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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年9月下旬
9月はネタがたくさんあり過ぎ、上旬中旬下旬に3分割しました。
ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ。みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見た聞いたオーディオ業界裏話も。
2005.9.25
ガッツ邸にて電源ケーブル対決!

今年7月、つまり3ヶ月ほど前の話になるのだが、横浜のオーディオマニア、ガッツさん邸に再訪問、及び再々訪問しました。ガッツ邸を訪れたのはもう1年ぶりくらいになるだろうか。最初に訪れた時から、機器類は変化無しなのだが、ケーブル類がほぼ一新されていた。今回の主目的は、これら一新されたというケーブル類を拝みに参ったのだ。それと、もう一点重要なことがある。それは私の自作電源ケーブルと、ガッツさんの高級ケーブルとの対決をやってみようというのである。

これがガッツさんのシステム。昨年のシステムの様子はオーディオ聖地巡礼記2005年7月のページにある「2005.7.3ガッツさん宅にてB-2302を拝む」をご覧あれ。パッと見での昨年との違いは、電源ボックスTAPPLUSが1台追加され、計3台になったこと。
CDトランスポートはエソテリックP-70、DACは同D-70。vuモデルだったかは忘れた。プリアンプはサンスイC-2302Vintage。パワーアンプが同B-2302Vintage。スピーカーはオンキョーScepter1001と、機器のラインナップは従来通り。
大きく変化したのはケーブルで、まずはスピーカーケーブルがPADの最高級グレードTANTUS。詳しい事は聞かなかったが、改めて写真を見る限りではバイワイヤ仕様のようだ。ガッツさん、昨年までは金子式の6N銅帯自作SPケーブルを使われていた。写真には写していないが、ラインケーブルはほぼ全てカルダスのゴールデンリファレンス(Golden Reference)に変更されていた。昔はモンスターケーブルを使われていたはずだ。ゴールデンリファレンスはカルダスの最高級グレードのケーブルで、たしかステレオペア定価十数万するはず。高額にも関わらず人気のあるケーブルだ。その人気にあやかって、ゴールデンリファレンスの偽物ケーブルまで現れたらしい。ガッツさんのシステムに使われているゴールデンリファレンスの本数、実に5組10本であるから、投資額は凄まじい。ちょっとケーブルに金かけ過ぎなのではないかと思えるのだが、それは私のひがみであったりもする。P-70とD-70の間を繋ぐデジタルケーブルには、AETのURDG75spec2004を追加されていた。P-70とD-70は2本のデジタルケーブルを使用する事で、クロック同期が図れるようになっている。つまり、1本を音声信号用に、もう1本を同期クロック信号用に使うのだ。URDG75spec2004はクロック同期信号用に追加されたとのことで、飛躍的な音質向上効果があったとのこと。AETのデジタルケーブルはインピーダンスの正確さに定評があるから、正確な信号伝送には最適なのだろうが、なんとも贅沢な使い方だ。
壁コンセントからの電源ケーブルがエソテリックの8N-PC8100/8N-PC8000に!8N銅を用いた同ブランドの初にしていきなりハイエンドな電源ケーブルである。この2種類の電源ケーブル、いずれも各250本限定販売で、市場にはもうほとんど残っていないはずだ。左が8N-PC-8100で、定価315,000円。アンプ系への電源ボックスに繋がっている。右が8N-PC-8000で、定価210,000円だった。こちらはソース機器への電源供給電源ボックスに繋がれている。オヤイデ電気との共同開発なる、このプラグ/コネクター、うーん機能美だ。
なんという美しい電源ケーブルだろう。実はこのケーブル、私もオヤイデ電気の試聴室で試聴させてもらったことがある。(巡礼記2004.9.9 エソテリックの電源ケーブルを参照のこと)8N-PC8100の熱く、魂の宿る音調にノックアウトされたことがあるのだ。8N-PC8000は傾向が異なり、オーソドックスな鳴りの良さを基調としながらも、芳醇な色彩感が感じられ、これはこれで良いケーブルだと思った。8N-PC8100が熱帯なら、8N-PC8000は温帯だ。オヤイデ電気でのその体験以来、私の自作電源ケーブルの目標は、めざせ8N-PC8100/8N-PC8000!超えろ8N-PC8100/8N-PC8000!になった。この2本の電源ケーブル再開できるとは嬉しい限り。私はもちろんこのケーブルが欲しかったのだが、さすがに高すぎて手が出せなかった。8N-PC8100の凄まじいまでの熱気が今でも印象に残っており、これが中古で格安入手出来れば・・・けど、このケーブルの所有者はよほどの事が無い限り手放さないだろう。8N-PC8000は中古で時々見かけるけども。

