オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオアクセサリー
EMI/消磁/アース対策

ここでは電磁波ノイズ対策や消磁器、アース処理などをご紹介。EMIノイズチェッカーは珍品。

MODEL93-94 EMI NOISE CHECKER
EMIノイズチェッカー
製造:CSE(製造終了) 購入額:\3,980 購入先:オーディオユニオンお茶の水店(中古)
CSE製EMIノイズチェッカー。黄色い文字で MODEL93-94 EMI NOISE CHECKER とある。93-94ということは1993年あたりに製品化されていたのだろうか?
昨今、オーディオ界では電磁波対策が盛り上がっているが、現状の把握及び有効な電磁波対策がおこなえたか否かは、ぜひ電磁波測定器で測りたいものだ。しかし、オーディオ用のEMI電磁波測定器というものは無きに等しい。唯一、オーディオ用のEMIノイズチェッカーといえばオーディオプリズムの製品しかないし、これは\3万くらいする。また、専門的な電磁波測定器は秋葉原ラジオストアー内の測定器専門店などで販売されており、電磁波の強弱が数値化あるいはグラフ化されるため、対策前後の比較がしやすそうだ。しかし、これらも1〜数万円する。電磁波測定器は1台あれば何かと遊べそうで面白そうだが、何万円も出して買うのはつらい。ところが、いつものオーディオユニオンお茶の水店アクセサリーフロアに行ったら、EMIノイズチェッカーの中古が\7,980で売っていたのだった。しかもCSE製である。CSEがこんなものを作っていたなんて知らなかった。フロアー長の松浦さんもこの製品については良く分からないとのこと。まぁ、どうしても必要なものではないし\7,980も出して使い物にならなかったらもったいないな、ということで購入には至らず。しかし、それから十数日たってもこのノイズチェッカーは一向に売れる気配はなく、いつ行っても棚に転がったままだった。で、ようやく店側も売れないことを悟ったのか、ある日\3,980に値下げしたのだった。で、即購入!それはともかく、このノイズチェッカーは面白い!電磁波を可聴帯域に変換して、電磁波の強弱を内蔵スピーカーから音声として知らせてくれる。電磁波の強弱が数値化して表示されるわけではないので、かなりアバウトなのだが、手軽で使いやすい。機器によって様々な電磁波を出しているのが分かって楽しいのだ。いろいろなところを測ってみたのだが、ブレーカー周りからけっこう強いノイズが出ているのが分かった。これは非常に興味深いことである。電磁波ノイズチェッカーの使用レポートはいずれ別項に詳しく紹介したいと思う。ただし、MODEL93-94はすでに絶版なので、入手したい人はヤフオクなどで探すか、オーディオプリズムの製品を買うか、専門的な電磁波測定器を買うしか無い。

アース接地装置:スーパーアースリンクRE-9
製造: 関口機械販売株式会社 購入先:オーディオユニオンお茶の水店
中古実売\14,800〜23,000 購入額:\19,800(中古)


