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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2006年7月

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2006.07.10
7月のオーディオ店最新情報その2

こんばんは、みじんこです。先日の続き、みじんこ行きつけのオーディオ店でみじんこの目に留まった名機、珍品、新製品をお知らせします。今日はまず、秋葉原から。

我が心のオアシス秋葉原。7月8日土曜日、秋葉原駅電気街口の様子。相変わらずごったがえしている。派手な衣装で街頭パフォーマンスをやっている4人組を警察が止めに入っていたが、なおもパフォーマンスを続けていた。まぁ、賑やかなことで。
ダイナミックオーディオHIブランド買取りセンター。ESOTERICの名CDトランスポートP-70vu、並びにD/AコンバーターD-70vu。個々の中古価格は平均的だが、セット購入はお買い得。新品実売より20万程度安い。状態は美品。P-70VU/P-70VU共に最近まで現行だった。今年3月に生産終了となったものの、国産ハイエンドCD専用機として、これからも人気を博すだろう。

右は同じくエソテリックのX-1s。1991年発売。もう15年前の製品になるのかぁ。当時の同社最高級CDプレーヤーだ。X-1の後継機。X-1sの中古価格は従来、12万以上したものだが、ここ1年ほどの間に中古価格がグンと値下がりした。84,000円はお買い得かも。VRDSメカを搭載しており、仕上げも高級感溢れる。電源ケーブルが直出しなので、電源ケーブル交換が出来ないのが不満と言えば不満だろう。ただ、直出しケーブルはφ10ほどあるしっかりしたキャブタイヤケーブルで、質自体は良さそうである。

なお、X-1sを含め、同社同時代の高級コンポはサイドパネルの塗装がベタつくという問題がある。これは使用されていた塗料が経年劣化のため軟化しているのである。同機にもその症状が見られた。いっその事、サイドパネルの塗装を剥離剤で剥がし、再塗装した方がいいかも。

エソテリックが続く。左はP-2/D-2。1993年当時の同社最高級セパレートCDプレーヤーだ。これがペア147,000円とは破格値だ。ハーフサイズなのが外見上の特徴だが、奥行きは長く、たしか45センチ程度あったはず。なお、同ペアもサイドパネルのべたつきが見られる。これは仕方の無い事ではあるのだが。

右はソニーのマルチチャンネルプリアンプTA-E9000ES。マルチチャンネルのセパレートアンプというのはそれほど多くはない。発売年はたしか2000年頃。数年の長きにわたり現行機種であり続けたが、さすがに今は絶版となっている。TA-E9000ESの中古価格は通常、7万円前後なのだが、これが39,999円とは、私の知る限り中古最安値。設計年次が古いため、アナログ6Ch入力が無かったり、最新のAVサラウンド方式には未対応のはずだが、音質的評価はなかなか良かったと思う。ちなみに、TA-E9000ESとペアになるものとして、マルチチャンネルパワーアンプTA-N9000ESがある。合わせて入手出来れば、見た目にもマッチングするだろう。TA-N9000ESが中古実売6万程度なので、合わせて10万円でセパレートAVアンプが揃う。まぁ、このくらいの値段を出すのだったら、他にも選択肢がありそうな気もするが。

木村無線。フォステクスのアクティブコンタクトスピーカーGY-1。愛称は「エアー」。設置場所に振動を与える事によって音を発するという異色のスピーカーだ。当然ながら、置き場所によって音質は大きく変化する。アンプ内蔵。iPodなどのポータブル機器やパソコンの外部スピーカーとしての用途を想定している。その他、多くの構造的特徴があるのだが、説明がめんどいので、詳しくは同社のサイトを見て欲しい。オープンプライスだが、キムラ無線の実売は15,600円。白GY-1-sとシルバーGY-1-wの2色がある。

右はフォステクスの純マグネシウムスーパーツイーターT90A-EXとT500AMk2。T90A-EXは限定発売で、発売後すぐに完売となった。その後、少量が再入荷したので、まだ入手可能だ。T500AMk2は限定生産ではないものの、3月頃の初回入荷分はすぐに売り切れ。しばらく入荷未定状態が続いたが、6月に入り、ようやく在庫が潤沢になった。

テレオン第4店。アクロリンクのアイソレーショントランスフォーマー6N-NCT25A。大型のパワーアンプ並みの大きさ。定価84万円が中古42万円。出力は6個口。6N-NCT25Aを店頭で見かけたのは初めてだ。価格が価格だけに、それほど多くの数が流通しているとは思えない。ましてや、中古流通することは極めて稀。

