オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオアクセサリー
完成品インターコネクトケーブル

2004.10.11リニューアル!

ここでは、私が今まで使ってきた市販のインターコネクトケーブルについてご紹介しよう。以前はインターコネクトケーブルとして1カテゴリーで紹介していたのだが、製品数が多くなってきたので、ページを完成品と自作品に分けることにした。ここで紹介する完成品インターコネクトケーブルとは、メーカーあるいはショップの完成品のことをさす。種類はアナログRCAタイプと、デジタル同軸RCAタイプである。昨今のオーディオケーブルの高価格化からすると、どれも安価な部類のケーブルたちだが、なかなかに使えるケーブル達だった。だが、これらのケーブルは、自作ケーブルの製作資金に充てるため、ほとんど売却してしまい、手元には残っていない。だから、音質的な感想は私のおぼろげな記憶に基づいて書いている。音色の感想が書いてあるRCAアナログケーブルの大部分は、私が当時使用していたCDプレーヤーCDP-XA50ES→プリメインアンプTA-FA5ES、或いはADプレーヤーKP-1100→プリアンプPRA-2000ZRでの接続に用いた感想になる。なお、Basis1.4はVRDS-25xs→B-2103MOSVintageでの感想だ。

ACデザイン Basis1.4

購入年:03.9 定価:\40,000/m 中古購入額:\22,500 購入先:オーディオユニオン柏店

ACデザイン Basis1.4
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以前より、雑誌やネットで密かな支持を得ていたACデザインが気になっていた。そんな時、たまたまオーディオユニオン柏店で中古のBasis1.4を見掛けたので、購入した。さて、このBasis1.4、外見がシンプルでかっこいい。FLチューブの編み目からワインレッドのケーブルジャケットが見えるのが粋である。プラグはACデザインオリジナルかどうかは分からないが、差込みの感触は滑らかで好印象。ACデザインは銀の単線にゴアテックスシールドなどで多層被服するのが特徴。音調は和製キンバーケーブルとも言われている。さて、実際の音はいかがなものだろうか?購入後、じっくり聴いてみた。外見は細いケーブルながら、音調はレンジが広く清々しい。みじんこ愛聴のソフィービーホーキンスの艶やかで哀し気な声がリアルに展開。さらっとした音場の中に切れの良さが垣間見える。高域の誇張感は全くなく、低域のだぶつきも感じない。なかなかの実力だ。気に入らなければヤフオクで処分してしまおうと考えていたが、これは手放せないケーブルとなりそうだ。私が現用する唯一の完成品RCAケーブルでもある。ACデザインは扱い店が少ないが、Joshinwebで通販されている。
アクロテック 6N-A2010

購入年:2001年 定価:\37,000/1.5mペア 中古購入額:\13,000 
購入先:テレオンサウンド110

アクロテック6N-A2010は同社の上級グレードアナログRCAケーブルだ。ちなみに、アクロテックのアナログRCAケーブルは上級から、8N-A2080(\42,000/mペア)、6N-A2400(\35,000/mペア)、6N-A2010(\33,000/mペア)、6N-A2300(\32,000/mペア)、6N-A2040(\20,000/mペア)、6N-A2110(\18,000/mペア)、6N-A2020(\15,000/mペア)、6N-A2200(\10,000/mペア)、6N-A2050(\8,000/mペア)となっていた。これらは全て2003年春に絶版となっている。私は6N-A2010をテレオンサウンド110で中古購入。6N-A2010はサンゴヘビのようなジャケット色彩が印象的。ケーブルはやや太めで、φ9ほどあったと思う。同社お得意のストレスフリー6N導体を使用しているのはもちろんのこと、プラグと導体は無ハンダの圧着接続としている。圧着に対応する高級プラグを装着している。無ハンダ圧着と言うのは音質には遊離なのかも知れないが、耐久性を考えると考えものだ。というのも、圧着接続は時間経過とともに緩む危険性があり、下手をすると断線してしまうからだ。実際、このケーブルでそういった故障があったと耳にしたことがある。このプラグはやや寸法が短かく、それでいてプラグ径が大きめなので、端子間が近接している機器に接続する時には、ちょっと扱いづらかった。このプラグは同社オリジナルで、コレットチャック機構を採用。このプラグのみの単売もされていた。ケーブルの柔軟性は普通だが、やや太目のケーブルで、重量もそこそこあるので、取り回しは快適とはいえない。音質面では飛び抜けた個性は感じず、どちらかというと下寄りの穏かな傾向だったと記憶している。私はアナログプレーヤー→プリアンプでしばらく使用していたが、ケーブルの自作資金に充てるためヤフオクで売却した。
アクロテック 6N-A2050