さて、ケーブルがほぼ一新されたガッツ邸の音は1年前とどのように変わったか。試聴ソフトは主に国内外の男性女性ボーカルでおこなった。昨年のガッツ邸の音と比べ、音場の広がりが左右に無理なく展開。わずかに感じられていた音の角が取れ、滑らかさがさらに増し、かといって解像度が落ちるわけでもなく、逆に細かい倍音成分が確実に増加していた。こんな感じに変化していた。ここまでくるともう、マニアの領域なので、変化の度合いもかなり微細なのだが、その微細な詰めの追い込みに、多大な金銭と労力をかけるのがオーディオマニアのマニアたる所以。ガッツさんあっぱれ。

さて、こちらが今回、私が持参した自作電源ケーブル。私の作品番号で呼んでみると・・・

No.50 SkyDiving (ケーブル:藤倉電線CV-S3.5+プラグ:ハッベル8215T+IECコネクター:オヤイデ電気4781PBG)
No.55 SkyFish (ケーブル:ディーバス14-4CT+プラグ:オヤイデ電気P-037+IECコネクター:同C-037)
No.85 Ballista (ケーブル:富士電線VCT3.5+プラグ:Wattagate5266+IECコネクター:Wattagate320)
No.86 Excetra (ケーブル:オヤイデ電気2by2+プラグ:Wattagate5266+IECコネクター:Wattagate320)
No.89 IMAGO (ケーブル:富士電線VCT3.5+プラグ:松下WF5018+IECコネクター:SCHURTER4781)
No.90 LUXUS (ケーブル:アクロリンク6N-P4030+プラグ:Wattagate5266+IECコネクターWattagate320)

これら6本のみじんこ自作電源ケーブルがガッツ邸のシステムでどんな音を奏でてくれるのか?そして、8N-PC8100や8N-PC8000に肉薄、或いは打ち負かす事ができるのか?ガッツさんのリファレンス仕様を1時間ほど聴かせていただいた後、私の電源ケーブルとの差し替えをおこなった。アンプ系へ配線されている8N-PC8000を私の持参ケーブルに交換するのである。今思えば、ソース機器へ配線されている8N-PC8100と差し替えてもらったほうがよかったな。ま、いずれにせよ、私の目標でもあるエソテリ電源ケーブルとの一騎打ち。こういう機会は滅多に無い。

一番手はNo.89 IMAGOだ。右上写真がそれである。これは富士電線のVCT3.5を用いた電源ケーブル。外装にはシールドメッシュを施している。制作費は安く、ごくごくオーソドックスな造りのケーブルだ。結論からいうと、完敗でした。いや、ガッツ邸のシステムは、当然の事ながらガッツさん好みに追い込みを掛けられているわけで、そこにいきなり傾向の違うケーブルを挿入したら、バランスが崩れてしまうのも無理は無い。私のケーブルに差し替えた途端、第一声から変化が声が若返ったのだ。この時はたしか、小田和正のCDを掛けていたはずなのだが、円熟した声ではなく、10歳くらい若返ったかのような、エネルギッシュではあるものの、ややうわずった甲高い声に変化したのだ。もっと正確に言うと、倍音成分の出が少なくなり、直接音増加、音域が中域に集中したようでもある。この傾向は、この後、繋ぎ換えては聴き続けていく持参ケーブル全てに共通することであった。ま、価格差数十倍のケーブルと差し替たにしては、そこそこ実用十分なケーブルだとは感じられた。

