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オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオアクセサリー 自作電源ケーブル ウッドパイプモジュール装着タイプその2 2006.02.09公開 ここでは、ケーブルの中間にウッドパイプモジュールを装着した作品の続編をご紹介する。いずれの作品もみじんこ2006年初頭の最新作。いずれのケーブルも、元来使用していた自作ケーブルを改修したものである。 |
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No.50 SKY DIVING ver.2
ケーブル:フジクラCV-S3.5 ACプラグ:ハッベル8215CT IECコネクター:オヤイデ4781PBG |
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No.50 SKY DIVING はずいぶん前に製作した自作電源ケーブルなのだが、この度、ウッドパイプモジュール搭載バージョンにバージョンアップしてみた。 | |
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モジュールのアップ。No.108 BLUE SMACK、No111 SHARLESVANOT、No.117 SPESSARTINEと同じモジュールである。ブナのウッドパイプにニシチューブを被覆したものだ。防振シートfoQを随所に使用している。 | |
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ACプラグはハッベル8215CT。このプラグは太いケーブルを固定しずらい。CV-S3.5の外径は11.8〜12mmある。このくらいの太さのままでは8215CTプラグのクランパーがうまく働かないのだ。よって、ケーブルの端末10cmほどの外装シースを剥がし、φ10mmほどの細さに仕立てている。さらに、8215CTのクランパーにも若干の切削加工を施している。
モジュール装着改造の結果、微妙ながら音質向上を果たす事が出来た。CV-Sのエネルギッシュさに加え、高域の延び、ボーカルの艶がアップしたように思える。ま、気のせいかもしれないけど。モジュール搭載については、まだまだ研究、発展の可能性がありそうだ。作用機序としては、ケーブル振動の抑制、つまり防振効果が大きいと思われる。それ以外にも、装着する物質の物性的なものが、音質に寄与している可能性もある。また、最近流行のケーブルスタビライザーとしての機能も果たしているのかもしれない。自作では、メーカーがやっているような回路的なものは真似出来ない。けれども、単にモノを巻き付けるとか、木や金属の筒を装着するだけでも効果があり、自作で出来る範囲の事である。見た目も格好良くて面白いし。 |
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No.105 DYNAMIS
ケーブル:アコースティックリバイブPOWERMAX5500 ACプラグ:オヤイデ電気P-079 IECコネクター:オヤイデ電気C-079 |
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大型のモジュールを装着した作例。ケーブルにはアコースティックリバイブPOWERMAX5500を使用。このケーブルはアコリバ初の切り売り電源ケーブル。φ15ほどの太さを有し、導体断面積も5.5スケアと太い。緑色の外装シースの上にSFチューブを被覆してみた。黒いメッシュの隙間から緑色が透けて見えて、なかなか渋い仕上がりになった。POWERMAX5500の芳醇な音の広がり傾向を、同じ傾向を有するC-079/P-079でさらに際立たせてみようという意図から、この組み合わせに相成った。音色傾向的には目論み通りだった。CDPでもパワーAMPでも同じ傾向を引き出す。さらに、ケーブルの外観上、ケーブルの緑色にプラグ/コネクター赤色がマッチングし、美しく仕上がった。自己満足度高し。作例はケーブル長1.5m。 | |
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モジュールのアップ。径の異なるウッドパイプを組み合わせてある。最大外径はφ32。中身は後述を参照の事。 | |
