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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2006年9月前半

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2006.09.17
早秋の秋葉原オーディオ店その2

こんにちはみじんこです。大量にネタが溜まっているのに、遅々としてサイト更新が進んでおりません。ま、ぼちぼちおつきあいくださいね。さて、今日は秋葉原オーディオ店情報のその2、コイズミ無線の入荷状況をお知らせしまーす。レンタルサーバーの容量がそろそろ限界値に近づいてきている今日この頃ですが、写真をもっと大きく載せて欲しいと言う要望があったため、今日は大きめの写真をできるだけ載せます。

コイズミ無線本店。8月26日(土)訪問。情報が最新でなくてすいません。
それはさておき、このスパイク型インシュレーターは、同店オリジナルブランド「ALCOM」のY-50。2個で4,380円。真鍮にメッキ掛け。スパイクインシュレーターとしては、中くらいか、やや大きめ。最大外形はφ50ほどだったように思う。けっこうでかくて重量感あり。M8のネジが掘ってあるので、オーディオ機器類にセットしやすい。記憶が定かではないが、VRDS-25xsにはアダプター無しで直接取り付けられるんじゃないかな。
さて、このインシュレーターY-50は、上の新型サブウーハー用に設計製作されたものらしい。写真のように前面2カ所にY-50を取り付け、角度を持たせたセッティングをおこなっている。このサブウーハーもコイズミ無線オリジナル。アルパインのカーオーディオ用新型ウーハーを搭載したサブウーハーだ。私が訪れた8月末時点では発売予定の価格未定だったが、そろそろ型番や値段も決まっているのではないかと思う。なかなかシンプルで好ましいデザイン。音も本格的。メインスピーカーを邪魔しない程度に、適度に重低音を付加してくれる。
こちらは上述のサブウーハーのエンクロージュア。内部は十字に補強梁が張られている。フロント板厚は12mm+18mmの計30mmだったと思う。合板の種類まで聞き忘れたが、たぶんシナ合板だと思う。

右はコイズミ無線の試聴システム機器。Y-50インシュレーターがBOWのプリメインアンプZZ-ONEと、マランツのSACD/DVDプレーヤーDV9600にセットされている。

こちらはアルパインのカーオーディオ用ユニット。ウーハーはDLX-F17W、ツイーターがDLX-F30Tという。1年ほど前に発売されたユニットなので目新しいものではないが、今回ショーウインドウでの陳列を始めたのでご紹介。なぜにコイズミ無線で扱っているかと言うと、このユニットがホームオーディオ用としても十分な素性を有しているからだ。このユニットを使用したコイズミ無線オリジナルスピーカー(完成品)ALCOM-X55も存在する。このスピーカーに関しては、巡礼記2005.12.28「2005年師走の秋葉原界隈」に掲載しているので、参考にして欲しい。
TBなど振興ブランドのSPユニットコーナー。しばらく訪れないうちに、新製品がちらほら入荷していた。
さて、こちらはニューブランドAURASOUNDのチタニウムコーンフルレンジユニット。φ5cmがNSW2-326-8A。2.5cmのほうはNSW1-205-8A。え?2.5cmフルレンジですか・・・!うーん、ひょっとしてこれ、iPod系のスピーカー(PC用スピーカー)に搭載されているユニットそのものではないだろうか。
NSW1-205-8Aの背面。金属のネットが張られている。ふーむ、どういった代物なのか。

右はDAYTONAUDIOというブランドのトゥイーターND20FA-6とND20FB-4。安い!DAYTONはアメリカのオーディオメーカーらしい。92dBなのでまぁまぁ使い易い。スペック上、上は25,000Hzまで延びている。

アメリカのAURA SOUNDというユニットも多数入荷。台湾のTBが一段落したら、今度はアメリカ勢の威勢が良いようですな。写真の2本のユニットはコーンの色違いだけで、寸法、スペックは同じ。銀色のがNS4-255-8D。黒いのがNS4-255-4D。10cmアルミコーンウーハーだ。防磁型。
上述ブランドの7.5cmフルレンジユニット。右はNS3-193-4A。左はNS3-193-4A1。音圧は80dBとやや低め。フレームはプレスだが、しっかりしている。どんな音がするのかは、聴いてないのでわからん。
AURA SOUNDのユニットを側面から望む。ご覧の通り、ユニット径に比して小口径で長めのマグネット部分だ。防磁カバーの中身は、たぶん小型のダブルマグネット(駆動用マグネット+キャンセルマグネット)か、最近流行のネオジウムマグネットか。

右はTBの5cmフルレンジユニット。発売からすでに2年ほど経過しているので、いまさら珍しいものではないが、これが出た時にはびっくりしたものだ。5cmながらけっこうイケるサウンドで、特にW2-800SJは分解能が高く、好ましい再生音を有している。ニアフィールドで効果を発揮しそう。ま、自分ではまだ使った事無いけどね。

