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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年11月下旬
2005.11.24
ヨドバシカメラマルチメディアAkiba

こんばんはみじんこです。今日はヨドバシカメラ秋葉原店のオーディオフロアをレポートします。ただの家電店と侮る事なかれ。オーディオフロアは広大で、品揃えもかなり充実している。さぁ、とくとご覧あれ!

ヨドバシカメラ秋葉原店は、正式名称ヨドバシマルチメディアAkibaという。9月にオープンしたての大型家電店だ。家電店としては国内最大規模の売り場面積を誇る。それは店舗外見からも容易に想像がつく。
ヨドバシマルチメディアAkibaの周辺地図。秋葉原駅の脇にそびえ立つ。電気街とは、山手線/京浜東北線を挟んで反対側に位置する。
JR秋葉原駅中央口改札を左側に抜けると目の前にヨドバシマルチメディアAkibaがそびえ立つヨドバシマルチメディアAkibaの反対側を眺めると、秋葉原ダイビル/秋葉原UDXビルがそびえ立っている。秋葉原の風景もずいぶんと様変わりしたものだ。
いよいよ、ヨドバシマルチメディアAkibaの店内に入る。ここはメイン出入り口。メイン出入り口の右脇には、昭和通り方面、つまり、JR秋葉原昭和通り口/地下鉄日比谷線秋葉原駅/秋葉原アトレ側に抜ける通路がある。この通路はちょっとした飲食店街となっている。人通りも多い。
入り口脇にはヨドバシカメラ発行の無料情報誌 THE POINT NETWORKが山積みになっている。現在88号が発刊中。たしか、月刊化していたと思う。無料なので自由に持ち帰って構わない。無料情報誌だが、けっこう分厚い。様々な家電特集が組まれており、内容は雑誌並みに充実。さすが、国内最大の家電量販店、販促冊子にも気合いと金がふんだんにつぎ込まれている。
同店のオーディオフロアは4階にあり、「音と映像のフロア」となっている。
音と映像のフロアという名称の通り、ここ4階にはオーディオ機器/オーディオアクセサリー/テレビ/AV収納ラック/ビデオカメラなどが売られている。左写真をご覧いただいてもお分かりいただけると思うが、フロアの先から先までは相当に長い。とにかく広いのだ。ざっと見で、テレビなどの映像関係が5割、オーディオ関連が2割、その他AV小物が3割といった面積配分。
オーディオフロアは、メーカー毎のオーディオコンポーネント展示エリア/オーディオアクセサリーとDJ関連エリア/スピーカー試聴室/プロジェクター視聴室/オーディオラックエリアに区分できる。同店の特徴は、メーカーブランド毎に展示コーナーを設けている事だ。映像関連でも同様の展示方法を採用している。オーディオエリアに関しては、各ブランド毎がガラスなどの間仕切りで仕切られている。パイオニア、マランツ、デノン、オンキョー、ボーズ、ヤマハなどが、独立したコーナーを設けているのだ。おおっぴらには撮影出来ないので、各メーカーの展示コーナーまで撮影する余裕はなかった。ま、興味のある人は、同店に直接足を運んでみてくだされ。この展示方法を目の当たりにして思うには、ブランドがごっちゃになっているよりか、ブランド毎にまとめて展示してくれた方が良いと思った。そのメーカーのコンセプトが明確に感じられ、好感度が持てるのだ。もっとも、こんな展示方法は、店舗フロア面積が広いとできないことである。
プロジェクターの品揃えも充実している。このショーケースの右端には広めの投影室が設けられており、常時10台ほどのプロジェクターが映像投影している。しかも、各機が同じ壁面側に映像投影しているので、瞬時に各機の画質の比較ができるようになっている。品揃えはもとより、視聴環境の充実ぶりに関しても、AV専門店を凌駕しているかもしれない。右上は、ヘッドホンの展示エリア。商品数の多さに圧倒される。ヘッドホンの品揃え数に関しても、たぶん国内最大規模だと思う。そして、ほぼ全てのヘッドホンが常時試聴できる。ヘッドホンの試聴は、上写真のような大型ヘッドホンコーナーだけではなく、中型ヘッドホンのコーナー、小型ヘッドホンのコーナーなど数列にわたり設けられている。
いよいよ、私の興味どころであるオーディオアクセサリーエリアを見ていこう。一言でいうと、品数豊富。ヨドバシカメラ新宿西口本店やジョーシン日本橋一ばん館とほぼ同等、或いは、こちらの方が充実しているかもしれない。商品ジャンルにもよるのだが、総合的には秋葉原のオーディオ専門店を凌駕している。ただ、あまりにハイエンドな商品や、マイナーなブランドは置いていない。個別のジャンルで見ていくと、スピーカーユニットの品揃えが弱く、このジャンルではコイズミ無線などの専門店に負けている。ケーブルはかなり充実しているが、普及価格〜中級クラスの比較的メジャーなブランドの商品群がメイン。オーオタ的尺度でみると、テレオンサウンド110には敵わない。
コンセントとACプラグ、IECコネクターの展示。あまりにマイナーなものを除き、国産ブランドはほぼ揃っている。海外ブランドはハッベルとPSオーディオ。レビトンは置いていない。つまりは、PSE認証を受けた製品のみの取り扱いだ。大型店ゆえ、危ない橋は渡れないのだろう。販売価格は割高だ。ただし、ヨドバシは通常、購入金額に対し10%のポイント還元が付く。これを鑑みると、キムラ無線などの専門店と価格的にほぼ拮抗する。
RCAプラグ/キャノンプラグ/SPターミナルなどが納められているショーウインドウ。フルテック、AETを始め、かなり充実している。マイナーブランドやノーブランド品は置いていない。写真には写っていないが、WBTの端子類もかなり充実している。注目すべきはフルテックのキャノンプラグFP-701M。右上写真中の一番右端の\1,071と値付けされているプラグだ。これは発売されてから2年ほど経過しているのだが、店舗で実際に売られているのは初めて見た。FP-701Mを扱っている店は、行きつけのオーディオ店の中でもここだけだ。たぶん。
電源ボックス/電源タップのショーウインドウ。国産の主な現行製品はほぼ揃っている。
なんと珍しいことか!目を惹いたのはオーディオリプラスの電源ボックスSAA-8SZ。希少な8個口電源ボックスだ。現物を初めて見た。それにしても長いなー。
こちらはフラットテレビの販売エリア。4階で最も賑やかなエリアだ。ここも各ブランド毎に区分けされている。思い切った展示方法だ。他メーカーと比較しずらいなどのデメリットもあるが、メーカーの特色を理解するという点では、このような展示の方が分りやすい。

