オーディオみじんこへ戻る
オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年4月
2005.4.28
D-37ES鋭意製作中!
みじんこです。ホームページの更新もせずに何をやっているかというとスピーカー作ってます。D-37ESです。D-37ESは私にとって念願だった機種。板材をスーパーシナアピトンとフィンランドバーチのハイブリッドに、カットはマキゾウに頼んだりと、気合い入ってます!けど、このD-37ESは自分用ではなく、ホームページをご覧いただいて知り合った方からのご依頼。音道まで完成したので、とりあえず内部構造をお披露目。さぁ、これからが正念場だ!完成の暁には、製作過程も詳細に紹介したいと考えてます。では、今日はこの辺で、おやすみなさい。
2005.4.17
ここしばらくのオーディオ工作一挙紹介!

こんばんはみじんこです。今年に入ってからのオーディオ工作をざざっとご紹介します。

3月の工作。これはF-93。長岡鉄男先生設計のフロア型スピーカーだ。これ自体、私が作ったわけではない。先日おこなわれた長岡鉄男先生遺作スピーカーチャリティーオークションで私が買い取ったのだ。作例として月刊ステレオ誌に掲載された個体である。購入額はなんと5,000円。F-93に使われているユニット松下EAS-16F20が\7,300/本なので、ユニットより安く買い取ったことになる。ただ、お茶の水の会場から吉祥寺の自宅までの送料の方が\8,000と 高くついてしまった。このF-93は私の知人に譲るために入手。知人の依頼でオーディオラックも製作中だったので、ラックと同色の艶消し黒に塗ることにした。そのためにはまずユニットを外さねければならない。
こちら内部の様子。薄いグラスファイバーが斜に橋渡しされている。定在波抑制のための必要最低限の使用量だ。これでは少し物足りないので、グラスファイバーを追加することにした。使ったのは32kg/m3の高密度タイプだ。このグラスファイバーはチャリティーオークションの際、炭山アキラさんからいただいたもの。
グラスファイバーは素手で扱うとえらい目に合う。ガラスの繊維が手に突き刺さって、むずがゆくなるのだ。だから手袋をして触るようにしよう。ハサミでザクザク切れるので、必要な大きさに切断する。
エンクロジュア内壁への固定には木工ボンドやタッカー(ホッチキスのでかいやつ)を使うのが一般的だが、利便性を考えて私はスプレーのりを使うことにしている。スプレーのりをグラスファイバーの片面にスプレーし、それをエンクロージュア内壁に貼付けてやればよい。貼り付けはエンクロージュア内壁の背面側と天板面、それに側面の片側に施した。今思えば、少々貼付け過ぎた。
こちらはF-93の板の接合状態。雑誌では分からないが、接着箇所によってはけっこう板がずれて接着されている。ま、これも御愛嬌かな。塗装ついでに、こういった板接合のズレもヤスリがけで修正した。右上はユニットへのハンダ付け状態。ターミナルの穴に配線を結ばずに、リード線に近いところでハンダ付けするという工夫が見られる。なるほどね〜。
F93にはターミナルが搭載されず、バスレフダクトから直出しの状態だった。このままだと使い勝手が悪いのでターミナルを取り付けることにした。スピーカー背面にφ50の真円を開け、そこに丸型のターミナルを取り付ける。もちろん、内部配線をターミナルの内部側にきちんとハンダ付けしてから箱に取り付けてやる。写真右上は仮に嵌め込んだ状態。エンクロージュアの塗装後にきちんと取り付けてやる。今思えば、もう少し高い位置に取り付ければよかった。ターミナルが床に近すぎてスピーカーケーブルを接合しにくいのだ。
黒く塗ったF93。エコウッドカラーステインの艶消し黒を用いている。塗装完了後、ユニットに内部配線をハンダ付けし、エンクロージュアにネジ留め固定してやれば完成。右上は知人に引き渡すF93とオーディオラック一式。ラックはもちろん私の自作で、4箱を積み重ねて80cm弱の高さを有している。長岡式積み重ねラックだ。写真ではわかりにくいが、最天井面と最下段底面には厚み20mmの御影石を載せている。御影石には薄いツキ板を貼付けてあるので、パッと見は木の板のように見える。御影石で上下から挟み込んであるのでこのオーディオラックはとても頑丈だ。この一式を知人に渡したところ、とても喜んでくれたのでよかったよかった。それにしてもオーディオ趣味と言うのは場所を取るよなー。知人宅もこのラックとスピーカーを受け入れるために家具の大幅な移動を余儀無くされたらしい。
