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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年8月前半
ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ。みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見た聞いたオーディオ業界裏話も。
2005.8.24
8月のオーディオ店でものはつもの

こんばんはみじんこです。今日はいよいよつくばエクスプレスの営業開始日ですな。つくば-秋葉原が45分で結ばれるらしい。いままで交通の便が悪かった学研都市電車が通るのはおおいに結構な事だ。そうそう、ごく最近まで勘違いしていたのだが、つくばエクスプレスってJRじゃなかったんですな。第三セクターの路線会社らしい。この路線計画は当初、常磐新線と呼ばれていたので、てっきりJRの運営だと思っていたのだが。

さて、オーディオ店で今月気になったモノをご紹介しよう。いつもながら量が多いので、2回ほどに分けて紹介します。まずは、ヨドバシカメラ新宿西口本店5階オーディオフロア。アンプの陳列棚にて見慣れぬアンプを発見。シャープの新型デジタルプリメインアンプSM-SX10Sだ。シャープはデジタルアンプの先駆け的存在。1ビットデジタルアンプに取り組んできたが、少々値が張る商品価格だった。ところが、このSM-SX10Sは中堅どころの価格帯で登場。少し触ってみたが、操作感は上々。音出しは出来なかったのだが、これは何となくよさげなアンプだ。ここ数年でデジタルアンプがじわりじわりと増えてきましたなぁ。
同じくヨドバシで見かけたキンバーケーブルのスピーカーケーブルTCシリーズ。はて、見慣れた線材だなぁ。ん?これは従来からあった切り売りSPケーブル4TCと8TC、及び、限定品であったはずの4TC/ANと8TC/ANを端末処理しただけのケーブルではないか。この完成品、というか既製品を端末処理しただけのケーブルは、ヨドバシカメラのオリジナルとかそういうものではなく、キンバーケーブル直々の製品らしい。その証拠に、ちゃんとしたパッケージに入って売られていたのだ。8TCは私も欲しいと思っているケーブルなので、興味のあるところだが、端末処理しただけで価格が数割高いとは、キンバーも商売人ですな。手先の器用な人は切り売りケーブルを買って自分でむきむきしましょう。もっとも、8TCは1端末あたり16本のテフロン線を剥かなければならないので、4端末やるのはちょっと大変。こういう端末処理済み4TC/8TCを出してくるという事は、4TCや8TCの端末処理が大変だからだろうか。それとも、同社の4TC/8TC切り売りケーブルが好評なので、完成品タイプでも売れる算段があるのだろうか。
これは!!!!!我が憧れのMIT最高級グレードSPケーブルOracleV4(HM-850)ではないか!うぬぬぬぬ、欲しい欲しい欲しいっす。オーディオユニオン新宿店にて今週発見。ご覧の通り中古なのだが、この価格は微妙だ。買おうと思えば買えなくもない価格だが、そうはいっても168,000円。おいそれとは家計が許さない。もちろん、このケーブルを420,000円の新品価格で買うことなどはまずありえないことだ。しかしながら、この微妙なお買い得価格!物欲が、物欲が、ケーブルの魔力が、オーディオの底なし沼が私を誘惑する。眺める事10分弱。OracleV4を眺めながら考えた。これを買う事があれば、私にとっていかなる理由付けができるのかと。自作マニアとしてはスピーカーケーブルも切り売りケーブルの自作品で通すべきだ。しかしながら、こういったハイエンドケーブルを1組持っておけば、これをリファレンスとして自作ケーブルの性能評価に役立つのではないか。それにこのブラックボックス(ターミネーター)のでかさと重厚さ!これはもう1つのオーディオ装置だ。私のチンケなオーディオ装置にド級ケーブルが接続されている・・・そのどうしようもないアンバランスさが面白い。身分不相応さもまたオーディオの醍醐味ではないのか。そんなことを延々と考えた。今でも考えている。だが、まぁ買う事は無いだろう。こんなお買い得品だから、数日後には誰かの手に渡っていることだろう。悔しい悔しい。そんなわけで写真だけ撮っておいた。余談だが、MITの電源ケーブルは先々月にPSE認証を取得できたらしく、ダイナミックオーディオ新宿店にShotgunシリーズが入荷していた。それと、PSオーディオも今月PSEを通過し、最下位グレードのPrerudeがPSE向けに微変更を施し、オーディオ各店に入荷し始めている。
ところ変わって今週のオヤイデ電気。オヤイデの新型ACプラグP-046とIECコネクターC-046。もう1ヶ月以上前に店頭販売を開始している。すでにオーディオ各店にも入荷している。発売時に紹介し損ねたので、遅ればせながら紹介しておこう。目新しいのはこのおまけ。これはオヤイデ電気店頭購入のみのプレゼントのようだが、オヤイデのプラグを購入した人にはもれなく赤いプラグケースをプレゼントするらしい。
ね、赤いでしょ。一時は完成品状態としての販売を検討していたらしい。たぶん斬新な色過ぎて、製品化を断念されたのだろう。ケースのみプレゼントと相成ったのだ。右はC-0XXコネクターのケースをこの赤いケースに取り替えた見本。うーん、真っ赤なコネクターか・・・。MTB-4赤バージョンと同じく、シャア専用という事なのだろうと思いきや、実は、フェラーリをイメージしたらしい。欲しい方は数量限定みたいなので、オヤイデ電気に直接出向いて、同社製プラグ/コネクターを購入すべし。
こちらもオヤイデ電気。左は今春発売の同軸ケーブルTF-VS408。プラス線は銀メッキとかではなく、純銀線そのものなのだ。75Ωなので、映像ケーブルや音声用デジタル同軸ケーブルとしても使えるし、アンテナ線の3Cタイプに相当するので、アンテナ線としても利用出来る。純銀線のアンテナケーブルとはちょっと贅沢すぎる気もするが、価格は手頃なのでそういうのもありだ。右は先月末に発売になった、5CタイプのFIVS-510。TF-VS408の上位ケーブルにあたり、当然ながらケーブル径も太い。5Cタイプなので、長大に引き回すアンテナ線にうってつけ。ただ、実売3,150円/mするので、屋根の上から何十メートルも引き回す事もありえるアンテナケーブルにこれを使うのは現実的ではない。せいぜい屋内の引き回し程度だろう。なお、FIVS-510をアコリバDSIX基盤との組み合わせでオーディオ用デジタルケーブルに使った方がいらっしゃって、その方から最近、感想をいただいた。それによると、このケーブル、エージングが済めば凄く良くなるらしい。