スーパーアースリンク RE-9は大掛かりな大地アースと同様の効果を電気的に処理する装置である。基本的にはコンポのシャーシ電位を下げるのに使われるが、ケーブルのシールドなどのアース落しにも有効かもしれない。 RE-9はずっと気になっていた製品であったが、昨年末、オーディオユニオンお茶の水店で中古を購入。現行はRE-9ツーだが、RE-9ツーは初代RE-9の初期設定作業を自動化しただけで効果的には変わらないらしい。むしろ、初代RE-9の方が回路がシンプルなので効果が高いとも聞く。RE-9の電源は3Pインレットだ。みじんこラックの最下段は開閉式の収納スペースがあり、高さ5センチのRE-9を収納できるようにあらかじめ設計していたのだ。収納状況は左の写真の通り。さて、RE-9の使用法だが、順序を間違えるとRE-9が壊れる危険があるらしく、説明書通り作業をおこなう。まずは初期設定をおこなってから付属のアースケーブルをアンプのGND端子に接続する。初期設定はすごく簡単だ。アースケーブルの差し込み口は2系統あるので、私の場合はプリアンプとプリメインのGNDにそれぞれ接続した。アースケーブルを途中で分岐させてもっと多くの場所のアースを落としても良いのだろうが、面倒なので今はやってない。効果のほどはというと、正直良く分からない。もともとシャーシ電位が低かったのか、単に装置の性能が低く再生音に差が出にくいのか。再生音の微少ノイズが消えることを期待していたのだが、ノイズ量に変化無し。ま、RD-9と同様に気休めに使うとしよう。余談だが、現行RE-9ツーは製造終了、在庫限りの販売。後継機が出るのだろうか。
CD消磁器:アコースティックリバイブRD-1
製造: 関口機械販売株式会社 中古実売\9,800〜13,000
購入額:\9,800(中古)購入先:オーディオユニオンお茶の水店
RD-9は俗にディスクマグネタイザーと言われるCDの帯磁を消去する装置。このRD-1のヒットによってアコースティックリバイブ(関口機械販売)は経営を立て直したらしい。現行機種は二世代目のRD-2だが、初代RD-1も効果にさほど違いはないようなので、オーディオユニオンお茶の水店で中古にて購入。RD-1の消磁原理は、下述のテレビモニター用消磁器ホーザンHC-21と同じ。つまり、SとNの磁力線を高速に切り替えながらディスクに照射して、帯磁をキャンセルするのだ。「毒は毒をもって制す」である。電源は2Pメガネインレットのケーブルから供給。実際に使ってみるものの、消磁前と後で再生音に違いはない。ソフトによってはノイズが多いものもあったので、それが多少なりとも消えることを期待したのだが、そう都合良くはいかないようだ。ネットで調べてみると、音の透明度が上がるとか、目の前の霧が晴れたような音になるなど、劇的な効果があったという話が多い。みじんこにRD-1使用前後の差がわからないのは、みじんこの耳が悪いのか、処理したソフトが悪いのか、再生装置が悪いのか。それとも、CDがほとんど帯磁していなかったのか。我が家ではRD-1を気休め程度に使うことになりそうだ。ま、RD-1はいずれ、きちんと再評価してみたいとは思っている。
テレビモニター用消磁器:ホーザンHC-21
定価\4,980 実売:\3,990 製造:ホーザン株式会社
購入先:足立工商(ネット通販あり)東京都千代田区外神田1-10-11秋葉原ラジオデパート1F
皆さん、テレビのブラウン管の隅っこが赤色や青色に変色してしまった経験は無いだろうか?特に、オーディオを趣味とされている方で、ブラウン管型テレビとオーディオを同居させている場合、スピーカーから洩れ出す磁場でテレビが変色してしまうことがある。その他、強い磁力を持つ物体がテレビの近くを通り過ぎるとモニターが変色したまま元に戻らないこともある。通常、テレビはこういった磁場の影響をキャンセルするために、スイッチオンの度にテレビ内臓の消磁回路が働いて画面の帯磁を解消してくれるのだ。しかしながら、防磁されていないスピーカーをテレビに近接して常設している場合、消磁回路では消磁しきれないことがある。また、消磁回路を搭載していないテレビもあるようなので、なんらかの消磁処置が必要となる。ただ、画面の変色は帯磁によるものと、根本的にブラウン管の故障によるものがあるので、見極めが必要。みじんこのモニターは以前、防磁されていないスピーカーを近付けたために変色してしまいどうやっても元に戻らなくなったのだ。ほどほど困り果てたのだが、ふとテレビモニター用の消磁器なるものを何かの媒体で紹介されていたことを思い出し、ネットで検索。そうして、見つけたのが ホーザンHC-21。ホーザンはもともと電動工具で有名なメーカー。かくして、秋葉原の足立工商に赴いてHC-21を購入。さてさて、早速説明書通りに使用したところ、ものの10秒程でモニターの変色がきれいさっぱり解消された!あまりの感動に、足立工商さんにお礼の報告をしたのであった。ホーザンHC-21の消磁の原理は、強力な磁力をS極とN極を高速で切り替えながら放射して帯磁を打ち消すというもの。使用法は簡単だが、誤った使い方をすると返って変色が悪化したり、ビデオテープやフロッピーディスクなどの磁気メディアを近くに置いたまま使用するとデータを破壊してしまうので、説明書の注意事項は守ること。ホーザンHC-21はオーディオ用アクセサリーとは違うのだが、モニターの変色に悩む人、修理に出す前にホーザンHC-21をお試しあれ!