ヨドバシマルチメディアAkibaオーディオ関連フロアの雰囲気を感じていただけただろうか。総じて価格は高めだが、商品の品揃えはかなりのもの。オーディオ専門店にも置いていないアクセサリーなども間々見られる。秋葉原に立ち寄った際には、訪れてみるとよいだろう。なお、今回レポートに加えなかった他の階に関しても、商品の品揃えは目を見張るものがあった。商品展示も整然としていて分りやすく、実際に手に取って触れるようになっているものも多い。一眼レフデジカメのコーナーは、個々の機種毎に様々な交換レンズを搭載したデモ機が何十台も並べられていて、自由に触る事が出来る。また、同店の特徴として、他店に比べ店員数が多いことが挙げられる。警備員も多い。店員の接客態度は普通に礼儀正しく、押し付けがましくなく、好印象。暗い雰囲気を醸し出していないというのも重要なポイントだ。店の景気は、店員の接客態度や雰囲気に現れる。

最後におまけ。ヨドバシカメラと総武線を挟んだ隣りには、ロケット本店がある。ロケットは1964年に設立された秋葉原の老舗家電店。秋葉原に4店舗展開している。ロケット本店は電気街の反対側に位置するためか、元々客入りが少なかった。それでも、数年前までは全階が家電製品の販売フロアになっていた。2年ほど前に、5階以降がアダルトフロアに入れ替わり、今春には一階が古本やソフト関連フロアに入れ替わった。さらには、ヨドバシのオープンに前後して3階4階がインテリアショップに変身。家電フロアは2階のみとなった。ま、もともと客入りが少なかった店だけに、こうならざるを得なかったのだろう。
2005.11.23
11月の秋葉原最新状況

こんばんはみじんこです。11月の巡礼記が長くなったので、こちら2ページ目を設けました。さて、今日は秋葉原その他のオーディオ店最新状況を独断と偏見に基づいてレポートします。

