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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年6月下旬
ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ。みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見た聞いたオーディオ業界裏話も。
2005.6.23
6月の新入荷品、気になったモノなどなど

ページが長大になりすぎると、ホームページ作成ソフトが調子悪くなってしまうので、6月分を上旬/下旬に分割しました。ま、見る側にとっても分割した方が早く表示されるだろうしね。

さて、今日もつれづれなるままにみじんこの目に留まったオーディオ関連情報をご紹介していきましょう。

キムラ無線に入荷したアコリバコンセントスタビライザーCS-2。税込み実売\10,000。ダイナ/テレオン/ユニオンなど主要オーディオ店にも軒並み入荷している。CS-2についての試聴レポートは旬の音本舗アコリバ試聴会に紹介しているので興味のある方はご覧ください。その効果はともかくとして、ケース部分はSIP-8と同じ金色にすれば高級感があってよかったんじゃないかと思う。

右はキムラ無線に陳列されているハッベルの電源プラグ。数ヶ月前から店頭に戻ってきてはいたのだが、この春にPSE認証を受け、6月初頭より大手を振って販売できるようになった。ダイナ/テレオン/アバックにも入荷している。ハッベルのPSE認証についてはこのページの下の方にある2005.6.21電気用品安全法でのPSE認証よもやま裏話に詳しく書いてある。

キムラ無線に入荷したナノテックシステムズの光学ディスククリーナーNCL-1。LPやCD/DVDに使用する。NC-1とNC-2の2液セット。NC-1は超純水に特殊成分が配合され、汚れ除去作用がある。NC-2は特殊分子により保護膜を形成するらしい。福田雅光先生がアコリバ試聴会の時に「これは凄いです。ディスククリーナーではこれが一番ですね。」と言われていた。福田先生がそのコメントを発した瞬間に、参加者一同ささっとメモを取った。オーディオマニアの悲しい性だ。あれがいい、これが一番と、評論家の先生が言われれば、右向け右となる。かくいう私も、福田先生がそんなに良いと言うのなら、試してみなければと洗脳されている。むむむ。ナノテックシステムはあのネスパとかいう光照射によるディスクの音質向上装置を発売しているメーカー。
で、福田先生が試聴会の時に「これ今度1本売りもするんでしょ」と言っていたのが、これ。ディスククリーナーINTRON PROTECT8500。これはごく最近入荷した。INTRON PROTECT8500は1液タイプで、これ1本で汚れ除去作用と表面保護作用があるらしい。実売\5,000弱とディスククリーナー系ではかなり高価な部類だ。私が使っているディスククリーナーはクリプトンのゼータウォーターなのだが、色々試してこれにしたのではなく、雑誌での評価が高かったからゼータウォーターを使っているのだ。たしかに、ゼータウォーターでクリーニングすると音の鮮度が増すので、効果ありと言える。こういうディスククリーナーというものは一様に効果があるのではないかと思われるのだが、はたしてクリーナー毎に効果の方向性とか差というものがあるのだろうか。今度、INTRON PROTECT8500とゼータウォーターの一騎打ちでもやってみるか。
こちらもキムラ無線に入荷したアイソクリーンパワーの金メッキヒューズ。オーディオ用ヒューズといえば、クライオオーディオテクノロジーのクライオヒューズやダビンチのジルコン入り金メッキヒューズなどが知られているが、価格は1本1,000円前後である。ところがこのアイソクリーンパワーのヒューズは1本\2,800ときた。雑誌などでもすでに紹介されているので試した方もおられる事と思うが、アンプにしろCDプレーヤーにしろ、1台あたり複数個のヒューズを使っていることが多いので、本気でヒューズ交換しようとしたらけっこうな出費になるはずだ。もちろん、雑誌に書いてあるような劇的な変化があるのなら、大いに試してみたいところ。sなお、アイソクリーンパワーのヒューズはオーディオユニオンお茶の水店にも入荷している。
秋葉原ラジオストアーにあるタイガー無線。私がいつもチューブ類を購入しているお店だ。狭い店舗にチューブや線材がところ狭しと陳列されている。シャークワイヤーのカラーメッシュも在庫してくれたりと、色々融通を聞いてもらっている。
最近使ってみて良かったのが、タイガー無線で売られているニシチューブ西日本電線というメーカーの収縮チューブだ。収縮チューブは今まで、住友ファインポリマーのスミチューブAやスミチューブFを常用していた。ニシチューブは価格が割高なこともあってなかなか使う気になれなかった。しかし、最近、思い切ってニシチューブを使ってみたら、これが良いんです!電気絶縁特性はスミチューブの方が上らしいが、機械的な強度はニシチューブの方が優れているらしい。それも使ってみて納得がいく。スミチューブに比べて肉厚でいかにも頑丈そうだ。スミチューブは下手をすると収縮処理時に裂けてしまう事があるが、ニスチューブは厚みがあるのでそういうことはなさそうだ。それに、ニシチューブの良いところは微妙な光沢表面に仕上がる点だ。スミチューブAのようにテカテカになりすぎず、スミチューブFのようにかさついた艶消しでもない。小高級感のある艶なのだ。ま、収縮チューブに高級とかどうとかこだわるのは度が行き過ぎたようでもあるが、私は収縮チューブをかなり常用しているので、こういう微妙な仕上がりの差にも敏感になる。
こちら同じくタイガー無線の陳列状態。左はスミチューブAのコーナー、右はスミチューブFのコーナー。タイガー無線では1/3高収縮タイプのスミチューブB2(3X)も扱い始めた。オヤイデ電気よりちょっと安い\735/50cm。タイガー無線では通販もしているので、地方のオーディオマニアからの注文も多いそうである。
秋葉原改札を出て中央通り方面に向かってすぐの愛三電機の駅前店の入っていたビルが、半年ぶりくらいに再オープンした。ビルの老朽化で立て直していたのだ。