これは3月に製作した家内の化粧棚。棚部分は9mm厚シナ合板、背面は5.5mmシナ合板で製作。この位の規模だと1万円ほど材料代で出来上がる。家内も気に入ってくれたのに気をよくして、お次はCD棚の製作に着手したのだが、これがその後とんでもないことに。
さて、こちらは3 月末に製作したCDラック。左上写真は設置前の状態。右上が設置後の状態。我が家は狭い上に、子供のおもちゃと私のオーディオ雑誌が増えてきた。さらに子供が手に届く位置の棚にCDを収納していたため、子供がCDを引っぱり出すので困っていた。そこで、CDを子供の手が届かない場所に移し換えてやろうと考えぬいた結果、現在の棚の上にCD棚を上乗せすることにした。左上がCD棚の増設前の写真。125cmの高さがある。右上がCD棚を増設した状態。床からCD棚の上部までで215cmある。あと少しで天井に届きそうなくらいだ。このCD棚の製作にあたっては家内に事前相談していたのだが、出来上がったCD棚を設置したのを見て、家内の機嫌がすごく悪くなった。それもそのはず、壁一面がモノでうめ尽くされたため、ものすごく威圧感があるのだ。それに地震が来たらひとたまりもない。大きな家具が崩れてくるよりも、30cm四方の棚がバラバラに崩れたところに薄い合板で出来たCD棚が倒れてくる方がマシだろうと説明したのだが、家内はとても怒っていた。そうはいっても、作ってしまったものをいまさら潰すわけにもいかない。このCD棚事件を機に家内とはしばらく喧嘩状態に。数日後、地震対策用の家具固定金具を取り付けるという約束をして和解に至る。最近は家内も見慣れたらしい。おっと、地震対策をまだしてなかったなぁ。
9mm厚のシナ合板で製作した。背面パネルは5.5mmのシナ合板を使用。奥行きは16cm高さは90cm。幅90cmのCD棚と幅120cmの棚を作り、横に並べると210cm幅の巨大なCD棚になる。CDの収納枚数は約600枚。ラック最下段はDVDが収納できるようになっており、200枚のDVDが収納できる。最上段の2段は奥行きが5cmほどと狭くなっており、ここは私のリキュールのミニボトルコレクションを納めるための段。
まぁ、性懲りもなく工作をするものだと我ながら呆れるが、こちらは2 月に製作したアンプ用オーディオラック。私の愛機B-2103は高さが17.5cmほど。13mmのコーリアンボードを敷いているので、高さは18.8cmになる。かたや、B-2103を格納しているラックの内高は21.8cmなので、隙間が3cmしかない。これでは熱がこもりがちになり、アンプの寿命や音質面でも悪影響がありそうだ。そこでアンプを収納している最下段のラックを4cm高くすることにした。これは前々からやらなければならない課題だったのだが、最下段のラックを入れ替えるには全てのラックをばらさなければならない。これは相当な労力と時間を要する作業なので、躊躇していたのだ。さて、写真は新調した最下段用ラックで、外高は30cm、内高は25.8cmとなっている。これで、アンプ天板からラックまでの隙間が7cmとなり十分な放熱がおこなわれるようになった。新調したラックの側面にはφ60の穴を片面3つ開けた。この穴には放熱とラックの移動用の把手の役割がある。デザイン的にも面白いのだが、この穴は前面からは見えない。ラックの高さを広げたのには他にも理由があった。まず、ラックの入れ替えで余ったラックは知人に譲るラックに流用すること。また、現在より厚めのオーディオボードを敷くため空間的余裕を設けたかったという思惑もある。私は現在、オリジナルオーディオボードの製作を予定しており、ボードの厚みは20〜30mmくらいになりそうなのだ。
