オーディオみじんこ
みじんこお気に入りのオーディオリンク集
国内主要オーディオ機器メーカーのリンク
2005.3.9公開

ここでは国内の主要オーディオ機器メーカーのリンクをあいうえお順にご紹介しよう。なお、ここには在りし日を偲ぶべく、すでにピュアオーディオから撤退、或いは撤退に等しい状態になっているメーカーも載せている。

アキュフェーズ 本社 神奈川県横浜市
http://www.accuphase.co.jp/
ケンウッドの技術者が独立して創立したことは有名。創立以来、高級アンプを作り続け、日本を代表する高級オーディオメーカーとして不動の地位を得ている。高級SACD/CDプレーヤーも定評がある。アキュフェーズほど製品構成と新製品の発売間隔に継続性があるオーディオ機器メーカーはない。技術内容は常に先進的なものだが、大型のパワーメーター、C-2800にも受け継がれている木製シャーシ、シャンパンゴールドのフロントパネルなど、オーソドックスな高級オーディオの意匠を崩すことがない。個人的には古めかしさを感じるのだが、たしかにあの意匠には歴史と威厳を感じさせるものがある。音質はもとより、製品の故障率の少なさ、万全な修理対応においても、他社の追随を許さず、この信頼性の高さから中古市場でも安定した人気を保っている。

オンキョー 設立1946年 本社 大阪府寝屋川市
http://www.jp.onkyo.com/
今やピュアオーディオメーカーとは言い難い。オーディオ全盛期にはセプターシリーズに代表される高級スピーカーで人気を集め、初中級プリメインなども継続的に製造していた。現在はシステムコンポやAV機器へ完全にシフトしている。高級機器といえば、同社の高級ブランド「インテグラ」シリーズのセパレートマルチチャンネルアンプが健在。ピュアオーディオから完全撤退したかと思いきや、昨年末に久々のフルサイズピュアアンプA-1VLとCDプレーヤーC-1VLを発売。C-1/E-1の後継機の位置付けで、海外勢がひしめき合うスタイリッシュコンポの牙城崩しに掛かっている。オーディオ雑誌に広告は載っているものの、あまり話題にならないのが悲しい。ちなみにA-1VLはデジタルアンプのようだ。

ケンウッド 創業春日無線電機商会として1946年 本社東京都八王子市
http://www.kenwood.com/jhome.html
創業以来、無線機器ではトップブランド。TRIOに社名変更し、KENWOODブランドとして各種オーディオ機器を製造。1980年代には社名自体をケンウッドに変更。私の父もトリオのアンプを使っていたので、トリオという名前には親しみがある。無線メーカーらしく同社のチューナーは定評があったので、現在でも中古市場で高値取引されている。レコードプレーヤーでも数々の名機珍機を生み出した。私もKP-1100とKP-07を愛用していたが、満足度は高かった。アンプやCDPは中堅機どまりだったが、これらも中古市場では人気がある。1990年代後以降、ピュアオーディオの新製品はなく事実上撤退。現在は、ホームシアターやシステムコンポ、カーオーディオ、無線機器に特化している。

サンスイ 設立1947年 本社東京都渋谷区
http://www.sansui-jpn.co.jp/
山水電気。07シリーズやMOSアンプ、Xバランス回路など数々の新機軸を打ち出してきたアンプメーカー。アンプのサンスイとして名を馳せたが、1990年代初頭より経営が悪化。それでも、XR、MR、NRAシリーズなど脈々を連なる07シリーズプリメインや、中級セパレートアンプを断続的に発売。2001年のAU-111GVintageを最後に、オーディオ製品の製造販売は完全休止。現在は香港企業の資本傘下に入っている。現在は、渋谷と恵比寿の中間点あたりにある香港企業のビル内に居を構えており、自社製品の修理業務と液晶テレビの販売を細々とおこなっているようだ。一部の中古店では故障した場合のフォローが不安だという理由からサンスイ製品の取り扱いを取り止めたところもあるが、実際には良心的な価格で修理対応してくれるらしい。ただ、現在でもサンスイファンは全国に根強く存在する。私もその一人。近年、サンスイファンにとっての朗報は、サンスイの元技術者が立ち上げた修理工房アクアオーディオラボの存在だ。まさにサンスイアンプの救世主といえる。