右は末広町のハイファイ堂に入荷したパスラボラトリーのステレオパワーアンプALEPH0s。\260,000。値段は平均的。なぜにALEPH0sなのかというと、私が欲しいアンプだからだ。なんかね、妙に惹かれるんです、音質的にもデザイン的にも。ALEPH0sはALEPHシリーズの中でもけっこう売れた機種のようで、中古でもときたま見かける。ALEPH0sを見つける度に欲しい気持ちを抑え殺して見送ってきたのだが、そろそろ我慢も限界だ。もうちょっと安くならんかなぁ。ま、ALEPH3やALEPH5でもいいんだけど、3や5は見た目ほんと“ウニ”だもんなぁ。そういえば、先月はユニオン新宿店にALEPH5が、エービックにALEPH3が入荷していたなぁ。そうそう、ハイファイ堂はそちらかというとビンテージ系中古品の扱いが多いのだが、時々おっというものが入荷する。それとハイファイ堂のホームページは入荷状況をかなりマメに更新していて、すべて詳細な写真付きで紹介されているので、閲覧しているだけで楽しい。それと、過去情報データベースという項目ではハイファイ堂がいままで扱ってきたオーディオ機器の検索が出来きるので、中古実勢価格を調べたり、入荷の頻度の目安を調べたりするのにとても便利だ。

こちらはオーディオユニオンお茶の水アクセサリー館に入荷した中古ケーブル。いや、なに、うまく撮影できたので載せてみました。欲しいっすねー。左はMITのRCAケーブルMagnumM3。インピーダンス切り替えが出来る。ショットガンより低域方向に出方が良いとの話。長いRCAプラグが印象的。右はトランスペアレントのRDL2.0。プラス側にφ0.8ほどの銅単線2本を使ったデジタルケーブルだ。どちらもあまり中古に流れない品。ちなみにMagnumM3は見かけた翌々日には売れていたけど、RDL2.0は今週始めにはまだあった。
これもいいですねー。オーディオユニオンお茶の水アクセサリー館に入荷したキンバーケーブルのMonocle-XL。これは比較的よく中古入荷している。いつかこのクラスのケーブルを使ってみたいものだ。