こちらはW2-802SJを搭載した作成スピーカー。店頭コメント通り、極小スワン、或は「ひよこ」ですな。寸法を図り忘れたが、これなら卓上に置けそう。卓上にスワンか・・・、ちょっとソソられる。この自作スピーカー、マキゾウオリジナルスピーカーM-8リトルバードに似ているが、たぶん別物だろう。音は知らん。気になるならコイズミ無線に聴きに行ってください。申し出れば、試聴させてくれるんじゃないかな。
こちらALTECLANSINGの同軸2wayユニットCD912-8C。いつの間にかCD912-8BからCD912-8Cに進化していた。値段は据え置き。ネットワークコンデンサーの高品質化が図られた模様。
CD912-8Bのクロスは2.2kHzだったが、CD912-8Cは2kHzクロスに変更されている。ユニット背面に設けられたネットワークボックス内に黄色い筒が見える。これがCD912-8Cに新採用されたコンデンサー。どっかで見た事あるような・・・どこのコンデンサーかいなぁ。
相次いで発売された自作スピーカー本。電波新聞社の「新スピーカーの完全自作」と、誠文堂新光社の「つくって鳴らすDIYスピーカー」だ。長岡先生ご逝去のあと、自作スピーカーはどこへ行くのかと危惧していた。しかしながら、海外勢ユニットの相次ぐ登場、後継者の炭山アキラさんが地位を確立しつつある事、インターネットでの情報交換が容易になったこと、雑誌社の健闘、ショップ主催による自作スピーカー試聴会などが底力となり、スピーカー工作はいまだ健在である。それを思わせるような書籍である。書籍に登場するユニットが、フォステクス一辺倒でないところが、今風である。

そういや、昨日9/16、同店で炭山アキラさんによる自作スピーカー試聴会が開催されたはずだが、私は仕事だったので参加出来なかった。うーん、残念。先週日曜のオーディオユニオンお茶の水店で開催されたアコースティックリバイブ試聴会には参加してきましたよ。そのレポートはまた今度。

こちらはAUDIO NIRVANAというブランドのロクハンフルレンジユニットSuper6.5。見た目はダサいが、プロっぽい趣きもある。音は聴いてないので知らん。どんな音がするかは、コイズミ無線のSuper6.5紹介ページに説明されている。強力なマグネットを搭載しており、バックロードに好適とか。ペア34,700円と、けっこう高めなのだが、それ相応の音なんだろうなぁ。
こちらは日本ビクターのDDDスピーカーのユニット部分のみ販売。限定品。4,980円/本。ビクターのDDDスピーカーはマニア間で「煙突」をあだ名されていた。なにか面白いオリジナルエンクロージュアにはめ込むとか、この小ささを利用して家具などに埋め込むとか、アイデア次第で面白いスピーカーが作れそうだ。たぶんこれ、ビクターの保全パーツの放出品じゃないかな。
コイズミ無線を後にして、お次はテレオン110に向かいます。これはその途上、秋葉原総武線高架下の模様。ではではねー。
2006.09.10
早秋の秋葉原オーディオ店その1

こんにちはみじんこです。ずいぶんとごぶさたですいません。最近、巡礼記の更新ばかりが続いておりますがお許しを。さて、今日は秋葉原オーディオ店情報をちょびちょびとお知らせします。今日はキムラ無線です。

8月26日(土)の秋葉原。相変わらずだ。
キムラ無線。スピーカークラフト店として、またオーディオアクセサリー店として、オーディオ業界の老舗店たる地位を得ている。上の写真はキムラ無線のスピーカーユニット試聴コーナー。スピーカーの上にさらにスピーカーが積まれているため、必ずしもベストなセッティングとは言えないが、ユニット毎の音質傾向の違いを確かめることはできる。スピーカーのセレクトは手前のオーディオラックの下段にあるセレクタースイッチでおこなう。
アンプはサンスイAU-α907NRA。それにエレキットの真空管アンプ、フライングモールのデジタルアンプがあてがわれたりしている。
フォステクスカンパニーの8.5cmフルレンジマグネシウムユニット搭載の完成品スピーカーG850。すでに限定販売分300本は予約完売。随時、予約者への販売がおこなわれている。家電量産品とは違い、ほぼ手作業で組み立てられているため、一度に大量に生産出来るわけではない。この展示品を聴いて、欲しくなってしまっても、予約完売のため入手は難しい。
ショーウインドウに目新しいものがあった。ケーブルの被服を奇麗に剥くための工具だ。ケーブルストリッパーYS-101と言われるもので、値段は1,100円。適合ケーブル径は8〜20mm。ケーブルの外装ジャケットを奇麗に剥くのって結構大変なんすよね。この工具、私も早速ゲット。今日の収穫物だ。

店頭に並んでいる音元出版の最新本。オーディオアクセサリー誌122号とケーブル大全2007。私のコラムもちょっと載ってます。

こちらはフォステクスのスピーカーボックスにフルレンジユニットFE126Eを取り付けたもの。現品処分品。右はバスレフ型で39,000円/ペア。高いのか安いのか微妙だ。このスピーカーボックス、実はフォステクスが販売を予定して製作したものの、何らかの理由で販売まで至らなかった品らしい。ワインレッドの外装が渋い。秘技のスピーカーはバックロード型だ。59,000円ペア。
最近入荷したスピーカーケーブル。SQI(サウンドクオリティーアイ)というブランドらしい。型番はEXC-SP490SQT。4芯スターカッド撚り。4芯のうち2芯は、通常の銅撚り線だが、もう2本は0.5ミリほどの単線が7本束ねられた導体を有している。鈴メッキ銅平編みシールドに綿糸介在物が配されている。同社オリジナルのクライオ処理、エクセレントクライオ処理(EXC)というものを施している。SQIの商品群を見ると、どうやらカーオーディオ系に強いオーディオアクセサリーメーカーだと思われる。
こちらは新入荷のスピーカーケーブル。ナノテックシステムズ初のSPケーブルGolden Strada♯79だ。すでに雑誌で取り上げられたりしているのでご存知の方も多いだろう。今年2月の発売になっているが、店頭に現れたのはもっと後だったように思う。ナノテックお得意の金コロイド溶液でOFC導体を覆っているのが特徴。これにより電気が流れ易くなり、クリアなサウンドが得られるんだとか。見た目はフツーのケーブルだ。導体にナノ粒子を染み込ませるアイデアは以前、季刊A&Vビレッジ誌上にて誰かが実験していたように記憶している。

今日はこれまで。

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