購入年:1995年 定価:\8,000/1mペア 購入額:\6,000 購入先:シマムセン

アクロテック6N-A2050は同ブランドの中でも最も安いケーブルだった。赤い外装ジャケットが印象的。ケーブル自体は柔軟で、取り回しがしやすい。プラグは同ブランドのオリジナルで、品質は悪くない。導体は同ブランドが得意とする6N銅のより線を使用。そういえば、このケーブル自体はキムラ無線やオヤイデ電気で切り売り販売もされていたと記憶している。随分前の話なので、もう、置いてないと思うが。このケーブルは雑誌での評価が高く、1万円未満のケーブルでは、推奨ケーブルに選ばれているのを良く見かけた。1990年代中半ごろのことだったはずだから、もう何年も前のことだが。手を出しやすい価格だったから、相当数売れたはずで、現在でも中古販売されているのをよく見かける。雑誌での評価は、明るい傾向の魅力を有すると言うものやら、柔らかい感触であるとか様々だった。私もオーディオに傾倒しはじめた学生時代に、このケーブルを購入。附属の安いピンケーブルとは音質的に明らかなグレードの差を感じられ、嬉しくなったものだ。傾向としては、雑誌でもよく書かれていた通り、中高域にメリハリがあった。直射日光が照りつけるような明るい音色が感じられた。今思えば、細かいニュアンスや解像度は高級品に及ばなかったが、それなりに使えるケーブルだった。私の手持ちのケーブルが高品質化するにつれ、このケーブルをピュアオーディオの配線に使うことは無くなった。それでもしばらくは、テレビとビデオデッキの接続などに利用していたのだが、一昨年のケーブル一新の際に、ヤフオクで売却処分した。なお、2050に使用されていたケーブルは、キムラ無線やオヤイデ電気にて切り売り販売もされていたが、もう在庫は無いだろう。余談だが、アクロテックは2003年にアクロジャパンとして、ジャパンエナジーから独立。その際、このケーブルも絶版になっている。その頃にはよくオーディオユニオン御茶ノ水店などでメーカー在庫の2050などを処分特価販売していた。現在は、アクロリンクブランドから6N-A2050||という型番として再登場している。初代6N-A2050とは見た目も構造も一新されている。6N-A2050||はオーディオショーなどで何度か試聴する機会があった。その時の印象では、ずば抜けたものは感じなかったが、低域は締まりがあり、高域の表現は過不足なく、中域の表現力に重点を置いた傾向だった。それと、アクロリンク全般に言えることだが、やや全体的にあっさりした感じはする。それはともかく、6N-A2050||はハイエンド機器に使用しても、それなりの伝送能力を発揮するケーブルと感じた。
オルトフォンジャパン 6.5N・AC-10000Q

購入年:2002年 定価:\13,500/1.5mペア 購入額:\7,000 購入先:オーディオユニオン新宿店

6.5N・AC-1000Qはオルトフォンのエントリークラスケーブル。オルトフォンジャパン創立15周年記念モデルだが、限定というわけではなさそうだ。今でも現行品としてオーディオ店に並んでいるはずだ。シールドや充填材がちがちの硬いケーブルに慣れている私にとっては、一瞬これで大丈夫なのかと思ってしまうほど、とても柔軟なケーブル。だから取り回しは快適。ケーブル径はφ8。導体は6Nと5N銅線のハイブリッドで、4芯シールド構造。芯線同士を編み組みして磁界をキャンセルしているらしい。このケーブルが発売されたのは、たしか2001年ごろだったか。発売当時、雑誌での評価は高く、高解像度でエネルギー感に溢れると評されていた。私もその文句に踊らされて買った。しかもテレオンサウンド110で売られていた中古を。1.5mペアものが中古\7,000ほどで購入できた。ちなみに1mペアは定価\11,000の実売\9,000ほどで売られている。私の手持ちのケーブルは1m或いはそれ以下の中途半端に短いRCAケーブルしかなかったので、入手したAC-1000Qは長くて取り回ししやすいという点で重宝した。他のケーブルとの厳密な比較試聴はしていないので、はっきりとは言えないが、ボーカル帯域を元気よく鳴らす良いケーブルだったなーと記憶している。エネルギー感があるなーという感じ。安い割には、プラグは24金メッキのコレットチャックプラグを採用。外見はWBTの0101に極似しているが、このケーブルに0101を採用していたら採算に合わないだろうから、質的には0144くらいなのだろうか。AC-1000Qは柔らかいので取り回しがしやすく、音的にも不満は無かったが、ケーブルの一斉処分をおこなった際に、これもヤフオクで売却してしまった。
サエク EFF2000

