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M2階展示
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グランドステージ
2005.10.08公開

さて、ようやくA&Vフェスタ2005グランドステージ(1階大ホール)のレポートだ。すでにグランドステージへ訪れた時点で、カメラのバッテリーはわずかになっていた。ここ大ホールにはソニー/ヤマハ/ケンウッド/ビクター/パイオニア/デノン/シャープ/パナソニック/アルパイン/NEC/オーディオテクニカなどの大企業ブースが構えている。これら大企業のブースはさすがに金がかかっている。オーディオマニア的には、フルテックのブースが楽しみである。

まずはオーディオテクニカ。同社のケーブルARTLiNKシリーズにSERIES-Rという高級ラインナップが加わった。右写真がseriesRのスピーカーケーブルAT-RS5000(2mペア\87,150)とRCAケーブルAT-RA5000(1mペア\37,800)、デジタル同軸ケーブルAT-RD5000(1m\24,150)。ケーブルの中間にロジウムメッキ真鍮を装着。これにより振動を抑制し、定位の明確化に威力を発揮するらしい。
ヤマハのブース。同社の新製品YSP-1000YSP-800が展示されていた。これらは簡単に言うなればパワードスピーカー。これ一台で5.1chサラウンド再生が可能らしい。壁に反射させてサラウンドを実現させる方式。薄型テレビの下に設置するのを前提にした寸法になっているようだ。
ソニーのブース。ソニーの一連の製品が展示されていた。右は今年12月に発売予定のプロジェクターVPL-VW100。予価は1,365,000。同社プロジェクターの最高峰という位置づけになるようだ。
こちらはQUALIA006。製品型番はKDS-70Q006。なんと70インチワイドテレビだ。さすがにでかい。でかいのに発色が見事だ。ハッとするほどの素晴らしい画質だった。価格は1,680,000円。SXRDプロジェクションという映像方式SXRDはソニー独自の反射型液晶パネル。詳しくはQUALIA004のSXRD解説ページをご覧あれ。
こちらはパナソニックのブース。テレビやDVDレコーダーなどAV機器の展示。オーディオ関連はなかったと思う。
パイオニアのブース。同社は現在、AV関連を主力にしているものの、オーディオに対する高い技術力を備えており、ピュアオーディオの流れを途絶えさせてはいない。右は同社のリボンツイーターPT-R100とPT-R4。
そしてこちらが、パイオニアの新型スピーカーEXシリーズだ。今年11月に発売予定。同社プロ向けオーディオブランド“TAD”の技術を導入しているらしい。専用の防音試聴ルームを設ける等、その展示内容から、かなり力の入った製品だと感じた。
手前の2wayブックシェルフ型がS-2EX。奥の3wayトールボーイ型がS-1EX。S-2EXは315,000円/本、S-1EXは525,000円/本。詳細はメーカーの商品ページをご覧いただきたい。同社のホームページに書いてある事を要約すると、これらのスピーカーはベリリウムトゥイーターとアラミドカーボン複合シェル振動板採用18cmウーファーを採用しているのが特徴のようだ。ただ、このEXシリーズに搭載されているツイーターはたしか、日本金属のブースに展示されていたマグネシウム合金ミッドレンジのはずだ。エンクロージュア方式はご覧の通りバスレフタイプ。合理的かつ巧みなエンクロージュア形状をしており、これは位相の揃いを目的とした“パーフェクト・タイムアラインメント・デザイン”という理論によるものらしい。長たらしい名前がついているが、要はリニアフェーズのことだろう。
S-2EXとS-1EXのカットモデル。エンクロージュア素材は何だったかなぁ。断面を見る限り、木材であろうとは思われるが、相当に剛性の高そうな素材だ。こういう複雑な曲線構造は、自作スピーカーではなかなか真似出来ない。時間がなかったので、試聴はできなかったが、いつかオーディオ店で聴いてみたいものだ。ピュアオーディオの精神を保ち続けているパイオニアには大いに賞賛を与えたい。なお、このEXシリーズには、センタースピーカーS-7EXやサブウーハーS-W1EXなどもライナップされており、マルチチャンネルとしても活躍できるようになっている。また、S-2EXと同様の形状の廉価版モデルCP-2EX(105,000円 /2本1)、S-7EXの廉価版モデルCP-7EX(73,500円/本)も発売予定。
デノンのブース。同社もAVアンプやユニバーサルプレーヤーを豊富にラインナップしている。新製品も幾つかあるようだ。詳しくは同社のホームページをご覧いただきたい。
デノンはエントリークラスから中級クラスまで豊富なステレオアンプやSACDプレーヤーを有している。ピュアオーディオ機器を脈々と続けている希有な国内メーカーだ。オーディオバブル崩壊の後、国内大手電気メーカーは次々とピュアオーディオ部門を縮小あるいは撤退した。ひどい場合には倒産もした。けれどもまだ、日本にはハイエンド-中級クラスを相手にするアキュフェーズとラックスがあり、エントリー-中級をカバーするデノンとマランツがある。ヤマハやソニーは時に思い出したかのようにピュアオーディオ製品を発売することがある。また、90年代後半から21世紀初頭にかけ、雨後の竹の子のように中小オーディオメーカーが育ってきている。日本のオーディオはまだまだ捨てたものではないなぁと、今回のAVフェスタで感じた次第。