オーディオラックの入れ替えには計4時間程を要した。トラブルもなく手早く済んでほっと一安心。ラック入れ替えのついでに端子類の清掃をおこなった。綿棒や金属磨き布などを用いて導通部分を丁寧に研摩していく。左上はポリマールと言う金属磨き布コンセント電極を磨いている様子。ポリマールで電源プラグやコンセントを磨くと、酸化膜がみるみる除去され、代わりに磨き布が黒ずんでくる。ただ、ポリマールを金メッキなどメッキされた部分に使う場合、あまり強く擦らないようにしたい。ポリマールには研磨剤が混入されており、やり過ぎるとメッキが削れてしまうのだ。よって、メッキされたデリケートな接点には鹿皮やメガネ拭き布を用いると良い。右上は接点復活材各種。端子の清掃後、接点部分にこれら導通剤を塗ってやる。左からセッテンプロ、ケイグ赤、チタンオーディオオイル。どれも効果があるが、一番効果がはっきりするのはセッテンプロだ。音量が増したようになり、特に中低音のエネルギー感が強くなる。ただ、セッテンプロを塗ると端子が黒くなるのが球に傷。カーボン入りの液体だから黒ずむのは仕方ないとも言えるのだが。
ラック入れ替えのためにケーブル類を取り外した。まぁ、何本もあるわあるわ。これらの大部分が自作ケーブル。右上は高さを増したラック最下段の様子。
4月上旬には天井の吸音対策をおこなった。サーモウールと呼ばれる吸音材を画鋲で止めるのだ。サーモウールはニュージーランド産の羊の毛を主成分とした断熱材。本来は住宅の壁内の断熱材として作られているものであるが、オーディオ用の吸音材としても優れているらしい。よって、コイズミ無線では吸音材として売られている。サーモウールは江川三郎先生がオーディオ界に広めた吸音材であり、風雲江川工房ブランドで販売されている吸音浮雲はこのサーモウールを整形したものである。吸音浮雲もコイズミ無線で売られているが、3枚で実売\9,000ほどする。しかし、サーモウールを自分でカットし、天井に張り付ければ、浮雲と同等の効果が2千円弱で実現できるのではないか。私が購入したサーモウールは羊毛85%にポリエステル15%の配合割合のもので、サーモウール85という型番で売られている。他にサーモウール65(羊毛65%+ポリエステル35%)もあるのだが、吸音効果はサーモウール85の方がよいらしい。コイズミ無線の店員さんによると、羊の毛が多い方が耳あたりの良い吸音効果が得られるらしい。サーモウールをハサミで3分割し、天井に貼付けてやった。サーモウールはとても軽いので画鋲で簡単に固定できる。
サーモウールを貼付けただけではあまりに見栄えが悪いので、天井全体を布で覆ってやることにした。実のところ、天井の見栄えを良くするというのは積年の課題であったのだ。リスニングルームの天井は安っぽかったので、これを覆い隠したかったのだ。そこで、良さげな布はないものかとユザワヤなどの布専門店で麻布やオーガンジーなどを物色していたのだが、イマイチしっくりくるものがない。そこで思い出したのが、渋谷のパルコ3の雑貨店。だいぶ前のことだが、エスニック風合いの大きな布を売っていたのだ。久しぶりにパルコ3へ行ってみると、地下階のエスニック雑貨店で目的の布を発見!それがこの綿の布だ。180cm×270cmという大きな布で\3,000ほど。これを2枚使い天井を覆ってやった。そうそう、このなんとも優しい風合いが天井にぴったりマッチングしたのだ。固定にはジュータン固定ピンを使った。布はやや弛ませて貼付けた。サーモウールと綿布とピンを合わせ、1万円程度で天井の対策が完了!これが良くも悪くも変化がありまして、たしかに反響音が減少したようなのだ。この天井の対策をやってみて、いままでは余分な反射音が混じっていたのだなと感じる反面、なんだか妙な違和感がある。ちょっと音を殺し過ぎたように感じるのだ。なんだか、音楽の活気や旨味が少し押さえつけられたような。うーん、サーモウールを少し減らしてみようか。
これは工作と言う程でもないのだが、壁面にケーブル類を壁掛けしている様子である。このようにしておくと好みのケーブルをすぐに使えるし、ずらりと並んだケーブルをいつも眺められると言う楽しみもある。昔から壁にケーブルを釣り下げることはしていたのだが、引っ掛けるピンの強度がイマイチだったので、時々ケーブルが落っこちてくることがあった。今回は強度のある釣り下げ用のピンを見つけたので、ケーブルが綺麗にぶら下げられるようになったのだ。このピンは東急ハンズ新宿店で見つけた。ピンの針が壁へ斜下に突き刺さるように出来ているため、壁から抜け落ちにくいのだ。
