オーディオみじんこ/オーディオみじんこシステム再構築にともなう最後の放出第二弾−1

オーディオみじんこ
AUDIO MIJINKO

2007.4.29AM4:40公開!

オーディオみじんこシステム再構築にともなう最後の放出第二弾
1ページ目(放出品その4、5)
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こんばんは、みじんこです。さて、先週のオーディオみじんこシステム再構築にともなう最後の放出第一弾に引き続き、オーディオみじんこシステム再構築にともなう最後の放出第二弾を公開します。

放出品その4:4個口自作電源タップ No.122 PHILTRUM 1 譲渡額 26,000円

放出品その5:4個口自作電源タップ No.123PHILTRUM 2 譲渡額 28,000円

放出品その6:4個口自作電源タップ No.48 Splendor 譲渡額 45,000円

取り急ぎこのページの2つの放出品その4、5および2ページ目のその6に関して、現時点(4/29 AM4:40)にて譲渡価格を公表し、先着優先にて希望者に譲渡いたします。なお、放出その4〜6いずれも、1セットのみです。希望者は、どの放出品を希望かを明記してみじんこへのメールにてメールをお送りください。最初から連絡先を書いてメールいただいても構いませんが、まず、最初にご連絡いただく必須項目は、以下の通りです。

メールの題名:放出品譲渡希望
メールの必須内容:1.氏名 2.希望品目(放出品その4、5、6のいずれか) 
3.譲渡希望である事 4.緊急連絡用の電話番号

住所等の細かい事に関しては、私から先着のメール返信があってから連絡先をお知らせいただいても構いません。オークションではないので、第一弾と同じく、私の下記譲渡額が譲渡額となります。譲渡額は当方指定銀行口座に振り込み。振込確認後の翌日あるいは翌々日に発送とします。(指定日あればそれに応じます。)送料はご負担ください。クロネコヤマト宅急便送料着払い便で発送いたします。なお、先着者にメールを(できるだけ当日中に)返信し、振込口座などをご連絡します。

希望者があり次第、どの放出品に関して先着があったかを、オーディオみじんこトップページにて、できるだけ迅速にお知らせします。その際、メールでお伝えいただいた氏名のイニシャル(山田太郎様ならYT様という風に)とメールの着信時刻を公表します。

 なお、例えば第一希望を放出その4、第二希望を放出その5などとしていただいても構いません。では、ご興味のある方は、以下の放出品の詳細をご覧下さい。また、先着でなかった方に関しては、誠に申し訳ございませんが、私からの連絡がないかもしれません。(手が追いつかず、先週の放出品の次点者の方々にまだご返信できずにいます。この場を借りてお詫び申し上げます。)

放出品その4
譲渡額 26,000円

4個口自作電源タップ No.122 PHILTRUM 1

コンセント:オヤイデ電気 SWO-DX 同SWO-GX (ともに前モデル)
 ケース:松下電工製を改造 コンセントプレート:神保電気ステンレスプレート(2連)
電源プラグ:レビトン8215CAT  ケーブル:フジクラCV-S3.5 

4個口自作電源タップ No.122 PHILTRUM 1。私が以前、音質比較実験に使用していたケースに、手持ちのパーツを組み合わせて制作した電源タップである。

では、まずは、この電源タップのパーツ構成について述べよう。コンセントには、オヤイデ電気 SWO-DXとSWO-GX(ともに前モデル)を使用。ケースには、愛三電機で購入した松下電工製ケースを改造して使用。コンセントプレートには、オヤイデ電気で購入した神保電気ステンレスプレート(2連)を使用。電源プラグには、ケーズラボで購入したレビトン8215CATを使用。ケーブルには、オヤイデ電気で購入したフジクラCV-S3.5を使用。ケーブルには、オヤイデ電気で購入したデンカエレクトロンのFL-6ポリエステルメッシュチューブ透明が被服されている。ポリエステルメッシュチューブ透明によって、ケーブルの振動排除及び美感の向上を図っている。このようなパーツ構成によって、No.122 PHILTRUM 1は、エネルギー感、S/N感に優れ、切れの鋭さと、暖かで滑らかなニュアンスを併せ持ち、さらにはコンセントへの優れた差し込み安定度を備えた電源タップとなっている。中でも、CV-S3.5の効能によって、エネルギー感が際立つ電源タップとなっており、ロック、ジャズ系を好んで聞く人、メリハリのある音を求めている人に好適。

