オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオコンポーネント
DVDプレーヤー:パナソニックDVD-H1000

発売年:1999年 購入年:2002年 定価:\30万 購入額:\7万 購入先:ダイナ秋葉原トレードセンター

高級感のあるフロントパネル。DVD-H1000はCDプレーヤーとしても一級の音質を誇る。日進月歩のDVD業界の中にあっても魅力は今だ色褪せない。ただ、DVD-Rの規格制定前に発売された機種のため、記録型DVDディスクの再生には対応していない。

DVD-H1000の背面パネル。電源ケーブルは3Pインレット脱着式。
 2001年当時、みじんこのDVDプレーヤーはソニーDVP-S707Dという中堅機あった。みじんこは大形のテレビもプロジェクターも持っておらず、21インチモニターにそこそこ映るプレーヤーであれば十分だったので、DVP-S707Dで満足していた。ところが、ある日、ダイナ秋葉原トレードセンターでDVD-H1000を8万円で発見。DVD-H1000といえば、かの長岡鉄男先生の愛用DVDプレーヤーではないか。2001年当時、DVD-H1000はまだ現行機種であり、中古価格は8万円を下ることは無かった。訳あり品か?と思い店員に安い理由を尋ねてみると「天板に傷あり」ということ。ま、ラックに入れてしまえば天板の傷は見えないので良しとしよう。ということで、思わずDVDプレーヤーを入手して、DVD環境のグレードアップを図ることとなった。

 思わず衝動買いしたDVD-H1000だが、その重さたるや半端ではない。16.6kgもある。現行の高級DVDプレーヤーでも16.6kg以上のものは少ない。内部を分解していないので実際に見たわけではないが、大形ダイカストシャーシでがっちり固められているらしく、極めて強固な匡体構造をしている。天板や側面の鳴きはなく、インシュレーターも合金製でしっかりしてる。背面端子は下の写真にあるように必要十分な数が備えられている。さすが、30万円の作りをしていると感心した。

 さて、DVD-H1000の画質はとてもシャープで豊かな色彩感だということ。みじんこの好きな「スターウォーズ」「2001年宇宙の旅」などSF映画が気持ち良く観れる。しかしながらみじんこの古い21インチモニターではDVD-H1000の真価を発揮できていないのだろうなぁと思う。やはりこういった高級DVDプレーヤーは、プログレッシブ対応の大形テレビかプロジェクターと組み合わせてやりたいものだ。長岡鉄男先生いわく「DVD-H1000の画質は525iで見ても優秀だが、プログレの画質は抜群、シャープだが滑らかで、力強く鮮明、色数が多く、グラデーションが非常に良い。いかにもテレビといった感じは全くない。白飛びも黒つぶれもない奥行きの深い画面。ただし、かなり高度ななディスプレイでないと真価を発揮できないと思う。」ということで、今のみじんこAVシステムにDVD-H1000は分不相応だったかもしれない。

 DVD-H1000の音質はうわさ通り解像度抜群だ。特に低音の押し出しは半端ではない。映画再生にはこの迫力ある低音を軸にして、実に迫力ある映画観賞ができる。音楽CDの再生においても、DVD-H-1000の音作りはガツンとくる低音に切れの良い中高音が冴える。みじんこが昔ファンだった佐野元春のCDを久しぶりに再生してみると、佐野元春はこんなガッツのあるギターだったのか!とびっくりたまげた次第。ポップ系やロック、ジャズ好きの人はかなりつぼにはまるものと思われる。正直、CDプレーヤーとしてだけでも価値がある。まぁ、これが7万円で買えたなら超お買得だということ。下手に現行の中級CDプレーヤーを買うよりDVD-H1000の方がいい。DVD-H1000はDVDプレーヤーというより、DVDも再生できる高級CDプレーヤーというべきだ。テクニクスブランドで出した方が妥当かも知れない。ただ、DVD-H1000付属のACコードはS/Nが良くない。ここは別途、電源ケーブルを用意すべきだろう。みじんこも自作電源ケーブルをあてがっていた。

 と、こんなに惚れておきながら、DVD-H1000は現在予備役として待機中。パナソニックのDVDレコーダーDMR-E10にお株を奪われてしまったのだ。普段の使い勝手としては録画もできるDVDレコーダーが便利だからだ。DVD-H1000はいずれホームシアターを本格的に構築する時までお休み。なお、DVD-H1000は現在、DVD-H2000にバージョンアップ。外見や基本構造は変わりないが、細部のブラッシュアップ並びにDVD-Rディスク再生対応などの機能が追加されている。

2004.7.25 ホームシアター構築の目処が立たないので、惜しむべくヤフーオークションにて売却。

PanasonicDVD-H1000背面映像出力端子
PanasonicDVD-H1000背面音声出力端子
映像出力端子は、色差コンポーネント2系統、コンポジット1系統、Sビデオ2系統。デジタル音声出力は同軸2系統、光1系統と豊富だ。
アナログ音声出力は2系統。右左が離れているので、極太ラインケーブルが使える。ただ、2系統同士は近接しているのが玉に傷。
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