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2005.1.21公開!
オーディオみじんこ Colossaltowerの製作 その4:塗装と内部配線 |
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いよいよ塗装をおこなう。使ったのはエコウッドカラーステインというステイン。油性なのか水性なのか、いまいち不明なのだが、とにかく良い発色をするステインなのだ。説明書きにはハケで塗るように書いてあるが、私は布で刷り込んでいった。濃い場合にはエコウッド専用の薄め液でやるらしいのだが、私は薄めずに塗込んだ。手に付いたカラーステインの洗浄は油性の薄め液で落とせる。しかし、このカラーステイン、手に付いたらなかなか取れない。おかげで手は薄黒くなってしまった。 | |||
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カラーステインを4回塗りした。エコウッドカラーステインの難点は乾きにくいこと。オイルステインなら塗って1時間もすればある程度乾くのだが、エコウッドは半日かかる。完全に乾くには丸一日必要だ。塗装が完全に乾いたら1,500〜2,000番のフィニッシングペーパーで磨きあげる。これで半艶状態になる。塗装と平行して内部配線材の準備に取りかかる。使用するのはオルトフォンのSPK-3100。手持ちで5ほどあったのでこれを利用する。 | |||
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まず、樹脂製の外装シースを剥ぐ。カッターで切り口を入れ、シースを引っ張ると簡単に外せる。右上はシースを剥いだ状態。 | |||
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シールドを外す。これは手で引っ張ればスルスルと抜き取れる。さらに充填材を取り除く。充填材は不敷布のようなものと綿糸のようなもので構成されている。 | |||
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全てばらした状態。外側から、外装シース/シールド/芯線/充填材。手持ち分では足りなくなったので、SPK-3100を追加で購入。 | |||
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芯線は長さ60cmに揃えてある。赤白各10本を用意。5本を束にしターミナルに取り付ける。片側に使用するユニットは3本なのに、なぜ5本の配線材が必要なのかは後述参照。 | |||
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ターミナルとの取付にはハンダを使用。ハンダには無鉛銀ハンダを使用。 | |||
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ターミナル取付板にターミナルを挿入し、裏からナットで締め付ける。実はこのナット締め付け作業はかなり手こずった。細いとは言え5本もの芯線を束ねたため、ナットを通しにくくなってしまったのだ。数時間の格闘の末、なんとかナット締めも完了。さらに、5本の配線材の内、1本はそのままに、残り4本を2本づつねじる。この2本ねじりの芯線はFE208EΣへの配線とする。 | |||
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内部配線作業は精密作業なので屋内でおこなう。ここはみじんこ邸のキッチンだ。家内と子供は別室で待機。 | |||
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ツイーター固定板の加工。ツイーターとの接触面に滑り止めゴムシートを貼付ける。これで、ツイーターとの密着度を増し、万が一のずり落ちを防止する。右上はツイーターに用いるコンデンサー。フォステクスのCSコンデンサー。音質劣化が極めて少なく、解像度の高いコンデンサーだ。ハイパスフィルターだ。容量は0.47マイクロF。かなり高めでのパイパスだが、FE208EΣとのつながりはこのくらいでいいだろう。0.68でも良いとは思う。 | |||
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CSコンデンサーのリード線をポリマールで磨く。酸化皮膜があっと言う間に剥ぎ取れ、ピカピカになる。目には見えないが、ポリマールには微量のワックスが含まれている。そのため、ポリマールを使った箇所にはハンダが乗りにくくなってしまう。だから、ポリマールで磨いた箇所をさらに鹿革やメガネ拭きで磨いてワックスを拭い取る。このように端末処理を行なった後、ツイーターへの内部配線にCSコンデンサーをハンダ付けする。 | |||
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ハンダ付け部分は収縮チューブで被服し、酸化を防止。右上はFE208EΣへのハンダ付けをおこなったところ。ハンダ付け箇所にはツイーター配線と同様、熱収縮チューブを被覆しておく。 | |||
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ツイーターを固定する。うむうむ、思惑とおりにがっちり固定出来たぞ!さらに、ツイーターへの配線もおこなう。ここはネジ留め。配線が外れないようターミナルを思いっきり締め上げる。写真には写していないが、FE208EΣもネジ留めした。さぁ、ここまでくればあと少し。いよいよ最終段階に入る。底面への砂の投入だ。砂は近くの砂利業者で購入した細かい川砂。30kg入りで\525だ。 | |||
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砂を段ボール箱に開ける。砂には水分が含まれているので、乾燥させてやるのだ。最初、ヒートガンで乾燥させていたのだが、大量の砂を乾燥させるには火力が足りずに断念。コンロで火あぶりにすることにした。普段は料理に使っている鍋を拝借。これに砂を少量入れてはコンロであぶって水分をとばす。それを10回ほど繰り返して30kg全ての砂を乾燥させた。 | |||
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砂を底面の空間に投入する。乾いているのでスルスルと入っていく。砂は7合目まで入れた。片側15kgの砂が入っている。計算ではあと8kg入れられるのだが、あまりに重くすると送料がかさむので、必要があれば依頼主のところで追加してもらう事にしよう。 | |||
穴にはゴム栓で蓋をした。これで、いつでも砂の出し入れができる。これにてスピーカー本体の作業は完了!落ち着いてはいられない。作業はまだあるのだ。試聴とバーンインをしなければ。それに梱包作業という大仕事が残っている。完成したスピーカーの全貌と試聴風景はColossaltowerの製作その5:完成と試聴にて。 | |||
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