C.E.C 設立1954年 埼玉県さいたま市
http://www.cec-web.co.jp/frame_set.html
オーディオに興味のない人には知名度が薄いかも知れないが、着々とピュアオーディオ製品を作り続けているメーカーだ。アナログプレーヤー部材の製造を皮切りに、製品ラインナップを拡充。CD時代に入るとマイナーながらも同者ならではの独創的なCDプレーヤーを開発。それがベルトドライブCDプレーヤーTLシリーズだ。同社が培ってきたレコードプレーヤーの技術を応用したものだ。また、CH-7700はハイCPなCDプレーヤーとして一部のオーディオ店でイチオシされていたことでも知られている。同社のアンプも一部のマニアに人気がある。レコードプレーヤーでは絶版品ST-930が中古市場で人気。

ソニー 設立1946年 東京都品川区
http://www.sony.jp/
ピュアオーディオにおいてはかつてほどの勢いは無いが、突発的にハイエンド製品を発表するので、ソニー魂は健在なのだろう。最近はクオリアブランドが散発的に面白いAV機器を出しているが、オーディオ雑誌ではあまり取り上げられていない。

ティアックエソテリックカンパニー
http://www.teac.co.jp/av/

ティアック株式会社の子会社で、日本が誇るオーディオメーカー。ハイエンドから普及製品までバリエーションは多岐にわたるが、VRDSメカ搭載のCDプレーヤーがマニア層に熱い支持を得ている。WadiaへのVRDSメカ供給元としても有名。クロックジェネレーターの開発も同社らしいアプローチ。一時、小型コアキシャルスピーカーを発売していた時期もあった。WBTやバンデンハル、アバンギャルドやタンノイなどの輸入元としても知られる。私の居住地の近く武蔵野市内に本社があるが、訪れたことは無い。

テクニクス 松下電器産業として設立1935年 大阪府門真市
http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/technics/
言わずと知れた松下電器産業の高級オーディオブランドだが、最近の新製品といえばSL-1200Mk5くらい。事実上パナソニックブランドに吸収されたようなもの。DDD方式スピーカーが名を馳せたが、スピーカーは完全撤退している。スレッショルドの開発した増幅技術にテクニクスが改良を加えたClassAA回路アンプが有名。竹の繊維を用いた竹電解コンデンサーや、SU-C4000を始めとしたバッテ
リー駆動プリも有名。しかしながら、ピュアオーディオ向け新製品はここ数年途絶え、初級中級アン
プがかろうじて現行品のまま。ソニーのように突発的な盛り返しはないだろう。SL-1200シリーズが健在なのはDJ用途で需要があるからだ。スピーカークラフトマニアには御馴染みのテクニクス単体SPユニットEASシリーズもついに製造中止とのうわさ。コイズミ無線やキムラ無線の在庫のみとなる。

デノン 設立2001年(日本コロムビアは1910年) 本社 東京都中央区
http://denon.jp/
日本コロムビアのデンオンブランドが分社化してデノンになった。DENONというロゴがそのままで、発音が違うだけというのは親しみもある分、安直な気もする。デンオン時代から脈々とバージョンアップしつづけているPMAシリーズのプリメインアンプやCDプレーヤーの存在は、今やティアックのVRDSシリーズと並んで日本のピュアオーディオ業界を下支えしている存在なのかもしれない。同社の輸入部門であるデノンラボはARCAMやダリ、キンバーケーブルなどの輸入元としても知られている。デノンが輸入元だったからキンバーはいち早くPSEに対応できたのだろう。つい最近、マランツと業務提携することになったが、流通経路の共有化を図るのが狙いであり、個々の会社並びにブランドは存続しつづける。