オヤイデの切り売り電源ケーブル2by2もそうだが、FIVS-510もエージングで激変するタイプのケーブルなのかな。そうそう、いつかきちんと書こうと思っているのだが、オヤイデの電源ケーブル2by2は、鳴らし始めはまったくもってぱっとしない音。しかし、エージングで激変しますぞ。ここまでエージングで変化する切り売り電源ケーブルも珍しい。私を含め、全く別条件の数人のマニアの方々から、2by2の音についてかなり良いとの感想を得たのだ。たしかに、オヤイデのホームページには、2by2は60時間のエージングが必要です、って書かれていたなぁ。なんで60時間もエージングせねばならんのだ!と思ったものだが、まんざら、はったりではなかったようだ。

こちらもオヤイデ電気店頭にぶらさがっていた新製品。3CタイプのTF-VS408を使用した同軸デジタルケーブルだ。このデジタル完成品ケーブルのケーブル自体はすでに数ヶ月前に発売されていたので珍しくもないのだが、珍しいのは装着されているRCAプラグだ。ん?このプラグどこかで見た事あるなと思ったら、TMD(トータルミュージックデザイン)のケーブルに使われているRCAプラグではないか。この形状から、製造元はTMSだと思われる。
案の定、オヤイデ電気の店頭でこのRCAプラグのみも単品販売されていた。やはりTMDからのものだ。オヤイデの方によると、このプラグはケーブル挿入口がφ6程度とほどほどに小さい。ケーブル外径φ5と細身のTF-VS408にちょうど良いプラグだったので、このプラグを取り扱う事になったらしい。このプラグはコレットチャックでもなんでもないただの真鍮金メッキプラグだが、構造が単純なので、工作初心者にも扱いやすいだろうとの事。
こちらはオヤイデ電気で昔から売られている47研究所のケーブル/プラグ。別に目新しいものではないのだが、ついでに紹介しておこう。電話線をヒントにしたケーブルで、銅単線にデルリン被服といたってシンプル。プラグも47 研の理論に基づいた樹脂成形。ケーブル導体を直接RCAジャックに接触させるという、余分な接点を徹底的に排除した設計だ。これら47Labのケーブル/プラグは扱い店が少ないだけに、オヤイデ電気で継続販売されているのはありがたい。そうはいっても、私はこのプラグ/ケーブルを買った事は無いのだが。このプラグでこそやれることがあるので、かねがね欲しいとは思っている。今日はこのへんで。
2005.8.10
秋葉原オーディオ店散策

