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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年11月
2005.11.22
みじんこオーディオシステムの暫定状況

こんばんはみじんこです。先週の土曜日、ついにトップページへのアクセスが30万件を突破しました!ご愛読の皆さんの励ましがあってこそ、オーディオみじんこは続いています。簡単ながら御礼まで。

さて、いつものことですが、断続的な更新状況ですいません。アップしたいオーディオネタが多すぎるものの、ページ作成の時間がなかなか取れず、更新が間に合わない状態です。特に、4大オーディオフェアのレポートのうち、まだ3つの展示会のレポートが未完成です。お気づきの方々もおられるでしょうが、私はいつもトップページのどこかに作りかけのページへのリンクを貼付けています。興味のある人はトップページを探ってみてね。写真だけですが、フェアの様子が見れます。

オーディオシステムの一から出直し宣言をしてから、はや半年が経とうとしている。現在は新しいオーディオラックが出来上がるまで、愛機たちもプチプチに包まれてスピーカー下の空間に押し込んでいる。そんでもって、使うたびに梱包を解き、床に並べて配線して、音楽を聴くと言う状態。せめて、オーディオボードを敷けばいいものを、適当なボードがないので、床に直置きしとります。うーん、はよ新型ラックを完成させねばならんなー。なお、これらの写真は先月初頭、自作電源ケーブルの音出しテストをしている最中の模様。写真の左上側がCDの再生エリアで、右下の機器たちがレコード再生エリア。真ん中がアンプエリアとなっている。
左上は我が愛しのデジタル再生機器たち。WadiaのCDプレーヤーWadia6と、CHORDのD/AコンバーターDAC64Mk2。右上はアンプと電源系。PASSのプリアンプALEPHLと、PASSのパワーアンプALEPH3。アンプに挿まれて接地されているのは、私の自作電源ボックス。強化木で製作した私のリファレンス電源ボックスだ。
左上はアナログ再生機器たち。レコードプレーヤーはNottinghamAnalogueStudioのSpaceDeck。そして、フォノイコライザーは47研究所の信楽焼シリーズ4718。スイッチの付いた黒い箱はSpaceDeckの外付け電源。右上は、これらシステムを上から眺めたところ。配線がにょきにょきしているのを見ていると、うきうきしてくる。ケーブルは音を出すだけではなく眺めて楽しむ。これが、これからのみじんこオーディオシステムの大きな嗜み方なのである。ケーブルはもはや独立したコンポーネントなのである。ま、私のケーブル達はほとんど自作ケーブルなんだけど。
ここからは、個々の機器を改めてご紹介。ワディアのCDプレーヤーWadia6は、発売当時、高額にも関わらず馬鹿売れしたCDPだ。中古市場でのタマ数も比較的多いかな。すでに10年超えの古い機種なのだが、まだまだ21世紀にも通用しまっせ。熱気ムンムンの再生音がみじんこ好み。ただ、DAコンバーターの導入で、Wadia6はもっぱらトランスポートとして使う事になるのだが。
で、右がコードのD/AコンバーターDAC64Mk2黒バージョン。DAC64は言わずと知れたDACの名機である。DAC64のユーザーのホームページなんかを散策していると、VRDSメカと組み合わせて使っている例が多いように思う。私もその例に漏れず、VRDSメカとの組み合わせである。オーディオ雑誌ではシルバーモデルばかりが掲載されているので、黒モデルが存在すること自体、あまり知られていない。けど、黒モデルは限定とかではなく、通常商品として販売されている。黒モデルと言えば、従来、コードのコーラルシリーズのDACとCDPのみ黒モデルが存在した。しかしながら、ごく最近、コードのコーラルシリーズ全てに黒モデルが追加された。
こちらはPASSLABSのパワーアンプ アレフ3。これも古い。たしか90年代中半の発売だったか。この独特の放熱フィンに囲まれた外見から、俗に「ウニ」と呼ばれている。ウニの兄弟には、ALEPH1/ALEPH1.2/ALEPH2/ALEPH3/ALEPH4/ALEPH5がある。ALEPH0とALEPH0sもウニの仲間かな。30Wの小出力アンプだが、実際の使用では小出力を感じさせるどころか、非常に個気味よいドライブ力を見せつけてくれる。ま、これは私の自作スピーカーが高能率であることも影響しているのだろう。そうそう、今日、アバックでALEPH3を見かけた。12万円。これは安い!買いでっせ!ううう、この出物を購入して、ALEPH3を2台並べ、バイアンプさせたいという衝動が・・・。