右は5月下旬にアクセサリー館に入荷したアコリバのPOWERMAX。POWERMAXは主要オーディオ各店に入荷を果たしている。それにしても外見はずいぶん素っ気ない。エンブレムを付けるなり、ブランド名や型番を印字した収縮チューブを被せるなりすればいいのに。

STEIN MUSICのデジタルケーブルONYXDX-3000。最近、こういう箱モノや筒モノ搭載型が多いなぁ。これも外部電源を使ってデジタル補正をするタイプらしい。写真はユニオンお茶の水4階の試聴システムに組み込まれているところ。テレオンにも入荷している。価格はだいたいどちらも同じ。
ここでお見せするほど珍しいものでもないのだが、久々にGT-CD1を見かけた。オーディオユニオン新宿セカンドハンズ店だ。フローティング無しのリジッドマウントメカとして名を馳せていたし、この質実剛健な様相は今でも見劣りしないですな。14年前の機種がいまだこの中古価格で取引されているのだから、ほしがっている人がけっこういるってことだろう。ま、GT-2000シリーズの法外な中古価格取引に比べたらましか。
こちらは中野のフジヤエービック。6月初頭の撮影。エービックはプロジェクターや大画面薄型テレビなどの中古取り扱いが多い。もちろん、ハイエンド系もなかなか充実している。この日はプラスのV-1080が目に留まった。このくらい小さなプロジェクターが欲しい。私が狙っているのはプラスのPIANOHE-3200イエローなんだけど、なかなか中古に出てこない。秋葉原のアバックによるとHE-3200の中古実勢価格は8万円程度らしい。
こちらもフジヤエービックの中古品。なんとエソテリックのD-70後期型が\339,800とお買い得。普通は中古でも50万ちょい切りくらいなんだがなぁ。私の見間違いか。右はラックスマンのコントロールアンプC-08。数万円値下がりしていた。M-08の方はすでに売れたようだ。片割れだけ残ってかわいそう。これにしてもでかいプリアンプだ。真ん中のエンブレムが少々ださい。これが電源ケーブル脱着機なら即買いなんだけどなぁ。
さて、こちらもエービックのショーウインドウ。昨年発売のラックスマンプリアンプCL-88が早速中古入荷していた。

左はゴールドムントのMIMESIS28ME。はー、私は一生手にする事は出来ないだろう。エービックはなぜかゴールドムントの扱いが多い。それとも、JOBやステラボックスでムント気分を味わう事が出来るだろうか。

フジヤエービックのホームページは中古の入荷状況をかなり頻繁に更新しているので、店舗にわざわざ出向くより、ホームページの情報をチェックした方が早い。もちろん、中古リストに載る前に売れてしまう中古品もあるので、それはそれで来店のし甲斐があるというもの。

2005.6.22
オオオ!オヤイデ電気の新型パラジウムメッキ電源プラグの先行情報!
やったね!オヤイデの新型電源プラグ/電源コネクターの先行情報、というより現物を入手!なんとパラジウムメッキの新製品だ。型番はP-046/C-046。実売予定価格は\5,880。ただし、これまだ発売されてないです。オヤイデに問い合わせてもまだ販売されてないのであしからず。発売予定は7/10頃とか。オヤイデ店頭には昨日から展示用の実物が置いてある。オヤイデ電気に出入りしている誰かに先行して試してほしいということで、予備で置いてあったのを特別に売ってもらいました。

パラジウムメッキと言えば、昨年末発売のオヤイデSWO-XXX(トリプルエックス)が記憶に新しい。電源プラグ/コネクターでは、エソテリックの高級電源ケーブルに採用されているものの、現実的な価格帯ではこのC-046/P-046が初となる。

