オーディオみじんこ
オーディオ座右の書
自作スピーカー工作本
長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術1こんなスピーカー見たことない
音楽之友社 \1,456+税 1996年 244ページ 現行 B5版

自作を始める人にとって必読書だ。故長岡鉄男先生が生前に記した自作スピーカー工作派の教科書。内容は月刊ステレオでの連載記事と新しく取材した記事で構成。以下に紹介する「こんなスピーカー〜」の第1編。スピーカー製作の基礎知識について4〜53ページにかけ分かりやすく解説されている。続けて55〜93ページにわたり15機種のスピーカー工作を紹介。バックロードホーンの名器D-58・D-37の製作過程が詳しく掲載されているので、製作を検討している人には大変貴重な資料だ。95〜126ページにかけては「方舟実測のスピーカーユニットデータ」と称し、フルレンジユニット54機種、ツイーターユニット37機種、ウーハー19機種の実測データと長岡先生のコメントが紹介されている。128〜165ページには「オリジナルスピーカー造りなんでもQ&A」と称し、月刊ステレオに掲載された読者からの質問と長岡先生の解答を抜粋して紹介。製作の実践:D-58,D-37 設計の実際:F-2,F-9,PA-6,BS-71,BS-12T,BS-62,BS-93,F-75,F-83,F-122,F-58,AV-67,F-220

長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術2こんなスピーカー見たことない
「図面集編」 音楽之友社 \1,500+税 1997年 244ページ 現行 B5版

設計術1に続く「こんなスピーカー見たことない」シリーズ第二弾。この書籍からはカット図面集的要素が強くなっており、副題も「図面集編」となっている。また、下に紹介する絶版本「長岡鉄男のスピーカー工作全図面集1」「同2」の続編という意味合いもあるらしい。この書籍も長岡先生の存命中に作られた本。6〜221ページにかけて112機種にも及ぶ自作スピーカーの紹介がなされ、さらに「方舟実測のスピーカーユニットデータ2」としてフルレンジ9機種、ツイーター19機種、ウーハー17機種のスピーカーユニットデータも掲載。16センチバックロードの人気機種D-37にFE168SSを取り付けたコメントも掲載されている。掲載機種:AV-10,AV-12,AV-20,AV-30,AV32,AV-33,AV-50,AV-180,BS-3,BS-20,BS-30,BS-31,BS-36,BS-41,BS-50,BS-51,BS-57,BS-58,BS-59,BS-60,BS-61,BS-63,BS-64,BS-65,BS-67,BS-68,BS-83,BS-85,BS-87,BS-107,BS-108,BS-110,BS-167,BS-168,BS-180,D-10,D-10,D-16,D-20,D-37,D-66,D-80,D-83,D-100,D-107,D-120,D-130,D-150,D-168,E-21,F-35,F-38,F-43,F-45,F-51,F-53,F-57,F-61,F-62,F-65,F-69,F-70,F-72,F-74,F-75,F-77,F-91,F-92,F-93,F-95,F-97,F-120,F-150,F-165,F-180,F-187,F-190,F-200MK||,F-205,F-234,F-400,F-405,F-500,MX-5.1,MX-7,MX-20AV,MX-30,MX-101,MX-111,MX-127AV,MX-200AV,MX-210AV,R-20,R-43,R-50,R-88,R-96,SS21,SS-33D,SS-55,SS-66,SW-50,SW-66,SW-168,SW-208,W-6,W-83

長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術3こんなスピーカー見たことない
「図面集編2」音楽之友社 \1,500+税 2001年 236ページ 現行 B5版