さて、こちらは1月にリニューアルしたスピーカーベースだ。いままでは音質的に問題があるのを承知の上で、コンクリートブロックをスピーカー台として使用していた。コンクリブロックを素のまま使うと音痩せするなどの問題点があることを耳にしていたし、見栄えも悪い。見栄えを改善する為にコンクリブロックを黒く塗ってはいたのだが、そろそろどうにかしなければということで、昨年末あたりからスピーカーベースの新調を検討し始めた。様々な案を考えたのだが、最終的にコンクリブロックを徹底補強することにした。俗にいう金子式対策ブロックである。ただ、対策ブロックそのものではなく、私なりにアレンジした対策ブロックとしている。詳しい設計製作過程は専用ページでも作って紹介することにしたいが、おおよその概要はこうである。まず、コンクリブロックを4mm厚シナ合板で覆う。接着にはブチルゴムとシリコン系接着剤を複合使用。コンクリブロックの穴にはジルコンサンドをたっぷり流し込む。穴を埋めるにはとにかく大量のジルコンサンドが必要だった。コイズミ無線で得用サイズのジルコンサンドを購入し、キャリアーに縛り付けて持ち帰ったのだ。
ブロックの上下面にはコルクシート、アスファルト系防振シート、などをブチルゴム仲介にて積層したものを接着。板同士の隙間をパテ埋めし、ツキ板シートを貼付けてカラーステインで黒く塗装。乾燥後、スピーカーと接する上面には滑り止めゴムシートを貼付けてスピーカーがずれないようにし、床と接触する底面にはフェルト布を貼付けて滑りやすくした。このようにして完成したみじんこ流対策ブロックの大きさは11×400×240。製作個数は4個。重量は20kg/個とかなり重い。叩いてみても鳴きは一切ない。各種制振材が強力に効いているようだ。実際にスピーカーベースとして組み込んでみると、再生音がどっしり落ち着いたような気がする。極端な変化ではないが、悪くなったわけではないのでまずまず成功といったところ。
このようにして出来上がったスピーカーベースを設置したのがこの状態。旧来のシステムに比べ、アンプ用ラックを4cm高めのものに新調。またキャスター付きのラック最下段も1cm高くした。これでラック部分は5cm増しの高さとなり、129cmとなった。スピーカーベースも元のコンクリブロックから5cm高くなっており、ラックと同じ高さ129cmに揃えている。みじんこオーディオシステムが完成以来、ことあるごとに上へ上へと延びてきたラックとスピーカー達だが、もうこれ以上高くするのは危険だ。
こちらラックの背面の状態。ラック入れ替え作業のため、外せるケーブル類は全て外してある。ラック最下段のキャスターやラック内臓電源ボックスの様子がご覧いただけると思う。キャスターが付いているので動かすことができるのだが、けっこうな重量があるので移動には気合いと力がいる。一体どのくらいの重さなんだろうか。床が抜けないように祈る。それと大地震もこないでね。
えー、すいません。電源ケーブル6種の比較試聴まだやってません。多くの方から楽しみにしてますというメールをいただいておりますので、はやくレポートしたいんですけどね。お詫びに端末加工の状態をご紹介。写真右上の左側のケーブルから、アコースティックリバイブパワーマックス5500、アクロリンク6N-P4030、フジクラCV-S3.5、AET SCR-AC、サエクAC-4000(PL-4000)、ディーバス14-4CT。
最後に、こちらは現在製作中の音響拡散パネル。QRDのスカイラインそっくりじゃないかと言われそうだが、まさにその通り。スカイラインからヒントを得て、自作してみることにしたのだ。もちろん、全く同じと言うわけではなく、私なりのアイデアも盛り込む予定だ。材料はスカイラインと同じく発泡スチロール。東急ハンズで5cm厚のスチロール板を購入し、スチロールカッターで棒状に切断したものをスチロールボードに貼付けていく。これはリスニングルームの天井の梁の部分に取り付ける予定で、この様なものを5枚製作中。
2005.4.12
「BS-150-1のスピーカーボックス差し上げます!」応募締めきり

本日深夜2時頃告知掲載しました「BS-150-1のスピーカーボックス差し上げます!」に多数の御応募いただきましてありがとうございました!

