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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2006年8月

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2006.08.22
みじんこのオーディオ以外の趣味

今日は私のオーディオ以外の趣味の一つ、プラモデルについて。ま、オーディオとは全く関係ない話なので、軽く読み飛ばしてください。

帰省したついでに、実家にあるプラモデル倉庫を拝んできた。私はプラモデルコレクターなのだ。現在は、プラモデルを買うだけ買って作らない、俗に言う「積んどくモデラー」に成り下がっているのだが。

実家には2畳ほどのプラモデル倉庫が建っている。部屋の中に置ききれなくなったためだ。今住んでいる東京のマンションには、家財道具とオーディオパーツが充満しているので、買ったプラモデルは実家の倉庫に溜め込んでいる。すでにどのくらいの箱数になっているのか自分でもわからない。あまりに多いので、大部分は箱を潰して、中身だけ段ボール箱に詰め込んでいる次第。プラモ好きの人以外にはチンプンカンプンのコレクションだと思うが、これは私にとって宝物なのだ。ひょっとしたら、このホームページをご覧の方の中に、プラモ好きの人がいるだろうか?

私の行きつけのプラモデル店はホビーショップコンドーというお店だ。大阪の高槻市にある。大阪のプラモマニアの人ならご存知の、空モノ模型の伝説店だ。狭い店内にプラモが山積み。店内は模型の洞窟。行った人なら意味が分かるはず。ま、行きつけとは言っても、最近は帰省の折に訪れるだけなのだが。大阪に住んでいた頃には、2日に1回は顔を出していた。店主の近藤さんは、スケールモデルの生き字引。店主さんは私の人生の師であり、実に20年以上の付き合いになる。
現在、しばしば出かけるのは下北沢のサニー。空モノが充実しており、新製品もいち早く入荷する。

写真に写っているのはコレクションのごく一部。私がかき集めているプラモデルは空モノが多い。主に戦後アメリカの戦略空軍機、同じくイギリス、旧ソ連の戦略爆撃機をかき集めている。たまに間違えて、すでに買っているプラモデルをもう一度買ってしまったりもする。あと、近藤和久系ガンダムや銀河英雄伝説関係のガレージキットも相当数あったりする。昔はワンダーフェスティバルやJAFCONが開催される度に、万札握りしめて徹夜でビッグサイトに並んだものだ。コレクション数はすでに一生涯に作り切れる量を超えている。
なぜこんな話を書いたかと言うと、私にとってのオーディオ趣味は、私の数ある趣味の中の一つなわけである。ある趣味に没頭した時、その中で自分の感覚にあったカテゴリーに執着し、それをひたすら突き進む。私には偏執狂的、コレクター的なところがあるかもしれない。内心では、オーディオみじんこを一段落させたら、次はプラモデル、アクアリウム、ラン栽培、雑貨屋巡りのホームページに手をつけたいと思ったりしている。まぁ、趣味のオーディオ、なかなかに奥が深すぎて、一向に終わりが見えないのだが。
2006.08.21
夏休みの癒し

こんばんはみじんこです。今日はプライベートな出来事をご紹介します。夏休みに実家の大阪へ帰省。さらに、実父の建てた山小屋に遊びに行った時の様子です。ここには思い出のスピーカーも置いてあるのだ。

これが山小屋。20畳ほどのログハウスだ。急斜面に迫り立つように建っている。この山小屋は、30年ほどの歳月を掛け、父がコツコツと作り上げたもの。場所は滋賀県八日市市の山の中。永源寺という観光名所が近くにある。私は5年ぶりに山小屋を訪れた。ついでに、山ヒルに血を吸われたりした。マムシなんかもいたりする。
山小屋の内部。窓からは山々の緑が眺められ、地平線上には琵琶湖が広がる。近くを流れる小川のせせらぎと小鳥のさえずりがBGM。癒しの空間だ。小規模ながらオーディオシステムも置いてある。
これが山小屋のオーディオシステム。自慢出来るほどのものではないが、こういうところにあまり大それたシステムが置いてあっても場違いなので、これはこれでいいのだ。そもそもこれは父のシステムなので、私があれこれ言う筋合いはない。父は時折、山小屋を訪れ、音楽を嗜んでいるのである。山小屋の周りには誰も住んでいないので、周りを気にする事無く音楽鑑賞に浸れる。