購入年:1998年 定価:\12,000/0.6mペア 購入額:\10,000 購入先:オーディオユニオン柏店

SAECのEFF2000は90年代中半に発売され、当時はデジタルケーブルのレファレンスとして絶賛されていた。多くのオーディオ評論家がEFF2000を自宅システムに採用されていた。私もそれに吊られて購入。私が買った初めてのデジタルケーブルだった。広帯域・高速伝送を目的としたスープラ社製同軸ケーブルを採用しているというのが売り。導体はOFCで銀メッキされていた。RCA端末には当時はまだ珍しかったコレットチャック式プラグを搭載していた。ケーブルには黒メッシュチューブが被覆されていたので、見た目も高級感があった。今となってはどうってことはないデザインだが。購入時には、安い店を探し回り、結果的にオーディオユニオン柏店で購入。現在の柏駅南側ではなく、柏駅北側に店舗があった時期だから、1998年頃のはずだ。今思えば、\12,000/0.6mだから高価なケーブルではないのだが、当時は相当な覚悟で購入したのを思い出す。ちなみに\14,000/1.2m、\17,000/1.8mだった。EFF2000には本当に長い間お世話になった。使った個所はCD→MDへのデジタル伝送や、AV機器の映像信号伝送程度なので、音質どうこうというのは正直コメントできない。しかしながら、コレットチャック式ケーブルも私にとってこれが初めてだったので、満足感は味わえた。ただ、お金をけちって短いのを購入したため、システムの配置を換えたりすると、長さが足りなかったり・・・。ケーブルは余裕を持った長さを購入するのが良いとという教訓。このケーブルも相当なロングセラーを続け、一昨年ごろにはEFF2000V2としてバージョンアップ。価格も\16,000/mにアップした。V2はケーブルの中間地点には制振レゾネーターと呼ばれる小さなモジュールが装着されている。制振レゾネーターはV2と末尾に付くケーブルに共通して採用されている。収縮チューブが被覆されているのでモジュールの中身は分からないが、金属製のリングか何かだろう。共振現象の排除を目的としているらしい。それにしても、オーディオマニアの高級志向や、次から次へと登場する国内外の新ブランドに埋もれてしまい、サエクには昔ほどの存在感が感じられなくなってしまった。もちろん、オーディオ店にはサエクの現行ケーブルが陳列されているし、キャメロットテクノロジーの輸入元として健在ではあるのだが。なお、EFF2000は中古販売されているのを時折見かけるので、今でも容易に中古入手可能。
サエク HD1-6N

購入年:1998年 定価:\18,000/0.6mペア 購入額:\6,000 購入先:ヤフーオークション

SAECのHD1-6Nは雑誌で取り上げられることが少なかったデジタル同軸ケーブル。現在でもSAECの商品ラインナップに存在するが、実際にはほとんど見掛けない。購入はヤフオク。端末にはサエク独特のモジュールが装着されており、このモジュールはプラグも兼ねている。このモジュールはフェライトコアなどの安直なノイズフィルターではない。このモジュールにはパルストランスと波形整形回路が内蔵されている。パルストランスとは、電磁波伝送を一旦別の信号形式に変換し、再度、電磁波伝送に戻すような回路だったと思う。この過程でジッターが排除され、音声信号のみ通過させるらしい。HD1-6Nはモジュールがケーブルの片側(入力機器側)にしか装着されてないが、上級のDBa/6N(\32,000/m)には両端にモジュールが装着されている。HD1-6Nのモジュールの反対側のRCA端末には、サエクお馴染みのコレットチャックプラグが装着されている。このケーブルはハイサンプリングのデジタル伝送に性能を発揮するらしいのだが、私はハイサンプリングの機器を所有していないので、テレビの映像信号伝送や、CDからCDRへのデジタル音声伝送に使いまわした。ケーブルは柔軟なので使い勝手もよく、それなりに重宝した。どこに使っても再生品質に悪影響が出ることは無かったのだが、厳密な音質比較テストなどはしていないので、どれほどの性能かはコメントできない。私は外付けDACを所有していないので、CDトラポ→DACでのデジタルケーブルの音質試聴ができないのである。このケーブルも自作ケーブルの製作資金に充てるため、昨年ヤフオクにて売却してしまった。
サエク SL-1801