右は電源ボックスのアップ。黒い機器達には黒い電源ボックスがよく似合う?ただ、この電源ボックスは4個口なので、6台の機器への電源供給には2個口分足りない。んなわけで、近々、6個口の電源ボックスを製作するつもり。

左上はPASSLABSのプリアンプ アレフL。偶然の一致なのだが、アンプ系はパスラボのアレフで揃った。アレフと言っても、宗教団体とはなんの関係もない。それは冗談として、私的には大きくて重いコンポは懲り懲りであったりする。今は、この小ささが、精神的にも体力的にも自宅環境からしても、みじんこオーディオシステムにベストサイズなのだ。

右上はノッティンガムアナログスタジオのデビュー作 SpaceDeck。同社はSpaceDeckの大ヒットで、今やレコードプレーヤーの世界的なトップメーカーと言える。しかしながら、会社自体は家内制手工業のような小規模オーディオメーカーだ。社員数はたしか4名だったと思う。同社主催のトムフレッチャー自らがパーツを入念にチェックし、一台一台念入りに組み立てているらしい。そんな逸話を知ると、ますます愛着が湧くというものである。同社のプレーヤーに共通する大理石風のツキ板仕上げは、正直、私の好みではない。ただ、この色を見ただけで同社のプレーヤーだと分るので、これはこれで同ブランドの味なのかもしれない。なお、ノッティンガムアナログスタジオの製品については、売れているはずなのにネット上で得られる情報が少ない。参考になるのは、逸品館の SpaceDeck/MENTOR/マイクロSX-1500FVGの比較テストNOTTHINGAM普及価格帯プレーヤー比較テストかな。

最後に、我が家の新顔をご紹介。そう、この焼き物の正体は、兼ねてより欲しかった47Laboratoryの4718。信楽焼で作られたケースに、回路が納められている。長い方が専用電源ユニットで、短い方がフォノイコ本体。今回、このフォノイコは楽天市場オーディオ市場のMC昭和で通販入手。現品処分特価で7万円台後半だったかな。値引きのほとんどない47研ブランドだけに、お買い得だった。ちなみに定価は98,000円。今回は、レコード再生機器は並べただけで、まだ音出ししていない。だから、試聴感想は無し。ちなみに、4718にはオルトフォンなどの低インピーダンスカートリッジが合うらしい。そうなると、私の手持ち品では相性が良くないのかも。こりゃー、カートリッジも新調せにゃならんな。現実的なところ、オルトフォンのコントラプンクトaあたりか。

余談だが、この4718と外見上全く同じ形態の同社DACに4715というのがある。それが今、オーディオユニオン吉祥寺店にて59,800円で中古展示されている。私がDAC64Mk2を買っていなければ、この出物買ってただろうなー。この4715D/Aコンバーター、とても人気のある機種だけに、この中古出物は買いでっせ!

こんなところで今日はおしまい。では、ごきげんよう。

2005.11.9
高速電力線通信(PLC)で電源環境は最悪

10月初頭、ネットのニュースサイトで気になる記事を見つけた。それは電線で高速ネット通信と呼ばれる題名の記事だった。なんでも、AC100V線にインターネットの情報信号を流し、高速ブロードバンド環境を手軽に実現させるという技術らしい。来年秋を目処に実用化の段階に入るというのだ。これは高速電力線通信と呼ばれるもので、Power Line Communicationの頭文字をとってPLCと略される。家電メーカーもPLC対応の情報家電を開発するらしい。

PLCの可能性については、ずいぶん前に何かの記事で読んだ事がある。PLCは一般家庭の交流電気配線に数十メガヘルツのインターネット情報を混在させて流す高速ブロードバンド技術。壁コンセントにケーブルを挿すだけで、家電製品がインターネット網に接続できるというのだ。この技術を応用すれば、パソコンのみならず、エアコンやテレビ、冷蔵庫などの生活家電をネット経由で制御できるという。なるほど便利な技術だなと思ったが、ちょっと待った!記事を読むにつれ、これはまずいんじゃないかと思ったのだ。一般家庭のAC電力配線にメガヘルツクラスの高周波を混在させるというのである。そんなことしたら、オーディオの電源環境にとって最悪ではないか!