お待ちかね。久々に秋葉原オーディオ店最新情報をご紹介!みじんこの気になっているオーディオアクセサリーや新製品などなどです。ただ、6月以降から紹介するのが滞っておりましたので、6月下旬から8月上旬までに目についたものを一挙にまとめてご紹介します。もっとマメに紹介せんとなぁ。

まずはコイズミ無線の動向。山積みされている月刊ステレオ7月号工作人間大集合特集号。例年は6月20日の発売日当日に入荷するのだが、今年は23日に入荷。入荷数量を検討しているうちに発売日を過ぎてしまったとの事。なお、同号には私の自作品も掲載されている。

右上は7月中旬に入荷した「大人の科学手作りスピーカーの本」。学研が出版している大人の科学シリーズの近作本だ。書籍より付録の方がはるかにでかいのがこのシリーズの常。

大人の科学手作りスピーカーの本はフォステクス製の7cmフルレンジユニットを自作してみようという自作キットのセット本だ。付録のユニットは同企画本のために新規設計されたとのこと。フレーム/コーン紙/センターコーン/リード線/ダンパー/マグネットなどが全てばらばらの状態で入っており、これらを自分で組み立てて行くというキットなのだ。こういう、本当の意味での自作スピーカーキットというのは何十年ぶりなのではないか。同出版物には炭山アキラ氏を始めとした当キットの組み立て行程が詳しく掲載されている製作本がセットになっているので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかが。なお、同封されているのはユニット1個分のキットで、ペアにするにはこの本を2冊買わなければならない。実は、このユニットキットのみを同店で販売する計画もあるらしいのだが、時期は未定。それにしても、大人の科学は蓄音機の製作キットやらピンホールカメラキットやら、なかなか面白い企画をたてるなぁ。企画者の遊び心と着眼点に満点を与えたい。

右上はコイズミ無線に昔から置いてあるアルテックの同軸2wayユニットCD912-8A。これは同社のPA用スピーカーDS912-8Aに使われているユニットの単売品。能率100dBという驚異的な高能率ユニットだ。

アルテックのユニットにしては比較的新しい製品なのだが、いまさらなぜCD912-8Aかというと、私の次期自作スピーカーに使ってみたいと思っているからだ。価格は6万弱/本なので、ペア12万ほどとそれなりの出費は覚悟しなければならないのだが、アルテックの大口径ユニットとしては安い方だろう。この容姿と音に私はけっこう惚れているのだ。

このユニットは2wayなので、背面カバー内にネットワークが内蔵されている。小泉常務さんによると、このカバーは取り外せるらしい。たしかにネジ止めされているだけだったので、簡単に外せそうだ。ネットワークパーツをご自身で交換されてみるのも面白いかもしれませんね、とのお話もあり。その気になってしまっているのだが、かなり深みにはまりそうな気もする。うーん、そこまでやるとかなりマニアックだ。なお、展示品はCD912-8Aなのだが、このユニットは最近、クロスオーバーの変更があったらしく、現行品はCD912-8Bとなっている。

CD912の高域はたしか15kHzどまりだったと記憶している。このユニットを組み込んだDS912を幾度か試聴したことがあるのだが、その時は聴感上はむしろハイ上がりに聴こえた。しかしながら、高域の延びという点ではたしかに物足りないと感じた。CD912は高域の延びを切り捨て、中高域の厚みで勝負するユニットだと思うのだが、使っているうちに高域の延びが欲しくなる時もあるだろう。そこで、CD912に組み合わせられそうなツイーターはないものかと、コイズミ無線の店内を物色してみた。店員さんはテイクテイのリボンツイーターTAKET-BAT1が合うんじゃないでしょうかとアドバイスしてくれたが、私はあのチープな格好が気に食わないので、使う気はない。ただ、BAT-1の付加効果は私も認めるところであって、あれはたしかに癖のない優秀なスーパーツイーターだと思う。