パラジウムも魅力なのだが、そうそう、この色!オレンジ色なのだ。私の昔の巡礼記を見返していただければ載っているのだが、オレンジ色の試作プラグを以前特別に購入した事があって、私はその色に感銘を受けたのだ。そこで、次の新製品はぜひオレンジで!って言っていたのだが、私のリクエストに応えてくれたのかな。村山社長に直接聞いてないから、なぜオレンジ色にしたのか分らないけど。

今日買ってきたばかりなので、まだケーブルを取り付けてもいない。そんなわけで、音質については、また近いうちにレポートします。SWO-XXXはエージングでがらりと音色が変化した。最初はやや鈍感でネクラな傾向だが、数日間の通電で音の通りががぜん良くなり、情報量と余韻が実に見事。少々独特の音色ではあるのだが、新しい方向性だと思ったものだ。それがパラジウムの性格だとすれば、このC-046/P-046も通電で音色ががらっと変化する可能性がある。できるだけ近日中に時間をかけてじっくりがっつり試してみよう。

2005.6.21
電気用品安全法でのPSE認証よもやま裏話

2004年4月1日に正式施行された電気用品安全法はオーディオアクセサリーの販売に多大なる影響を与えた。電源ケーブル、電源プラグ、電源コネクターなど“特定電気用品”に指定された電気パーツは、PSEという認証を受けないと販売できなくなったのだ。今日は、このPSE認証制度を掘り下げてみよう。

右はキムラ無線に正式に再入荷したハッベルコンセント。<PS>Eシールが貼られている。JETシールも同様で、JETはPSE認証を請け負う会社だ。ここ数ヶ月の間に、テレオンやダイナやアバックやユニオンにもハッベル製品が再入荷している。一部オーディオ店ではレビトン、マリンコも復活している。

ハッベルの再入荷に関しては、相当な紆余曲折があったらしい。以下に、オーディオ店の店員さんから聞いた話をちょっとご紹介しておこう。あくまでオーディオ店の店員さんからの又聞きなので、真偽のほどは定かではない。あくまで噂としてお読みいただきたい。

海外の医療機器にはハッベルのコンセントが内蔵されていることが多く、これらの補修パーツとして正規輸入する必要があった。承知の事実ではあるのだが、ハッベルを始め、レビトン、松下、明工社、マリンコのコンセントはオーディオ向けに作られている訳ではない。元来は工場や医療機器向けに作られたコンセントなのだ。それをオーディオマニアやオーディオ業界が勝手にオーディオ用に販売しているだけのことである。

昨年春に正式施行された電気用品安全法によって多くのオーディオ商社は打撃を被ったのだが、同じように医療機器輸入会社も困ってしまったのだ。ハッベルやレビトン、マリンコといった海外コンセント/プラグ/コネクターの輸入販売に規制が掛かってしまったのだ。そこで、輸入商社はハッベル製品のPSE認証を取るべく手続きに入ったのだが、様々な難問にぶつかる事になる。

PSE認証の取得過程には、PSE認定機関職員によるメーカー工場の監査も含まれている。となるとPSEの監査官をアメリカのハッベル社の工場まで渡航させなければならない。渡航費用も全て申請者、つまり商社あるいはメーカー負担である。日本の商社から打診を受けたハッベル社は、日本のPSE監査を拒否。製造工程は企業秘密であることと、なぜ日本の訳の分らない法律のために工場を公開せねばならぬのか、という2点が拒否の理由であったようだ。商社側からしても、監査員を派遣する全費用を負担するというのはかなりの重荷だったようで、ハッベル工場の監査は断念。結局、ハッベルのコンセントやプラグを輸入した後に、日本国内の提携工場で極簡単な最終行程を行う事で、その提携工場をコンセントの生産工場と解釈。そこを監査してもらうという打開策を編み出したらしい。最終行程とはネジを回すだけとか、つまり形式上の作業だと聞いているが、詳細は関係者のみが知ることだろう。