購入年:2000年 定価:\9,000/1.2mペア
中古購入額:\5,000 購入先:オーディオユニオンお茶の水店

SL-1801はサエクのエントリークラスのアナログRCAケーブル。90年代初頭に発売されたケーブルだが、現在も現行品のようだ。淡い紫色のケーブルジャケットをしている。ケーブルは柔軟で使いやすい。導体は5N相当のOFC銅にスーパーアニールしたもの。2芯シールド構造で、芯線は細かくツイストされている。プラグは同社オリジナルで、真鍮削り出ししたものに金メッキ。コレットチャックではないが、しっかりしたプラグなのでピンジャックへの喰い付きは良好。SL-1801は値段が手頃なので、アクロテック2050と並んでそれなりに売れたと思われる。よって、中古でも良く見かける。このケーブルの音質的特長は、あえていうならストレートにポンポンと音が出てくるなーという印象だったが、随分前の記憶なのではっきりしたことは申せない。ワイドレンジに広がるというものは乏しかったが、全体的にふわっと包み込む感触。プラグがカチッとはまるので、それが音色に顕われているようにも感じたが、あまり関係が無いかもしれない。このケーブルもヤフオクで売却した。新たな主の下で元気に活躍していることだろう。
サエク SL-1903

購入年:1999年 定価:\19,000/1.2mペア
中古購入額:\8,000 購入先:オーディオユニオンお茶の水店

発売当時、SL-1990に次ぐサエクの上級グレードRCAアナログケーブル。両端にサエク独自のコレットチャック式RCAプラグを装着しているので、端子へがっちりと固定できる。ただ、サエクのコレットチャックはWBTのコレットチャックに比べやや使いづらい。どちら側に回したら絞まるのか、やや分かりにくいのだ。ケーブルは柔らかいので取り回しはしやすい。ケーブル自体は艶消し黒の外装ジャケットなので、特に高級感が感じられるものではない。ケーブル導体は6N銅とOFC銅のハイブリッド。1芯シールド構造らしい。音色的には低域の量感に優れ、全体的にはピラミッドバランスな印象。ただ、S/Nはあまりよくなかったと記憶している。私はこのケーブルを\7,000ほどの中古で入手した。このケーブルもすでにヤフオクにて売却済み。
イクソス IXOS105

購入年:2002年 定価:\10,000/1.0m 中古購入額:\5,000 購入先:オーディオユニオン千葉店

イクソスは日本には古くから輸入されているものの、相変わらずマイナーなブランドだ。イクソスはイギリスの老舗ブランドであり、ケーブルや端末プラグ類を多種類ラインナップしている。日本での輸入元はハイファイジャパン(東京都)がおこなっている。しかしながら、オーディオ店では同社のRCAケーブルがかろうじて隅のほうに陳列されている程度であって、しかも売れていなさそうな雰囲気。三つ網状の切り売りSPケーブルはキムラ無線などで見かけることができる。イクソスの特徴は、ガンマジオメトリック理論という芯線の網組み構造にあるらしい。IXOS105は2重同軸構造で、中心導体は4N純度のPC-OFC銅と呼ばれるもので、導体径はφ0.63。なお、導体には銀メッキされている。艶消しの朱色の外装ジャケットはとても綺麗。プラグにはWBT0144を採用しているので、それなりの存在感はある。私がIXOS105を購入したのはオーディオユニオン千葉店で、中古が\5,000程度で売られていた。朱色の外観に引き付けられて買ってしまったと言うのが正直なところ。ケーブル自体はほどほどに柔らかく、プラグもしっかりしているので、使い勝手は良い。私はこれを映像ケーブルとして使用していたのだが、特に不満点も無い代わりに、劇的な画質変化も見られなかった。WBT0144を搭載しているので、装着した際の安心感はある。私は外付けのDACを所有していないので、デジタルケーブルとしての音質はコメントできない。このケーブルもヤフオクで売却し、すでに手元には無い。IXOS105はいまだに現行らしいので、入手は可能かもしれない。
日立電線 MTAX-205の同等品