モジュールを別角度から。太さの違うニシチューブを使い分け、収縮処理している。ニシチューブの収縮率は50%。モジュールの最大径とケーブル径の段差が激しいので、1種類の収縮チューブでは被覆出来ないのだ。スミチューブB2(3X)のφ40を使えば、一挙に被服処理が出来る。しかしながら、B2(3X)は肉厚と仕上がり感がいまいちであるため、私は最近あまり使わない。 | |
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P-079プラグとC-079コネクターのアップ。ワインレッドのケースが印象的。 | |
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プラグのケーブル挿し込み状態。ケーブル差し込み穴径はφ18なのだが、ぎりぎり一杯突き刺さっている。ニシチューブを被覆しているため、ケーブル径がさらに2mmほど大きくなっているためだ。この作品には“DYNAMIS”という名称を与えた。ギリシャ語で「力」という意味。低域の量感溢れるPOWERMAX5500に相応しい名前を、と考え命名。 | |
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モジュールの取り付け。クーナルのウッドパイプに挟む形で、ブナのウッドパイプを通している。φ15のケーブルにぴったりはまっている。さらに、フォック半透明シートで全体を覆い、防振処理を図っている。 | |
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左はIEC320コネクターC-079。右はACプラグP-079。ともに電極は金メッキ掛けのリン青銅。ポリカーボネート樹脂ケースはとても頑丈。C-037/P-037とは構造は全く同じだが、メッキ処理の違いがある。音質傾向はC-037/P-037のタイトで高域の延びた音色とは違い、左右への広がり感、暖かみのある音色などが感じられる。奇しくもPOWERMAX5500と似たような傾向。長所をさらに延ばすと言う観点からすれば、POWERMAX5500+C-079/P-079の組み合わせは面白い。少々材料代は掛かるが、おすすめである。 | |
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POWERMAX5500の導体端末処理。今回は棒形スリーブを用いることにした。スリーブの長さを鑑みて、ケーブル導体はかなり短めに露出させている。 C-079/P-079は一見、大口径導体にも対応しているように思えるが、実際には難しいのだ。導体固定クランパーの真ん中に位置する圧着ネジが邪魔になって、5.5スケアほどの導体だとうまく挿し込めないのだ。これがスターカッドの2芯=5.5スケアなら、ネジを回避しつつきちんと固定出来るのだが。ま、そんなわけで、5.5ツイスト構造ケーブルの場合、圧着スリーブを装着してやった方が無難なのだ。接点増加は出来るだけ避けたいのだが、実際の作業ではそうもいかない事が多い。5.5スケアをそのまま無理矢理突っ込むより、スリーブを咬ました方が確実に固定出来る事も多いのだ。スリーブを咬ませると導体がばらけずに、導体全部を確実に導通させられると言う利点もあるのだ。CV-Sケーブルのように導体構成線が太い場合は、スリーブを咬ませずにハンダで固めるだけでOK。しかし、その他多くのケーブルは導体構成線が細いため、断線しやすいし、一度ばらけてしまうと導体端末が煩雑になってしまうのだ。 |
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スリーブをコネクターに固定。なお、このスリーブはクライオオーディオテクノロジーのクライオ処理されたOFC金メッキ品。
右はプラグ側の端末処理。同じくスリーブによる端末加工を施している。こちらはアース線を配線していない。配線してもいいのだが、機能上意味が無いのと、赤/黒/白の各線の並び順の問題から、プラグの差し込み口に挿し込みにくいと言う問題があるため、アース配線は無視する事にした。ここらへん、文章で伝えるのがちょっと難しい。実際に作業した事のある人なら分ると思う。以上、No.105 DYNAMISのご紹介でした。 |