冒頭には「易しい工作で市販にない構造やカタチをコストも安く・・・う〜ん、そんなスピーカーを考えた」とあり、長岡式自作スピーカーのコンセプトの一端を表わしている。4〜229ページに掛けて103機種のカット図面とスペアナを紹介。「方舟実測のスピーカーユニットデータ3」として、フルレンジ6機種、ツイーター6機種、ウーハー8機種も紹介。掲載機種にはQS-106リアカノン||やF-3000MK|||ネッシー、SW-7といった長岡先生の方舟用スピーカー、さらにはバックロードの最終型D-58ESもある。掲載機種:AV-1860,BS-8,BS-10,BS-49,BS-55,BS-63,BS-64,BS-69,BS-81,BS-94,BS-97,BS-98,BS-99,BS-105,BS-106,BS-111,BS-112,BS-113,BS-118,BS-140,BS-150,D-22,D-45,D-50,D-58ES,D-88,D-90,D-102,D-103,D-104,D-105,D-106,D-109S,D-111,D-112,D-113,D-118,D-125,D-126,D-132,D-162,D-167,DB-9,E-13MK||,E-16,F-21,F-22,F-36,F-40,F-50,F-54,F-55,F-56,F-63,F-64,F-67,F-68,F-73,F-79,F-80,F-81,F-85,F-102,F-104,F-110,F-113,F-115,F-116,F-117,F-118,F-121,F-124,F-127,F-142,F-208,F-261,F-300,F-333,F-401,F-3000MK|||,MX-14,MX-88,MX-2000,PA3,PA-4,QS-106,R-1,R-9,R-30,R-48,R-83,R-101,RD-10,SW-1,SW-7,SW-8,SW-15,SW-25,SW-40,SW-164,SW-555,SW-2082
長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術4こんなスピーカー見たことない
「図面集編3」音楽之友社 \1,500+税 2002年 224ページ 現行 B5版
お亡くなりの後なので当然なのだが、長岡先生の巻頭コメントはない。まぁ、しかしよくぞ4巻まで発刊できるほどの設計をなされたものだ。巻頭では型番の付いているもので530機種、型番不明のものを含めると600機種もの設計をされている、と記載されている。4〜221ページまで101機種を紹介。みじんこの愛用機PA-2も掲載。長岡先生が80年代に設計された比較的古い機種が多く掲載されている。掲載機種:AV-2,AV-3,AV-4,AV-5,AV-6,AV-8,AV-18,AV-87,AV-88,BS-2,BS-13,BS-16,BS-17,BS-18,BS-21MK||,BS-22,BS-25,BS-28,BS-32,BS-34,BS-37,BS-40,BS-42,BS-44,BS-46,BS-52,BS-77,BS-80,BS-82,BS-101,BS-102MK||,BS-103,BS-104,D-1,D-6,D-7MK|||,D-33,D-55,D-57,D-77,D-101,D-101a,D-101S,D-108,D-108S,D-115,D-121,D-127V,D-164,D-201,DB-10,DB-11,DB-18,E-1,E-7MK||,E-8,E-9a,E-15,E-83,F-3,F-4,F-12,F-20,F-28,F-30V,F-41,F-90,F-99,F-100,F-103,F-106,F-109,F-201,F-202,F-402,F-403,F-551,F-2000,MX-10,MX-11,MX-2000,PA-1,PA-2,R-4,R-10,R-12MK|||,R-13,R-17,R-22,R-40,R-102,R-103,R-104AV,RD-2,SW-5MK||,SW-6E,SW-222,W-11,W-12MK||,W-13MK||,W-15
長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術5こんなスピーカー見たことない
「製作実践編」音楽之友社 \1,500+税 2003年 224ページ 現行 B5版
今夏発売の最新刊。本書はステレオ誌の「長岡鉄男のオリジナルスピーカー未完成モデルを作る」の再掲載を中心に構成。41機種を紹介。「製作実践編」というだけあって、各機ごとに詳細な製作試聴記事を掲載。ここ数年でフォステクスのユニットが一新されていることもあり、本書ではこれら新ユニットを用いて製作しているのも特徴。一昨年のフォステクス試聴会で見掛けたスピーカーも多く掲載されている。みじんこが興味を惹くのは、F-300という大形フロア型スピーカーの製作記事。40センチウーハー15W400、フルレンジPS-200、ツイーターFT-48DとFT28Dで構成される4ウェイだ。大形ならではの存在感が魅力だ。さらには、長岡先生によるバックロードの設計理論が16ページにわたり紹介。巻末には方舟で実測した新ユニット17機種のスペアナも紹介。長岡ファン必読の書。掲載機種:BS-17,BS-28,BS-62.1,BS-64.1,BS-67,1,BS-94,BS-96,BS-98,BS-99,BS-105,BS-106,BS-112,BS-113,BS-150,D-3MK||.1,D-90,D-102,D-104,D-108S,D-118,D-126,F-3,F-27,F-81,F-85,F-93,F-113,F-115,F-121,F-122,F-127,F-220,F-300,MX-800,MX-2000,R-9,R-48,RD-10,SW-7