テレオン第2店(テレオンサウンド110)。1階のコンシューマー/ミドルクラスフロアにジェフローランドのパワーアンプが入荷。Model102というステレオパワーアンプである。同社の小型モノラルパワーアンプModel501をステレオ一体化し、さらにコンパクト化したような製品だ。定価29万円で、実売261,000円以下になっている。黒仕上げがかっこいい。横幅350mmで、奥行きはかなり小さい。ジェフローランドがこのようなお手頃価格のアンプを出してくるとはびっくりだ。同社の新機軸アイスパワーと呼ばれるデジタルアンプ技術によって、このような極小筐体が可能となった。出力は100W×2ある。筐体はアルミの削り出し。ジェフ独特のへアライン仕上げも施されている。同店には在庫があり、お持ち帰り可能との事。たしかにこの大きさなら持って帰れるな。なお、近月中に同機とペアになるプリアンプも発売予定。

テレオンサウンド110の3階アクセサリーフロア。CSEの新型アイソレーションバランスフォーマーTX-1000Xが入荷。定価15万、実売12万。横幅217mmとコンパクトな製品だ。入力は90〜110V、出力は100V。なお、同社TXシリーズは全ラインナップが一新されたようで、他にもTX-3000LEVITONなど200V入力対応機が一斉発売されている。
秋葉原の外れ、末広町付近に位置するハイファイ堂秋葉原店。場所は秋葉原完全攻略マップでご確認を。ケンウッドのレコードプレーヤーKP-07が入荷。色はガンメタリック。他にシャンパンゴールドタイプがある。同機はエスパスシリーズというミニコンポのレコードプレーヤー。KP-07は私も一時期愛用していたので、馴染み深い。なお、この展示個体に搭載されているアームは純正ではなかった。どこのアームかは不明だが、ユニバーサルシェル対応のアームだったとすると、純正アームより使い勝手は良いかもしれない。純正アームのシェル挿し込みコネクターは、同社独自の口径なので、ユニバーサルシェルが取り付けられないからだ。

右は300B使用の管球プリメインアンプ。SoundtrackというメーカーのHIFI-300B3というアンプ。300B×2 12AT7×2 6N8P×2の構成。販売価格は138,000円。電源ケーブルは脱着式。Soundtrackは中国のメーカーらしいが、それ以上の詳しい事は不明。

ところ変わって、こちらはオーディオユニオン吉祥寺店。左はGASのプリアンプTHAEDRA2。先月入荷のもので、すでに売れている。GASのアンプを買う人ってキワモノ好きなんでしょうか。うわさ通りのガッツリとしたサウンドなのかどうか、一度だけ試してみたいものだ。

右はDENONのデンオン時代の名機、最高級CDトランスポートDP-S1。1993年発売。定価88万円、中古実売298,000円。重量16.7kg。久々に見かけたなぁ。DP-S1は長岡鉄男先生の長きにわたる愛機だった。探している人いるんじゃないかな。DCD-S1(定価50万円)は中古市場にも頻繁に登場するが、DP-S1が中古に出てくる事は稀。7月8日時点ではまだあったので、探している方は同店に電話で売約するのが良いだろう。デンオンというかデノンは、DP-S1以降ここまで凝ったソース機器を出していない。後にも先にも同社最高級の光ディスクプレーヤーと言えるだろう。ちなみに、DP-S1と対をなすDAコンバーターとしてDA-S1(定価78万)が存在した。

こちらは中野のフジヤエービック。6月末に訪問。PSEショックから2ヶ月、中古在庫量は回復しつつあるが、やはり後遺症は残っている様に感じた。海外製の高級コンポが、以前より少ないのだ。ま、それは仕方の無い事として、ソニーのQUALIA004(Q004-R1)が中古入荷!定価2,520,000円が中古880,000円。3管方式の時代に比べると、価格的にもサイズ的にもずいぶんと手頃になったプロジェクター。ただ、このQ004-R1は価格的にもサイズ的にも3管プロジェクターを彷彿とさせるものがあるなぁ。ま、我が家にはこんなもの設置のしようがないので、ただただ凄いなぁと眺めるだけだが、ハイエンド液晶プロジェクターを探している人にとっては、なかなか魅力的な出物かもしれんなぁ。
左はソニーSACD/DVDプレーヤーDVP-NS9100ES。2005年発売。現行機種。定価273,000円が中古158,000円。SACD/DVDプレーヤーとユニバーサルプレーヤーの差は、DVDオーディオが再生可能か否かという点。ま、DVDオーディオはソフト数がSACDに比して少ないため、DVDオーディオディスクが再生出来なくても、大概のオーディオマニアは不都合は無いんじゃないかな。