続いてNo.86 Excetra。オヤイデ電気2by2に衝撃吸収チューブを被覆し、さらにシールドとSFチューブを被せたものだ。こちらも上述と同じ傾向ではあり、それにつけ解像度不足のようでもある。実はこのケーブル、完成して間もなく、エージングはたった2時間ほど。後述しているが、No.86 Excetraはガッツ邸での3週間のエージングを得て、変貌を遂げる事となる。まったく別物といえるほどの変化だ。
こちらはNo.85 Ballista。ケーブルに富士電線VCT3.5を使用。衝撃吸収チューブを被せ、最外装にはナイロンメッシュを被服。極太仕様がただならぬ様相を呈している。こちらもやはり、PC8000に比して明るい方向へ変化する。私的には好きな方向性なのだが、長年にわたり構築されてきたガッツさんの“熟した音”とはニュアンスがかなり変化する。ここで思ったのが、機器へ直接繋げているわけではないこのケーブルでも、音調ががらりと変化する事だ。電源ケーブルのなんと影響の大きい事か。No.85 Ballistaもこの後、ガッツ邸でエージングをおこなってもらい、大きく音質向上することとなる。
No.50 SKYDiving。これは藤倉電線CV-S3.5を使用したケーブルだ。適当に製作したケーブルだが、思いのほか出来映えがよく、私が1年ほど愛用しているケーブルだ。ガッツ邸でもその素質は変わらず、CV-Sらしい馬力が感じられる。ただ、CV-Sの荒々しさも垣間みられ、このシステムには相応しくないと感じた。CV-Sはやはりジャズやロックをゴリゴリと聴くのに向いていると感じた次第。他人のシステムに、自分のものを食い込ませるのが、如何に難しい事か、よくよく思い知った体験であった。何かを何かに変えた時、その変化を優劣で語られる部分もあるし、傾向の違いとして、または好みの違いとしても表現出来る。いずれにしても、この日、私のケーブルはガッツさんシステムでは“異分子”として認識されたようだ。

この他のケーブルについては、写真を撮り忘れたので割愛する。No.90 LUXUS に関してだけちょっと話しておくと、この最初の試聴段階では、大口径導体(アクロリンク6N-P4030)らしい低域の量感溢れた音調にシフト。今回持参した6本のケーブルの中ではPC8000に最も近しい性能を発揮した。

ガッツさんの総評としては、解像度はPC8000には及ばないまでも、キャメロットPM-750と同等クラスと評してくれたケーブルも多くあった、との感想をいただいた。ただ、今回持参したケーブルの多くは製作直後のものであり、エージングは2時間ほどしかしていない。よって、最低10時間以上のエージングを得ないと、これらケーブルの真価は発揮されないと思われた。

エージングについて、音質が劇的に変化する事があるのはガッツさんもご承知である。協議の末、No.85 Ballista/No.86 Excetra/No.90 LUXUSの最新作極太ケーブル3本をガッツ邸に置いていく事になった。ガッツさんにエージングしてもらい、後日改めて評価しようというわけだ。

訪問から2週間後、ガッツさんから嬉しい報告が届いた。置いていったケーブルのエージングがずいぶん進み、音質がかなり変化したとの事。以下、ガッツさんのコメントをそのまま引用させてもらおう。PM-750との比較を述べておられる理由は、ガッツさんがPC8000の前にPM-750をアンプ系電源供給に使っておられたからだ。

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リファレンスCDは、『先の小田和正の“そうかな”に加えて、辛島美登里の“Night&Day”、 GARNET CROWの“I’m waiting 4you”、 SISSELの“ALL GOOD THINGS”、 Keiko Leeの“Voices”です。

まず『No.90 LUXUS』
このケーブルの特徴は『音の厚みと低音の押し出し! 音の厚みはDENONに通じるところがあり、普通に聴いていて心地よさを感じるくらい、ぼわっとした感じはありません。これにB&Wばりの低音の押し出しが加わります。解像度は高くないので、低音が他の音域に多少かぶさる、このくらいのバランスのほうが良いかと思います。レベル的にはPM−750には解像度で劣り、厚みと低音の押し出しで勝っています。好みの問題で解決できるくらいのレベル!ですね。ただし、音の広がり・奥行きは1〜2回り程度小さくなります』。今回の3本中[No.2!!]