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No.118PARFAIT AMOUR
ケーブル:AET SCR-AC ACプラグ:AET PSE-018HR IECコネクター:AET PSE-320HR |
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導通主要パーツはオールAET。つまり、完成品タイプのSCR-ACと同じ構成である。メーカー完成品の半値で出来上がる。工作に自信のある人なら、自作した方が安上がりだ。ただし、このSCR-AC、端末加工がちょっとめんどい。慣れればなんて事無いのだが。S/ALABのHH3.5を端末加工した事のある人なら、同じ要領で加工出来る。作例はケーブル長1.5m。 | |
SCR-ACは発売直後から愛用しているお気に入りケーブルである。この度、プラグを純正組み合わせとし、さらにウッドパイプモジュールを加えてみた。 | |
ACプラグAET PSE-018HR。ロジウムメッキとAETクライオ処理がなされている。ロジウムメッキプラグの中では安価な製品で、実売\3,780〜4,000弱。ダイナ植木店が最安。ダイナ植木店は山手線高架下のニュー秋葉原センター内にある。水曜定休。 | |
IECコネクターAET PSE-320HR。ロジウムメッキがなされた秀品だ。なお、PSE-320HRは実売\3,780〜4,000弱。やはり、ダイナ植木店が最安。 このケーブルでは、PSE-320HR全体をニシチューブ掛けしてみた。ニシチューブはタイガー無線やオヤイデ電気で入手可。厚肉で頑丈。収縮率は50%。PSE-320HRにはφ30を用いる。ただし、収縮率を計算に入れると、ケーブル部分にかかるところをφ15にしておく必要がある。これには、あらかじめケーブル部分に収縮チューブなどを被覆し、径をφ15以上にしておくのだ。 |
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ケーブルにはデンカエレクトロンのFL-9透明を被服。メッシュの下からうっすらと見える紫色が美しい。このケーブルの名称は“PARFAIT AMOUR”とした。フランス語で「完全なる愛」という意味。同名のスミレリキュールがあり、そこからネーミングした。PARFAIT AMOURの紫色をした色彩と、色気のある香りが、SCR-ACのケーブルジャケット色と、醸し出す音色にぴったり。そう、SCR-ACは色気と艶を感じさせるケーブルであり、まさに完全なる愛を感じさせる音色傾向なのだ。価格は実売9,500円程度と高めだが、女性ボーカル好きの方にはおすすめの切り売りACケーブルだ。GAIAとは一転した音色の持ち主なのである。 | |
SCR-ACへのモジュール取り付け加工。SCR-ACは外径11φ(ファイ)。このままでは内径12φのウッドパイプが固定出来ないため、フォックを巻き付けてケーブル径を12φにする。そこにウッドパイプをねじ込み固定。さらに、ウッドパイプ全体にフォックを巻き付け、ニシチューブで全体を覆う。 | |
SCR-ACの導体端末はデリケートなため、スリーブを咬ました方が無難。なお、このスリーブはクライオオーディオテクノロジーのクライオ処理されたOFC金メッキ品。前述のPOWERMAX5500で用いたものと同じクライオオーディオテクノロジー製。棒形(SC-R5)と円形大(SC-R8)/小(SC-R5)の3製品がリリースされている。SCR-ACではプラグ側に円形小、コネクター側に棒形を用いた。ただ、使ってみて感じたのだが、プラグ側には円形大(SC-R8)を用いた方が良い。なお、このスリーブは4個で実売840円。テレオンサウンド110で扱っている。オーディオユニオンお茶の水店では1,050円。 | |
SCR-ACの端末処理。コア材をむき出しにし、ハサミで慎重に切断。誤って導体を切らないように。次いで、導体を束ねて手で捩り、スリーブに突っ込む。固定には圧着ペンチでカシメても良いのだが、私はいつもハンダで固めている。余談だが、私が最近愛用しているハンダは、ゴールドニッカス101と言う金入りハンダだ。無鉛で、しかも銀無し。錫99.2%・銅ニッケル0.7%・金0.1%合金、天然松ヤニ3%で構成されたオーディオ用高音質ハンダだ。コイズミ無線、エンゼルポケットなどで売られている。高価なハンダだが、品質が良い。溶解温度が高いため、ハンダコテには銀ハンダコテを使用したほうが良い。