これは本日、11月23日の秋葉原中央通りの夜景。総武線高架下より撮影。イルミネーションが奇麗だ。
11月初旬の秋葉原界隈。ここは秋葉原駅近く、中央通りの総武線高架付近。平日にも関わらず、人が多いですなぁ。ヨドバシカメラが出来ても、電気街方面の賑わいは変わりません。
11月初旬。総武線高架下真下の通り。オヤイデ電気の看板が見える。
さて、オヤイデ電気の最新状況はというと、凄いものが展示されとりました!来年発売予定の新型電源プラグとIECインレットコネクターっす。アルミケースに包まれた、なんとも重厚感漂うデザインにただただ唖然とするばかり。電極自体はC-046/P-046と同等のようだが、よくよく観察してみると、微妙に形状が違うところもあり、完全に同じというわけでもなさそうだ。それにしても、オール金属製ケース採用の電源プラグとは、これまた国産初ではないか。海外製でいうと、Zucableの完成品ケーブルにアルミケースを装着したものがあったが。いけいけどんどんオヤイデ電気!こんなに新製品を連発して採算に合うのか心配になるのだが、村山社長さんの開発意欲には恐れ入るなぁ。このプラグとコネクター、一体いくらになるのだろうか?個人的には、実売9,000円くらいかなと想像してみたりする。
こちら限定販売のオヤイデ電気電源ボックスMTB-4GとMTB-6G。これは先日開かれたハイエンドショウ東京2005での売れ残り。ケースを金色に塗装している。オヤイデの遊び心だ。同電源ボックスのケースは真鍮性なので、アルマイト仕上げで金色を発色させているわけではない。コンセントにSWO-XXXを搭載してこの値段ならかなりお買い得かも。
ついでに、オヤイデの定番取り扱い商品をご紹介。これは、福田先生が推奨されている未来工業の樹脂製コンセントボックス。PVR16という型番になっている。1個430円。別にオーディオ用というわけではないが、他の樹脂製コンセントボックスに比べコンセント取り付け台座がしっかりとしているため、コンセントの固定強度に優れている。取り付けネジはM3だ。
私へのメールで時々、電源ボックスからの直出しケーブルの固定方法について質問を受けている。私なりのアイデアなので、万人が真似をしてうまくいくとは限らないのだが、ここでは、その処理に適しているコネクターをご紹介しておこう。これはオヤイデ電気で売られているケーブルクランプというもの。これをコンセントボックスのケーブル引き出し口に接着固定してやると良い。そして、ケース部分を回してやると、ケーブルが圧着固定されるのだ。なお、このケーブルクランプには、穴への挿し込み部分にネジ溝が掘ってある。かたや、コンセントボックスのケーブル引き出し口にはそれに適合したネジ溝は存在しない。だから、接着剤などを使って固定する必要が生じる。まぁ、そこらへんは各自カットアンドトライでうまくやってほしい。
なお、ケーブルクランプはオヤイデ電気に限らず、秋葉原のパーツ店、例えば秋葉原センターの日の丸無線などのパーツ店などにも売られている。
こちらも別段目新しいものではないが、私の愛用パーツなのでちょっとご紹介。オヤイデ電気で売られているIECインレットコネクターは2種。シェルター4781とSFO。SFOは使った事がないが、シェルター4781は私が使い慣れたコネクターだ。4781は、アース配線への接続が難しいとか、ケーブル固定ネジが頑丈でないとかなどの構造上の難点もある。しかしながら、安価であること、細いケーブルから太いケーブルまで適応しやすいとか、電極を取り外せるので研磨できるとか、音質が素直であることなど利点も多い。なお、オヤイデ電気では数年前、4782という型番の製品を販売していた。4782と4781では機器への挿し込み部分の形状が若干違う。4781の方が機器への食い付きが良いということで、4782から4781に取り扱い品目を変更したらしい。価格は4782の700円に対し、4781の800円と、100円値上がりしている。
シェルター4781、及びそのロジウムメッキバージョンであるオヤイデ4781BSRには、上写真のようなオプションも用意されている。このパーツを機器のインレットにネジ止め固定することで、コネクターのぐらつきを防止するのだ。