つぎに『No.86 Excetra』
このケーブルが『今回の3本中No.1!!!』のケーブルです。
その特徴は『どこまでも伸びる中高音域、ボーカルが気持ち良いくらいにどこまでも伸びます! つまったところがありません! これは私のようにボーカル中心の音楽を聴く人間にとってはこれが一番重要な要素で、解像度に多少荒さを感じる部分はあるものの、それを補って余りあるものがこのケーブルにはあります! 解像度の水準はPM−750より多少落ちますが、神経質なところが無い分、これが自然とも受け取れます。音の広がり・奥行きはPM−750と同レベル! 音の厚みと低音の押し出し感も同レベルと言えるでしょう! とにかくどこまでも伸びるボーカルによりPM−750を超えていると思います!!!』、お薦め(^^)V

つぎは『No.85 Ballsta』
悪くはありません(^^; デモヤハリ『ボーカルに子音(ピリツキ)が付いて回るんですよね〜! これは、ボーカル中心の音楽を聴く人間にとっては致命的で、私の嫌いなキンバーセレクトシリーズの音を聴いているような気分!?です。ま、その意味で言えば好みの問題かな〜?とも言えるのですが。ただ音のバランスは3本中一番オーソドックスな感じがしました。音の広がり・奥行きもNo.90ほど小さくなりません!』。

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この報告を受けてすぐ、ガッツ邸へ3回目の訪問を敢行。エージング後の我が自作ケーブル達を改めて試聴させてもらった。ガッツさんからの報告の通り、各ケーブルは大きく音質向上していた。あぁ、エージングは大事だなぁと実感した次第。特に、No.86 Excetraの変化の度合いは、別物のケーブルに変化したといってもいいくらいだった。 ガッツさんのシステムの音調を崩す事無く、見事に調和しているのだ。正直言って驚いた。オヤイデ2by2は当初、なんの変哲も無い柔なスターカッド線だと馬鹿にしていた。実際、切り売り電源ケーブル一斉比較試聴〜電源ケーブル17種類の音質比較レポート〜でもオヤイデ2by2はパッとしなかったのだ。だが、エージング後の2by2の変化の度合いは大きい!比較試聴レポートの感想は訂正しなければならないなぁ。思い返してみると、このケーブルの真価を発揮するには、60時間のエージングが必要だとか、オヤイデ電気で聞いた事がある。かたや、アクロリンクP4030の変化は激変というほどでもなかった。エージングの効能はケーブルによって違うのかもしれない。これらエージングの効能を痛感するに至り、電源ケーブルエージングアダプターなるものを製作するに至ったのであった。

三回目の訪問において、No.86 Excetraが8N-PC8000に肉薄しそうな延びやかな音楽を奏でてくれたが、芳醇さや低域表現では劣る。このことで、自作ケーブルでもかなりの線を狙える事がわかった。ただ、個人で入手可能な線材とプラグ/コネクターで、8N-PC8000や8N-PC8100と同等、あるいは凌駕できる自作ケーブルが作れるのか?可能性はあるし、アイデアもある。素人の熱意と工夫と労力がどこまで通用するか、チャレンジし甲斐があるというものである。最後に、貴重な体験を与えてくれたガッツさんに感謝。

2005.9.23 23:14
FOSTEX完成品スピーカーボックスE202ペアをプレゼントします!
2005.9.24 01:05応募受付終了しました!
FOSTEX完成品スピーカーボックスE202プレゼントページ
2005.9.21
!A&Vフェスタ2005緊急速報!
!!FOSTEXの新製品に一目惚れ!!

こんばんはみじんこです。現在開催中のAVフェスタ2005初日に行ってきました!