私は又聞きの又聞きのそのまた又聞きあたりなので、これらの経緯が事実なのかどうなのか確証はないのだが、ありえる話だ。外国産の食料原料を輸入しても、日本国内で加工すれば日本産になる、それと似たようなものか。そもそも、いままで野放しになり過ぎていたとは言え、問題なく販売されていた電源ケーブルやコンセント、プラグ、コネクターを、なぜに膨大な申請費用をかけないと売れないようにしてしまったのか。申請手数料は1品目あたり数十万円に及ぶと言う。その他にも沢山の経費や手間が必要だと聞く。PSE認証制度は役人の天下り先を太らせるだけではないか。

オーディオ雑誌やオーディオメーカーは「安心のPSEマーク取得」とか謳っているが、私からするとちゃんちゃらおかしい話だ。マニアが問題なく安全に愛用し、商社やオーディオ店も製品として最低限の事柄をわざわざ謳う必要もなく販売していた多くの電源アクセサリーが、2004年4月1日を境に、PSE未認証品は安全性が立証されてないから売ってはいけないとなったわけだ。

「火事の出火元は電化製品のプラグや壁コンセントとみられます」といった火事のニュースをしばしば耳にする。しかし、これは長年ほったらかしにしていたコンセントに埃が積もり積もって電極がショートして発火したりという、使用者側に問題がある事がほとんどだ。電源ケーブルを取っ替え引っ替えしたり、電極の汚れにうるさいオーディオマニア宅のオーディオシステムで、コンセントに発火するほどの埃を積もらせることなんてあるだろうか。

それと、元来、中国などからの粗悪品を排除するためという表向きの理由があったようだが、実際にはこれら中国製品の多くは規制前と変わらず輸入されてきている。例えば、パソコンの電源部分などである。

もう一つ、オーディオ各誌でのPSEの告知について、幾つかの配慮が見受けられる。2004年4月以降に電源アクセサリーの多くが販売禁止に追い込まれるという事態が迫っているにも関わらず、2003年前後に発売されたオーディオ雑誌では事前情報としてこのことをほとんど取り上げなかった。私が記憶している限りでは、キンバーケーブルが来るべきPSE認証を取得してリニューアル発売されたという2003年中頃の各誌の記事くらいのものだ。オーディオ雑誌がPSE問題を事前にほとんど取り上げなかったのは、PSE情報を事前広報することによってオーディオ業界の混乱を助長させたくなかったという配慮からきたものと考えられる。また、実際にこの法律が効力を発揮する2004年4月1日を過ぎてみないと、実態が分りかねるという不確定要素もあったのだろう。ただ、現実には2004年3月頃からオーディオ店からの電源アクセサリーの引き上げが開始され、2004年4月1日にはキンバーなどごく少数のブランドを除き、電源アクセサリーの多くが店頭から姿を消した。電安法のことをまったく知らないマニアが、ある日オーディオ店に行ったら、電源ケーブルが根こそぎ無くなっていて、さぞ驚いたことだろう。

それと、2003年中半以降のオーディオ雑誌を残してある人は、オーディオアクセサリーメーカーの広告記事をよく見てみるとよい。2004年4月に近づくにつれ、電源ケーブルなど電源アクセサリーの商品広告がだんだんと少なくなっていることに気づくだろう。

今から思えば、季刊オーディオアクセサリー別冊の「電源アクセサリー大全2004」が2003年夏頃に繰り上げ発売されたことにも合点がいく。2004年春になると電源アクセサリーの多くが消える運命だったのを、音源出版も承知していたのだろう。オーディオ業界の情報が集まる出版社だから予想し得る事態を把握していて当然の事。だから、電安法の影響が露呈する前に、ずいぶんと前倒しして電源アクセサリー大全2004を発刊したのではないか、と。

ここ最近のオーディオ雑誌では、PSE認証の件についてちょろちょろと特集を組むようになったので、PSEの認知度も高まりつつあると思われるが、私から言わせると、情報が後手後手にまわりすぎている。オーディオマニアがPSEについて深く知る必要がないと言われればそれまでなのだが、オーディオマニアがいてこそのオーディオ業界である。