で、コイズミ無線で目に留まったのはAurumというメーカーのリボンツイーターG2-Siだった。このユニットはどこかのスピーカーメーカーのユニットにも採用されているのを見かけた事がある。スペックを見る限りではまぁまぁ使えそうだ。Aurumブランドは六本木工学研究所が国内総輸入元になっている。
G2-Siの近影。リボンツイーターにしては安価な製品だが、造りは堅固だ。デザインも悪くは無い。フレームは鋳物、背面も金属製で重量級。ずっしりと重い。これは良さそうな予感がする。
こちらは以前、巡礼記で紹介した事のあるTBのフルレンジユニットW4-655SAだ。精悍な容姿がなかなか私好みだ。今回、コイズミ無線の店員さんのご好意で兄弟機のW4-930SCと比較試聴させていただいた。左がW4-655SAで、右がW4-930SCだ。W4-930SCは明るくあっけらかんとした鳴りの良さ。悪く言えば、紙臭さがあるという感じだ。紙臭さとはつまり、ペーパーコーン紙であることを意識させるような高域のシャリシャリとした癖を感じるということかな。かたや、本命のW4-655SAはというと、非常に落ち着いた音調と感じた。元気のよさは後退するが、紙臭さも感じない。まぁ、W4-655SAもペーパーコーンではあるのだが。センターのアルミ製フェイズプラグが効いているのか、マグネットの違いか。このユニットは最近購入した液晶テレビLC-26GD2の外付けスピーカーとして利用したいと考えている。はて、どうなることやら。
ついでにコイズミ無線に陳列してあるDIYAUDIOのコイル群と、各種コンデンサー類を載せておこう。コイズミ無線のスピーカーネットワーク用コンデンサーの品揃えは圧巻。DIYAUDIOコイルは私の愛用スピーカーPA-2にも採用している高性能銅箔コイルだ。
コイズミ無線の奥に鎮座している試聴システム。ここの機器類はしょっちゅう入れ替わる。6月末時点では、アルパインのカーオーディオ用ユニットを組み込んだコイズミオリジナルスピーカーALCOM-X55が据えられていた。
おぉー、なんという美しいコンデンサーだろう。これは秋葉原ラジオ会館4階の若松通商に入荷したエルナーのフィルターコンデンサー。8/5に入荷を確認している。“marantz”の表記があるということはメーカー流れの限定入荷と思われる。それにしても美しい。
持ってみるとずっしりと重くてでかい。容量もかなりのもの。私はアンプの自作をするほどの技量はないので、これを使いようもない。しかし、こんなので自作アンプを作ったらさぞかしかっこいいだろうな。けど、こんなに奇麗なコンデンサー、ケースの中に仕舞い込むのはもったいない。なお、今回若松に入荷した青いエルナーコンデンサーは、写真の71V/56000μFの他に、80V/47000μFもある。価格は同じ\4,500。
若松通商で扱っているオーディオ端子類。ほとんどがノーブランドだが、ここでしか売っていないプラグなどもちらほら目にする事が出来る。その一例がRP201G。2個ペアで\1,575。これはたぶんTMS製と思われるが、詳細は不明。RP201Gはφ15までのケーブルにも対応可能な巨大RCAプラグ。オーディオみじんこのこちらのページで作例を紹介しているので参考にしてほしい。RP201GはNEO-TECHのRCAケーブルにも採用されている。それにしてもなぜ若松はこのような珍プラグを扱う気になったのだろうか。
ついで、オヤイデ電気の新製品情報。凄いのが出ましたぞ!こちらは8月初頭に発売されたばかりの新型電源ボックスケース。型番はMT-US。実売価格は\9,450。ご覧の通り、MT-USはUL規格コンセントを3個搭載可能。つまり、念願の6個口電源ボックスケースというわけだ。かねてから、MTB-6のケースの単売をお願いしていたのだが、ついにそれが叶ったということかな。しかも、価格が安い。ただし、MT-USはMTB-6のケースMT-UBとは材質を異にする。MTB-4及びMTB-6のケースは真鍮にクロムメッキだが、このMT-USはステンレス製だ。つまりJIS規格ケースのMT-JSと同じという事だ。コンセントの取り付け方法もMTBシリーズとは異なる。MTBシリーズはケース内の真鍮ポストに固定するのに対して、MT-USはケース自体に直接固定する。これはコスト削減の意味合いからなのだろうが、まぁこの価格でUL規格コンセント対応6木口電源ボックスが発売された事は大いに歓迎すべきだ。で、私は早速1台購入した。発売したてで入荷数が少ないようだ。私が購入した時には、オヤイデ電気には2台しか在庫がなかった。
で、こちらはMT-USにコンセントを搭載した完成品。型番はMTS-6。価格はご覧の通り実売\17,325。この電源ボックスに搭載されているコンセント、SWO-DXの電極メッキ無しとある。これってひょっとしてアメリカン電気の7110GDかと思ったら、7110GDに若干の変更を加えたものらしい。詳細はオヤイデ電気のMTS-6紹介ページに説明書きがある。
さて、お次は7月末日の石丸電気本店。LC-26GD2を探していたのだが、ほとんどの店は新型機種に切り替わっていた。あきらめずに探し続けて、石丸電気で最安値の出物発見!
LC-26GD2の特徴は先日の巡礼記に書いたので割愛させていただく。とにもかくにも税込み\148,000は安い。特価前は\198,000の値付けだった。この激安処分品はシャープからの最終入荷品で、7月末時点では石丸電気の浦安流通センターに十数台の在庫があったのだが、週明けの8月初頭に再び訪問したならば、すでに1台のみとなっていた。あまりの安さに、週末にかけて飛ぶように売れたらしい。そんなわけで、私が石丸電気の最後の1台を購入。