オーディオクラフトマガジン2 特集フルレンジでつくる個性派スピーカー
誠文堂新光社 2000年 \1,500+税 136ページ A4版 現行
オーディオクラフトマガジン
「MJ無線と実験」や「子供の科学」など様々な分野の出版をおこなう誠文堂新光社のオーディオ工作本第2弾。オーディオ関連の書籍も数多く出版している。本書では、表紙の写真にあるようにフルレンジユニットを用いたスピーカー工作の特集号となっている。特集1は「」フルレンジスピーカーのチューニング」と題し、井上良治先生によるフルレンジユニット7本(P610MB,PE16M,FE164,FF165K,DDDS7,JX92,13M/4535R)の音質チェックを掲載。特集2は「フルレンジユニットで作る個性派スピーカーシステム」と題し、故島田貴光先生によるFE88ESダブル使用小型スピーカーなどの製作記事が紹介されている。特集3は「なつかしのシンプルラジオの製作」として、真空管ラジオ製作などを紹介。モノクロページでは、スピーカーシステムの設計理論や、パソコンでのスペアナ測定法、板材カット法などを紹介。さらには主要ユニットメーカーの87機種に及ぶユニットのスペックを掲載。巻末には5店鋪のスピーカークラフトショップが詳細に紹介されている。
オーディオクラフトマガジン7 特集低予算で作るユニークスピーカー
誠文堂新光社 2001年 \1,500+税 136ページ A4版 現行
オーディオクラフトマガジン
長岡先生とはひと味違ったスピーカークラフト本だ。本号は副題の通り低予算のスピーカー工作を特集している。表紙に写っている一風変わったスピーカー達の製作過程がカラーで掲載されている。特集1は「簡単工作低予算でつくるユニークスピーカー」と題し、絵はがき平面バッフルスピーカー、段ボールを積層したスピーカー、正12面体エンクロージュアスピーカーを紹介。さらには、故島田貴光先生によるDIYAUDIOの8センチフルレンジSA/F80ALを片チャンネル5発使用したスピーカーも紹介。このスピーカーはコイズミ無線に展示されているので、見掛けた方も多いだろう。井上良治先生によるJBLカーオーディオ用ユニット使用スピーカーも掲載。特集2は「オーディオクラフト講座」と題し、密閉、バスレフ、ダブルバスレフ、平面バッフル、ドロンコーン、フロントロードホーン、バックロードホーンの設計理論と計算式が分かりやすく紹介されている。その他、面白い記事が幾つも掲載されているが、全部紹介しきれない。ぜひ、手にとって読んで欲しい。
観音力 ヴィジュアルオーディオパワー 長岡鉄男編集長の本
音楽之友社 \1,400+税 1999年 178ページ 現行 B5版
長岡鉄男編集長の本

長岡鉄男先生存命中に発刊された本。「こんなスピーカー見たことない長岡鉄男設計スピーカー傑作選」と題し、長岡先生設計の人気スピーカーを詳細に紹介。「長岡鉄男バックロードホーンの歴史」では、BHの理論と具体的な機種が系統だてて紹介されている。寺島靖国氏と長岡先生による電源ケーブル対談、故安原顯氏による方舟訪問記、作曲家吉松隆氏との対談、貝山知弘先生による長岡鉄男評も読みごたえあり。注目のCD/DVDソフトの紹介も長岡流コメントが炸裂していて思わず購入したくなる。「方舟の失敗」はホームシアターを構築する人にとって必読だ。さらには、長岡先生の出生から本書執筆時までの自分史まで紹介。記事中にはお住まいの住所まで堂々と書かれていて、びっくり!「100円ショップで見つけたオーディオアクセサリー」はいかにも長岡先生らしい内容だ。ページの合間合間に載っている「オーディオ音聴噺」は現代のオーディオ界を皮肉った痛烈なエッセイだ。長岡ファンにとっては読みごたえがある面白い本だ。

長岡鉄男ホームシアターのすべて
音元出版 2001年 \1,500税込 242ページ B5版 現行