PLCには、まだ技術的な課題が残っているらしい。大きな問題としては、短波ラジオやアマチュア無線の受信に悪影響が出るのではないかということ。これは、PLCの周波数帯が短波ラジオの周波数帯と同じため、PLCの漏洩電波がラジオ波に干渉するのではないかという懸念だ。PLCが短波に悪影響を及ぼさないかどうかについては日本アマチュア無線連盟(JARL)詳細な調査検討をおこなっている。

上の図がPLCの概要図だ。この概要図は高速電力線通信推進協議会(PLC-J)のサイト上にある図を元に、私が描き直したもの。

PLCにおけるインターネット情報は電柱に張られている高圧電線に乗ってくるわけではない。インターネット情報自体は一般家庭まで光ケーブルで配線される。光ケーブルを伝わって来た情報はPLCモデムによって高周波に変換される。そして、分電盤の直前、あるいは分電盤の内部で高周波伝達線と電力線が結合されるらしい。

この概要図を見てもお分かりの通り、交流100Vに高周波がたんまりと上乗せさせられるのである。これは、我らオーディオマニアにとって無視出来ない問題だ。メガヘルツ帯の高周波は、つまるところノイズ成分である。こんなノイズだらけの電気でオーディオ機器を動かしたら・・・オーディオ用の電源環境としては最悪である。音に良いわけが無い!私なら絶対PLCなんか導入しないぞ。

仮に私の自宅で導入しなくても、近隣の家庭がPLCを導入したら、電線を伝って我が家の電力線にも高周波が伝播することはないのか?特に、集合住宅のような100V供給が各家庭毎に数珠つなぎ配線されている場合、PLC信号の回り込みが全くないとは言い切れないのではないか。

高周波はオーディオだけでなく、人体にもよろしくないはずだ。導体に高周波を流せば、導体の周囲に電磁波が発生する。電磁波の悪影響については、携帯電話が発する電磁波で騒がれているので、皆さんご存知だろう。PLCが原因で発するであろう電磁波も、人体には良くないはずだ。

日本の家庭用屋内配線は通常、φ1.6の2芯VVFケーブルが使われている。VVFケーブルはノンシールドなのだ。もし、PLCを一般家庭に導入するのであれば、屋内配線を全てシールドケーブルに交換するとかしないと、屋内配線から高周波ノイズがダダ漏れになること請け合いである。ケーブルをシールドしても、コンセントやプラグなどから漏洩する危険性もある。今でも我々現代人は電磁波ノイズの多い環境で生活しているのだが、PLCなんか導入した日にゃ〜部屋中に電磁波ノイズが充満しそうな気がする。現時点では、これらPLCの高周波漏洩対策は未解決らしい。具体的な解決はこれからだそうだ。

アメリカでは、PLCの一般家庭導入には問題が多いとして、産業用としてのみ導入されているらしい。日本では、一般家庭へPLC網を広めるつもりのようだが、はたしてどうなることやら。オーディオマニアにとっては、AC電源に故意に高周波を加えるなど言語道断!一般家庭への導入はぜひとも辞めてもらいたいが、そうもいかないのだろうな。

PLCに関するネット記事やリンク集は、ヤフージャパン→コンピュータートピックス→高速電力線通信(PLC)にまとめられている。興味のある方は参考にしてほしい。皆さんはPLC問題についてどう思われるだろうか?ひょっとすると、日本のオーディオマニアは、アイソレーショントランスなどのノイズフィルター経由でなければ、オーディオを楽しめない環境になってしまうかも・・・。電気用品安全法のPSE問題の時もそうだったが、事態が表面化してから騒ぎ始めるのだろうか。

2005.11.4
半年ぶりのでんでんタウン遠征!

こんばんはみじんこです。10月の中旬、帰省の折に日本橋でんでんタウンに行ってきました。およそ半年ぶりくらいの訪問かな。東に秋葉原あれば、西には日本橋でんでんタウンがある。さて、西のオーディオ事情はいかなるものか?