SWO-DXとSWO-GXを各1個搭載する事で、SWO-DXの有するほとばしるエネルギー、及び切れの鋭さと、SWO-GXの有する暖かで滑らかなニュアンスを楽しむ事が出来る。これが、異なるコンセントを1つの電源タップに納めると言う、いわゆるツートップ形式である。
ケースの底面には10mm厚のカリンの単板を防振性のある接着剤(セメダインスーパーX)によって貼付けてある。これで質量付加による音質向上と見栄えの向上、並びに設置の安定性向上を図っている。ステンレスプレートの裏面には、ブチルゴムテープを介して鉛シートを貼付けてあり、プレートの鳴きを徹底的に抑えてある。さらに、ケース内部にも、ブチルゴムテープ、鉛シートを多重に貼付けて、質量付加を図り、さらにケースの鳴きを抑えている。さらに、ケース内面を片面粘着式フェルトで覆い、ケース内部の音のこもりを吸音している。その他、ケースには各種改造を施しているが、挙げていたら切りがないので割愛する。
ケースとケーブルの接合部分。元々ケースには口径15mmほどの孔が空いているのだが、孔の周りに口径25mmほどの円筒形の脱着式アダプターが備えられている。ここに外径12mmほどのCV-Sケーブルをそのまま挿入すると、ケースの孔との間に隙間が生じて安定が悪い。そこで、ブチルゴムテープなどをケーブルに巻き付けて外径を太くし、脱着式アダプターにきっちりはめ込む。さらに、ニシチューブを被服してケースとケーブルを強固に接合する。なお、ニシチューブの収縮率は50%なので、外径30mmほどのアダプターと、外径12mmほどのケーブルをニシチューブ1被服では覆いきれない。したがって、よーくみればわかると思うが、まず口径40mmのニシチューブを被服して熱収縮させ、次いで、口径25mmのニシチューブを被服して熱収縮させることで、外径30mmほどのアダプターと、外径12mmほどのケーブルとをニシチューブで覆うようにしてある。この接合工程に関しては、用いる材料の特性や材料の扱いの経験、及び外見、音質を考慮した工作が必要である。
電源プラグのレビトン8215CAT。電極はメッキ無し真鍮。電極は、金属磨き布(ポリマール)によって徹底的に研磨している。これでS/N感が向上する。ただし、金属磨き布を用いた電極の研磨は、上記のようなメッキ無し電極に対しては何の気兼ねなく行うことができるが、金、ロジウム、銀などでメッキ処理された電極を研磨し過ぎると、メッキが剥がれてしまう事があるので注意が必要だ。

さて、レビトン8215CATに話を戻そう。レビトンは米国の大御所プラグ/コネクター/コンセントメーカーだ。レビトン8215CATは、ホスピタルグレードの高剛性コンセントで、数あるコンセントの中でも非常に珍しいL型コンセントである。L型とは、電極がケーブルに対して90度の方向に向けて付いている電源プラグのこと。L型プラグ、特にこのレビトン8215CATは、非常に高音質の電源プラグとして知られており、雑誌上でそのことが取り上げられたとき、オーディオ店ではレビトン8215CATが入荷する度に即売れし、入荷待ちが続いたほど。私自身もレビトン8215CATの音質の優秀さは体感しており、保有数を数えてみると、実に6個も保有していた。レビトン8215CATを始めとしたL型プラグは、その構造上、コンセントに挿し込んだ状態での安定度が、通常の電源プラグより優れている。通常の電源プラグは、コンセントに挿し込んでも、ケーブル部分が荷重が重かったり硬かったりすると、ケーブル部分の重量などに引きずられることによって、コンセントに垂直にプラグが刺さった状態を保てなくなり、電源プラグがコンセントに斜めに刺さったり、ぐらついたりする状態になる事がよくある。一方、L型プラグは、コンセントに挿し込んだ状態でケーブルの荷重がプラグの抜けを誘発しにくく、長期にわたって安定したコンセントとの挿し込み状態を保てる。さらに、L型コンセントには、使用上、様々な利点があるが、長くなるので割愛する。