「季刊ホームシアターファイル」の特別増刊。長岡流ホームシアターの構築の集大成。冒頭にはオーディオマニアや業界人による長岡先生との熱き想い出を掲載。メインは「AVレビュー」における長岡先生の執筆の再掲載。第1章は「元祖ホームシアター方舟の変遷」。様々な工作や作業過程を紹介。Fケーブルによるラインケーブル製作記事が興味深い。第2章は「長岡鉄男が考えたシアタールーム」。ホームシアターの防音構造や部屋の理想的寸法などを紹介。雑誌読者宅への訪問アドバイスも。第3章は「長岡鉄男が観たプロジェクター&スクリーン」として、プロジェクターの比較試写を敢行。第4章は「長岡鉄男が作った、聴いたスピーカー」。ホームシアター向けのF-2000ネッシーJr/DB-202鳴子/AV-9&QS-9/AC-32ダークロックス/AV-180/AV-31スバルの製作記事を掲載。市販スーパーウーハーの比較試聴もある。第5章は「長岡鉄男が選んだソフト」。多数のDVD/LDが紹介されている。方舟のCD・レコードラックの製作法も紹介。これは意外と貴重な記事だ。
不思議の国の長岡鉄男1
音元出版 2001年 \1,500税込 250ページ B5版 現行
本書は季刊オーディオアクセサリーに掲載された「長岡鉄男のワンダーランド」を抜粋掲載した追悼本。巻頭には、長岡先生のリスニングルーム「方舟」をカラーページで紹介。超トールボーイスピーカーAV-1860の製作試聴記事は本書初発表。抜粋記事は、スピーカーマトリックスの理論と実践、「方舟」の設計思想、長岡式ラックの遍歴と特徴、70年代のスピーカーやアンプの再試聴、ヘッドホン試聴、へんなCDソフト特集、アンプへの重量付加による音質変化実験、スピーカスタンドやインシュレーターの一斉試聴、長岡先生の太鼓判アクセサリー紹介、D-161レア/QS-101リアカノン/BS-168ノヴァF-208バリ製作記事など。特に興味深いのは「電源ケーブルによって音質は向上するのか?」と題した、24ページにも及ぶ連載記事。市販ケーブルの試聴に始まり、長岡先生の自作ケーブルに行き着く過程が順序だてて掲載。98年の記事なので、掲載されている事象は古るめかしく思えるが、ケーブルマニアにとっては改めて勉強になる。世に電源ケーブルの重要性を問うた貴重な記事だ。この記事を読むだけも購入する価値がある。
不思議の国の長岡鉄男2
音元出版 2002年 \2,000税込 242ページ B5版 現行
上述書籍の第2弾。巻末にCDが付いているので値段が少々高くなっている。CDには長岡先生の肉声や、自衛隊火力演習の音源が収録されている。本書は前書に比べ比較的あっさりしているものの、読みごたえはある。巻頭の「長岡鉄男氏が愛したシステム&ブランドたち」と題した長岡先生の愛用機器の紹介は涙モノである。長岡先生の後継者的存在である炭山アキラ氏が記述しただけあって、各コンポの特徴と長岡先生の愛着度が詳細かつ適格に紹介されている。同じく、炭山アキラ氏による「ミニ方舟プロジェクト総集編」や「ネッシー」シリーズの系譜も興味深い。雑誌抜粋の再掲載記事は、古いアンプやCDプレーヤーの再試聴、低価格CDプレーヤーや小型スピーカーの一斉試聴、高音質珍品レコード/CD/DVD紹介、レコードプレーヤーの歴史と自作、音場再生の理論と実践、長岡版フルレンジ図鑑。さらには、マトリックス1作目QS-1/F-102カノン/F-71スリムセブン/BS-11/BS-52/F-10/F-91トーテム/BS-70/BS-52かるわざ、の製作試聴記事も掲載されている。
オーディオ選書 長岡鉄男の最新オリジナルスピーカー工作20
音楽之友社 \1,500 1989年 242ページ 絶版 A5版
後述の「最新スピーカークラフト」シリーズと同様に、オーディオ雑誌へ掲載された記事を、コンセプトや製作行程、試聴結果も含めてそのまま転載している。まえがきには「スピーカー工作の面白さは他人の設計したものを寸分たがわず作ることではなく、自分で設計して、自分だけの音を作ることにある。〜中略〜この本がそのきっかけになればと願い、読者の奇抜なアイデアに期待している。」と述べられている。冒頭には「スピーカー工作の基礎知識」として工作のコツを紹介。さらに「スピーカーシステムの設計」と題し、用語解説や計算式が詳細に掲載されている。製作実例には20機種が紹介されている。みじんこの現行スピーカーPA-2も、詳しく紹介されている。PA-2は本書を読んで、その特異性に惹かれ製作したのだ。みじんこにとって大切な書籍である。掲載機種:QR-4R,W-14,BS-46,BS-47,BS-21MK||,BS-48,BS-43,BS-45,DB-3,D-164,F-11W,PA-2,QS-1,CX-3,IS-1,MX-23,F-15AV,MX-22,AV-2,AV-1
オーディオ選書 長岡鉄男 最新スピーカークラフト1 スワンaとその仲間
音楽之友社 \1,600 1989年 204ページ 絶版 A5版