アンプとCDPは、私が高校の時に使用していたもの。スピーカーは故長岡鉄男先生設計製作による「F-52かるわざ」。品川のラックス本社で開催された「長岡鉄男オリジナルスピーカー大集合〜現作品チャリティーオークション〜」にて、私がじゃんけんで競り落としたもの。オーディオアクセサリー誌87号(1997年)に掲載されていた作例そのものである。ローボーイフロアタイプスピーカーという位置づけ。床に直置きして、床に座る、あるいは低いソファに腰掛けてのリスニングを前提としたスピーカーだ。大きさはブックシェルフだが、フロア直置きなのでFの頭文字が与えられている。ユニットはフォステクスFW168+FT27Dの組み合わせ。FW168はネットワーク無しで、信号の劣化を回避。天井面に取り付ける事により、不要な高域信号は上方に拡散。リスニング側には低域信号のみが来るように設計されている。長岡先生らしい、シンプルネットワークな設計だ。似たような設計手法には、BS-96がある。

かるわざの側面にある長岡先生のサイン。オークション会場にて、長岡先生におねだりしてサインしてもらったのだ。サインらしくないサインが長岡先生らしい。宝物である。
あの時、私以外にもう1人サインをしてもらっていた人がいた。第二回目のチャリティーオークションが開かれる前に長岡先生は永眠された。よって、長岡先生直筆サイン入りスピーカーは「F-52かるわざ」と、同じく私が競り落とした「キャンセル」、それにどなたかが競り落とされたスピーカー、少なくともこの3種6台である。
なお、かるわざ自体、このチャリティーオークション開催の3誌合同イベント記念モデルとして長岡先生が設計されたもの。ペットネームの由来は、某家電メーカーの掃除機の名前。掃除機みたいな外見から思いつかれたそうな。
実は最近、ケーブル大全2007へのコラム掲載の打ち合わせで音元出版を訪れた際、編集者の方からチャリティーオークションの思い出話が出た。オークション会場にて長岡先生のサインを提案されたのがその編集者の方。その際に喜び勇んでサインをねだった私の事を記憶されていたのだ。あの時の人がみじんこさんだったのですか、と思い出話に花が咲いたわけである。人の縁と言うのは実に面白い。
かるわざの底面。バスレフポートが設けられている。ボール式のキャスターが3点支持にて取り付けられている。長岡先生の製作記事によると、このキャスター自体が優れもので、一種のインシュレーター的な効果を有していると述べられていた。
かるわざの背面にはアッテネーターのツマミがある。ケーブルは直出し。私が同機を入手して以降、いじったのはウーハーユニットFW168をFW168Nに交換したことくらい。昨年のこと、山小屋に野ネズミが侵入。何を思ったのかFW168のダンパーを奇麗に食い尽くしたらしいのだ。父からその報を受けた折、私の手元にはちょうど、第四回長岡鉄男自作スピーカーチャリティーオークションで入手したBS-150があった。私はBS-150の処遇を考えていたところだったのだが、父からの連絡を機に同機を部品取りに使用する事に決定。同機からFW-168Nを外して、父に送った。外したFW-168Nはかるわざに移植。F-52に搭載されていたツイーターFT48Dは、みじんこ次期スピーカーのユニットに流用することに決定。空になったエンクロージュアは希望者を募って譲渡した。これまた奇遇な繋がりでかるわざは息を吹き返した。なお、FW168NにはネズミにかじられないようFOSTEXの純正グリルを取り付けている。
F-52かるわざに関しては、オーディオアクセサリー87号に設計図、板取図込みで製作記が掲載されている。しかしながら、長岡先生のオリジナルスピーカーを再収録した現行本「長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術」全5巻シリーズ(音楽之友社)には収録されていない。図面を入手するには、AA誌87号を古本屋で探すしかない。と、ここまで書いて思ったのだが、そんな昔の雑誌を探し出すのはかなり大変だ。だから、当時の記事をスキャンしたものを載せておく
レコードプレーヤーはパイオニアPL-707。アンプはデンオンPMA-390。CDPはサンスイCD-α317R。どちらも安い機器だ。CDPはすでに耐久年数を超え、トレイの動きが鈍くなっている。私が使わないとは言え、もう少しグレードアップしてやりたいところ。
永源寺町の奥地、木地師の里にある神社。オーディオとは関係ないが、感動モノのイヤシロチなので、ご紹介まで。ご覧の通り、巨木に囲まれた神社だ。観光地ではないため、人影はほとんどない。私は山小屋来訪の度に、この神社まで足を延ばす事にしている。
神社に掲げられている札。神社の名称は大皇器地祖神社。日本の椀器製作発祥の地とのこと。神社の廻りには小さな集落がある。携帯電話の電波も通じない秘境だ。
神社内の情景。セミや鳥の鳴き声、それに風にたなびく木々の音。まさにヒーリングミュージックである。