それと、雑誌上での記事を見るにつけ、“PSE=安全”“PSE非認証=安全でない”というような感じを受ける。PSE認定品が安全であるのは厳重な検査を受けた上でのことなので確かなのだが、それ以外のPSE非認証電源ケーブルやプラグは安全でないかと言えば、別にそんなことはないのである。なぜなら、PSE認証制度ができるまでは、皆一様に問題なく販売されていたからだ。

たしかに、使い続けるうちに、プラグ/コネクターがぐらついてきたり、メッシュ被服が抜け落ちてしまいやすい電源ケーブルブランドはあったので、電源アクセサリーブランド全てにまったく問題がなかった訳ではないのだが、それでも製品不良による致命的な発火事故など、問題になるほどの事故は頻発はしていなかった。

あったとすれば、ユーザーの使用ミスによる発火事故、例えば自作電源ケーブルにおける配線ショート、不用意な接続によりホットコールド間を金属などでショートさせてしまったり、電源ケーブルの許容入力を超えた機器への使用による発火などなどである。これらの事故は私も耳にした事がある。いずれも、ユーザー側の使用法の問題である。

オーディオ評論家の方々で、PSE問題を批判的に執筆している人は、私の知る限りいない。当然だ。オーディオメーカーあってのオーディオ評論家だからだ。もし、長岡鉄男先生がご存命なら、PSE認証制度をどうコキ下ろされただろうか。

電安法のオーディオ業界での扱いは様々なメーカーや商社の利害関係が絡んでいる事もあり、オーディオ雑誌でもあまり大々的な取り扱いができないようだ。ましてや、PSE認証の問題点など書けるはずもない。私もこの件に関して、万人が閲覧できうるホームページ上であまり書きすぎてしまうと思わぬしっぺ返しがきそうな気がしている。だから、これでもかなりオブラートにくるんだ表現をしているつもりだ。

丸一年たった現在は、かなりの品目が店頭に復活してきているものの、いまだPSEの後遺症は大きいし、今後も慢性的にPSE問題は影響し続ける事だろう。世界には良質な電源ケーブルがたくさん存在するのに、日本のオーディオマニアはPSE認証を受けたごく一部の製品しか入手できないのである。不遇としか言いようがない。

暗い話を書き綴ったが、最近は新型電源プラグ/ケーブルなどの発売も相次ぎ、自作系電源アクセサリー分野はかつてないほどの製品数が揃ってきている。問題は、完成品の電源ケーブルブランドだ。特に、海外ケーブルブランドの電源ケーブル、電源ボックスはなかなか厳しい状態である。

現実には、法律では縛りきれない抜け道がたくさんあり、インターネット上ではPSE未認証電源ケーブルがけっこう容易に通販入手できたりするので、本当に欲しければなんとかなるものである。いざとなれば、メーカーからの個人輸入という手もある。電安法も個人輸入までは規制できないのである。その他、様々な方法があるのだが、そこらへんは情報収集の仕方と、マニアの努力次第と言えそうだ。

2005.6.19
5 月下旬の秋葉原オーディオ店最新情報その2

5月末に秋葉原オーディオショップへ入荷したオーディオアクセサリー新製品入荷状況などをレポートします。今日は秋葉原ラジオ会館を中心にご紹介しよう。

こちら秋葉原駅前にある秋葉原ラジオ会館の4階。キムラ無線や清進商会、若松通商エルプラザ(ラジオ会館駅前店)などが入居している。一昨年前まではサトー無線のオーディオ専門店があったが、現在は本店に移転しており、跡地には海洋堂が入居している。ますます、フィギュア関連店が増殖しているラジオ会館だが、これも世の流れだから仕方ない。