「最新スピーカークラフト」シリーズ第1弾。最新〜とは言っても1989年に出版された本。みじんこが学生の頃には書店に並んでいたが、現在は古本でしか入手は不可能。FMfan、別冊FMfan、AA、ステレオから長岡先生のスピーカー工作を集約した書籍。副題の通り、スワンを始めとしたバックロードホーン、並びにブックシェルフ型など小型スピーカー19機種が紹介されている。後述の「長岡鉄男のスピーカー工作全図面集」はカット図面と簡単なコメントのみだったが、本書は工作過程や試聴の感想など、雑誌に掲載された記事がそのまま掲載されている。14年前の書籍なので、フォステクスの2世代前のユニットが搭載されていて、とても懐かしい。興味のある機種が載っていればぜひ入手したい本だ。掲載機種:BS-50,BS-69,BS-101,BS-102,BS-103,BS-104,D-101a,D-102,D-108,D-161,DB-18,DB-101,F-111,W-12MK||,W-13MK||,AV-3,AV-6,PA-4,SS-5
オーディオ選書 長岡鉄男 最新スピーカークラフト2 フロア型と音場型
音楽之友社 \2,200税込 1989年 238ページ 絶版 A5版
「最新スピーカークラフト」シリーズ第2弾。第2弾が小型スピーカー中心だったのに対して、本書は共鳴管やバスレフなどのトールボーイ型スピーカーを紹介している。まえがきには「ここに納められた20機種、それぞれはっきりした個性を持っている。その個性がユーザーの個性と一致した時は、最高のパフォーマンスを示す。20万円のシステムを捨てて、スワンに乗り換えたという実例もある。しかし、個性がまったく相反していた場合にはD-70が3万円のメーカー製システムに負けるということもある。だから面白い。」と述べられているのが興味深い。共鳴管システムの設計理論を始めとして、長岡先生の共鳴管試作機F-104カテドラルや、方舟の初代共鳴管スピーカーF-201ハイカノンも掲載。みじんこは本書を参考に、F-108ビッグカノンを製作した。ホームシアター用の大形スピーカーを製作したい人には貴重な書籍だが、古本で探すしかない。掲載機種:DRW-1MK||,E-13,F-16C,F-20,F-71,F-81,F-100,F-102,F-103,F-104,F-106,F-108,F-109,F-110,F-201,F-261,R-04,R-101,R-104,MX-11,SW-6E
オーディオ選書 長岡鉄男 最新スピーカークラフト3 バックロードの傑作
音楽之友社 \2,000税込 1989年 238ページ 絶版 A5版
「最新スピーカークラフト」シリーズ最終刊。まえがきの中に、長岡先生の名文がある。抜粋すると「同じスピーカーに対し、低音が出すぎて困るというクレームがあるかと思えば、低音が全く出ないというクレームもある。スーパースワンにしても世界一だと絶賛する人もいれば、焼却炉だとこきおろす人もいる。この落差の大きさをどうするのか。どうすることもできない。それが趣味の世界なのである。」と述べられている。長岡先生が亡くなられた現在も、長岡スピーカーに関して賛否両論が交わされている。しかし、先生は存命中から達観されていたのである。さて、本書では20cm2発使いの巨大バックロードD-77、D-101Sスーパースワンといった人気機種が詳細に掲載されている。さらには「王座」シリーズなどのテレビ台座兼用スピーカーなどが数多く掲載されている。掲載機種:BS-77,F-40,F-90,F-99,F-2000,R-103,E-15,D-55,D-77,D-101S,D-101AV,D-127AV,AV-87,AV-18,MX-17AV,MX-20AV,MX-200AV,MX-210AV,MX-127AV,AV-90/AV-150R,QS-106
オーディオ選書 長岡鉄男のスピーカー工作全図面集1
音楽之友社 \2,800 1987年 356ページ 絶版 A5版
155機種の板カット図面が掲載された分厚い本。本書は長岡先生の企画立案で発刊された。箇条書きの説明に各機種の板カット図と断面イラストのみを掲載している。本書は中級者以上向きで、索引やヒント集としての意味合いが強いとのこと。発行は1987年で、すでに絶版している。