購入年:1999年 購入額:\3,600/1.0mペア 製作:ダイナ植木店長 
購入先:ダイナミックオーディオ秋葉原トレードセンター2階
(2004年10月に2階フロアは
植木店長もろともニュー秋葉原センターのDyna中古センターへ移動)

日立電線 MTAX-205は自社のメルトーン導体を採用したRCAアナログケーブルで、同社の主力品。ピンク色の外装ジャケットが色鮮やかだ。ちなみに、同社のスピーカーケーブルも同じ配色の外装ジャケットをしている。 MTAX-205は2芯シールド構造。導体はアニール処理されたLC-OFC銅で、日立ではこれをメルトーン導体と呼んでいる。細めの芯線の周りに綿状の充填材があり、さらに銅編組みチューブによるシールド、そしてピンク色の外装ジャケットという構造だ。日立電線の MTAX-205は\9,800/mペアだったが、私が所有していたのはダイナミックオーディオの植木店長お手製品。正規品とはプラグを異にする。切り売りMTAX-205に植木店長がプラグをハンダ付けしたものだ。RCAプラグは秋葉原のパーツ屋で並んでいる普通のRCAプラグ。ただ、要望によりWBT0144装着版も製作してくれる。なお、MTAX-205正規品にはオリジナルの黒いプラグが装着され、ケーブルとは無ハンダのスポット溶接。当然ながら、綺麗な外箱に入っていた。ただ、日立電線は2003年にオーディオケーブルから撤退しており、その際にMTAX-205も絶版になっていたはずだ。当時、ダイナミックオーディオではMTAX-205を\1,200/mで切り売り販売していたが、もう残ってないだろう。私は今でこそ、自作ケーブルをホイホイと作るようになったが、8年程前はそういったノウハウがなかった。そこで、正規品の半値近い値で購入できる植木店長お手製ケーブルをよく利用させていただいたものだ。このケーブル、いまであれば高域レンジの限界を感じるだろうが、使っていた当初は特に不満は感じなかった。ケーブル自体はかなり柔らかく、取り回しは良好。ケーブル線径はφ8。このケーブルもヤフオクにて売却済み。
古川電工 μ-X1 R10MK2

購入年:1998年 定価:\6,500/1.0m 中古購入額:\3,000 購入先:オーディオユニオン千葉店

古河電工μ-X1 R10MK2は黄色いケーブルが印象的な映像/デジタルケーブルだ。古河電工のデジタル/映像ケーブルμ-X1シリーズの製品だ。造りはしっかりしている割に安い。古川電工はμ導体(ミュー導体)というアニール処理されたPCOCC導体を全製品に採用し、製品ラインナップも豊富だった。国内の銅生産大手ということで、それなりの知名度は有していた。しかしながら、市場規模の小さなオーディオ業界では採算が取れず、2002年にオーディオ用ケーブルから撤退したようだ。ただ、現在でも同社の切り売りSPケーブルや切り売りデジタルケーブルはオーディオ店に並んでいる。まだ製造自体は続けているのか、在庫が残っているだけなのかは分からない。μ-1R10MK2は同軸構造で、ケーブルは極めて柔らかくて取り回ししやすい。絶縁材は高密度発泡ポリエチレン。プラグは同社オリジナルで、導通部分はPCOCC製。プラグのみの単売もされていたはずだ。ケーブルの切り売りも\1,400/mでおこなっていた。また、ダイナミックオーディオでは植木店長お手製のμ-X1ケーブル使用デジタルケーブルが販売されている。私はこのケーブルを1998年頃に中古で購入。主にテレビとビデオデッキ間の映像伝送に使用し、映像面での性能に特に不満はなかった。もっとも、私のAV機器はたかが知れているので、高精度な機器に使用した際、どんな風になるのかは分からない。このケーブルもヤフオクにて売却済みなので、すでに手元には無い。
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