オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオコンポーネント
レコードプレーヤー:ケンウッド エスパス KP-07M
発売:1985年 定価:\68,600 購入年:2001年 購入額:\56,000 購入先:ヤフーオークション
KP-07MはケンウッドのHiコンポ「エスパス」シリーズのレコードプレーヤー。外形寸法はW390×H145×D370とコンパクト。とてもシステムコンポとは思えない作りとモダンなデザイン。
みじんこの初所有レコードプレーヤーはこのKP-07Mである。ヤフオクで見掛けて、そのデザインに惚れ込み購入。強力な入札ライバルがいたので、かなり高額での落札となってしまった。手元に届いたKP-07Mはおおむね状態良し。3本足構造となっている。色はシャンパンゴールドで、他のコンポとのマッチングも良し。みじんこにとってアナログプレーヤーは未知の分野。KP-07Mの購入以降、様々な文献を読みあさり操り方を学んでいった。

エスパスKP-07Mの特徴を幾つか挙げてみよう。アルミダイキャストフレームと砲金製ターンテーブルを採用。アーム、モーター、ターンテーブルをアルミダイキャストフレームに剛体結合、徹底した防振対策が特徴。とてもシステムコンポのプレーヤーとは思えない徹底した作りとなっている。アルミ合金製ターンテーブルは2.5kg、回転トルクは1.5kg/cmと大起動。クォーツロック式高精度モーターにより、ワウフラッターは0.01%を実現。モーター部分はケンウッド製だが、他の部分はマイクロ精機に製造依託している。マイクロ精機といえばベルトドライブプレーヤーが有名だが、ダイレクトドライブ方式も優秀であった。アームは共振を最も抑えやすいストレートタイプを採用。ただ、ヘッドシェルはアルミ合金の専用品で、剛性は高いが見た目やや貧弱。オーディオテクニカAT-E30/LのOEMと思われるMMカートリッジが標準で付いてくる。演奏が終わると自動的にトーンアームを持ち上げるオートリフトアップ機能付き。なお、KP-07にはシャンパンゴールドモデル(型番末尾にMが付く)とガンメタルモデルがあった。シャンパンゴールドモデルは生産台数が少なく貴重。重量8.7kg。S/N比80dB。

KP-07Mの操作感は上々で、音質は合格点。ノーマルではKP-1100より解像度がやや劣る。そこでインシュレーターをタオックのTITE-47Rに交換した。TITE-47Rはそのままでは取り付かないので特殊加工を施している。TITE-47Rによってプレーヤーと床はリジッドに設置。おかげで、細部の分解性が向上。低域の締まりも出た。KP-1100に勝るとも劣らない音を奏でるようになった。

KP-07Mにはユニバーサルシェルが使えない。そこで、KP-07専用シェルをヤフオクで追加入手。2つあれば即座にカートリッジ交換ができるので不便さは感じない。KP-07Mの購入とともにレコードディスク収集も開始。レコードには所有する喜びがあって、すっかりはまった。みじんこにとってレコードは古くて新しいのだ。現在はKP-1100やGT-2000Lに主役の座を奪われ、KP-07Mは予備役となっている。置き場所が無いのだ。ありがとうKP-07Mよ!アナログの楽しみを教えてくれて。

KP-07Mの標準インシュレーターを付けたところ。銀色の化粧帯付きのプラスチックモールド製。直径70ミリ。プレーヤー本体はインシュレーターに内蔵されるバネとゴムによって強力にフローティングされている。 KP-07Mのドーム型ダストカバー。かっこいいなぁ。ダストカバーは半透明のスモークブラウン色。インシュレーターをタオックのTITE-47Rに交換。床とリジッドに設置したおかげで、若干ながら細部の分解性が高く、低域の締まりが出た。
本体右側にあるスイッチ類。デザイン面からも機能面からもうまく配置されている。大きいボタンはターンテーブルの回転ボタン。小さいのは回転スピード切り替えボタンとアームのリフトアップボタン。アームのリフトアップは迅速だ。 V-70という型番の付属カートリッジ。変更針はN-70という。シェルはKP-07専用。シェルのコネクター部分がユニバーサルタイプより小さいので、KP-07にユニバーサル式シェルは使えない。カートリッジは普通のMCやMMが使える。
KP-07Mの背面。黒いパーチクルボードでカバーされている。インシュレーター配置は正三角形。
KP-07Mの底面カバーを外す。背面。内部回路はご覧の通り配線が複雑に入り組んでいる。
タオックTITE-47Rを逆向きにつけている。TITE-47Rのネジ切り加工には下側の穴からネジを切った方がやりやすかったからだ。 KP-07Mの電源トランス。手で触るとぐらついていた。片面粘着式のブチルゴムを隙間に挟み、ぐらつきを解消した。
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