今日はこれまで。

2006.08.19
秋葉原オーディオ店プチ最新情報

こんばんはみじんこです。ようやく夏らしくなってきました。東京は晴れですが、九州は大雨のようですね。九州にお住まいの方々、無事でございますでしょうか。さて、今日は秋葉原情報をちょっとだけお伝えします。今月初旬の情報なので、あしからず。

8/6日曜日、秋葉原電気街口の様子。ごく短時間だが、秋葉原をうろついた。夕方なので、ネオンがきらびやか。人出はまぁまぁ。
これが最近の駅前の実態。ご承知、メイド喫茶のチラシ配りだ。日曜日ともなると、駅前周辺だけで、二桁台のメイドさんがメイド喫茶の案内チラシを配っている。面白いのは、秋葉原観光客がメイドさんと記念撮影していたりすること。メイド服姿は、もはや秋葉原の名物となっている。アニヲタ、オーヲタ、オーバークロッカーに、家族連れ、カップル、観光客に外国人・・・。まぁ兎にも角にも玉石混淆のアキバである。
ダイナミックオーディオニュー秋葉原センター店(ダイナ植木店)。この日はタオックDH400の代金支払いのため訪れた。ただいま、同店では夏休みセールを実施中。対象はアクセサリー、ケーブル類。同店は元々、アクセサリー関連(特に電源プラグ類)においてアキバ最安だったりするのだが、そこからさらに5%引きということで、お買い得である。期間は8月末まで。
人気のケーブルブランド、WIREWORLD(ワイヤーワールド)の上級ケーブルECLIPSE5(エクリプス5)が特価販売中。93,450円/1mペアが49,800円になっている。これは同ケーブルの最新バージョンECLIPSE5-2の発売に伴う処分特価。0.5m/1.5mもあり。バランスプラグタイプもあるようだが、どのくらい在庫があるのかはわからん。
ちなみに、エクリプス5と5-2では外見上まったくといっていいほど見分けがつかない。プラグは変化無し。ケーブル構造の変更らしい。5までは同社お得意のシメトリコアックスデザイン(完全対称同軸構造)だったのが、5-2では銅平角線を導体に採用。大幅な構造改革がなされたようだ。
数年毎にちょこちょこバージョンアップしてくのはワイヤーワールドの常套手段。なお、同店では希望者に対し、5と5-2の比較試聴を随時おこなっている。私は時間がなかったので試聴を遠慮したが、店員さんの話によると、6は5より重心が下がったらしい。
SOLID ACOUSTICS(ソリッドアコースティックス)の12面体スピーカーASSAM(アッサムSA-355ES)の現品処分。ペア定価121,800円のところ85,000円。強固なアルミ筐体にオリジナル5cmユニット(防磁型)が12個取り付けられている。寸法や特徴は同社サイトをご覧あれ。ソリッドアコースティックは国内の小規模メーカーで、これら無指向性スピーカーを多数ラインナップしている。

右はコイズミ無線本店の様子。書籍コーナーに新書を発見。音楽之友社のAudioBeginnersClubDx(オーディオを楽しむための基礎知識)。さらっと立ち読みしたが、より深くオーディオの世界に入ろうとしているオーディオファンにお勧めの書籍だ。

コイズミ無線にて、カマデンのデジタルアンプキットTA-2020の扱いを開始。ケースキットは15,600円。ACアダプタ(12V/1.0A〜5.-A)が別途必要。基盤キットのみだと5,800円。タカチ製アルミ筐体付きだと9,800円。若松通商で売っているものと同じものだと思う。なお、同キットのプリント基板印刷に間違いが見つかったとの情報が、カマデンのホームページに公表されている。スピーカー出力の+/-を逆に印字してしまったとのこと。印刷通りに配線すると、スピーカーが逆層接続されることになってしまう。
コイズミ無線本店入り口ではフォステクス「GY-1エア」が展示されていた。デモ機の色はウォームシルバー。GY-1はアクティブコンタクトスピーカーと題した新方式スピーカー。設置した場所に振動を与え、その面を振動板として利用、設置面から音波を発生させるというもの。卓上などにポンと置いて、気軽に音楽を楽しめる。ただし、モノラル再生である。同社研究者の方から以前聞いた事があるのだが、会議用などのビジネス用途にも好適らしい。持ってみれば分るが、ずっしりと重い。設置面に正確な振動を伝えるには、ある程度の重量が必要らしい。
GY-1の底面。ライトが仕込まれており、青く映る姿が美しい。設置面との設置箇所は真ん中の金属部分のみ。右はGY-1の外箱。一般層向けのお洒落なパッケージ。
カインラボのスピーカーケーブルアダプターKN-545G。4個で2,520円。
ま、一種のYラグみたいなもん。真鍮に金メッキがなされている。スピーカー出力端子がネジ留め方式の古いアンプ(マッキントッシュのMC275など)には、かなりの有効アイテムだと思う。