右上は石丸電気本店最上階のハイエンドオーディオコーナー。これはヤマギワ電気本店の一時閉店にともない、ヤマギワ電気本店のピュアオーディオフロアが引っ越してきたものらしい。石丸とヤマギワは流通在庫を共有するなど、従来から提携関係にあったので、ヤマギワ本店のフロアの主要部門が石丸電気本店に引っ越してきているのだ。

こちらは六本木工学研究所の秋葉原店。店舗名は麻布オーディオという。もう半年くらい前にオープンしていたはずなのだが、ようやく足を運んでみたのだ。
六本木工学研究所と言えば、タングバンドなどの台湾製ユニットを輸入しているオーディオ輸入商社。その直営店となると期待は大きい。で、その品揃えは期待通りだった。コイズミやキムラ無線でも扱っていないユニットが目白押しだった。今回は初訪問だったので、店の外からしか撮影しなかった。折りをみて、店内の珍しいユニットたちを撮影したいと思っている。
Hi-ViRESEACH社のユニット。聞き慣れないメーカーだが、中国のユニット製造会社らしい。これはなんとも興味深いコーン形状をしている。そして価格も安い。この写真に写っているユニット以外にも、ずいぶんと良さそうなユニットが幾つも陳列販売されていた。これはなかなか、侮れませんぞ。右は麻布オーディオの向かいにある芳林公園。秋葉原で数少ない公園の一つだ。
キムラ無線の様子。7月中旬のこと、ようやくキムラ無線にもアコースティックリバイブPOWERMAX5500が入荷した。価格は税込み\3,830。それといつの間にかAETのSCR-ACが値下げされていた。旧来は実売\10,000だったものが、\9,450に値下げされていた。テレオンサウンド110より若干安くなり、アキバ最安となった。もっとも、秋葉原での切り売りSCR-AC扱い店はテレオンとキムラ無線だけだったと思うのだが。
こちらはキムラ無線に入荷したAETの新型スピーカーケーブルSP-400。同社の新型スピーカーケーブルPRIMARY-SPシリーズの最上位にあたる。スターカッド構造で、導体は2スケアの4芯。つまりプラス/マイナス導体それぞれ4スケアを有する。AET独特の質感の良さを感じ、ケーブルも比較的柔軟で取り回しが安い。価格も手頃。SP-400は私もすでに購入済み。高解像度の中にも繊細で滑らかな質感が加えられていて、近年のAET製品らしいバランスの良い音調。これはなかなかいいケーブルだと思う。
こちらはPRIMARY-SPシリーズのSP-200とSP-125。詳細はAETのホームページをご覧あれ。
こちらはPRIMARY-SPシリーズの最下位にあたるSP-075。\300と激安なのだが、この価格ではありえないほどしっかりとした造りをしている。この造りと価格で利益が出るのだろうか。ホームシアターのように長大な引き回しを必要とする場合、価格を極力抑えながらも音質を落としたく無い人に、SP-075は最有力候補となろう。

んで、隣に良く似たようなケーブルが入荷していた。これはスペースアンドタイムのOMNIシリーズのリニューアルバージョン。写真のものを含め、導体径の違う数種類が入荷していた。奇しくもAETと似たような外見で登場したのだが、これはただの偶然だろう。

今日はこれまで。ではごきげんよう。

2005.8.09
秋葉原の夏風景

こんばんはみじんこです。毎日暑い日が続きますねぇ。そして、秋葉原は今日も暑いのです。さて、今日はオーディオの聖地たる秋葉原電気街の夏の風景をちょっとお伝え。オーディオネタとは違うけど、アキバの空気を少しでも感じ取ってくれれば嬉しいです。