今回は、地下鉄御堂筋線の難波駅から徒歩ででんでんタウンへ。難波駅から南東方面に歩いて約8分。まずは、オーディオナニワの状況から。店頭には、中古機器がガラス越しに陳列されていた。ラックスマンのL500が69,800円とは、けっこうお買い得な値付けだ。同店は、一階がカーオーディオやオーディオアクセサリー、中古機器。2階にはハイエンド関連機器が陳列されている。写真には写していないが、1階入り口付近のショーウインドウにはアナリシスプラスのラインケーブルが陳列販売されている。アナリシスプラス自体は東京でもあまり見かけないブランドだけに、まじまじと拝見させてもらった。同ブランドのRCAプラグは、オーディオアクセサリー誌等でWBT製だと記述されていたのだが、形状から観察する限り、同ブランドのRCAプラグは最近出回っているノーブランドのコレットチャック式RCAプラグと思われる。同ノーブランドのRCAプラグは供給先ごとにメッキや外装ケースの着色を変更しているようだ。このアナリシスプラスのRCAプラグと同型のRCAプラグの扱い店として、私が知っているのは、四国のケーズラボが扱っている高級ロック式銀メッキ+ロジウムメッキRCAプラグというものと、秋葉原の六本木工学研究所のRIT-TS01がある。RIT-TS01については、同店のサイトには載っていないが、店では売られている。また、このプラグを用いたガレージケーブルメーカーも見かけた事がある。
お次は河口無線。同店の顔であった店頭ショーウインドウのビンテージ機器の展示が撤去されていた。中に入ってさらにびっくり。店内レイアウトががらりと様変わりしていたのだ。昔は、1階に普及機器とハイエンド機器、ケーブル類が陳列されていた。現在は、普及価格帯の機器だけは相変わらず1階に陳列されているものの、2階にあったオーディオアクセサリー関連が全て1階に移されていた。
1階に陳列されていたタイムロード社のABSOLUTE-BNC/RCAデジタルケーブル。秋葉原でもあまり見かける事の無いデジタルケーブルだ。優秀なデジタルケーブルとして一部で評価が高い。定価は1m長で59,850円だが、河口無線の実売価格は39,800円。値引き率が良いので思わず買いそうになったが、お金がないのでここは我慢。通販もしてくれるらしいので、どうしても欲しくなったら通販で買うことにしよう。
こちらは河口無線の2階。ここは従来、アクササリー類が陳列されていた敷地なのだが、現在は高音質ソフトと小型スピーカーの陳列に変更されている。また、このフロアの奥には、広めの試聴室が設けられていた。そこには、ハイエンド関連のシステムが置かれていたのだが、現在、そのフロアーは閉鎖されている。代わりに、3階と4階にハイエンド関連の試聴室が設けられていた。右写真は3階の試聴室の様子。クボテックのハニワや、JBLのK2 9800SE、B&Wの800Dが設置されていた。どうやら私が訪れた日のお昼過ぎから、これら高級スピーカーの試聴会が催される予定のようで、試聴会を目的としたマニアが幾人か来場されていた。
こちらは河口無線の4階試聴室。ソーナスファーベルの最高級スピーカーStradivariHomageが朗々と鳴っていた。奥にはクボテックの新型スピーカーも置かれていた。QRDの拡散パネルや正体不明のスチロール製拡散パネル(天井のやつ)も設置されており、試聴空間としては非常に良好な環境だと感じた。さすがは、老舗の高級オーディオ店だ。

さて、河口無線の次は同店の裏手にあるハイファイ堂日本橋店へ。写真には写せなかったが、マイクロの高級ターンテーブルシステムSX-5000Mk2が入荷していた。エアベアリングバキュームもセットになっており、台座も健在。多少の傷はあるものの、年式を考えれば良品と言えそうだった。私が訪問時点で、すでに多数の問い合わせをいただいておりますと、店員さんが言っていた。さきほど同店のホームページを確認したところ、すでに売れてしまっているようだったが、写真自体は同店のサイトの過去情報データベースで拝見出来る。同店の過去情報にはビンテージ機器が豊富に蓄積されており、けっこうありがたい存在なのだ。

お次はシマムセン。河口無線の隣りにある老舗のオーディオ店だ。一階だけ見ると、ただの電気屋だが、2階と3階はけっこう濃いめのオーディオフロアとなっている。同店はオリジナルのコーリアンインシュレーターや電源ケーブルを発売しており、アクセサリー関係にも強い。写真には写せなかったが、同店のオリジナル新製品として、スピーカーバイワイヤアダプターが陳列販売されていた。ここで、バイワイヤアダプターについてちょっと余談。福田先生が雑誌上で取り上げて以降、アクセサリーメーカー各社からバイワイヤアダプターが発売されているのだが、某社がバイワイヤアダプターで特許を取得、他メーカーを特許侵害で訴えているらしい。表沙汰になっていない話だけど、オーディオ業界も裏では色々と大変ですなぁ。

右はシマムセン3階で特価販売されていたマランツのユニバーサルプレーヤーDV-12S2。定価30万円。これが展示品処分で、なんと税込み99,800円!この展示品は限定モデルのシルバーカラーで、傷無し美品だ。なお、同機は今春生産終了になっており、オーディオ店各店で展示品の処分販売されているのを時折見かける。移り変わりが激しい分野の機器だけに、展示処分とはいっても14万円〜19万円とオーディオ店によって販売価格にはばらつきが大きい。私はDEV-12S2を探していたので、もしこれがシャンパンゴールドモデルだったら即買いしていただろう。