ただ、レビトン製品が、2004年4月1日に正式施行された電安法のPSE認証制度正式施行(特定電気用品に該当する電気用品はPSE認証を取得しないと販売できないという法規制。)によって、レビトン8215CATも日本に正規輸入されなくなり、現在は一般入手が難しい貴重な電源プラグとなった。さて、このレビトン8215CATは、非常に優秀な音質ながら、構造上、プラグの内部空間が少なく、またプラグ内部でケーブル導体を90度方向転換させる必要があるために、ケーブルの種類によっては工作が難しい。導体径が柔軟で細め(およそ2スケア以内)であれば、工作はそれほど難しくはないが、3.5スケア以上でかつ導体が硬めのケーブルであると、慣れていないとうまく取り付けられない。ハッベル8215CATは、レビトン8215CATよりプラグ内部の容積が少ないので、さらに工作が難しい。

No.122 FUILTRUM 1のエンブレムとケーブル部分のアップ。エンブレムの制作方法は、まず、パソコンのお絵描きソフト(私の場合はアップルワークスのドローモード)で文字をレイアウトし、これを金色のインクジェット用紙にプリントし、余分な部分をハサミでカットしてケーブルに巻き付ける。さらに、その上から本の表紙を保護するための片面粘着式保護シート(ピッチンと言う商品名の保護シートを使っている)を積層することによって、ご覧のようなエンブレムが出来上がる。制作が簡単で、かつ美感、耐久力、及び耐水力に優れたエンブレムを目指し、試行錯誤した末に編み出した方法である。なお、この電源タップに使っているCV-S3.5は、抜群の馬力、エネルギー感を備えたケーブルだが、硬めのケーブルなので、一般の柔らかいケーブルに比べると、急激なケーブルの曲げはしずらい面がある。ま、よほど狭い空間で使わない限り、実用上は問題ないレベルではある。ケーブルの長さは約2m。

このような構成によって、No.122 FUILTRUM 1は、優れたエネルギー感、S/N感を有し、切れの鋭さと暖かで滑らかなニュアンスの両方を楽しめ、さらにはコンセントへの優れた差し込み安定度を備えた電源タップとなっている。以上、4個口自作電源タップ No.122 FUILTRUM 1の紹介でした。

放出品その5
譲渡額 28,000円
4個口自作電源タップ No.123
PHILTRUM

コンセント:オヤイデ電気 SWO-DX 同SWO-GX (ともに前モデル)
ケース:松下電工製を改造 コンセントプレート:神保電気ステンレスプレート(2連)
電源プラグ:レビトン8215CAT  ケーブル:ディーバス14-4CT

4個口自作電源タップ No.123 PHILTRUM 2。前述の電源タップと同じく、私が以前、音質比較実験に使用していたケースに、手持ちのパーツを組み合わせて制作した電源タップであって、私のオーディオ用電源タップとして現在使用中の電源タップである。

この電源タップのパーツ構成について述べよう。コンセントには、オヤイデ電気 SWO-DXとSWO-GX(ともに前モデル)を使用。ケースには、愛三電機で購入した松下電工製ケースを改造して使用。コンセントプレートには、オヤイデ電気で購入した神保電気ステンレスプレート(2連)を使用。電源プラグには、ケーズラボで購入したレビトン8215CATを使用。ケーブルには、ディーバス14-4CTを使用。14-4CTは、音質の優秀さは元より、その外見の美しさには他のケーブルには無いものであり、それを見せるため、その電源タップではメッシュチューブ等の被服はあえて行っていない。

このようなパーツ構成によって、No.123 PHILTRUM 2は、音の密度感、鮮度感、S/N感に優れ、微細な音の表現力が際立ち、かつ切れの鋭さと、暖かで滑らかなニュアンスを併せ持ち、さらにはコンセントへの優れた差し込み安定度を備えた電源タップとなっている。中でも、14-4CTの効能によって、鮮度感、言い換えると音が活きている感覚を味わえる電源タップとなっており、特に苦手というジャンルはないが、微妙な質感表現を必要とするボーカルものを好む人に最適だろう。