右上はキムラ無線にアナウンスされているアコリバのコンセントスタビライザーCS-2。アコリバお得意のアルミ合金や特殊樹脂を複合した製品で、電源コンセントに差し込んで、制振効果を発揮する。これは5月下旬の時点で、まだ商品は入荷していないが、6月初旬には入荷を確認している。実売価格は税込み\10,000ぴったりだ。個人的にはショートピンSIP-8と同様の金色っぽい仕上げにすればよかったのになぁと思った。

こちらは5月27日にキムラ無線に入荷したTAOCの新型インシュレーター。私が訪れた時、ちょうどショーウインドウに並べている最中だった。季刊オーディオアクセサリー117号にも紹介されているので、ご覧になられた方も多いだろう。型番はTITE-35Sとある。スパイクとスパイク受けの各4個セット品で、実売\21,400。タオックのインシュレーターとしては高額な部類だが、この物量と仕上げであればある程度納得できる。素材はお得意のハイカーボン鋳鉄、並びに、アドバンスドハイカーボン鋳鉄というもの。なお、スパイクプレートのみもPTS-Aという品名で販売されており、こちらは\12,500/4個。タオックの鋳鉄インシュレーターTITEシリーズTITE-26/TITE-27は価格が手頃で、効果も割合はっきりしているので、私も常用している。TITE-35SはTITEシリーズの最高峰という位置づけなのだろうから、効果もより明確になっていることだろう。鋳鉄系は往々にして、音のメリハリをつける方向に働くように思うので、そういう傾向を望まれる人にはお勧めだろう。この製品を使ったわけではないので、効果の方向性をはっきりとは断言できないが。
こちらは若松通商ラジオ会館駅前店の様子。若松通商秋葉原駅前店はキムラ無線と同じ階にあるので、キムラ無線に立ち寄るついでに出物がないかいつも探索している。5月末には、3Pインレット一体型のノイズフィルターが激安販売されていた。限定品というわけではなさそうなので、たぶんまだあるはあずだ。若松にはこういう激安品が時々入荷する。これ、型番を控え忘れたので詳細不明だが、他店では倍以上していたはずだ。オーディオ向きと書いてあったが、はたして効果のほどは。今度試してみるかな。なお、インレット部分はイナルウェイだ。

右はASCのフィルムコンデンサー。昔から置いてあるし、海神無線他パーツ店で比較的よく見かけるので、なんら珍しくはない。近々、自作2wayスピーカーの製作予定があるので、撮影しておいたのだ。ASCはアメリカシヅキのことで、自作アンプ制作者などに利用者が多い。また、自作スピーカーのネットワークパーツとしても自作マニアに良く利用されている。もうだいぶ前のオーディオ雑誌だったが、福田雅光先生のハイパス用コンデンサー比較試聴にて最も優秀な結果を得ていた製品だ。私もPA-2のネットワークにこれを使用していた事がある。値段はけっこうするのだが、雑誌などで“良い”と言われているものにはついつい手が伸びてしまう。私もけっこう洗脳されているな。

こちらも若松通商の一角にはラスターシステムズのRSDA202というデジタルアンプが鎮座している。これを見てピンときた方もいることだろう。そう、これは月刊ステレオ誌2004年3月号P31〜33に掲載されたデジタルアンプ/アナログアンプ8機種の混成比較試聴で紹介されていた小型アンプ。

これはカマデンのデジタルアンプ基盤キットTA-2020-020を組み上げ、入力端子とケースを足して完成品としたもので、値段は\10,290。基盤キットは5千円程度だから、ケースや端子を含め、工作の手間も考えると、この完成品はお得だ。

問題はその音である。同店の試聴システムはお世辞にも立派とは言いがたいものなのだが、このシステムにしてはまぁまぁの音ではないかと感じる事が出来る。こんなチンケな様相からしてピュアオーディオとしては到底通用しないだろうと思ってしまうのだが、雑誌上では。「フツーだよ、悪くない」とか「暖かくない。よそよそしい。でも、立派な音ではある。」「ちゃんと鳴ってる!立派、立派!」「肉付きは非常にスリムな気がする」といった批評がなされていた。雑誌での総合得点としては、何十倍もする某国産ハイエンドアンプより上だったという皮肉な結果を生んだアンプだ。あの記事を読んだ某高級オーディオメーカーはさぞかし憤慨したのではないかと思う。

