロフィールプロKX-21HV1のスピーカー兼用テレビ台を自作していたが、新ラック製作に合わせて専用スピーカーを改めて製作することにした。設計は簡単だ。長岡鉄男先生がプロフィール向けSPを多数設計されているからだ。というわけで長岡鉄男先生設計のモニター用マトリックススピーカーMX-20AVを参考に、若干の寸法変更をおこなった。長岡鉄男先生の説明文によると「テレビの大きさに合わせて自在に寸法変更してもかまわない」とのこと。ま、ピュアオーディオ用のスピーカーではないため、内容積やダクト開口を多少変更しても構わないだろう。工作は特に難しいものではなかった。ただ、それなりのノウハウは注ぎ込んである。3つのユニットはマトリックス接続としている。スピーカーマトリックスは、2チャンネル信号から疑似サラウンド音場を造り出す技術。特殊なスピーカー配線方式をおこなう。スピーカーマトリックスについてここで述べると長くなる。長岡鉄男先生の関連本を参考にしてほしい。

 出来上がったMX-20AV改は満足の行く仕上がり。みじんこのオーディオシステムにしっくり溶け込んでいる。キャビネットの剛性は抜群。大音量も出るし、低音も過不足ない。そういえばこのMX-20AV改、プロフィールプロ内臓アンプでしか鳴らしたことがないが、ピュアオーディオ用としても十分使えそうだ。

マトリックススピーカー長岡鉄男先生設計MX-20AV
マトリックススピーカー長岡鉄男先生設計MX-20AV
MX-20AV改の組み立て途中。内部構造が良く分かる。側板は21×2枚=42mmと極厚。みじんこの他のラックとデザインを統一するためにこうなったのだ。キャビネット構造はバスレフ方式。Fd60Hzのダクトとなっている。長岡先生設計のオリジナルMX-20AVはW680×D450×H130で、フロントバッフルは八字。みじんこ仕様のMX-20AV改はW600×D450×H140、フロントバッフルは平面に変更し、フロント前面より10mm後退して固定。スピーカーケーブルはダクトからの直出しとなる。 MX-20AV改のフロントカバー。ユニットがぴったりハマるように円形カッターで5.5mm厚シナ合板をくり抜いた。カバーの大きさは518×98。円形くり抜きはφ74。さらに片面粘着式ブチルゴムシートを2枚重ねて張り付け。このブチルゴムシートは東急ハンズ渋谷店販売で販売、厚み0.5×500×400。ブチルゴムシートはユニットのフレーム形状にカットしている。これによりカバーと本体の間に出来るフレームとユニット止めネジ分の厚みを解消している。また、ブチルによる防振効果も狙っている。
マトリックススピーカー長岡鉄男先生設計MX-20AV
マトリックススピーカー長岡鉄男先生設計MX-20AV
ユニットを取り付ける。ユニットはダイトーボイス製7cmフルレンジユニットF-77Aを3ヶ使用。防磁ユニットだ。F-77Aは\1,000/ヶと激安。黒いコーン紙がかっこいい。フレームはプレス打ち抜きで簡素。音質はなかなか良い。試聴では、フォステクスFE87と同等の音質で、価格は半分以下。ハイCPだ。 カバーを取り付けたところ。ぴったりハマってひと安心。カバーの役目は、見た目に安っぽいF-77Aのフレームを隠すため。カバーはまだ一回塗りなので、色が薄い。この後、オイルステインを2度塗り、さらにラッカー黒スプレーで仕上げる。もう一組作ればピュアステレオとして十分使えるだろう。
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