ケース部分のアップ。各パーツの構成及びケースの状態は、ケーブル引き出し口の形状以外、前述のNo.122 PHILTRUM 1と同じなので、説明を省略する。
No.123 PHILTRUM 2のケーブル引き出し口。ケーブルクランプをケースに取り付けて、そこからケーブルを引き出している。完成した状態では、元の状態から如何にこのような状態にまで加工を施したか分らないだろうが、かなりの手間を掛けてケースを加工し、クランプを取り付けてある。
レビトン8215CATをSWO-GXに挿し込んだ状態。レビトン8215CATは、L型コンセントなので、コンセントに対する挿し込み安定度が抜群である。その理由はNo.122のところで前述している。
レビトン8215CATのアップ。電極はポリマールで研磨している。このプラグの特徴については、前述にて詳細に説明しているので、詳しくはそちらをご覧あれ。
レビトン8215CATのアップその2。音も抜群だが、見た目にも非常に美しいプラグである。音質的には、L型という構造の利点に加え、ケースの材質(ポリカーボネート)が効果的に作用していると思われる。ポリカーボネートは剛性が高いので、振動に強いのである。なお、レビトン8215CATとよく似たプラグには、ハッベル8215CATがあり、これもポリカーボネートからなるケースを有しているものの、レビトン8215CATの方がケースの厚みがあり、より頑丈である。
No.123 PHILTRUM 2のエンブレム。PHILTRUMとは「媚薬」という意味。音楽の媚薬的作用を、この電源タップによって味わいたいという意図から名付けた。
14-4CTのアップ。ケーブル長2m弱。透明のポリウレタンからなる外装シース(外装ジャケット)の中に、赤と青の芯線(内装シースで被服された導体)が透けて見える。とても美しいケーブルだ。このような透明な外装シースを有した電源ケーブルは、今も昔も14-4CT及び14-2CT(14-4CTの2芯ツイストバージョンの弟ケーブル)だけである(半透明のケーブルはシャークワイヤーにあるが)。14-4CTの音は非常に優秀であるが、その音の良さは、導体に用いられている銅の質の良さ、銅線が整然と撚られていること、絶縁材にフッ素樹脂を用いている事、それにこのポリウレタンからなる外装シースを用いていることが効いているものと思われる。ポリウレタンからなるこの外装シースは、触ってみてもわかるが、振動の減衰効果に優れているのだ。

ディーバス(サウンドアティックスのオリジナルブランド名)の最高峰ケーブルであった14-4CTは、フレッシュな質感に秀でた電源/スピーカー兼用ケーブルで、私はこのケーブルが大好きで、何メートルか保有している。今回はそのうちの一部を放出するものである。なお、14-4CTは、2004年4月のPSEによって電源ケーブルとしては売れなくなってしまい、これと関係するのかはわからんが、扱い店が減少し、最終的にはオヤイデ電気のみで細々と売られていた。それもついに昨年、オヤイデ電気の在庫がなくなったことにより入手不可能となった。サウンドアティックスに問い合わせて確認したわけではないのだが、絶版ということだろう。そもそも、ディーバスブランド自体が2004年以降、実質的に消滅していたので、14-4CTもいずれは消え行く運命だったのだ。しかしまあ、音がよかっただけに残念なことだ。14-4CTは、ケーブル外径こそφ10と細めながら、導体(スターカッド構造)はたぶん5スケア近くはあるのではないかと推察されるほど太い導体である。なお、赤い絶縁材で覆われた導体と青い絶縁材で覆われた導体のどちらをホットあるいはコールドとしてもよいが、血管で例えるなら、赤が動脈、青が静脈と解釈し、赤をホット、青をコールドとするのが分り易い。

このようなパーツ構成によって、No.123 PHILTRUM 2は、音の密度感、鮮度感、S/N感に優れ、微細な音の表現力が際立ち、かつ切れの鋭さと、暖かで滑らかなニュアンスを併せ持ち、さらにはコンセントへの優れた差し込み安定度を備えた電源タップとなっている。以上、No.123 PHILTRUM 2の紹介でした。