応募を閉め切ります。現時点(12日22時)ですでに7人の方々からご連絡をいただきました。メールの早かった人へお譲りすることにしておりましたので、メールが一番早かった(4月12日08時39分)東京都内のY様にお譲りすることになると思います。皆さんから熱いメッセージをいただきまして恐縮です。正直、ここまで反響があるとは予想しておりませんでしたので、惜しくもお譲りできなかった方々、申し訳ございません。取急ぎご報告まで。
この件についての詳しい解説ページは
こちら

2005.4.11
春の香りと電源ケーブル

こんばんはみじんこです。東京の桜は先週末に満開。先週土曜には自宅の近くにある井の頭公園に花見に行きました。その時に空を見上げて撮ったのが下の写真。桜じゃないけど木々の芽吹きが綺麗でしょ。

トップページでもアナウンスしましたが、先々週末は電源ケーブルを一挙に6本作りました。旬の切り売り電源ケーブル一斉比較試聴のために。プラグは全てマリンコ(ワッタゲートも含む)で揃えております。ケーブルを接写した写真が綺麗に映っていたのでちょっとご紹介。

左上写真の左からディーバス14-4CT、サエクAC-4000(PL-4000)、AET SCR-AC、藤倉CV-S3.5、アクロリンク6N-P4030、アコリバPOWERMAX5500。たぶん来週あたりには比較レポートできるかなと思ったのだが・・・すいません、じっくり聴き込む時間がないため、まだ試聴できてないです。
電源ケーブルに用いたマリンコプラグ5266BLとマリンコIEC320。以前、ヤフオクでまとめ買いしたものと、手元にあったものを掻き集めたら6ペア揃った。実はワッタ5266BLとワッタIEC320も混じっているのだが、ブランド名が違うだけで内容は全く同じ。右上はケーブル端末を並べたところ。右からディーバス14-4CT、サエクAC-4000(PL-4000)、AET SCR-AC、藤倉CV-S3.5、アクロリンク6N-P4030、アコリバPOWERMAX5500。あぁ、これからの試聴に期待が高まるなぁ。
2005.4.5
遷りゆく秋葉原の風景

今回は秋葉原の電気街が遷り変わっていく姿をご紹介しよう。この2ヵ月ほどの間の秋葉原の変遷である。閉店する店、開店する店、秋葉原は常に変化している。

久々に秋葉原の裏通りを歩いていたらパソコンショップのOVERTOPがつぶれているのを見掛けた。2月末に閉店していたらしい。オーバートップのホームページを見て初めて気付いたのだが、ここはメッセサンオーの系列だったのだな。2階には一時期HTPCコーナーなんかを設けたり、カナムエレクトロニクスのHTPCケースを取り扱っていたりしていたので、閉店は誠に残念なことだ。
石丸ソフト3が生まれ変わった。今まで邦楽/洋楽/ジャズ/クラシックなどを幅広く扱っていたが、この度ジャズ/クラシックのみの取り扱い店になった。1階奥にはジュースの自動販売機が置かれ、ゆっくりくつろぐことができる。入り口には音楽雑誌やオーディオ雑誌も陳列販売されるようになった。1階にはレコードコーナーも開設され、往年の名盤レコードが揃っている。5階6階がジャズ専門フロア、2階3階4階がクラシック専門フロアとそして拡充された。フロアレイアウトはそれほど変わっていないが、以前よりややゆったりとした陳列様式になった。7階には試聴フロアーが作られることになっているようだが、ここはまだオープンしていないので、どんなフロアになるかは分からない。なお、邦楽/洋楽は道路をはさんだ向側の石丸電気パソコンタワーのあったビルに移動。そうそう、パソコンタワー自体がパソコンの取扱いを取り止め、石丸ソフト2としてリニューアルしたのだ。
日本通運ビル1階に設けられている喫煙所スモーカースタイルが模様替えした。スモーカースタイルは秋葉原の大動脈である中央通りと神田明神通りが交差する大交差点角に位置する。JTが運営しているようだ。正面にはヤマギワ電気本店、対角には愛三電気がある。秋葉原近辺は3年前から路上喫煙禁止になったので、各所に喫煙所が設けられている。その中でもこのスモーカースタイルは一番規模がでかい。このスモーカースタイル、いままで普通のガラス窓だったのだが、先月になって窓に半透明グリーンのシートが貼られた。室内には木の梁を組み、あたかも森の中にいるような感じ。ガラスから緑色の光が透過され、なかなか不思議な空間になった。それにしてもこのスモーキングスタイル、ジュースの自販機はたくさん設置されているのにタバコの自販機がない。
