オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオコンポーネント
MDデッキ:SONY MDS-JA30ES
発売:1997年 定価:\12万 購入年:1998年 購入額:\7万 購入先:オーディオユニオン柏店
ソニーらしい面構えのMDS-JA30ES。ボタンの操作感もよく、音質も申し分ないレベルに達した。
 1992年に登場したMD(ミニディスク)は、そのコンパクトさが受けて急速に普及し、瞬く間にカセットテープを駆逐してしまった。同時に出たライバル規格のDCC(デジタルコンパクトカセット)は全く普及せず、発売数年で消滅。発売から10年を得て、すっかり定着した感のあるMD。しかし、発売当時のオーディオ界には「MDはハイファイオーディオではない」という風潮があり、サウンドレコパル以外のオーディオ専門誌で特集されることはほとんどなかった。実際、発売初期のMDは聴くに堪えない音質だったのをみじんこも覚えている。それがMDの圧縮方式「ATRAC」の技術進歩により、1997年ごろ急速に高音質化した。オーディオマニアが満足できうる高級MDデッキがオーディオメーカーから相次いで発売され、オーディオ誌はこぞってMDデッキの比較試聴特集を組むようになった。

 ソニーMDS-JA30ESも1997年に発売された高級MDデッキの一つ。ケンウッドDM-9090と人気を二分していた。上級機にMDS-JA50ES(\180,000)もあったが、長岡鉄男先生いわく「50ESと比較して物量では負けるが、音質では上回る面もある。一般ユーザーは30ESで十分だろう。」と述べられている。MDS-JA30ESは当時、オーディオ専門誌で「DATと同等の音質で操作性は上」という高い評価を得ていた。みじんこは社会人になった折に、MDS-JA30ESを入手。みじんこらしく中古品を散々捜しまわって入手したのを覚えている。前機種のMDS-JA3ES(\108,000)とデザインや操作性は踏襲しているが、ディスクの出し入れにトレイローディング方式を採用。MDS-JA30ESの音質は飛躍的に向上。MDS-JA3ESはデジタル圧縮の劣化が明らかだったが、MDS-JA30ESには圧縮の悪影響が感じられない。MDS-JA30ESは1997年の製品なのでMDLPなどの新機能を搭載していないが、MDLPなんぞ使わないので構わない。

 MDS-JA30ESは、最近までみじんこのオーディオシステムに組み込まれていたものの、みじんこはここ数年MDデッキを全く使わなくなっていた。よって、今夏、親しい友人に売却した。現在、MDS-JA30ESの中古相場は3〜4万。

ちょっと見ずらいが、MDS-JA30ESの背面パネル。アナログ入出力各1系統。デジタル入力同軸1系統、光2系統。デジタル出力は光1系統のみ。電源ケーブルは直出し。みじんこはインシュレーターをTAOC TITE-26Rに交換している。 ソニー独自のトレイローディング方式を採用している。MDディスクをセットして開閉ボタンを押すと、グィーッとトレイごと吸い込まれる。一般的なスロットローディング方式に比べディスクに無理な力が掛からず高音質につながる。
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