こちらはジョーシン電気日本橋1ばん館。右の2セットがアルテスのVK-SS300とVK-SS500。左の1セットがチクマのVA-EA300。ともに展示品特価処分にて販売されていた。これらはVKスティック、あるいはVKパイプと呼ばれるもので、機器と設置面の間に挿み込むインシュレーターだ。VKスティックはいずれも2本で1セット。アルテスのVKスティックも、製造元は千曲製作所だ。VK-SS300が定価47,250円の実売43,942円、これが半額セールで17,577円。VK-SS500は定価37,800円の実売35,154円、これが半額セールで21,971円。VA-EA300は定価59,850円の実売55,660円、これが半額セールで27,830円。これらVKスティックインシュレーターは形状がインシュレーターらしくないし、値段もそれなりにするので、扱い店が少なく、かなりマイナーな存在。アルテスの方は現行製品であるようだが、チクマの方はとっくの昔にメーカー生産終了のはずだ。これらVKスィックは故長岡鉄男先生のインシュレーター比較試聴などで高評価された事もあり、興味はあるのだが、いかんせん値段が高い。半額セールということで少し触手が動いたのだが、いかんいかん、ここは我慢だ。なお、アルテスは長野県のオーディオコアというオーディオ店のオリジナルブランド。オーディオコアのオリジナルアンプモノラルパワーアンプALTES EXCESIOALE M2000はジャズ喫茶メグで使われており、俗に“信州のアンプ”とあだ名されている。同アンプについては、寺島靖国氏のAA誌連載記事や、AA誌2005年秋号(118号)の302〜303ページに紹介記事が掲載されている。おっと、ずいぶんと余談が過ぎてしまった。

右はSound Artの砲金インシュレーター。流行のスパイク構造を採用している。Sound Artは神戸に居を置く神戸音響工房という新メーカーのブランド名。東京にはまだ進出していないはずだが、ジョーシンにはすでに入荷していた。シマムセンにも入荷していた。

同じくジョーシン1番館に陳列されていたアコースティックアーツの電源タップPOWERSTRIP。8個口もあって、デザインはスタイリッシュでかっこいい。ケーブルは2m直出し。PSE以降、東京のオーディオ店からは姿を消していたのだが、同店にはまだ残っていたか。定価10万円が展示処分特価69,000円になっていた。うーん、これはお値打ちですな。右は同店に入荷していたステレオボックスのキャノンプラグ。このプラグが単売されるということは雑誌で読んだ事があるが、実際に店頭で見かけるのは初めてだ。オス/メスともに実売8,400円/個とプラグにしてはちょいと高めだが、このくらいの値段なら法外というほどでもない。極上仕様の自作バランスケーブルを作るなら、こんなプラグを使うのもオツなものだ。
お次は逸品館。ショーウインドウ越しにノティンガムアナログスタジオのスペースデッキを発見。ターンテーブルの厚みからすると、たぶんHDかな。型番は分らなかったが、サブアームが取り付けられていた。値札が無かったので、価格は不明。同機のノーマルバージョンは先々月、私も購入した。右は同じく逸品館のショーウインドウに陳列されていたマランツのプリアンプSC-5ver2。電源ユニットのbb-5もセットで税込み290,000円。当時の定価はセットで690,000円。バッテリーは交換済みとのこと。中古にしてはちょっと高めだが、タマ数が少ないのと、ver2ということを考えると妥当なのかな。同店の中には物珍しいものが幾つかあったのだが、撮影できなかったので割愛。
最近に限った事ではないが、でんでんタウンには萌え系ショップが増殖し続けている。これは秋葉原も同様であり、老舗の家電店が急速に萌え系ショップに置き換わっている。半年ぶりにでんでんタウンを訪れたが、その傾向はますます加速しているようだ。
左はオーディオナニワ近辺で呼び込みをするメイドさん。右は逸品館の近くで見かけたメイドカフェ。秋葉原でのメイドカフェブームが飛び火したのだろう。でんでんタウンにもメイドカフェが幾つもオープンしているようだ。半年前には気づかなかったがなぁ。秋葉原とでんでんタウンでは同じ需要の素地があるから、メイドカフェが進出するのも道理。老舗の家電店が経営難で閉店し、入れ替わるようにこれら萌え系のお店が進出する。ちょっと悲しくもあるのだが、釣り合いが取れているのかもしれない。
でんでんタウンではないのだが、こちらはJR大阪駅前のヨドバシカメラ梅田店。妙に奇麗に撮れたのでご紹介まで。ヨドバシカメラマルチメディアアキバを訪れた事のある人ならお気づきだろうが、店舗の外装は両店ともほぼ同じ。それにしてもでかい。そして来客数が多い。大阪駅から出てきた人並みが次々とヨドバシカメラに吸い込まれていく。こりゃ、でんでんタウンへの客足が少なくなるわけだ。今日はこれにて終了。
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