今日はこれまで。

2006.08.13
日本橋でんでんタウンオーディオ店最新情報

こんにちは、みじんこです。ページが長くなったので、8月後半ページに突入です。
さて、先週8/5土曜日、日本橋でんでんタウンに行ってきました。時間が限られていたので、訪問したのは河口無線、ハイファイ堂、逸品館の3店舗のみ。では、内容凝縮でレッツゴー!

いきなりお買い得品!河口無線1階にてタイムロードのABSOLUTE-BNC 0.75mが6本ほど19,800円にて特価販売されていた。早速、1本ゲット。ちなみに、ABSOLUTE-BNC 0.75mの定価は57,980円。河口無線新品売価は39,800円。中古品はやや使用感があるものの、19,800円なら買いだ!

実は、でんでんタウン訪問前、同店ホームページを事前チェック。その際、ABSOLUTE特価品の存在を発見。これを入手しに訪問したのだ。ABSOLUTEはデジタルケーブル。見た目は素っ気ないケーブルだが、雑誌では高評価を得ている。さらには、CHORD(コード)のDAC64にベストマッチとのうわさを聞きつけ、いずれは入手したいと考えていたのだ。タイムロードはCHORDの輸入代理店なので、さもあらん。ちなみに、私はDAC64Mk2のユーザー。

なお、特価品は全てBNCプラグタイプ。長さは75cmと短いので注意が必要だ。これら特価品はタイムロードの試聴室で使われていたもので、払い下げ品として河口無線で販売する事になったらしい。最近、タイムロードはABSOLUTE-Ver.2を発売。たぶん、Ver.2の登場に合わせて、上述の払い下げ品が放出されたのではないだろうか。

なお、ABSOLUTEには前期バージョンと後期バージョンがあるらしい。後期バージョンは片側のBNCプラグにリング状の黒い印がされている。内容的にどのくらい違いがあるのかは不明だが。私は後期バージョンを購入。

右は河口無線1階で売られているポリエステルメッシュチューブ。FLチューブと書かれているのは一般的な黒メッシュチューブ。オヤイデ電気と書かれているが、これは表記ミス。FLチューブはデンカエレクトロンの製品だ。MESH-12.7Yと書かれているのは、シャークワイヤーの黄色メッシュ。現在は秋葉原のタイガー無線で入手可能なこのチューブ、タイガー無線扱い以前は、河口無線かジョーシン日本橋一ばん館でのみの取扱だった。なお、現在、河口無線にはシャークの青メッシュと赤メッシュは陳列されていなかった。黄色メッシュのみに扱い品を絞ったのだろうか。

河口無線2階。壁に貼られていたのはQRDのスカイラインに似た拡散パネル。スチロール製。これ、昨年のハイエンドショウで見かけた事があるのだが、製品名はわからなかった。それが今回ようやく判明。どこのメーカーのものかは不明だが、値札にはサウンドディフューザーSD-600と書かれている。値段は15,000円/枚。写真はグレータイプ。
河口無線2階のスピーカー展示コーナー。ご覧の通り、各ブランドの有名スピーカーが整然と陳列されている。

右は4階試聴室(ハイフィデリティホール)。この日はちょうどFMアコースティックのFM411Mk2とFM255Mk2の試聴会が行われていた。使用スピーカーは、YGアコースティックKipod。残念ながら、私が来訪時にはすでに試聴会が終了し、片付けの最中だった。

河口無線3階に見慣れぬスピーカーが並んでいた。札を見た時に一瞬、FOSTEXと書かれているかと思ったが、よーく見るとFeastrexというブランドのDimension5NFというスピーカー。Feastrexは山梨県韮崎市に本拠地を有する。このメーカーのホームページを見ると、ユニットは手作りらしい。このユニット、どこかで見かけた事があるぞ。記憶を辿っていくと、秋葉原のサトームセン本店に陳列されていたなぁ。
さて、ところ変わってハイファイ堂日本橋店の様子。ONKYO(オンキョー)のPX-100M。10kgもの質量を有する純銅ターンテーブル、それにアルミ削り出しのキャビネット。総重量は実に40kgに達する。重量級レコードプレーヤーだ。1982年製。年相応に塗装剥がれ等が見受けられるが、珍品なので希少価値はかなりのもの。なお、値札が貼られていないので、中古価格は不明。調整中なのか、非売品なのか。