山手線/京浜東北線ホームからヨドバシカメラ秋葉原店を望む。こちらは秋葉原電気街とは反対側。それにしても巨大な容姿だ。オープンまであと1ヶ月か・・・。これが完成したらアキバの勢力図はずいぶんと変わりそうだな。この手前の広場の地下には完成間近のつくばエクスプレスの地下ホームがある。つくばエクスプレスが開通すると、これまた人の流れが大きく変わりそうだ。ま、アキバが活気づくのは歓迎歓迎!
山手線/京浜東北線ホームの反対側を望む。秋葉原クロスフィールドの巨大ビル群がそびえ立つ。こちらもかなり完成に近づいた。秋葉原UDXビルもオープン間近だ。ご覧の通り、長大なスロープが設けられている。右上は電車男の看板。ご存知の通り、2ちゃんねるでのスレッドを元にした原作本をさらにドラマ化したもの。秋葉原が頻繁に出てくるので親近感も湧くし、内容もなかなかに面白い。そういえば先日、電車男のロケ班が待機しているのを秋葉原駅前で見かけたのだが、どこで撮影しているのかは分らなかった。
山手線/京浜東北線ホームの電気街口降り口。右上は山手線/京浜東北線ホームの上方で交差している総武線ホーム。電車男のエンディングでサンボマスターが歌っているホームだ。秋葉原駅は山手線/京浜東北線と総武線と地下鉄日比谷線の乗換駅でもあるため、休日平日問わずたくさんの乗降客が秋葉原駅を利用している。
秋葉原駅電気街口の改札。右上は改札を右に出たところの景色。秋葉原クロスフィールドのビル群がそびえ立つ。この一帯は秋葉原らしからぬ小奇麗な区画。秋葉原の新名所と言えそうだが、電気屋やパソコン店があるわけではないので、秋葉族はあまりいない。
電気街改札の左側の風景。秋葉の電気街改札といえば、こちらの方が馴染みがあるだろう。アキバらしいカラフルな看板が我々を迎えてくれる。
秋葉原駅周辺にはトラップが仕掛けられている。ここでこの話題を出すのは躊躇するところもあるのだが、あえて書こう。左上はその一例である募金を募る輩。かわいそうに、署名している人がいる。この輩と同じ風貌の募金集団はアキバ以外にもあちらこちらに出没しているので、ご存知の人も多いだろう。国内外問わず、災害が起こるたびにそれらへの募金を呼びかけているのだが、明らかに怪しい。彼らは日本ボ○ンテ○ア会という名称を名売っているのだが、実態は緑○会という政治団体だ。ここらへんの実態は募金詐欺などのキーワードでネット検索してみれば、容易に見つけられる事であろう。

右は絵の展示会の勧誘ビラを配っている女性。女性には決して声をかけず、若い男性にだけ愛想良く声をかけてくる。この手の絵画展示会と称する店舗は通常、定期的に場所替えをする。しかしながら、アキバにはカモがたくさんいるのだろう、ずいぶんと長く居座っている。まぁ、あまり悪く言うのはなんなのだが、もし、このお誘いに同じてサロン風の店舗に入ったらば、出てきた時は数十万数百万円のリトグラフ購入の契約書を握らされている事だろう。私の知人がこの仕事をしていたので、内情はそういうことなのだ。勧誘の女性も歩合制なので必至なのだ。甘い誘いには裏がある、ということだ。この手の店舗はご覧の秋葉原駅前以外にも、中央通り末広町駅付近、それに秋月無線の斜め辺りと、秋葉原電気街に3店舗存在する。

石丸本店付近の様子。賑やかな看板がアキバらしい。ヨドバシがオープンしても、これら弱小電気店が存続してくれる事を望む。でないと、アキバが寂しくなってしまう。右上は中央通りを平行して延びる裏通り。アキバで最も賑やかな界隈だ。遠目に見えるアーチは総武線の高架。
秋葉原のメインストリートである中央通り。緑色の橋は総武線の高架。電車が通っているところを映したくて交差点のど真ん中で待ち構えていたのだが、信号が点滅し始めたので、やむを得ずこの一枚。
中央通りの一風景。街路樹の緑も濃く、アキバは夏真っ盛りだ。お盆に上京して秋葉原を訪れる人も多い事だろう。電気街口改札付近の構内には秋葉原ガイドマップが無料で置かれているので、それを手に散策するのも一興だ。秋葉原は混沌の街。東京ドーム5個分ほどの面積に様々な珍風景、珍スポットが散在する。それでは、みなさんごきげんよう。
2005.8.07
みじんこオーディオシステムの暫定状態