日本ビクター 設立1927年 本社 神奈川県横浜市
http://www.jvc-victor.co.jp/
1970年代以降、オーディオブームの時流に乗って数々のアンプを発表、巨大モノラルパワーM-10000で頂点を極めた後、プリメインAX-900を発売し、そのままその勢いが続くかと思いきや、ぱったりと製品が途絶える。最近、ビクターのサービスマンに聞いた話では、AX-900の売れ行きが芳しくなかったので、それ以降の製品開発が途絶えたとか。CDプレーヤーに関しては、ビクターお得意のK2プロセッシングDACが有名。これを搭載したトップローディング高級機は堅実なバージョンアップを繰り返したが、これもXL-Z999EXを最後に息途絶えた。ただ、現在でも最終機種XL-Z999EXの中古市場における人気は高い。K2テクノロジー搭載のトップローディング機としてはレイミョーのCDPがあり、これはビクターからの技術提供を受けて製品化されたものだ。高級製品が途絶えてから数年のブランクを経て2000年頃、セパレートプリメインアンプが突発的に発売された。高級DVDプレーヤーの発売に合わせ、これとの連携を主眼とした製品だった。ハイエンド機器に返り咲くかビクター!と思いきや、それ以降の新製品は出なかった。現在、ピュアオーディオと言える製品はオブリコーン搭載のスピーカー群のみ。SPユニットを自社開発できる希少なオーディオメーカーであることは確か。

日本マランツ 設立1953年 本社 神奈川県相模原市
http://www.marantz.jp/
海外メーカーとして発祥しているが、幾多の変遷を得た後、現在は純日本のメーカーとして落ち着いている。エントリー機からハイエンド機まで幅広いラインナップを有し、特にミドルクラスのアンプがバージョンアップを繰り返しながら存続しているのが貴重。先進的な製品は少ないものの、堅実な回路技術を下支えに安定した製品供給をおこなっている。B&Wの輸入元としても知られる。また、同社の業務用機器部門であるマランツプロのアンプはコアなマニアに人気を博している。現在はデノンと同じくD&Mホールディングスの傘下にあり、デノンと生産販売部門を共有している。本年初頭、突然LPプレーヤーを発売したのには驚いた。

パイオニア
http://www.pioneer.co.jp/product/

オーディオ御三家の中で唯一オーディオ分野を存続させているメーカー。エントリークラスは健在なものの、ミドルクラスのピュアオーディオ製品が空白状態。現在はAV機器への進出が著しい。VSA-AX10はAVアンプの新時代を切り開いたとして記憶に新しい。同社の業務用高級スピーカー部門TADにおいては近年、民生用スピーカーのTAD-1を発売している。同社のもう一つの高級ブランド、エクスクルーシブの復活はあるのか。

ヤマハ 山葉風琴製造所として1887年創業 製造本社は静岡県浜松市
http://www.yamaha.co.jp/
かつてはピュアオーディオにおいてGT-2000やNS-1000、GT-CD1など数々の名機を排出し、幅広い製品ジャンルを誇っていた。GTラックもオーディオラックの先駆け的製品で、いまだに愛用者が多い。しかしながら現在、ピュアオーディオ関連は大幅縮小。一昨年は久々のピュアオーディオ機デジタルパワーアンプMX-D1とパッシブコントローラーYPC-1を発売したものの、継続するかどうか。ハードディスク内臓型CDRであるCDR-HD1000や後継機CDR-HD1300はピュアオーディオにおいて貴重な存在。GT-2000シリーズは中古市場での人気が異常に高く、定価或いはそれ以上の価格で取り引きされていることがしばしば見受けられる。

ラックスマン 創立1925年 本社 神奈川県横浜市
http://www.luxman.co.jp/
ラックスマン株式会社のブランド名。古くはA級アンプで確固たる地位を築く。フルエンシーDACもいち早く製品化。1980年代後半はアルパインと提携。合併名で真空管とトランジスターのハイブリッドアンプやDAC内臓アンプを発売していた。同社が1980年代に製品化していた高級LPプレーヤーは今でもマニアに人気がある。昔のラックス製品はまろやかで暖かみのある音色が特徴で、俗にラックストーンと呼ばれていた。製品の持続性はアキュフェーズほどではないにしても、現在もアンプを中心としたラインナップをかたくなに守り続けている。ここ数年は高級アンプにシフトを戻しており、高級ユニバーサルプレーヤーやマルチチャンネルセパレートアンプなど意欲的な製品発表をおこなっている。アキュフェーズのよきライバル。