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スリーブを咬まして収縮チューブで保護。そして、プラグへ固定。PSE-018は本体側面にスリーブ固定箇所が設けられているため、それを活用する。実はこの作例では、SC-R5というスリーブを用いたのだが、平らな部分の長さが足らずに、プラグ本体との噛み合わせがうまくいかなかった。よって、ヤスリを使って、スリーブの一部を削るはめになってしまった。もし、同様の加工をしたい人がいたら、スリーブには棒形(SC-R5)か円形大(SC-R8)、もしくはSC-R5/SC-R8と形状的に同等なスリーブを用いる事。 | |
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IECコネクターAET PSE-320HRの取り付けをおこなう。PSE-320HRの構造はシェルター4781/4782系と似ているが、PSE-320HRの方が構造的によく考えられており、頑丈で使いやすい。アース線も無理なく配線出来る。装着時の強度も強く、コネクターでは最強の信頼性がある。どういう仕掛けかわからんが、機器インレットへの挿し込み時に、まず軽い当たりがあり、さらに押し込むとがっちり固定出来る。差し込み時の感触が良いのだ。
なお、シェルター4781では電極が容易に外せたが、PSE-320の電極は簡単には外れない。外そうと思えば外れそうなのだが、無理をして壊しては元も子もないので、外すのは諦めた。よって、ケーブル導体との固定は、ハンダではなく、ネジ止め圧着を選択する。 私的には、ケーブル挿し込み口の形状に若干の不満があるのだが、欠点以上に利点の多いコネクターなので、おすすめである。 |
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コネクター側ケーブル端末にスリーブを固定。さらに、テフロンテープとスミチューブAで保護したのち、コネクターに固定する。以上、No.118 PARFAIT AMOURの製作でした。 | |
-電源ケーブルのモジュールについて- 電源ケーブルの中間に物体を装着したタイプの製品は、別に私がオリジナルというわけではない。メーカー既製品でもよく見かける。このページではケーブルの途中に付加されている物体を便宜上「モジュール」と言う呼び名にしている。オーディオ界ではケーブルの付加物体を「ブラックボックス」とと呼んだりもする。ブラックボックスの中身は各社様々だ。得てしてノイズの低減回路などが組み込まれたりしているらしいのだが、詳細な仕組みについては企業秘密という事で、大体どこのケーブルメーカーも明らかにしていない。以下、ブラックボックスを装着している具体例を幾つか挙げてみよう。 代表格はMIT(エムアイティ)のShotgun/Magnum/Oracleシリーズ。MITの電源ケーブルは、Oracle Z-cord3を除いて、いずれもZサーキットと呼ばれるモジュールを装備している。AC電源の電流と電圧の時間軸のズレを修正する、MIT流で言うところの「力率の改善」を図る回路が内蔵されているらしい。余談だが、私もMITのShotgunAC-1を愛用している。余談だが、MITはPSEの規制によって、2004年4月以降、正規輸入販売が禁止されている。昨年夏頃にナイコムのサイトにMITの電源ケーブルが再記載され、PSE取得も間近かといううわさがまことしやかに流れたが、実際にはPSE取得はしていないらしい。それどころか、MITはPSE取得をする気がないらしいのだ。理由は簡単。審査がややこしい上に、申請に莫大な金が掛かるからだ。こうなると、国内輸入元であるナイコムだけでPSE取得をせざるを得ないのだが、同社の動向は不明。ナイコムの正規販売が途絶えて以降、平行輸入が増え、ヤフオクや一部ネットショップでは現在でも入手可。しかも、かなり安かったりする。具体的な店名を挙げると迷惑がかかるかもしれないから伏せておく。PSEに関しては、業界のみなさん神経をピリピリさせているのだ。余談が過ぎた。 MITとよく比較されるケーブルメーカーとして、トランスペアレントがある。同社もブラックボックスを搭載しているからだ。最下位機種PLPは別として、PLS/RPL/PLXL/PLMMにブラックボックスを搭載している。