ダイナミックオーディオサウンドハウス店がいつの間にか消えていた。ここ最近、シャッターが降りたままだなと遠目から伺っていただのが、おかしいなと思って店の前まで行ってみたら、なんと店の看板が撤去されているではないか。後で知ったのだが、サウンドハウスは潰れたのではなくダイナ5555の隣に移転したのだ。
ヤマギワ本店の閉店予告については以前、この巡礼記でもご紹介したが、先月末にとうとう閉店した。神田明神通り道路拡張工事に伴う取り壊しのためである。再オープンは数年先らしい。秋葉原の大交差点に堂々とそびえていたお店だったので、ちょっと寂しい。オーディオフロアには高級海外ブランドがひしめきあっていて凄かったんだけどなぁ。右上はその巨大な容姿を表わしつつあるヨドバシカメラの秋葉原店「ヨドバシAKIBAビル」。これは山手線高架下あたりから撮影。右手前にあるのはロケット本店。ロケット本店から総武線をはさんで側にヨドバシAKIBAビルが建設されている。ヨドバシAKIBAビルは今年の9月にオープンする予定だ。ヨドバシAKIBAビルがオープンすると、秋葉原へ訪れる客の多くがヨドバシAKIBAビルに流れるだろう。なぜなら、ヨドバシAKIBAビルと秋葉原駅は直結される予定だからだ。従来から秋葉原にある電器店は苦境に立たされるかも。
秋葉原改札を右に出るとこのような風景が広がっている。3月30日には秋葉原駅前プラザビル、31日には秋葉原ダイビルがオープン。アキハバラクロスフィールドの中核をなす3棟のビルのうち、2棟がオープンしたことになる。秋葉原駅前プラザビルには和洋中の有名レストランが入店している。
ダイビルは31階建て。周りのビルとは段違いの高さだ。たしか、上層部はマンションだったはず。こんなところに住める人は一体どんな人なのかなぁ。アキハバラを見下ろして生活する・・・うーん究極のオタクだなぁ。
秋葉原駅構内に飲食店がオープンした。おにぎり屋、うどん屋、そば屋、ラーメン屋がずらりと。山手線に上がるエスカレーターの隣に位置する。まだ客入りは少ないが、認知度が高まれば賑やかになるだろう。
同じ構内には10分カットの散髪屋もオープン。これは便利そうだ。さらにカレー屋もオープン。
秋葉原駅構内に貼られている飲食店紹介のポスター。秋葉原駅は常磐新線の開通に向けて目下改装中なので、これからもどんどんと変化していくだろう。

このように秋葉原は刻一刻と変化している。常磐新線の開通、クロスフィールドの完全オープン、ヨドバシAKIBAビルのオープンなども控えているので、これからも秋葉原は変化し続けていくだろう。

2005.4.4
最近の秋葉原オーディオアクセサリー事情その1

秋葉原は今日も熱い!そういえば秋葉原クロスフィールドが先日オープンしたなぁ。
さて、4月といえばPSE施行から丸一年。国内外の電源アクセサリー事情は回復しつつあって、新製品も続々登場。これら新登場の電源アクセサリーも含め、今年に入ってからオーディオショップで見掛けた新製品や目を引く中古品をご紹介しよう。

キムラ無線に入荷しているAETのSCR-AC。実売\10,000/m。GAIAの後継ケーブルだ。SCR-ACの登場とともにGAIAは絶版となった。SCR-ACがキムラ無線に入荷したのは1月末の事だったと記憶している。SCR-ACはGAIAより若干太くなっており、たぶんφ12ほどだろう。SCR-ACの断面を見る限り、構造はGAIAを踏襲しているようだが、なぜかGAIAより柔軟性がある。音質的にもGAIAの発展系と考えられる。ということは切り売り電源ケーブルの最高峰か。これはぜひとも入手したい。
こちらAETの完成品SCR-AC。同社の新型プラグ/コネクターPSE-018/PSE-032が装着されている。右上はSCR-ACの上級機に当たるSIN-AC完成品。価格はSCR-AC完成品の倍以上。国産電源ケーブルとしては高額な方だが、世界的に見るとそれほど高額ではない。そう考えると電源ケーブルの世界も空恐ろしいなぁ。10万円近い電源ケーブルともなると私には手が届かないが、SIN-ACはオーディオショップ各店で相当売れており品薄状態らしい。やはりマニアの皆さんがAETに掛ける期待と信頼は相当大きいということなのだろうな。国外電源ケーブルが輸入規制されている現在、おのずと国内メーカーの動向に期待が高まるというわけだ。
