オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオコンポーネント
モニター: ソニー プロフィールプロ KX-21HV1
発売:1986年 定価:\18.5万 購入年:2000年 購入額:\3.5万 購入先:ヤフーオークション
業務用モニターの名機ソニー「プロフィールプロ」KX-21HV1S 21インチ。シンプルな外見がマニア好み。テレビチューナーもスピーカーも内蔵せず(スピーカーはオプション対応)、モニター機能に徹している。業務用だが、一般向けにも販売されていた。画質の優秀さから、AVマニアに相当数売れたようだ。プロフィールプロはすでに製造終了しているが、いまだに多くの映像関連の現場で現役中だ。我が家でもプロフィールプロでテレビ放送やDVD観賞で毎日活躍。外見寸法 W515×D450×H407 重量30.5kg。
 2000年中半、みじんこは安物のテレビデオしか持っていなかったので、AVの使用に耐えうる高性能テレビが欲しかった。かといって、27インチ以上の大形テレビは置き場所がない。プロジェクターも欲しいが金がない。現行のテレビはどれもカッコ悪くて所有欲が湧かない。そこでふと、妙に印象に残っているテレビを思い出した。イベント会場などで頻繁に見かける四角いソニー製モニターだ。ネットで調べているうちに、それが「プロフィールプロ」という業務用モニターだということが分かった。うーん、なんという質実剛健なデザインだろう。業務用だけあって性能も申し分ないらしい。ただし、テレビチューナーとスピーカーを内蔵していないので、別途用意する必要がある。むしろその特殊性、それに外見がかっこいい!みじんこは前面パネルに余計なボタンやスピーカーがないテレビを探していたのだ。となれば、もうプロフィールプロしかない。よーし、何としてでもプロフィールプロを入手してやるぞ!

 というわけで、ヤフオクでのプロフィールプロ探しが始まる。探してみるとけっこう出品されているものだ。ただし、落札金額は3〜5万とばらつきがある。みじんこの落札希望価格は4万円未満なので、何度か入札を見合わせた。そんな中、よさそうな出品を発見!状態良し、大阪からの出品で手渡し希望となっている。しかし、落札予定日は仕事で出張中だ。しかし、そんなことで諦めてはいけない。こんな時のために、みじんこはモバイル環境を完備していたのだ。出張先にPHSとノートパソコンを持っていき、仕事の合間を見つけてはモバイル接続でヤフオクにアクセス。みごとプロフィールプロを落札できたのだ。

 実家の大阪への帰省がてら、出品者の自宅へプロフィールプロを受け取りに行った。とても誠実な方で、品物の状態も万全。引き取りも無事終了。このようにして、我が家にプロフィールプロがやってきた。早速、ビデオを再生してみる。映像は非常に鮮明。さすがトリニトロンだ。やや強調気味の色彩感が新鮮。当然ながらプログレッシブ再生には対応していないが、多くは望むべくもない。プロフィールプロには最新テレビにはない余りある魅力がある。そういえば、故長岡鉄男先生もプロフィールプロを愛用されていた。

 長岡鉄男先生はプロフィールプロの29インチや27インチモデルを愛用されていたので、数多くのテレビモニター用スピーカーも製作されている。そこでみじんこもプロフィールプロKX-21HV1がぴったり乗るテレビ台兼用スピーカーを作成することにした。長岡先生設計のMX-20AVの設計を流用、MX-20AVの内容積を小さくし、ラックを付け足してみた。スピーカーユニットは8センチフルレンジを3発搭載。これによりマトリックス再生をおこなう。

 一昨年、新居に引っ越したのを契機に、大掛かりなオーディオラックとスピーカー作成に取りかかった。(現在のオーディオシステムのラックとスピーカーだ。) このシステムに愛用のプロフィールプロを如何に組み込むか検討を重ねた。幾多の試行錯誤の末、大胆にもプロフィールプロもラックに押し込むことにした。通常のオーディオラックと違い、プロフィールプロの収納ラック側板には防磁パネルが挟み込んである。スピーカーの磁力によるモニターの変色を防ぐためだ。これらの防磁対策が功を奏した。スピーカーの真横にも関わらず、プロフィールプロは変色もなく順調。みじんこのオーディオシステムにプロフィールプロは違和感なく組み込まれて現在に至る。

 今のところ、順調なプロフィールプロだが、壊れても修理して使い続けたい。しかし、ソニーではすでに補修部品が切れてしまったと聞く。みじんこのシステムにはプロフィールプロ以外似合わない。それに、プロフィールプロ収納ラックには他のテレビは入らないのである。ここで一句。

               〜 末永く 元気でいてくれ プロフィール 〜

ソニープロフィールプロKX-21HV1。 KX-21HV1と対をなすスピーカーMX-20AV。
KX-21HV1の専用テレビ台、初代MX-20AV改。(右のラック)ダイトー製のF-77Aという7センチ防磁フルレンジを3発使用。 板厚は3センチ。ボール型キャスターを底面に搭載するなど凝った設計。ラック部分にビデオが2台入る。費用は3万程。2代目MX-20AV改の完成で、この初代MX-20AV改は現行ラックの完成にともない友人に譲ってしまった。 プロフィールプロの収納ラック作成風景。ご覧のように、側板には防磁パネルが組み込んである。スピーカーの磁力によるモニターの変色を防ぐためだ。防磁パネルはエヌテックP45MK2という硅素鋼板。コイズミ無線で販売しているこの防磁パネルは非常に強力な防磁効果がある。これを3枚使用。1枚\5,000近くするので結構な出費。
プロフィールプロKX-21HV1の背面。プロフィールプロ独特の格子状構造が垣間見える。なお、このデザインのプロフィールは2世代目。初代プロフィールは銀色で、さすがに古めかしいデザインだった。
前面コントロールボタンを押すと、各種設定ボタンがオレンジ色に点灯する。この隠れボタン機能に超感動!プロフィールを所有する感動を味わえる。プロフィールプロは他に29インチと27インチがある。
KX-21HV1背面スピーカー端子。プロフィールプロはスピーカーを内蔵しておらず、代わりに外部スピーカー接続端子がある。このSP端子から真上にある自作スピーカーMX-21AV改へ音声を出力している。なお、MX-21AV改はマトリックス接続なので、特殊な結線方式となっている。 KX-21HV1背面端子。VHSデッキHV-V7000、DVDレコーダーDMR-E10からの入力。プロフィールプロはテレビチューナー非内臓なので、DMR-E10のチューナーでテレビ放送を観ている。映像KX-21HV1+テレビ受信DMR-E10+音声2代目MX-21AV改でやっとテレビが観れるのだ。
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