ごぶさたしております、みじんこです。公私ともにどたばたしておりまして、更新が滞っておりました。メールをいただいている方々へのお返事も滞っておりましてすいません。しばしお待ちください。

さて、私のオーディオシステムも機器の大部分が入れ替わり、今週末にオーディオラックなどを整理しました。現在は上写真の様な状態になっております。これは暫定的な状態であって、今後はラックやスピーカーを作り替える予定。
右上はシャープの26V型液晶テレビLC-26GD2。先週始めに石丸電気で購入。未開封の最後の一台だった。価格は税込み148,000円。私が知る限りこれが底値だ。LC-26GD2は昨年末に生産終了し、すでに在庫処分も終えようとしている。7月末が新品入手の最後のチャンスだったのだ。私にとっては欲しい機種が底値になっていて、ちょうど良いタイミングだった。

地上波放送を液晶テレビで映すのはあまりに汚いので、不本意なところもあるのだが、新しいオーディオシステムの構築には現在のデカ物であるブラウン管テレビをどかさないことには始まらない。地上波デジタルに完全に切り替わる2011年まで、愛機プロフィールプロを使うつもりだったが、思い切って液晶テレビに乗り換えたのだ。実際に地上波アナログ放送をLC-26GD2で映してみたが、画質はやはりブラウン管が圧倒的に優位。ただ、LC-26GD2でも見るに耐えないほどではない。26インチ液晶テレビは4:3の21インチテレビとほぼ同じ表示画面となり、我が家では十分だ。これ以上大きい画面となると30インチとか32インチとか42インチなどがあるが、たかが6畳ほどの部屋に26インチ以上の大画面を置く必要はない。画面がでかすぎると目が疲れる。無論、26インチにしたのには、寸法や値段なども関与している。

LC-26GD2は地上波アナログは無論、地上波デジタル、BS、CSチューナーも内蔵している。スピーカー部分が分離出来ると言う裏技が出来るので、この機種に決めたのだ。なお、LC-26GD2の後継機たるLC-26GD6はスピーカー部分が一体化されているため、分離は出来ない。私にとってはあまり関係のない事だが、LC-26GD2に搭載されているPCカードスロットやDVI端子も、新型のLC-26GD6では削除されている。これはユーザーアンケートにより、それらの機能はほとんど使われないと言う統計が出たため、新型では廃止されたと、石丸電気の店員さんが言っていた。実はこのLC-26GD2、DVI端子とPCカードスロットがあるという理由から、パソコン用のモニターとして密かな人気があったようだ。シャープもパソコンとの連携を意図してこのテレビを作ったに違いない。というのも、LC-26GD2は家電店のみならず、パソコン店でも売られていたからだ。テレビも見れる高性能な26インチワイドモニターが15万円ほどとは、たしかにお買い得かも。

こちらはラックを整理し終えて、外されたラックとモニター。これらはいずれヤフオクにて処分するつもり。ただ、お盆が迫っているので、お盆明けに出品しようかと思っている。
さて、ここからは音響拡散パネルの説明に入ろう。このブロック状の物体はQRDのスカイラインを参考に自作した。スカイラインは高額なのだが、自作で作れば数分の1の価格で似たようなものが作れる。左写真は拡散パネルの貼付け前の状態。システムの天井角に溜まる音を拡散パネルで分散してやろうというのが狙いだ。実はこの自作拡散パネルは数ヶ月前に組み立てていたものの、未塗装の状態でほったらかしにしていたのだ。この度、ようやく重い腰を上げて、完成させることにしたのだ。

右上は自作パネルの塗装作業。塗装にはジェッソという水性のアクリル下地剤を使用。スチロールには油性は使えない。油性やラッカー系塗料だと、スチロールが溶けてしまうからだ。ジェッソは真っ白なのだが、壁の色調に合わせるため、クリーム色の水性塗料を少量混ぜて、壁の色調に近づけた。まぁ、私はたまたまジェッソを使ったのだが、水性塗料であっても一向に構わない。