さて、こちらはSINの切り売りだ。目玉が飛出そうな価格でしょ。おそらく切り売り電源ケーブル史上最高値だろう。これを仕入れたキムラ無線も勇気あるよな〜。誰か買ったのか今度聞いてみよう。(後日聞いたところ、まだ購入者はいないらしい。)ま、私も金銭的余裕があればぜひとも欲しいんだけど・・・。この価格を見るとSCRが激安に思えてしまう。こうやってオーディオマニアの金銭感覚は狂っていくのである。右上はアクロリンクの新型電源ケーブル6N-P4032。発売は4月のはずだが、キムラ無線にはすでに先週末に先行入荷している。キムラ無線ってこういうところが凄いんだよな。値引き率は他店に比べてそれほどでもないけど。
こちらもキムラ無線に入荷したアクロリンクの電源プラグ/コネクターだ。アクロリンクの完成品電源ケーブル6N-P4030PCに装着されているプラグコネクターの単品販売ということ。他店では見掛けないので、これもキムラ無線の独占販売かな。とはいってもこれ、オヤイデの電源プラグそのもの。オヤイデのP-079/C-079の赤いケースに、P-037/C-037のロジウム電極を組み合わせた仕様だ。ただ、P-079/C-079の赤色よりは若干濃い赤色をしている。右上はキムラ無線に入荷したパッシブコントローラーの新製品。東京光音のスライドフェーダーを使用しているらしい。入力はRCAで3系統。フライングモールDAD-M100proHTの音量調節に使用されていた。最近、パッシブコントローラーが密かに台頭してきているような。
キムラ無線で試聴できるフライングモールDAD-M100proHTとDAD-M300pro。DAD-M300proのケースはDAD-M100proの倍の高さ。DAD-M100proのBTL仕様がDAD-M300proだ。DAD-M100proより低域の再生力が勝っているらしい。どちらもFE166ES-R搭載のD-37Sに配線されている。正直、私はDAD-M100proHTとDAD-M300proを狙ってます。これで私のPA-2を鳴らしたらどんなことになるのかぜひ試したいのだ。
若松通商秋葉原本店で売られているデジタルアンプキット。カマデン製。昔から売られていたものなので目新しいわけではないが、私も先日購入したので一応ご紹介まで。真ん中の\10,290のキットは70W×4ch仕様だ。基盤の大きさは葉書くらい。うーん、面白そうだ。右上はこのデジタルアンプキットに使うことのできるACアダプターだ。スイッチング電源を採用しているようだ。けど、理想は電池駆動だろうな。
こちらはテレオンサウンド110(テレオン2号館)に入荷したサエクの電源ケーブル切り売り品AC-4000だ。今月発売の新製品。まだ雑誌にも載ってないはず。私はすでに購入している。キムラ無線より少しだけ安い値付けだったような。
テレオンサウンド110の2階にDV-AX10が2台も入荷していた。しかも11万を切った価格でである。どちらもDVDオーディオアップグレード済み品。私もDV-AX10を愛用しているのだが、音がとても良いユニバーサルプレーヤーなので、もう1台予備機として欲しいくらい。けど、我が家にはもうこれ以上オーディオ機器を置く場所がないっす。なお、先週末時点で1台は残っていることを確認している。こういう掘り出し物を私は頻繁に目にするのだが、それら全てを買えるわけはないので、いつも涙目ながら見送っているのである。
こちらはオヤイデ電気で試験販売されているデジタルケーブルの新製品S-4C-FB。当然ながら同軸構造だ。中心導体には銀メッキされているらしい。3月中旬から店頭試験販売を開始している。右上は限定入荷の電源ボックスケース。私が見た時点では8個くらいあったかな。新型OCB-1シリーズに使われている強化樹脂製のケースだ。それにカラースプレーで色を塗ったものらしい。塗装はあまり綺麗でなかったので私は買わなかったのだが、入荷当日で完売したらしい。私も以前、このケースをオヤイデの村山社長からいただいたことがあったので、このケースの出来が良いことは知っている。こんな塗装はしなくていいから、ぜひケースの継続単売をしてほしいものだ。
