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自作スピーカー:長岡鉄男先生設計 PA-2
質問返答と書籍記事抜粋

2006.4.4公開

自作スピーカーPA-2ヤフーオークション出品ページはこちら
終了日時は4月5日23時28分です。

ヤフーオークション出品中の同機に関し、幾つかのご質問が寄せられておりますので、このページにてまとめて返答します。ご参考までに、同機に関する書籍掲載記事、及び各ユニットの記事、ネットワークパーツの記事も掲載しました。

まず、PA-2改についてお寄せいただいたご質問を総括。同機の特徴を述べさせていただきます。

どのくらいの性能を有しているか、市販スピーカーのどのランクに値するのかについて。笑っていただいても結構ですが、ペア100万〜300万円のスピーカーに匹敵すると、自分では思っています。あくまで主観ですが、JBL4348と同等か、或いは多くの点で4348を凌駕していると感じています。JBL4348はご承知の通り、JBLの青バッフルの頂点に君臨する現行スピーカーで、私も好みです。オーディオ店やイベントなどで4348の奏でる音を何度か耳にしており、かなり優秀なスピーカーであると思います。同一環境で純粋な比較試聴をしたわけではないので、えらそうなことは言えませんが、PA-2改みじんこ最終バージョンは4348と肩を並べます。お聴きいただけないのが残念ですが。PA-2の低域のボリューム感は比較的タイトで、この点では4348に軍配が上がりますが、低域の瞬発力、破壊力ははるかに凌駕しています。長岡先生の評論とおり、凄まじいものがあります。騒音苦情に配慮して、現在では中音量に控えていますが、それでも部屋全体を揺るがすほどの低域の押しの強さは圧巻です。ステレオ感、音像定位はB&Wノーチラス800に匹敵すると自負していますが、まぁあまりえらそうなことばかり書いても信用されないので、ここら辺に留めておきます。全体の音色として、音は硬め、バリバリと鳴りまくり、高域が空間一杯に散乱するサウンドです。再生するソフトにもよりますが。

初期のPA-2改と、最終バージョンでの違いについての質問。かなり音質改善されています。PA-2のオリジナル設計のままだと、高域の伸びやかさが不足。ポップスやロックにはいいのですが、フュージョン系やクラシックにはやや不向きと言わざるを得ませんでした。私はボーカルものや、エレクトロニカと言われるジャンルの電子音楽、ピアノ曲、AOR、ヒーリング系ミュージック、アコースティック系関連を好んで聴いています。一部、クラシックやジャズを聴く事もあります。エレクトロニカは別として、これらのあらゆるジャンルの音楽を心地よく聴くには、高域の補強と、ネットワークパーツのバージョンアップによる透明度の向上が必然となりました。そこで、PA-2にツイーターを2種(T825/T925)搭載。高域の再生能力を格段に向上させるとともに、ネットワークを外付け化し、パーツも一新しました。よって、オリジナルのPA-2から数段レベルアップし、ただのバリバリ鳴りまくるマシーンから、繊細な表現力を兼ね備えた万能スピーカーへと変貌を遂げております。

手放して惜しくはないのですか?という質問。凄く惜しいです。空間的余裕があれば手元に残しておきたいですが、我が家にはそんなスペースが無いので仕方ないです。自分にとってかけがえの無いものを失う事によって、次のステップを踏み出せるのかもと、苦渋の決意であります。先週末、聴き納めとして一日中PA-2に火を入れていたのですが、その奏でる音楽の心地よさと、苦労して製作してきた過程が思い出され、あぁ〜できれば手放したくないなぁなんて涙ながらに感じた次第。誰かこのスピーカーをこよなく愛していただける方にお譲り出来ればと思います。

機器との相性について。同機はアンプで大きく左右されます。アンプの性格を如実に現します。ここらへんは好みの世界なので、なんとも言えないところもあるのですが、切れと芳醇さを兼ね備え、尚かつ高域の特性の良いものが向いています。うまくマッチングすると、素晴らしいステレオ感が得られます。まったりとしたアンプ、ねむいアンプは向いていません。今までの数少ない経験ですが、ラックスL570とは相性悪し。ビクターAX900とは抜群に相性が良かったです。サンスイB-2103とはほどほど。PASSのALEPH3とはまあまあ。漠然としていますが、シャーシががっちりした重量級アンプが合うと思います。勘ですが、マークレビンソン、アキュP-1000あたりで鳴らしてやるとどうなるか、興味のあるところです。

PA-2を試聴したいというご意見について。すでに出品してしまっていますし、時間的余裕が無いので無理です。実は、PA-2を手放す前に、6畳間でせせこましく鳴らされていた無念を晴らすため、ジャズ喫茶か、故意にしていただいているオーディオ店に持ち込んで、思いっきり鳴らしてあげようかとも考えていました。そうしたら、多くの方々にPA-2の素晴らしさ、長岡先生の魂、私の情熱を感じていただけたかなとも考えておりました。で、惚れ込んでいただいた方にお譲り出来ればと思っていました。しかしながら、4月以降、私の仕事環境が変わる事になり、あまり悠長なことをしていられなくなったのです。忙しくなる前に、ヤフーオークションで処分せざるを得なくなったのです。

なぜ、オーディオみじんこの中核たるPA-2を手放す気になったのかについて。これは、私の巡礼記で幾度か書いた事がありますが、そもそもPA-2は我が家のリスニング環境にはでかすぎたのです。勢いで作ったは良いものの、これほど大きなスピーカーで、背面バスレフであれば、周りに障壁のない広大なリスニング環境でなければ本領発揮できないと感じていたのです。私のシステムの場合、部屋の狭さから、スピーカと壁が隣接しすぎており、また、PA-2の間に巨大なオーディオラックを設置せねばならず、これもスピーカー再生にとっては大きなマイナスでした。PA-2のためを思えば、もっと広い部屋に引っ越しをせにゃならんのですが、それは金銭上の都合から当面は無理。そういうわけで、オーディオシステム一から出直しを宣言し、スピーカーの小型化を図る事になりました。ついでに、みじんこの旧来システムを総入れ替えすることに決め、オーディオ機器の処分をここ10ヶ月ほどかけておこなってまいりました。最後のトリがPA-2です。ほんとは自作ラックなども処分するつもりなのですが、それはたぶん5月以降になると思います。

みじんこさんの新しいオーディオシステムは完成したのですか?というご質問。まだです。PA-2を片付けないと、次のシステムが構築出来ないので、まだ形にすらなっておりません。全ては旧来システムを処分してからになります。PA-2の次は、大物の自作ラックを処分せねばなりません。あぁ、時間のかかる事だなぁ。以前、新オーディオみじんこシステムの予想図を公開した事がありますし、ラックやスピーカーの板取図を掲載したこともあります。ただ、それらはまだ机上で止まっております。機器類だけは新システム用に買い揃えたんですけどね。新型ラックと次期小型スピーカーがまだなんです。

こんなところです。では、以下にPA-2関連記事のスキャン画像を掲載します。

<長岡鉄男の最新オリジナルスピーカー工作20より、長岡先生によるPA-2製作記事>
<長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術1より、長岡先生のスピーカーユニット実測データ>
<月刊stereo 2006.7月号スピーカー工作の愉しみ特集より、福田先生のネットワークパーツ試聴>
以上、ご参考まで。
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