ホーザンHC-21はコンセントからの電源を必要とする。スイッチが一つ付いているだけ。消磁中は画面が七色に変色する。画面全体にまんべんなく照射した後にHC-21をゆっくりと画面から遠ざけてスイッチを切る。
フェライトコアノイズフィルター 
特売:\500/10ヶ 購入先:若松通商エルプラザ店
 フェライトコアは古典的なノイズキャンセル手法であり、家電製品の電源コードなどによく使われている。特にパソコンや周辺機器は高周波ノイズを出しやすいので、フェライトコアノイズフィルターが多用されている。フェライトコアはつまるところ磁石であり、これをリング状に成型して電源ケーブルに被せると高周波ノイズのキャンセル効果が発揮される。家電製品の電源ケーブルに一体成型で内蔵されているフェライトコアを良く見かけるが、フェライトコアはノイズクランプという名で単売もされている。これは半円筒のフェライトコアにプラスチックカバーを付け、これを2つ連結させた構造である。上の写真がまさにそれ。秋葉原のパーツショップを見て回ると、様々な大きさのフェライトコアノイズクランプを見かけることが出来る。値段は1個数百円程度。使い方は簡単。フェライトコアを開いた状態でケーブルに挟み込む。さらに、クランプを手で閉じてやると、プラスチックカバーの爪によって固定される。

 オーディオ関連でもフェライトコアを使ったノイズフィルターが製品化されている。やはりケーブルに被せるタイプのフィルターで、オーディオプリズムのWaveGuideなどが発売されている。私はこれらオーディオ用の高級フェライトノイズフィルターを使ったことが無いので、効果の程は分からない。ただ、移り変わりの激しいオーディオアクセサリー業界のこと、これらの製品が永続的に店頭で陳列されていることは少ない。フェライトと言えば、粉末状のフェライトをシールドに用いた電源ケーブルも製品化されている。PSオーディオやアコースティックアーツがその代表格。これらのフェライトシールド電源ケーブルはただ単に電源タップへ差し込んでおくだけでノイズフィルター効果を発揮すると、福田雅光先生はおっしゃられていた。

 さて、前置きが長くなったが、今回買ったフェライトコアは若松通商にて10ヶ¥500で売られていたもの。型番はNSS-K 小型クランプMTFC16813という。内径は8mmで、外径20mm、長さ15.5mm。フェライトコアフィルターの中では小さな方だ。MTFC16813は若松通商のネット通販にも掲載されている。これは安い。なぜ、こんなものを買ったのかと言うと、オーディオ機器に装着するためではなく、その他の家電製品に用いるためである。家電製品のノイズの逆流を抑えることにより、オーディオ機器への悪影響を防ぐと言う発送である。ただし、この理屈は私が考えたわけではなく、アコースティックリバイブの新製品がこれを謳ったフェライトコアフィルターを発売したからだ。アコリバが今年初頭に発売したフェライトコアフィルターは各サイズが入って、オーディオショップにて実売¥4,000ほどで売られている。実物を見ると、秋葉原で売られているフェライトコアと何ら変わりない。説明書きによると、このフェライトコアはオーディオ機器に使うのではなく、ノイズが発生しそうな家電製品の電源コードに装着してください、となっている。家電製品のノイズ対策をすることで、相対的にオーディオの電源環境を向上させようとの狙い。オーディオの音質改善に、その他の家電製品を対策すると言う着眼点は、さすがアコリバらしい。私も手持ちのノイズ検知器を用いて、家電製品から出るノイズ発生状況を調べたことがある。それで感じたのだが、高周波ノイズはあらゆる電気製品から発せられているということだ。冷蔵庫、電子レンジ、パソコン、テレビ、洗濯機、掃除機、冷房はもとより、壁コンセントやブレーカーからも盛大なノイズが発生している。ブレーカーからけっこうなノイズが発生していることを知ったときにはショックだった。このノイズは引込み線から来るのか、自宅の家電製品から回り込んでいるのか確認はしていないが、このノイズがオーディオ機器にも流入しているのではないかと不安になったものだ。オーディオ機器への電源供給を子ブレーカーからの別配線にしても、結局は親ブレーカーでつながっている。電源に混入したノイズを減らすにはステップダウントランスや絶縁トランスなどを用いるのが効果的と思われる。しかし、現在の私の環境ではそんな大掛かりなことはできない。であれば、源流のノイズを少しでも減らすのが得策である。ただ、引込み線からのノイズ混入を排除するのはに他の電化製品からのノイズの回り込みを防ぐ

オーディオみじんこへ戻る
わが愛しのオーディオアクセサリーへ戻る