オーディオみじんこ
「旬の音本舗福田屋 福田雅光先生のアクセサリーセミナー」 電源ケーブルによる音の違いに唖然!電源の重要性を改めて認識!福田先生ありがとうございます! 開催日:2003年7月26日14時〜16時半 開催場所:オーディオユニオンお茶の水店 |
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オーディオ評論家の福田雅光先生の電源ケーブル試聴会に参加しました。福田先生といえば、精力的にオーディオ各誌に評論を掲載されている電源の第一人者。まず、電源の重要性について親切丁寧なご教示の後、福田先生お勧めの電源ケーブル10本を試聴。参加者は審査員として試聴アンケートを記入。また、福田先生が発見された電源周りの最新情報も盛り沢山!尊敬する福田先生とお話もでき、さらには電源ケーブルによる音の違いに唖然!以下、感動のレポートを詳細にお伝えします。
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オーディオユニオンお茶の水店の案内ポスター。 | 電源の重要性について熱弁を奮われる福田先生。 |
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試聴会はオーディオユニオンお茶の水店右端のハイグレードコーナー(試聴室)にて開催。参加者は事前申し込みの20人を遥かに上回り、立ち見客が試聴会場の外まで溢れるほどの盛況ぶり! | セミナー終了後、敬愛する福田先生とお話するみじんこ。持参したオリジナル強化木タップを見てもらった。福田先生いわく「強化木かー。私も目を付けていましたが、こりゃー懲りましたね。」 |
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試聴室は20畳以上はある。試聴システムはSP/JBL ProjectK2 S5800、CDP/Accuphase DP-77、PreAMP/Accuphase C-2800、PowerAMP/Accuphase P-650。リファレンスに相応しい組み合わせだ。ラックはタオック。各機器にはブラックダイヤモンドレーシングのオーディオボードが敷いてある。C-2800とP-650は電源ケーブルの接続状況を見せるため、背面側を表に向けている。写真には写っていないが、部屋の左側には今回試聴する電源ケーブルがずらりと釣り下げられていた。みじんこは最前列の右端に座った。 | 電源ケーブル比較試聴はP-650への電源ケーブルで実行。SPケーブルはMIT AVt1S、CDPへの電源ケーブルはキンバーPK-14G、PreAMPはMIT shotgunAC1、CDP/PreAMP間のピンケーブルはMIT AVt2、PreAMP/PowerAMP間はオーディオクラフトのバランスケーブルPCX-100で固定されている。PreAMP/PowerAMPへの電源タップは福田先生オリジナル(壁コン FIM880、ケース 未来工業、ACプラグ レビトン8215CAT、ケーブル 東日京三電線 単線 EM-EEF2×2.0H)。CDPから延びるPK-14GはFISCHのパワーバーに接続。 |
福田雅光先生のお話の要約
〜電源周りの重要性について〜 |
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オーディオは電源が全てを支配しています。どんなにスピーカーケーブルを変えても、電源対策をしなければ解決にはなりません。オーディオには今だ謎がいっぱいです。電源の音質への影響も謎だらけです。しかしながら、電源がなぜ重要か?つまり、スピーカー音声というのは電源からくるエネルギーを出す仕組みだからです。これは電気工学的に見てもそうなっているんですね。そういうことで解釈していいのではないでしょうか。ということは、電源が通る全てのパーツが音質に関係します。
そこで、まずは壁コンセントから攻めていかないといけない。(松下電工 / WN-1318を持ちながら)今から10年か15年ほど前、初めて松下のホスピタルグレードコンセントをオヤイデ電気から教えてもらってびっくりしました。物性、造り、差込強度が通常のコンセントとは全く違うのです。オーディオ用ではないですが、たまたまオーディオ用に向いていたんですね。今はワッタゲートなどオーディオ用のコンセントも登場していますが、それほど進歩していない。オーディオ用の規格として新しいコンセントを造るとなるとまだまだやることがあるんですが、新規で型を起こすのは簡単なようで難しいのです。コストや法律などが絡んでいて簡単ではない。なお、壁コンセントの交換は電気工事屋さんに頼んで交換してもらいましょうね。 つぎに、このコンセントプレート。( FIM-880付属プレートを持ちながら)これで音が変わるのを見つけた時にはびっくりしました。プレートの材質で音が変わる。しかし、僕の持論ではコンセントプレートはほんとは無い方がいいんです。プレートに金を掛けても仕方ないです。メーカーの中には金を掛けてるのもありますが。 (チクマとアコリバの製品を持ちながら)そしてこれ、コンセントベースは激変します。こんなバカな話があるかというほどですが。コンセントベースで音のレスポンス、解像度であるとか、そういったところに表れます。コンセントベースのことを僕が雑誌で書いたら大ブームになり、以降色々と出てきました。 そうしてみると、オーディオには電源環境にこれほどの謎が含まれている。細かいことを言うと、このプレートを固定するネジ。このネジの材質でも変わります。プレートを外してネジだけ付けるのがベストです。セイシン製のインチネジがいいです。 そして、コンセントボックス、これはアンプ並みにデリケートですね。(福田先生自作電源タップを持ちながら)ここに全てポイントがあるんですよ。エネルギー伝送の優れたケーブルと、コンセントの質とプラグのグレードが重要です。まず、Fケーブルはいい音するんですよ。単線はレンジが狭いとか色々言われてきましたがそんなことはありません。そしてこのケーブル、オーディオアクセサリーの次の号で書きますが、これは品川電線のFケーブルより全然良いです。東日京三のEM-EEF2というφ2.0のケーブルです。これは絶縁材が普通と違いまして、ポリエチレン製のエコシースという耐燃被服材です。あんまりこんなこと言うと高級電源ケーブルが売れなくなってしまいますが。