こちらはフジクラのCV-Sケーブル。CV-Sはオーディオ用ではなく、工業用の強電ケーブルの一種。しかしながら、オーディオ用としてもなかなか素晴らしい音質を有している。非常にふと気づいたのだが、2ヶ月ほど前のオヤイデ入荷分からフジクラCV-Sの外装シースが変更されたようなのだ。従来のフジクラCV-Sは艶消しっぽかったのだが、最近の入荷ロットは半艶になった。柔軟性はそれほど変化がないようなのだが、音質にも何らかの変化があるやもしれない。詳細に検討するために、とりあえず数メートル分購入した。
こちらはディーバス14-4CT。私の知る限り、秋葉原及び中央線沿線のオーディオ店で14-4CTを在庫しているのはオヤイデ電気だけ。雑然と積み上げられているのがオヤイデ電気らしい。最近でこそ、オヤイデ電気はオーディオ関連にずいぶんと傾注しているが、元来は電工関連業者への卸小売りが主である。右上は在庫限りの販売品、シャークワイヤーのスピーカーケーブルSP-33X12R。
これは今月の新製品、オヤイデオリジナルの切り売りラインケーブルPA-02PCOCC。低誘電素材である発泡ポリプロピレンを絶縁材に採用。充填材には電磁波吸収素材を練り込んであるとかとも聞いた。
つい数日前、アバック秋葉原店にPASSLABSのALEPH3が入荷した。同機は私も所有している。12万円はお買い得だ。現在、オーディオユニオン新宿店にもALEPH3が入荷しているが、そちらの値付けはもっと高かったはず。
ダイナ原宿買い取りセンターの閉店とともに、ダイナHiブランド買い取りセンターが秋葉原の中心街に戻って来た。そして、中古品の販売も始めるようになった。店内の陳列品目を詳しくご紹介出来ないのが残念なくらい、かなりの名機珍機が入荷してまっせ。秋葉原へ来た際は、要チェック!
ヤマギワ本店が完全に解体され、秋葉原UDXビルが丸見えに。なお、旧来のヤマギワインテリア館が現在はヤマギワ本店になっている。
この交差点のすぐ近く、中央通り沿いにはCAFEMOCOという隠れスポット的な喫茶店がある。愛三電機の隣りの隣りだ。ここは私のお気に入りのカフェ。間口は狭いが、中はとても落ち着ける空間となっている。秋葉原の一番賑やかであろう交差点の近くなのに、店内はとても和やかだ。客入りもそれほど多くないので、ゆったりできる。
紅茶はこんな渋い焼き物のカップで出してくれる。窓から斜め下を覗くと、外神田一丁目交差点が見える。
コーヒーはこんなカップ。これ以外にもいろんなカップで出てくる。んでもって、ここの飲み物は高くないのだ。たしか、コーヒー1杯260円だったか。それと、このカフェのいいところは、無線LANが設置されていること。これは私にとってとてもありがたい。
先々月、CAFEMOCOの隣りにBOSEの直営店がオープンした。外から見る限りでは店内は狭い。
こちらは今月初めの中野フジヤエービック。久々にパイオニアのデジタルプリアンプC-AX10を見た。デジタルチャンネルデバイダーを始め、多種多様な機能を搭載するプリアンプだ。出荷台数が少ない機種なので、中古市場にもなかなか出て来ない希少品。
ソニーのAVアンプSTR-VZ555ESの中古価格もついに6万円台まで値下がりかぁ。VSA-AX10も12万円台に。この一年で3万円ほど中古価格が下がった。AVアンプやDVDプレーヤーってもんは、ホント値下がり激しいです。
フジヤエービックのレポートついでに、フジヤエービックまでの道のりと中野のディープスポットを紹介しよう。まず、JR中央線/総武線/地下鉄東西線の中野駅を下車。中野サンモール商店街を抜けると、中野ブロードウェイビルにぶちあたる。ここの3階にフジヤエービックがある。
中野ブロードウェイにはかなり濃いお店が集中している。フジヤエービックの位置する3階は、特に濃い。カードショップやマンガ専門店、オカルト系書店などが散在。
中野ブロードウェイにはまんだらけ本店もある。
新宿駅から歌舞伎町方面に抜ける道には最近、このような黒いモニュメントが設置されたこれはiPodnanoの看板のようだ。

さて、今日はこのへんで。

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