右はソニーのSACDプレーヤーSCD-XA9000ES。2003年発売。現行機種。定価367,500円が中古178,000円。SCD-XA777ESの後継機にあたる。そう、左のDVP-NS9100ESと比べるとほぼ同じフロントパネルだというのが分るだろう。だからどうということはないのだが、なんとなく面白いなぁと。

秋葉原では現在、秋葉原電気まつりが開催中。期間は6月17日から7月30日まで。半年に一度のイベントだ。主催は秋葉原電気振興会。今回は加盟店でのお買い物5,000円毎に、抽選券1枚がもらえる。1等は10万円のお買い物券。前回はスクラッチだったが、今回はめくり上げるようになっている。ちなみに、昔は宝くじ同様、抽選券毎に番号が振られており、当選番号を後日公開していた。ちなみに私は今回も全て外れた!秋葉原に相当お金を捧げているのに、いままで一度も当たった事が無いぞ!

今日はこれまで。では、ごきげんよう。

2006.07.09
7月のオーディオ店最新情報その1

ごぶさたしております、みじんこです。いやー、半月ぶりの更新です。昨日はコイズミ無線で開催されたフォステクス限定スピーカーG-850試聴会に参加。そのレポートはまた後日アップしますが、なかなか良かったですよ。早速、単体ユニットMG-850を予約しました。MG-850の領布時期は9月になる模様。ユニットの予約残りはあと数セットのみ。なお、今回は第2ロット生産は無い模様。欲しい方は急げ!

さて、今日はオーディオユニオンお茶の水店の6月中旬-7月上旬の面白そうな入荷状況をお伝えしよう。同店は店舗が4階に分散している。同店の4階はオーディオアクセサリー館と呼ばれ、その名の通りオーディオアクセサリーの専門フロアである。同店同フロアが他のオーディオアクセサリー扱い店と違うのは、能動的な店舗であるという点だろう。同フロアには常に新しいオーディオアクセサリーが入荷するが、売れ行きが悪そうな製品はいつのまにか店頭から消えている。売れないものをいつまでものさばらせておくお店ではないのだ。言い方を変えれば、オーディオアクセサリーの売れ筋動向を探るのに好適の店舗と言える。中古アクセサリーの取扱にも力を入れており、在庫量は業界随一だろう。

何年ぶりかにアイクマンのBULLET PLUG(バレットプラグやブレットプラグと日本語読みされる)が入荷。4個セットで8,279円。樹脂ケースにテルル銅導体、点接触構造と言う、独特の設計のRCAプラグだ。新製品のバナナプラグBAYONET PLUGも入荷。金メッキバージョンが8,379円で、銀メッキバージョンが10,500円。
こちらはアイクマンのスタビライザーTopper(トッパー)。昔からある製品だが、この度オーディオアクセサリーお茶の水店での扱いが開始。ちなみに、テレオンサウンド110にも最近入荷した。定価10,500円のところが実売5,250円というのが気にかかる。他の扱い店でもほぼ同じ値段なのだが、これはひょっとして輸入元の在庫処分か。

右はニッシャ久々の新製品。ノイズバリアカプラーYN-AC2というアクセサリー。価格は2個で10,080円。ニッシャらしいオーソドックスな外見。アンプ側のRCA入力端子にこれを仲介させて用いる。プラグ内部に特殊回路が内蔵されており、高周波ノイズを除去する効果があるという。RCAプラグタイプの音質向上アクセサリーはいままでも幾つか存在していたが、かなりマイナーな扱いがなされていた。さて、YN-AC2はどこまでがんばれるかな。

クリプトンの新製品バイワイヤリングアダプターBA-10。最近、バイワイヤリングアダプターが熱いなぁ。「旬の音本舗福田屋」効果に違いない。そうそう、本日7月9日、同店でBA-10を含めたクリプトンの新製品試聴会が催される。