トランスペアレントのブラックボックスはNWモジュールと呼ばれる。ノイズフィルタリング回路を内蔵している。なお、同社の旧型製品は長方形形状のアルミ素材ケースを搭載していたが、2002〜2003年頃にかけてMMテクノロジーと呼ばれる新技術を採用した流線型状のアクリルケース(NWケースというらしい)に形状変更されている。内部のフィルター回路も一新されたらしい。余談だが、トランスペアレントの電源ケーブルもPSE規制により一時期輸入が途絶えていた。しかしながら、昨年春頃にPSEを取得。全ラインナップが店頭に戻ってきている。さすがはオーディオ輸入商社の大御所アクシスとも言えるのだが、実はトランスペアレント自体もPSE取得に積極的だったからである。海外製品の場合、メーカー側の前向きな協力がないとPSE取得はなかなかに難しいのだ。 キンバーケーブルのPK-10PALLADIAN/PK-14PALLADIAN。これは長さ30cmほどの黒い樹脂製の筒が搭載されたモデル。ケーブルの内部定在波を解消するスタンディングウェーブリダクション回路という回路を内蔵しているらしいのだが、詳細は不明。フェライトコアや電子回路ではないとのことだが、だとしたら何なのだろう?細身の形状からすると、なんらかの特殊な物質を封入しているとか。なお、PALLADIANに関しては、ノーマルバージョンに遅れながらもPSEを取得しており、現在でも店頭販売されている。デノンラボはPSEにいち早く対応していたので、ぬかりはない。 最近の例で言うとキャメロットテクノロジーの最新作PM-900が挙げられる。キャメロットテクノロジー初のブラックボックス搭載ケーブルだ。これはPSE正式施行後に製品化された電源ケーブルで、当然ながらPSE認証を得ている。店頭に並んだのは2005年の夏頃だったと記憶している。アルミ製のやや大きめの黒い箱が搭載されており、ノイズフィルター回路が内蔵されている。ケースはネジ留めされているので、ケーブル留め具さえ丁寧に外せば容易に分解できそうだ。誰か分解した人いるのかなぁ。 フィッシュ(FISCH)の電源ケーブルP-1/P-2/P-3もケーブルにモジュールを搭載している。アルミ製の円筒が1〜3個搭載されている。ノイズの排除を目的とした、9種類のフェライトコアで構成されているらしい。製品価格が比較的手頃なこともあり、それなりの人気を博していたのだが、PSE施行後、国内販売は途絶えた。 アイクマン(Eichmann)のeXpressPowerCordは青い樹脂製モジュールを備えている。フィルターでもなく、電子回路でもないらしい。独自の技術によってAC電源を強化する機能を有しているらしいが、具体的な内容は不明。製品自体はずいぶん前から存在していたらしいのだが、日本への輸入が始まったのは2003年ごろ。ほどなくPSEが本格施行されたので、国内販売期間は短く、日本市場から姿を消した。 フルテックのPower Reference3もモジュールを搭載している。六角柱のアルミ合金が特徴。内部には「特殊な電磁波吸収材GC-303」なるものが充填されているが、これはグリーンカーボランダムのことらしい。グリーンカーボランダムは本来、研磨剤として利用されている鉱石。炭化ケイ素が主成分。電磁波吸収効果、つまりノイズ低減効果があるということで、オーディオ界でも利用され始めた。高価なものではない。砥石店でGC16という名称で売られている。東急ハンズ新宿店素材コーナーでもひっそりと売られている。研磨用の布ペーパーに塗布されている黒い粒、それがグリーンカーボランダムだ。ということは、布ペーパーには電磁波吸収効果があるという事か。ちなみに、グリーンカーボランダムをオーディオアクセサリーへ最初に採用したのはアコースティックリバイブのRTP-6だった。 PS Audioにもかつて巨大な箱を搭載したモデル Ultimate xStreamがあった。四つ足の巨大なモジュールにはトランスが内蔵されており、ノイズの遮断効果を有している。 TMDの電源ケーブルにもモジュールが搭載されたモデルがあった。ケーブルの中間にメッシュチューブで覆われたコブのような隆起があり、中身はなんらかの金属だったと記憶している。ケーブルへの質量付加により、振動の排除を図る意図があるようだ。 |
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