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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2007年9月

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2007.09.30
ここ数か月のオーディオ店情報その1

こんばんは、お久しぶりのみじんこです。ずいぶんと更新をさぼっておりました。ご愛読いただいている方々すいません。さて、ずいぶんと更新ネタが溜まっておりまして、何から手を付けてよいものやら。まぁ、ぼちぼちと進めてまいりましょう。

ヨドバシカメラ新宿西口本店。家電量販店だが、オーディオが充実している。
ソニーの新製品NAC-HD1。ハードディスクオーディオレコーダーだ。CDディスクを挿入すると、最大16倍速で、内蔵ハードディスクに楽曲データを取り込める、いわゆるハードディスクジュークボックスだ。250GBハードディスクを内蔵している。FM/AMラジオチューナーも内蔵し、ラジオの録音もできるのはポイント高いかも。録音方式はMP3やPCM、それにATRAC。LANでパソコンと接続できるなど機能がたくさんある。詳しいことは同機のサイトを見てほしい。

ソニーはHAR-D1000(2002年発売)といったハードディスクレコーダーを製品化していたが、かなり地味な存在であった。本機は大きな表示パネルを採用したり、けっこう気合いが入っているように思える。ただし、この製品、CD-Rへの録音はできないようだ。カタログを見る限りでは、HDのデータをCD-Rに書き込めるという記載はいっさい無いので。

単品オーディオにおいて、ハードディスク内蔵タイプのCDレコーダーといえば、ヤマハのCDR−HD1000,CDR-HD-1300,CDR-HD1500と脈々と続くCDR-HDシリーズが有名だが、こちらはハードディスクに録音した音楽データをCD-RやCD-RWに書き込みできる。

ヨドバシカメラではエレキットの取り扱いも始めた。このように、ショーウインドウに部品が陳列された状態となっている。写真はエレキットのTU-880。中身はこんなんなのかーと、興味深く拝見。
同じくエレキットのTU-879Sの中身。あ、これ、値札にも書いてある通り、真空管アンプのキットです。エレキットは真空管アンプの自作キットでは有名なブランド。真空管アンプの自作に興味はあるけど、専門知識はないし、最初に作るには値段が高いのは避けたいし、信頼のあるブランドで、作りやすいキットで、完成後の見栄えもよく、ネット上での情報も多いものとなると、このエレキットをお勧めする。私は作ったこと無いけどね。(そもそもアンプの自作をしたことはない。)
ところ替わって、東急ハンズ渋谷店。木材クラフトフロアにオーディオラック「ニス塗焼桐BOX」が登場。同店は以前にも、オリジナルの収納ボックスキットなどを制作販売していたので、これも、同店のオリジナルだろう。
前述のラックの値札。それにしても、このラック、長岡式積み上げラックそのものだなぁ。
さて、こちらは東急ハンズ渋谷店、AVフロアに入荷したイヤホン。NOBILというメーカーの製品だ。どうやら内部パーツを交換出来たりするみたい。「世界初 サウンドチューニングイヤホン」というふれこみらしい。この製品、展示内容見るだけで、かなりマニアックっぽいというのが感じ取れる。私はヘッドホンにあまり詳しくないので、NOBILというメーカーは、ヘッドホンマニアの間で有名なのかどうなのか分からない。同社は埼玉にある小さなイヤホンメーカーらしく、かなり歴史とこだわりのある会社みたいだ。TPItype-j,TPItype-c,TPItype-Z,TPItype-Z(c)という全部で4種類のキットがあるみたい。詳しい製品群は同社の製品案内に。カナル型もあるのはポイント高い。デザインもいいし、値段は安いし、このメーカーの製品は所有欲を湧かせる何かを感じる。そう、自分好みにチューニングできる所が今風だ。
こちらはNOBIL TYPE-J。9800円。
こちらはNOBIL TYPE-c。13500円。NOBILの製品は、この東急ハンズ渋谷店の他に、池袋店、心斎橋店、三宮店で扱っているようだ。東急ハンズって、普通のオーディオ店では扱わないような無名のブランドでも、その担当者が興味を持ってくれたら扱ってくれる。私も以前勤めていた会社で、東急ハンズ渋谷店に商品を卸していたとき、そう感じた。
NOBILのヘッドホンi-o-Ta。ハウジングのアルミとそこにつながる音声コードがイカしていている。なかなか渋めのデザインだ。ちょっと欲しくなってしまった。
こちらはNOBIL の交換パーツ。チューニング用パイプにはアルミ、銅、テフロン、ステンレス、真鍮、それにカーボンもある。マニアックだ。
こちらヨドバシカメラ秋葉原店。エントリークラスの電源タップがずらりと並ぶ。オーディオテクニカやベルデンのモデルで、価格も比較的手頃。とりわけどうということもないのだが、撮影したのでご紹介まで。これらの中でもベルデンのPS1650,PS1850は10年以上も前からの息の長いモデルだ。私の一番最初のオーディオ用電源タップはPS1850だった。
オヤイデ電気の電源ボックスも全て揃っている。こちらも目新しい製品ではないが、だいたいこのくらいの価格で売られているのだなという参考まで。オーディオアクセサリー125号のみじんこ観察日記で、お勧め自作電源ボックスケースとして、オヤイデ電気のMT-UBを紹介したが、MT-UBにコンセントを取り付けた完成モデルが、写真右から3つ目のMTB-4である。コンセントにはSWO-DXを2つ使用。はて、MTB-4に搭載のコンセントは、もうウルティモになっているのだろうか。
こちら電源ボックスのロングセラーOCB-1の現行モデル。OCB-1の名は継いでいるが、中身は前モデルから一新されている。この黒いケースの現行モデルが発売されたのは5年ほど前だったか。その前のモデルは、一般の業務用の灰色の樹脂ケースに、松下のコンセントを取り付けたものだった。
さて、こちらはナガオカのレコード針。秋葉原のオーディオ店でも、これほどの品揃えをしている店は他にない。パイオニア、ビクター、デンオンなど昔の国産レコードプレーヤーとともに、その付属カートリッジを愛用している人は、けっこういる。だから、こういった交換針の需要もそれなりにあるのだろう。昔のレコードプレーヤーを復活させたいけど、レコード針が駄目になっていてどうしようと悩んでいる人には、ありがたい存在だ。