掲載機種:BS-6,BS-8,BS-10,BS-13,BS-14,BS-15,BS-16,BS-17,BS-18,BS-2MK||,,BS-22,BS-23,BS-25,BS-26,BS-32,BS-33,BS-34,BS-35,BS-37,BS-40,BS-41,BS-42,BS-43,BS-45,BS-46,BS-47,BS-48,BS-69,BS-101,BS-102,BS-103,BS-104,D-1,D-2,D-3MK||,D-4,D-6,D-7MK||,D-9a,D-38,D-50,D-70,D-101,D-101T,D-101R,D-102,D-103,D-104,D-106,D-121,D-125,D-126,D-161,D-162,D-164,D-201,D-202,RD-1,RD-2,F-1,F-3,F-4,F-5,F-6,F-7,F-8,F-11T,F-11W,F-11MK||,F-12,F-13,F-14,F-15AV,F-16C,F-17,F-20,F-28,F-44,F-71,F-81,F-100,F-101,F-102,F-103,F-104,F-105,R-1,R-2,R-4,R-6,R-7,R-8MK||,R-10,R-11,R-12MK||,R-12MK|||,R-14MK||,R-15,R-16,R-17,R-22,R-40,R-101,DB-2,DB-3,DB-4,DB-8,DB-9,DB-10,DB-11,DB-12,DB-16MK||,DB-18,E-1,E-6,E-7MK||,E-8,E-9a,E-10,E-11,E-13,W-11,E-12MK||,E-13MK||,E-14,CX-3,CX-4,SS-2MK||,SS-5S,SS-5W,PA-1,PA-2,PA-3,PA-4,MX-1,MX-10,MX-11,QS-1,QS-4R,QS-22,ASW-1,ASW-3,DRW-1,DRW=1MK||,DRW-3,AV-1,AV-2,AV-3,AV-4,AV-5,AV-6,SD-1,SD-2,SD-3
オーディオ選書 長岡鉄男のスピーカー工作全図面集2
音楽之友社 \2,000税込 1991年 285ページ 絶版 A5版
まえがきには「前回の全図面集が予想外に好評で版を重ねているので、続編を出すことになった。」とある。しかし前書は「全図面集1」となっているので最初から続編を出す予定だったのだろう。前書に掲載し切れなかった機種や未発表機種など95機種を紹介。前書は板カット図面と断面イラストのみで不親切だったが、本書は各機種に簡単なコメントが付いている。絶版で入手は難しいが、現在は「こんなスピーカー見たことない」シリーズにほとんどの機種は再掲載されているので問題はないだろう。掲載機種:BS-1,BS-2,BS-11,BS-28,BS-44,BS-52,BS-63,BS-66,BS-72,BS-73,BS-74,BS-75,BS-77,BS-80,BS-86,BS-90,BS-120,BS-220,F-10,F-21,F-22,F-25,F-27,F-30V,F-36,F-37,F-40,F-46,F-55,F-80,F-86,F-88AV/AV-88C,F-90,F-99,F-109,F-110,F-111,F-201,F-202,F-261,F-402,F-403,F-404,F-511,F-610,F-2000,F-3000,F-3000MK||,D-2,D-33,D-55,D-77,D-101a,D-101MK||,D-108,D-111,D-112,D-113,R-04,R-30,R-36,R-48,MX-12AV,MX-13,MX-14,MX-22AV,MX-23AV,MX-28,AV-1MK||,AV-8,AV-18,AV-27,AV-29C,AV-87,AV-88/QS-88,AV-89/QS-89,QS-5R,QS-10R,QS-99,QS-101,QS-106,SW-5,SW-5MK||,SW-6E,SW-16,SW-88,SW-125,SW-207,W-15,W-16
コイズミ無線スピーカー工房こいずみのカタログ♯12
コイズミ無線 2003年 129ページ 現行 A4版
本書は自作スピーカー工作に使うパーツを紹介したカタログ。自作スピーカーに使うパーツが全て載っているので、自作マニアには必須の書と言える。各メーカーのカタログをコイズミ無線が一冊に集約したものだ。コイズミ無線のオリジナルページもある。カタログ掲載商品は全てコイズミ無線で扱われている。版を重ね、現在は12号になっている。11号との変更点はセイシンのカタログを追加したところなど。掲載ユニットはフォステクス、TAD、村田製作所、JBL、テクニクス、DYNAUDIO、EV、DIYAUDIO、KEF、スキャンピーク、AUDEX、モレル、SEAS、MAX、ETON、パイオニア、オンキョー、アルパイン、ナショナル、ダイトーボイス。フォステクスやトリテック、コイズミオリジナルなどのネットワークパーツも多数掲載。国内外のコンデンサーも豊富に掲載。コイズミオリジナルのスピーカーキットも多数掲載。ネットワークの設計方法も分かりやすく解説。ネットワーク定数の早見表はとても便利だ。
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