こちらもオヤイデ電気の新入荷品。先日の巡礼記でも紹介したアコースティックリバイブ/オヤイデ電気共同開発電源ケーブルPOWERMAX5500だ。導体は5.5スケもある。右上はオヤイデ電気店頭のケーブル特価コーナー。リールの残りの半端モノを格安で売っている。こういうコーナーを設けたのはたしか半年ほど前だったと記憶している。当時は実売の1/3程度の激安値付けが見られたが、最近は極端な激安値は付けなくなってしまった。
こちらはオヤイデ電気に先々週ごろ入荷したアコリバのRTP-6のケース単体RCB-6。RTP-6のケースがこの価格とは、けっこう良心的かも。アルミをNC工作機で切削加工した重量級のケースだからこの程度の価格は当然だ。このケース単売に関してはすでに雑誌上に紹介されていたので、ご存じの方も多いだろう。しかし、先日のDISXの基盤単売といい、ここ最近のアコリバは大判振るまいだな。
秋葉原の高架下にあるタイガー無線では、今年の1月から白いメッシュチューブを扱い始めた。デンカエレクトロンのFLチューブだ。φ9だからφ15くらいまでのケーブルに被覆できるはずだ。FLはSFに比べると少し軟らかいような気がする。右上は同じくタイガー無線に入荷したシャークワイヤーの青メッシュの太い方。\320/m。もう、何ヵ月待ったことか。シャークの青メッシュはとても綺麗な色なので私は大好きなのだ。ただ、メーカー在庫切れで入荷が遅れ、さらに税関でのトラブルで入荷が遅れたとか。とりあえず、10mほど買込んでおいた。
こちらはフジヤエービックに入荷したラックスマンのC-08とM-08。両方が揃って入荷することは珍しい。10年前の製品だが、この頃までのラックスのデザインは好きだったなぁ。それにしても定価50万超のラックス最高峰アンプが、この価格まで下がるとは。
最近、ソニーのTA-DR1をしばしば中古で見かける。上写真はオーディオユニオン新宿店セカンドハンズの模様。TA-DR1なら地下階の高級機器扱いフロアーに置かれてしかるべきだが、なぜ地上階の初中クラス機器と一緒に積まれているのだろう。ちょっと可哀想。余程のマニアが手を出すアンプのはずだが、なぜ手放す気になったのか知りたいところ。話題の機種だけに、私もたんまりお金があれば使ってみたいが、たぶんそんな日はこないだろう。店員がケタを間違えて\64,800にしてくれたら即買いなんだが。右上は同じくユニオン新宿店のGT-2000。\79,800。この価格は安い。当然ながら、数日後には売れていた。あ、そうそう。GT-2000で思い出したけど、どなたかGT-2000かGT-1000かGT-750のトーンアームジャンク品を適価で譲っていただけないでしょうか。トーンアーム先端のシェル差し込みジャック部分のパーツが欲しいのです。私のGT-2000L改のトーンアームのジャック部分の調子が悪いもので。
こちらは久々に訪れたヨドバシカメラ新宿店本店オーディオコーナー。電源ケーブル関係もようやく復活の兆しが見えてきており、国内メーカーを中心にショーウインドウには電源ケーブルがずいぶんと並ぶようになってきた。ヨドバシと聞いて侮るなかれ。商品ラインナップは並みのオーディオ専門店は太刀打ちできないほど充実した品揃えなのだ。右上はオーディオテクニカのケーブルスタビライザーAT6285。ケーブルスタビライザーという概念や、これに類する製品は今までも幾つか存在していたが、オーディオテクニカのAT6285はデザインと操作機構が洗練されていて素晴らしい。2枚の金属板で任意の太さのケーブルを挟み込むというこの機構は面白い。真似て自作してみたくなった。きっと、これを皮切りに今後はケーブルスタビライザーの分野が熱くなりそうだな。すでに秋葉原のオーディオショップにも入荷している。
2005.4.1
昨年の4月1日から日本の電源アクセサリーが一変してしまった。
世界一の電源アクセサリー大国はなぜここまで法律に縛られなければならないのか!
新電気用品安全法施行から今日で丸1周年!
オーディオアクセサリー業界に融和と団結を!
と私は思うのである。時すでに遅しではあるが。今日はこれまで
オーディオみじんこへ戻る