なお、バイワイヤリングアダプターに関しては、オーディオクラフト社が特許を取得。同種のバイワイヤリングアダプターを発売したオーディオリプラスを特許侵害として書類警告。オーディオリプラスは同製品の発売を中止した。これはたしか1年ほど前の出来事だったと思う。ACデザインもバイワイヤリングアダプターを開発中だったらしいが、この特許問題が影響したのか、いまだ製品発売には至っていない。今回、クリプトンからバイワイヤリングアダプターが発売されたということは、オーディオクラフトの了承の元での発売なのか。それとも、特許に抵触することのないような設計によるものなのか。入出力が端子のみで、ケーブルが直出しされていない点が、オーディオクラフトの製品と決定的に違う。

右もクリプトンの新製品。ライントランスLT-10だ。AA誌最新号(121号)にも掲載されているので、興味を持たれている方も多い事だろう。

OMICRONのCS/MAGIC DREAM。これもいま旬のカテゴリー「ケーブルスタビライザー」である。テレオンサウンド110でしか見かけた事が無かったが、この度オーディオユニオンお茶の水店に入荷。OMICRON(オミクロン)はイタリアのメーカー。昨年夏頃に日本市場に登場。高さ26cm弱のポールの先にケーブル差し込み口が設けられている。なかなか面白そうな製品だ。

右はZuCableのスピーカーケーブル新製品Saint JULIAN (セイントジュリアン)。なんとも個性的なジャケット配色だ。サンゴヘビみたい。

こちらはレコードスタビライザー。このカテゴリーも最近、新製品が相次いでいる。真ん中はオルトフォンのPlatter Pack。いままで見た事無いものなので、たぶん新製品だろう。定価10,290円、実売8,232円とお手頃価格。左はMICHELL ENGINEERINGのレコードスタビライザーME-RC。8,400円。正確にはレコードクランプである。

右はアコリバの仮想アースRGC-24。スーパーアースリンクRE-9/RE-9Mk2の後釜だろうと思うが、この製品は電源を必要としない。Ge3の要石に触発されたのだろうか。機器のシャーシのどこかに接続してやると、シャーシ電位が安定するようだ。袋に入っていてこの写真ではどんなものか分りにくいが、なかなか存在感のあるデザインである。

フォノンのXLRケーブルXLRLineが中古入荷。1.5mで定価143,850円のところ中古87,800円。見かけたのは6月中旬だが、昨日訪れたらすでにショーウインドウから消えていた。同ブランドはネット直販のみで、オーディオ店で見かける機会は中古流通した時のみ。XLRLine中古は初めて見た。

右はMICHELL ENGINEERINGのレコードプレーヤーGyro SE-AL。アームレスで定価357,000円、実売285,600円。同フロアのリファレンスプレーヤーとして鎮座している。

PRIMARE(プライマー)のフォノイコライザーR-20にシャンパンゴールドモデルが登場。黒モデルが先行発売されていた。手頃な価格で、よさげなフォイコである。3階ハイエンド館にて。

長岡バックロードファンに朗報!伝説の最強20cm限定フルレンジユニットFE208SSが中古入荷!オーディオ店に中古入荷しているのを見たのは初めてだ。これは2階ハイエンド中古館。価格はなんと25,800円!自作マニア垂涎のユニットだけに、ヤフオクではこれより確実に高くなる。すでに中古流通しか入手が望めないユニットで、しかもこの価格。現状渡しだが、年式にしては美品だ。はぁ〜、これ私が欲しいっすよ。けど、勢いで買っても、こんな強力ユニット、D-58クラスのバックロードか、ネッシーを作らない限り、使いようが無いからなぁ。稀少ユニットを目の前にしながら、手を出すのをためらうとは、ほんと悔しいぜ。

2階フロア奥にはWadia6(左)とWadia21(右)が仲良く並んでいた。Wadia6の後継機がWadia21。6は高さ150mmほどだが、21は高さ185mm。ボタンやトレイ、パネルの位置も違う。両者の外見上の違いがよく分る。

PASSのモノラルパワーアンプALEPH-0が入荷。これはしばしば見かける。6月時点ではペア375,000円だったが、昨日は34万円だったか、大幅値下げしていた。

1階入り口付近に置かれていた真空管アンプ/スピーカー。V.A.L.internationalのi2という製品。iPod関連製品は相変わらず好調ですなぁ。

今日はこれまで。ではではごきげんよう。

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