右はヤマハGT-2000の砲金ターンテーブルYGT-1搭載バージョン。訪問時には値札が無かったが、さきほど同店ホームページで確認したところ228,000円になっていた。キャビネットは傷多し。この販売品は砲金ターンテーブルに価値がある。工作の腕さえあれば、キャビネットの傷は修復可能だ。

TRIOのL-05M。定価12万円のところ35,000円。ケンウッドの前身、TRIO時代のモノラルパワーアンプだ。さきほどホームページで確認したところ29,800円に値下がりしていた。W20.0×H16.5×D39.8cm 8.7kg 1977年発売。30年ほど前の製品かぁ。

ハイファイ堂日本橋店2階奥にAIRBOWのDAC-1A.spec99が陳列されていた。定価49万円が中古128,000円。コンパクトなDAコンバーターだ。以下、説明を抜粋。
「ノンゼロクロス歪サインマグネチュード方式20bitD/Aプロセッサー。デジタルプロセス部、DACアナログ部をオプトアイソレーターにより分離し、デジタルノイズのアナログ信号への混入を防止。サイズW130×H37×D350mm。重量1.5kg」
spec99ということは1999年の製品と言う事か。なお、AIRBOW逸品館のオリジナルブランド。

さて、こちらは逸品館2号館の中古状況。目を惹いたものを幾つか。まずはAIRBOWのプリメインアンプTYPE2。定価85万円が中古33万円。同機はNEC往年の名機A-10Xの流れを汲むアンプ。AIRBOWのアンプ開発には、NECから分離独立したAUTHENTIC(オーセンティック)が技術提供している。だからA-10Xと似ているのも道理が行く。

右はヤマハの小型スピーカーNS-pf7。2003年発売。定価75,000円/ペアが、中古38,800円/ペア。質の良い卓上ニアフィールドリスニングを構築したい人に好適かも。小型ながらかなり凝った造りのスピーカーだ。同社ホームページの商品説明によると「点音源再生を実現する小口径フルレンジ構成により、演奏者が見えるかのような正確な定位感と豊かな音場の広がり、そして低音から高音におよぶ滑らかな音域の表現力を得ています。」とのこと。うーん、こういう文面を読むと惹かれるなぁ。エンクロージュアはマホガニー無垢材の削り出し。塗装も美しい。密閉方式。7cmフルレンジユニットにはマグネシウム振動板を採用。ネオジウムマグネットを使用しており、防磁タイプである。台座は真鍮削り出し。外形寸法はW87×D143×H183、重量1.4kg、再生周波数帯域70Hz〜45kHz、許容入力25W、出力音圧レベル80dB。

こちらは逸品館1号館。LUXMAN(ラックスマン)のパワーアンプM-08。でかいなぁ。定価58万円が中古売価248,000円。M-08は1994年に発売された同社最上級パワーアンプ。プリアンプC-08や、プリメインアンプL-580も同じ時期に発売されている。この当時のラックスらしいデザインだ。重量は41.9kg。往年のラックスらしく、ボンネットは木製。出力200W×2。電源ケーブルは直出し式。年式を考えるとやむを得ない。長岡鉄男先生のM-08批評記事によると「音は豪快で切れが良く、伸びがあり、聴感上のfレンジ、Dレンジが広い。SN比が良く透明感も高い。06αを女性的とすると08は男性的、ウーファーのコーンをしっかり捕まえて正確にドライブしている感じがある」と述べられている。
逸品館1号館の窓側にて。CHORDのコーラルシリーズCDトランスポートBlu。定価88万円が中古48万円。小型ながら機能は充実している。外部クロック入力端子を装備。DAC64-Mk2とのクロック同期にも対応している。この小ささが良いいなぁ。しかし、値段がなぁ。

右はKrellのプリアンプKRC-3。1995年発売。定価55万円が、中古22万円。内部回路はフルバランス構成。うーん、今のクレルより、この当時のクレルデザインに惹かれるなぁ。上の黒い製品はKrellの現行プリアンプKCT。175万円が中古898,000円。中古でも高いっすねぇ。これ、新品で購入した人って、どんなハイエンドシステム組んでるんだろうか。

ANTHONY-GALLO(アンソニーギャロ)のReference3。ユニークな形状をしたスピーカーだ。定価52万円が中古31万円。メーカー展示品だったらしい。ジャズ評論家の寺島靖国さんもReference3はを使用されている。見た目に面白いスピーカーとして買われたようだが。

今日はこれまで。ではでは、よい夏休みをお過ごしください。

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