500×300四方の拡散パネルの重量は300gほど。軽量に仕上がった。壁に貼付けるため、重量は極力軽くしたかったのだ。重量がありすぎると、壁から脱落してしまいかねない。実は、この自作拡散パネルの素材候補としては、発砲スチロールの他に、スタイロフォームなどの高密度発砲素材を検討していた。しかしながら、スタイロフォームでは密度がありすぎて、仕上がり重量が重くなると考え、発泡スチロールを採用する事にしたのだ。もし、壁に強力に貼付けられる環境であれば、加工精度の良いスタイロフォームを使うのもいいだろうが、私の場合は賃貸マンションであるため、取り外し出来なければならない。だから、粘着テープで壁に貼付ける事が出来るくらいの軽さに仕上げる必要があったのだ。
さて、壁への貼付けにはどんな粘着テープが向いているのか。絶対条件としては、外す時に壁紙を破損しないような両面テープでなければならない。最初は壁紙を傷つけないという触れ込みで売られている両面テープを使用した。しかし、天井に貼付けると、スチロールを支えきれずにあっさりと脱落してしまった。これは想定出来うる事だったのだが、理由は粘着テープの厚みにある。壁紙というのは、表面が凹凸になっており、薄い両面テープでは凸部分にしか接触しないため、粘着力が弱いのだ。よって、厚みのある両面テープを使う事になるのだが、一般的に、厚みのある両面テープは接着性が強すぎて、取り外す時に壁紙ごともぎとってしまう恐れがある。外す必要がないのであれば、ブチルゴムテープなどを使っても良いのだが、ブチルゴムは垂直面、天井面への接着強度が弱い。それに、剥がし後が黒く汚れるので、論外である。で、救世主たる両面テープが左上の両面テープである。これはScotchのガラスアクリル用強力両面テープというもの。剥離材は緑色で、テープ自体は透明だ。厚みは約1mm。東急ハンズを始め、一般的なホームセンターなどで容易に入手出来る。このテープ、名前の通り、本来はガラスやアクリル板を貼付けるための両面テープなのだが、他の素材にもけっこう使える。このテープの利点は粘着力が強いということもさることながら、剥がした後が汚れないという事にある。というもの、テープ自体が透明なため、壁紙に色素の転移が起こらないため、壁紙を汚さないのだ。スポンジタイプの厚手の両面テープであれば、復層構造をなしているため、剥がす際にけっこう手こずる。スポンジ部分だけが剥がれて、粘着部分が壁紙に取り残されてしまったりするのだ。ところが、この透明両面テープは1層なので、取り残しなく奇麗に剥がす事が出来る。ただ、これを真似てやりたいという人がいる場合、壁紙が傷つかないと言う保証はできないので、あしからず。
前述の両面テープで貼付けてやると、見事に固定出来た。で、数ヶ月前に製作したをまずは貼付けたのだが、左端の数十センチの空白を埋めるべく、拡散パネルを追加製作することになった。
スカイラインは発砲スチロールの一体整形で出来ているのだが、自作の場合には一体整形は無理だ。そこで5cm厚の発泡スチロール板をニクロム線を利用したスチロールカッターで切断。発泡スチロール板は東急ハンズで購入。この板から5cm四方の四角柱を切り出し、あとは適当な長さに四角柱を切断。それを5mm厚ほどのスチロール板に接着していけば、このような物体が出来上がる。四角柱の高さの並べ方は別に法則があるというわけではなく、適当に並べただけだ。オーディオ店に展示してある本家スカイラインをじっくり眺めて参考にはしたのだが。なお、スチロール同士の接着にはスチロール専用の接着剤を使用する。そうそう、スチロールカッターでの切断はけっこう時間がかかるため、途中からカッターナイフで切断する方法に変えた。もし、奇麗に切断したいのなら、ガイド付きの大型カッターを使うのが良いだろう。私はガイド付きカッターを所有していなかったので、普通のカッターナイフと定規を組み合わせて適当に切断したが、切り口が汚くなってしまった。まぁ、天井の端に貼付けるので、工作の粗は遠目からは見えないのが救いだ。余談だが、オリジナルのスカイラインは45mm四方の四角柱が13本×13本で構成されている。
追加製作した拡散パネルを貼付け、見事完成!うーん、工作精度としては70点だが、視界から遠くにあるので、工作精度の粗さは気にならない。問題はその音響効果だが、すいません、まだきちんと確認しておりませんです。まぁ、現状では視覚的な自己満足みたいなもので。たぶん、それなりの効果はあると思うんですけどね。新しいシステムを設置し終えたら、改めて有る無しで効果の確認をせにゃならんな。
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