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オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオコンポーネント CDプレーヤー:ソニー CDP-XA50ES 発売:1996年 定価:\9.8万 購入年:1998年 購入額:\7万 購入先:オーディオユニオン柏店 外形寸法:W430×D375×H125 重量:15.2kg 消費電力:18W 周波数特性:2Hz〜20kHz Dレンジ:100dB 出力端子:アナログ固定1可変1 デジタル光1同軸1 PHONE1 リモコン付属 |
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精悍なフロントパネルのCDP-XA50ES。いかにもソニーらしいデザイン。音質も高級機に肩を並べる。上級機のCDP-XA7ES、後継機CDP-XA55ESとともに中古市場でも今だ高い人気を誇る。 | |
これぞハイCP!CDP-XA50ESは音質・操作感ともに抜群のCDプレーヤーである。みじんこがCDP-XA50ESを入手したのは今から5年前。月刊ステレオ誌のベストバイコンポ特集で1位に選ばれていた。(10万円クラスCDプレーヤーの部門)さらに、週間FMのダイナミック大賞も受賞するなど非常に評価が高かった。外見も重厚感があり、みじんこ好み。
1998年当時、社会人になったみじんこはオーディオシステムのグレードアップを計画。誌上の評価の高さから、次期CDプレーヤーはCDP-XA50ESに決めた。ただ、1998年当時、CDP-XA50ESはまだ現行機種で、新品実売は8万弱。そこで、中古店を駆けずり回り、CDP-XA50ESを中古購入した。購入額は7万円。柏から都内まで担いで持って帰ったのだが、重くて手がしびれてしまった。 CDP-XA50ESの特徴は、なんといっても光学固定方式メカニズムを採用していること。ソニーはこの光学固定方式を前モデルから搭載、安定した動作で好評を期した。DAコンバーターはカレントパルスDACという優秀な1ビット方式。このDACは4種類のデジタルフィルターを持ち、前面のボタンで各フィルターを切り替えることが出来、音質の変化を楽しむことができた。ただ、みじんこはいつもデジタルフィルターをパスして使っていた。重量は15.2kgと、このクラスのCDPでは前例のない重量級プレーヤー。前機種のCDP-XA5ESと外見は似ているが、CDP-XA50ESは曲の選択や早送りボタンをロータリーノブに集約したことでよりシンプルな外見になった。(本体右側の丸いノブ)このロータリーノブは非常に使いやすい。なお、みじんこは付属のプラスチックのインシュレーターをTAOCの鋳鉄製インシュレーターTITE-26Rに交換して使っていた。RTITE-26RはCDP-XA50ESのトランジェントの良さをさらに引き立てて相性が良い。 音質はまさしく現代風で、ピリッとアクセントのある押し出しの良さが特徴。CDP-XA50ESは週間FMでの長岡鉄男先生いわく「5ESより50ESの方がfレンジDレンジとも広い。-中略- 大太鼓も腰が据わってズシンとくる。50ESの低音はトランジェントが良く、音程明解で引き締まっている。」とのこと。長岡先生の批評にはみじんこも全く同意見だ。また、CDP-XA50ESはどんなソースでも歯切れよく鳴らしてくれる。ソフトの忠実な再生とは少し違うのかもしれないが、下手な録音ソースもうまく味付けして再生してくれる感じがある。例えばみじんこの好きな平沢進というテクノミュージシャンのCDは音が良くないのだが、CDP-XA50ESで再生するとけっこう楽しめるのだ。というわけでCDP-XA50ESはテクノ、ロック、ポップス系の再生には抜群の威力を示し、気持ちよく興奮する音を奏でてくれる。実は、テクノ、ロック、ポップス系の再生においては、みじんこ所有のVRDS-25xsよりCDP-XA50ESの方がいい音に感じたりする。VRDS-25xsは全帯域に渡り解像度抜群だが、ソフトの善し悪しもさらけだしてしまう。CDP-XA50ESは音に色付けが感じられるが、メリハリ調の音質が実に若々しいのだ。 さて、非常に高音質のCDP-XA50ESだが、残念なのはバランス入力が無いことと電源ケーブルが直出しという点。バランス入力はどうしようもないが、電源ケーブルを3P脱着式にしてみたくなった。内部を確認したところ、電源配線の引き回しはシンプルだ。これなら容易に改造できそうだ。というわけで、3P脱着式に改造した。ついでにIECインレットから基盤までの内部配線をシールドした。シールドはステンレス編みチューブとFLチューブを厳重に被覆した。改造後、IECインレットにみじんこの自作電源ケーブルを接続して試聴。うーん、やはり電源ケーブルの強化は効果ありだ。S/Nが一気に増し、情報量が増大した。ひょっとしてCDP-XA7ESを超えたかもしれない。 そこで、みじんこが聴いて印象に残ったCDプレーヤーと、CDP-XA50ESの音質的比較を分かりやすく例えてみよう。1990年製のSONY CDP-R3(\380,000)とLUXMAN D-500Xs (\350,000)は艶かしい美人という印象。TEAC VRDS-25xs(\230,000)はIQ抜群の秀才。CDP-XA7ESは大人なエリートサラリーマン。CDP-XA50ESは若々しく元気なスポーツ青年だ。 というわけで、購入以来トラブルもなく愛用したCDP-XA50ESだが、2002年春にVRDS-25xsへ座を譲っている。本当は音質的・操作的な良さからCDP-XA50ESを使い続けたい。しかし、長岡ファンとしてはVRDS-25xsを使いこなさねばならん宿命にあるのだ。 |
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CDP-XA50ESの背面。電源ケーブルはもともと直出しだが、みじんこが3P脱着式に改造した。みじんこの自作電源ケーブルを接続したところ、S/Nが一気に増し、情報量が増大した。ひょっとしてCDP-XA7ESを超えたかもしれない。 | CDP-XA50ES内部。目立つのは2つのトランス。分解して判ったが、非常に強固な匡体構造をしている。天板は2kg弱。裏に制振鋼板が貼ってあり、叩いても鳴らない。その他、各所に制振対策が施されている。 |
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中央に鎮座する光学固定メカニズム。 | 電源トランスは楕円Rコア2ヶ。非常に強力だ。 |
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3P脱着式にするため直出しケーブルを外す。 | IECインレットの大きさに下書きする。 |
下書き通りにリューターでカットする。荒削りの後、ヤスリで形を整えていく。 | IECインレット を取り付ける。フルテックの最高級ネジ止め式ロジウムメッキFI-10だ。 |
これが光学固定方式メカニズム。OPENボタンを押すと、インジケーターのパネルがグィーッと迫り出してくる姿はただ者ではない雰囲気を感じさせる。奥にレーザーピックアップが見えている。よって、ピックアップの掃除も簡単にできる。トレイにスピンドルが装着されているので、制振合金のディスクアブソーバーの装着も容易だろう。ソニーは50ESの後継に当る55ESを最後に、光学固定方式メカニズムをやめてしまう。残念だ。 | スピンドルにディスクをセットして、スタビライザーで押さえ付けるという一連の作業は、このCDプレーヤーを所有する喜びを味合わせてくれる。光学固定方式メカニズムは、通常のCDプレーヤーとは違い、レーザーピックアップは固定されたままディスクをセットしたスピンドルがスライドする仕組みになっている。この方式は振動に弱いピックアップを動かさないことで、レーザー読み取り精度が向上するなどのメリットがある。 |
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