こちらは中野のフジヤエービック。マランツのSA-1が188000円とお買い得。定価55万円。458mm×133mm×365mm、17.7kgただし、すでに売れてしまっているのであしからず。このくらいの値段で中古販売されることもあるということ。ちなみにSA-1は23万円程度の中古価格が平均的。SA-1は2000年発売のマランツSACDプレーヤー第一号機であり、細部にわたり凝った造りをしている。オーディオ市場では、ソニーSCD-1に続くSACDプレーヤー第2号機だったと思う。SACD初代機だからか、メカドライブの動作音が大きいという欠点はあるが、いまだに人気のある機種だ。

パナソニックの液晶プロジェクターTH-AE1000が中古入荷。オープン価格。同機は2006年発売。薄型テレビ全盛の時期にあり、プロジェクターの新製品を発売するのはなかなか勇気のいることだと思う。特にこの機種は高級機種なので、AVマニアを対象としているはず。万人受けしないそっけないデザインもマニアックだ。アバックなどでTH-AE1000の映像をみる機会が何度かあったが、非常に鮮明かつ隅々まで細かい表現力に、今の液晶プロジェクターの実力はすごいなぁと思ったことがある。DLPが圧倒的とはいえないと思う。

話はそれるが、私も一時期、プロジェクターを導入しようと思ったことがある。ところが、いかんせん私の自宅は狭く、映写距離が確保できない。そもそも部屋を暗くしてじっくり映画を鑑賞する時間がなさそうであることから、いまではプロジェクターへの興味はほとんどない。遠い将来、広いAVルームでも確保できたら、そのときはプロジェクターの導入を考えてもいいかな。いつになるやら。

こちらも出物のプロジェクター。シャープのXV-Z10000。2002年発売、定価が98万円が129800円。DLP方式だ。この手の映像機器は日進月歩なので、数年前の機種は値段が急激に下がる。
CHORDの新型CDプレーヤーCODA。従来からあったBluの弟機にあたる。すでに発売から半年以上経過しているので、実物をご覧になられている方々も多いだろう。とはいっても、CHORDの製品はハイエンドの部類になるので、どこかしこのお店にも置いてあるという訳ではない。フジヤエービックは昔からCHORDの販売元であるタイムロードとの付き合いが濃厚のようで、コードの製品をしばしば試聴可能なように展示している。あと、コードの製品をじっくり聴きたいなら、石丸電気のレフィーノアネーロがお勧め。
数週間後、Codaは展示品処分されていた。そうそう、この記事を書いている際、久々にタイムロードのサイトを見たら、コーラルシリーズのカスタムバリエーションに、イルミネーションの色としてレッドが追加されていることを知った。なかなかかっこいいですな。

そうそう、今日、マキゾウクラフトさんから塗装済みのスピーカーが届く予定になっています!昨年11月にマキゾウさんに塗装に出してから11ヶ月あまり、ついにみじんこ新システムの自作スピーカーの制作が再開できそうです。私のサイトを昔から読んでいる人からは、「新作のスピーカーの制作の情報がいつまで経ってもアップされないのはなんでだと思っていたが、なーんだ、まだスピーカーできてなかったのか?!」と思われるでしょうが、まぁ、まだ出来てないんです。

みじんこオーディオ再構築宣言からはや3年。いままで、新システムの断片的な写真のみ公開し、システムの全貌や詳細を紹介してこなかったのは、新作スピーカーが完成した状態で皆さんにお披露目したいと考えていたからです。それと、ここまでスピーカーの塗装に時間が掛かっていたのには理由があって、それは、マキゾウさんでの塗装の際に、塗装時に木口テープが剥がれてくるというトラブルが連発し、その対処のために相当ご苦労されたからなのですが、詳細はまた後日。

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