そして、アクロリンクの単線。(6N-4050Fを持ちながら)これは6N材を使ったφ2.6の単線ケーブルで、非常にいいです。(家を)新しく建てる時とかに引き込むとか、電源タップに使うなりするといいですね。電源ケーブルにするには、電源プラグに噛み合わせずらいですが。(レビトンの電源プラグを持ちながら)ついでに言いますと、電源プラグのメッキ無し真鍮電極のやつは刃受けを細かい紙やスリなどで磨くと良い音しますね。メッキのは剥がれちゃうからだめですが。 まず、なにをやるかというと壁コンセント対策ですね。いくら電源ケーブルに金を注ぎ込もうが、壁コンセントを変えないと意味がないんですね。そして、壁コンはやはり3Pにしてやる。2P-3P変換プラグは音に悪いので絶対やめた方がいい。それと、電源ケーブルの使いどころ。電源ケーブルはまず、壁コンセントから電源タップに使われ、さらに電源タップから機器につながります。価格的なウエイトで使い分けるなら、機器に直接つながる電源ケーブルを大事にして下さい。直接、機器に繋がる分、影響も大きいですから。じゃあ、どう電源ケーブルを選ぶかと言うと、僕の場合にはS/N重視の高速レスポンス、ピュアな音質のものを選びます。電源ケーブルで音をつけるとまずい。機器の特性を生かすことが重要。電源をピュアにすると、機器も真価を発揮します。例えば、マランツの9万以下のAVアンプ、電源ケーブルを交換するとなんでこんなに変わるのか?というほどすさまじく反応します。コスト重視で安価に造られているからこそ、安価な機器ではケーブル交換で差がハッキリと出ます。ヤマハのAVアンプもまさにそうで、ケーブルを変えてやると見違えます。かといって、10万のアンプに10万の電源ケーブルをあてがうのはおかしい。1万円のケーブルでもいいから付属ケーブルから交換してやりましょう。クリプトンから出たこのケーブル、7千円ですが材質が吟味され、きちんと造られていていいですよ。 どんな電源ケーブルでも装置の全部に使うのは良くない。なぜなら、そのケーブルの欠点が、ある種の傾向でどっかりと出てくるからです。いろいろなケーブルを組み合わせて、それぞれの良さを引き出すのが良いでしょう。最近、導体には硬度が大事と感じるようになりました。導体が硬いと音が滲みにくいからです。細い練り導体のケーブルはふわふわしてどうやっても良くならない。しかし、硬いものはいろいろな対策でさらに良くできるのです。 |
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福田雅光先生のお話の要約
〜電源ケーブル試聴システムについて〜 |
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ということで、今からいろいろ実験しましょう。電源ケーブルを10本ピックアップしました。僕が選んだので、どれもいいものですが。ここで出た音の違いは、どこにいっても同じ傾向で出てきます。ここまで整った環境で電源ケーブルの試聴会を行なうのはこれが初めてでしょう。
試聴機器ですが、CDプレーヤーはAccuphase DP-77で、電源ケーブルはキンバーケーブルのKIMBER KABLE PK-14Gold/1.8mを使います。PK-14Gの兄弟にはKIMBER KABLE PK-10Gold/1.8mというのもありまして、一般にはこちらの方が図太い低音が出て喜ばれるようです。でも、PK-10Gはゲージが太い分、音がだるくなるので僕は好きじゃない。プリアンプはAccuphase C-2800を使います。C-2800は、これこそ付属ケーブルを替えてやらないと真価が発揮されない機器です。で、MITのshotgunAC1を挿しています。CDPとプリ間はMITの新しいやつ(AVt2)です。SPケーブルはMITです。なぜ、これらのケーブルにしているかと言うと、自分が分かっている音だからです。試聴会場にあるやつを適当に使うのは危険だから、これらのケーブルは持参しました。パワーアンプにはAccuphase P-650を使います。そして、試聴する電源ケーブルはこのパワーアンプで換えて試聴します。 試聴ケーブルは現実味を考えて、全部10万円以下になっています。試聴ソフトはあらかじめCDRに焼いてきました。傾向の違う3曲の冒頭1分ずつです。(管弦楽、ボーカル、ジャズ)CDRも良いものを使わないといけません。\100/枚のはダメで、\380くらいのオーディオ専用ディスクを使わないとCDRの音の良さは発揮されません。僕はパイオニアの古いCDRを使っていますが、CDRは単にコピーするだけではありません。音を良くするためにも使います。自宅のCDRの電源ケーブルにはPSオーディオのxStream Plusを使っています。それでは、まずP-650付属ケーブルから聴きましょう。そして、価格順に聴いていきましょう。 |
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〜電源ケーブル10種比較試聴〜
福田先生の評価とみじんこの試聴感想 |
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0.パワーアンプP-650付属電源ケーブル 福田先生評「付属とは言っても高級アンプのもなのでそれなりの音は出ます。」 みじんこ評「誇張感はないが、平坦な音調。魅力に欠ける。」 1.PSAudio xStream Prelude/1.5m(\22,000) 2.FISCH POWER CORD P1/1.5m (\30,000) 3.SAEC PL-2000/1.5m (\32,000) 4.PSAudio xStream Plus/1.5m (\42,000) 5.Camelot technology Power Master 650/1.5m (\47,000)おすすめ! 6.MIT Shotgun AC1/2m (\49,000)おすすめ! 7.FISCH POWER CORD P3/1.5m (\58,000) 8.アコースティックアーツPower Cord 2 /2m (\69,800)おすすめ! 9.PAD AC isutaru/1.5m(\70,000) 10.MIT Shotgun AC2/2m (\92,000)おすすめ! |
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