さて、右はビクターJVCのブース。

ビクターのブースでは、AVアンプやスピーカーを展示していた。ビクターはかつてXL-Z1000/XL-Z900/XL-Z999/XL-Z999EXなどの高級CDプレーヤーを発売していたことがあり、そのメカニズムは非常に評価の高いものだった。また、K2テクノロジーに代表されるD/A変換回路も定評があり、その名を広く知られていた。さらには、自社生産のスピーカーユニット製造技術を有している。K2テクノロジーは同社AVアンプに採用されてはいるものの、現在、ピュアオーディオと呼べるものは、スピーカーだけである。同社のスピーカーは中心軸をずらしたオブリコーンと呼ばれるユニットを搭載しているのが特徴だ。詳しくは同社のHi-Fiコンポーネントページを参照いただきたい。なお、同社のCDメカニズムやK2テクノロジーはコンバックコーポレーションレイミョーブランドが継承しているので、全く死に絶えたわけではない。
カーオーディオエリア。右はパナソニックの展示。派手な車だなぁ。私はカーオーディオにあまり興味が無いので、このエリアは素通りした。
カロッツェリアとケンウッドの展示。BMWとアウディか・・・私は一生乗る事は無いだろう。
シャープのブース。NECのブース。NECはAUTHENTIC(オーセンティック)のネーミングを掲げていたが、往年のA-10シリーズが展示されているわけでもなく、パソコンでの音楽再生をやっていた。
CITIZENのブース。MP3ポータブルプレーヤーを展示。右はEPSONのブース。プロジェクションテレビを展示。
フルテックのブース。同社は昨年からカーオーディオ用のオーディオアクセサリーに注力している。その関係からか、カーオーディオエリアの端っこにブースを構えていた。
左はNANOLiquidという接点導通材。純金と純銀の微粒子をスクワランオイルに溶いたものらしい。2ccで10,290円だ。セイシン浜田ラボの発売していたセッテンシリーズのOEMかと思いきや、そうではないらしい。右はフルテックのACケーブル。現在は3種類をラインナップ。
新型RCAプラグFP-120FR。4個で12,390円。従来の同社RCAプラグものより長く、12.3mmほどの大口径ケーブルまで対応出来るらしい。
今秋発売の新型電源ボックス。左はe-TP4+4で、両端に電源インレットが存在し、20A対応口が4口と、通常の15A対応口が4口の、計8個口を有している。海外製品などの高電圧機器を所有しているユーザーは重宝するだろう。すでにテレオン第2店、ダイナ5555に入荷している。右は参考出品のe-TP609。
グランドステージの中心にはスピーカー工作教室が設けられていた。私が訪れた時にはちょうど、学研の大人の科学特別編集“まるごと手作りスピーカーの本”の製作講座がおこなわれていた。学研の社員さんが進行役をつとめていた。炭山アキラさんもアドバイザーとしてユニットの説明やエンクロージュアの仕上げ方等を解説されていた。

さて、これでだいたい展示ブースを一通り見て回ったことになる。今年のA&Vフェスタ2005も注目すべき新製品が多く、私的に満足度は高かった。なお、ここで紹介できなかった展示ブースが幾つもあるし、著名人の講演会などには時間の都合上、参加していない。したがって、全ての内容をレポートしていないことをご了承願いたい。ま、AVフェスタの雰囲気をおおよそは味わってもらえたでしょうか。なお、昨年のAVフェスタ2004もレポートしているので、興味のある方はご覧ください。ぜひ、皆さんも来年のAVフェスタには足を運んでみてください。

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