今年のAVフェスタは9/21(水)〜24(土)の4日間。パシフィコ横浜で開催中!で、今年も新製品目白押し!皆さんにお知らせしたい情報がたくさんあるのだけれど、私的に同フェスタで一番の収穫情報をお知らせします!自作スピーカーマニア必見情報ですぞ!!
そう、ここはFOSTEXのブース。目に飛び込んできたのは同社の新製品ユニットたち。なんと重厚なスーパーツイーターなのだろう!そして、うわさのマグネシウム振動板フルレンジユニットもついにお目見え!
こちら別アングルからの撮影。手前のが、限定8.5cmマグネシウム振動板フルレンジユニットMG850。次いで、巨大スーパーツイーター(詳細不明)、その隣りがスーパーツイーターT500A||。さらに隣りが限定スーパーツイーターT90A-EX。一番奥がマグネシウム振動板ハードドームツイーターT250D。あぁ、こんな素晴らしいユニットを拝めるなんて、生きてて良かったなぁ、と思う。長岡先生が生きておられたら、さぞかしお喜びになられただろうに。
こちら再来月の11月から予約開始されるスーパーツイーターT90A-EX。この重厚さは只モノではない。真鍮と銅を組み合わせたホーンが素晴らしい意匠を放っている。なんと、振動板にマグネシウムを採用しているらしい。T90A-EXは展示のみで、音は聴く事ができなかったが、もうこの姿形に惚れ込んでしまった。これはもう、予約するっきゃない!ちなみに何台限定で、幾らになるのかは、現時点では不明。
こちらは限定販売ではなく、現行ロングセラーT500Aの後継機T500A||。いやー、凄いものを出してくるもんだ。FOSTEXさんいつもいつもがんばってくれてありがとう!
こちらはT500A||をさらに長くしたモデル。限定販売か?このユニットの原型は、昨年のAVフェスタでも展示されていた。同社の和田さんによると、開発陣が改良に改良を重ね、銅などの素材を追加する事によって、ようやく完成をみたという。右はT500A||の試聴状況。同社の新型完成品スピーカーRS-2 の天板に載せられている。これは実際に聴く事ができた。RS-2との組み合わせの音なのだが、明らかにT500A||の存在感が感じられる。RS-2も素晴らしいスピーカーだが、このT500A||の瞬発力と浸透力は凄まじい!スーパーツイーターここにあり!という感じで、ものすごい瞬発力を有していた。まさに、音速というものを体全体で感じることができる。音を作り出す装置といった存在感だ。最近、ムラタやテイクテイを代表として、新方式のスーパーツイーターが次々に発売されており、それらにはそれなりの効果があるとは感じるのだが、私はやはりこの伝統的なホーンツイーター形式に、音的にも外見的にも惹かれる。
こちらは8.5cm純マグネシウム振動板フルレンジユニットMG850。限定スピーカーユニットだ。このユニットのフレームはFE88ES-Rのフレームと同じもの。フレームは銀色に塗られており、振動板との色彩的マッチングを図っている。個人的には、フレームは黒でよかったような気もする。来年発売ということだけが決まっているのだが、発売月などはまだ未定とのこと。価格について尋ねてみたが、まだ未定との事。ただ、8.5cmという小口径ユニットであることから、極端な高値にはできないだろうとのこと。2万は下回るようだ。たぶん、FE88ES-Rより若干高いくらいではないか。振動板は兼ねてよりうわさされていたマグネシウム振動板だ。開発には相当の苦労があったと聞いており、ひょっとしたら計画中止か?とまで囁かれていたユニットだ。それを今、この目で眺めることができるとは、なんという幸せ。マグネシウム振動板というのも、最近の流行のようなところがある。同フェスタには日本金属株式会社もマグネシウム振動板を引っさげてブース展示を行っている。なお、フォステクスが今回開発したマグネシウム振動板は、日本金属株式会社とは無関係らしい。
マグネシウム振動板ハードドームツィーターT250D。けっこうでかい。これも来年発売予定という事だけが決まっている。どんなウーハーと組み合わせたら似合うだろうか。FW168HPとかかなぁ。
RS-2とT500A||の組み合わせによる試聴システム。アンプ系はいつものアキュフェーズだ。びっくりしたのは、背面のケーブル類。同社の銅銀合金2.6sq単線使用ラインケーブル以外にも、同素材を使用しているとおぼしき自作電源ケーブルが床を這いずり回っていた。これはとても良い作例だ。ま、真似しようとしたても、タングステンシートに銅銀合金2.6sq単線と、莫大な材料代が掛かりそうだが。
左はマグネシウム振動板フルレンジユニットMG850の試聴用スピーカー。私は残念ながら、時間の都合で聴けなかったのだが、RS-2と交互に定期的に鳴らすらしいので、興味のある人はぜひ行ってみて、聴いてみてください。左は同社の現行ユニット群。手前はRS-2に搭載されているユニット。RS-2に使われているユニットの単売はしていない。

ま、こんな感じで、フォステクスのブース紹介だけになったけど、私は同社の新製品が拝めただけで満足だ。あと、同イベント初参加のフライングモールのブースは、個人的に楽しめた。なお、アコリバ/フォノン/サウンドアティックス/オーディオリプラス/ナイコム/など、昨年は出展したのだが、今年は姿が見えない業者も数多くあった。ハイエンドショウトウキョウにでも鞍替えするのかな。ま、オーディオアクセサリー関係はハイエンドショウの方が似合っているかもしれない。詳細なレポートは近日中にアップしたいと思っている。乞うご期待!とにかく、AVフェスタは24日までやっているので、桜木町まで足を運べる方は、行ってみられるのがよいでしょう。

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