左上はRSDA202の横に置いてあるデジタルアンプ基盤キットと電源キットの組み合わせ作例。基盤キットはTA-2020-020だ。TA-2020-020はトライパスのデジタルアンプICを採用したキットであり、ネット上での製作例もよく見かける。私も買っているのだが、いまだほったらかしだ。

右は同じく若松で売られている6C33CB真空管だ。6C33CBといえば、知る人ぞ知るロシアの業務用真空管だ。Mig-25フォックスバットに搭載されていたことで一躍有名になった。OTLアンプでの採用例が多く、ずんぐりとした独特の形状がなんとも愛らしい。真空管専門店でもなかなか在庫していないこの6C33、なぜか若松には置いてあるのだ。在庫限りのようではあるが、ここ数年ずーっと陳列されている。

こちらはラジオ会館2階のPA機器専門店トモカのご紹介。ここをオーディオみじんこでネタにするのは初めてだったと思う。オーディオ店ではないものの、PAやスタジオ用の機材がたんまりと陳列されていてなかなか楽しいですぞ。ノイトリックやスイッチクラフトなどのプラグも多種類揃っている。秋葉原の他店では見かけない特殊仕様のノイトリック製キャノンプラグも。

さて、今回目に付いたのは、マランツプロが4月に発売したデジタルレコーダーPMD-660。さすがはトモカ、ちゃんと入荷しているではないか。定価\78,750。実売\63,000。PMD-660は野外録音などに好適な小型PCMレコーダーで、在りし日のデジタルデンスケの21世紀版とも言える製品。DATに取って代わるべき存在とも言える。非常に魅力的で先進的なレコーダーではあるのだが、まだ発売間もない上に、マランツ業務用機器は流通網が整備されていないためか、楽器店などでもなかなか見かける事が出来ない。PMD-660の特筆点は記憶媒体にコンパクトフラッシュを採用していること。44.1kHzでの録音に対応、USB経由でパソコンにデジタル転送できる。ファイル形式はWAV。右に映っているローランドR-1もコンパクトフラッシュ採用で、爆発的な売れ行きだそうだが、今後はこういったシリコンメモリーへのデジタル録音が身近になってくるものと期待できる。

ソフマップに入荷したポータブルハードディスクプレーヤー。iAudioの新製品X5だ。艶消し黒の質感が好感度大。作りも精密で、液晶も奇麗。FMチューナー内蔵、ボイスレコーダー機能も付いている。今、ポータブルHDプレーヤーが欲しくてうずうずしているのだが、候補はこのX5とiPod。Macには転送のみ対応。

右上は秋葉原駅前の謎の机。先日の巡礼記で紹介したおかしな設置物なのだが、6月初頭、ついに撤去警告の張り紙がされていた。その後、これら不法物は跡形もなく一掃されていた。金魚はどこへ行ったのか。

こちらは秋葉原クロスフィールドの巨大ビル。中央通りから撮影。左はTOKYO TIMES TOWER、右は秋葉原UDXビル。4月1日には秋葉原駅至近の秋葉原ダイビルがオープンしたが、こちらの2棟はまだオープンしていない。トーキョータイムズタワーは40階建ての高層マンションだ。318戸が入居予定。現時点で残り4戸らしい。価格は8千万円〜1億4千万円だとか。ははは・・・。こんなところに住めたらまぁ、便利だこと。ここに住めるオタクこそ、真の秋葉原の大王だ。
秋葉原UDXビルは来年春オープン予定。ここに産官学共同施設やIT企業などが入居し、IT研究などを推進する拠点になるらしい。
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