オーディオみじんこ
わが愛しのオーディオアクセサリー
オーディオボード

みじんこが愛用するオーディオボードをご紹介します。とりあえず板状のものを掲載しました。ここでは紹介していませんが、黒御影石なども使用しています。写真を撮り次第、順次追加します。

オーディオムカイ 黒御影石オーディオボード
ただいま製作中
MIBL_60 寸法:480×420×15
重量:9.5kg 価格:\6,825
MIBL_3  寸法:600X450X20
重量:16.7kg 価格:\7,350 
 近年、御影石を用いたオーディオボードが人気だ。人気の理由はオーディオボードとして優れた特性があると言うだけでなく、ひとえに値段が安いからかもしれない。オーディオボードには一万程度の安価なものから十数万円もする高価なものまで様々だ。市場で評価が高いのは5〜10万円といった価格帯のボードで、やはりこのあたりの価格帯に売れ筋製品が集中している。比較的新しい製品でいうと、パシフィックオーディオ(オーディオユニオンのこと)が輸入するブラックダイヤモンドレーシングのザシェルフ、ザソース。アコリバの磁気浮上型、SAPの磁気浮上型、J1プロジェクトのJ1コンポジット素材使用の、などなど。老舗のブランドも合わせると相当な製品数に上り、そのいずれもが数万単位である。ただ、ボードにそんな高額を叩ける人は限られているだろうし、私もこれら高額なオーディオボードが欲しいと思いつつおいそれと手が出せないでいる。しかし、オーディオマニアたるもの、オーディオボードというジャンルが存在するのであれば、手を出したくなるものである。オーディオ機器の設置に安定した床なりラックなりを得られないならなおさらだ。そんな時に手が出しやすいのが御影石ボードなのである。これなら比較的安価なので手が届きやすいし、複数枚必要な場合も出費が少なくて済む。御影石よりさらに安くて、昔からオーディオボードに流用されていたものとしては、フラワーベースやコンクリートのドブ板がある。フラワーベースは故長岡鉄雄先生が愛用されていたことで有名になり、多くの長岡ファンがこれを真似た。ただ、フラワーベースは幅30cmと短いので、奥行きが足りない分を継ぎ足さなければならないという欠点がある。継ぎ足すためにフラワーベースを切断しようにも、フラワーベースはコンクリート素材でできているので、それ相応の切断機材を用意しなければならない。コンクリートのドブ板に関しても同様で、規格サイズが決まっているので使用箇所が限られてしまう。厚みが厚すぎ、重さも相当あるので扱いが難しい。

 御影石は主に墓石や建築物の化粧板に使われる。別段貴重な石ではない。石材店に行けば御影石がたくさん転がっている。日本に輸入される御影石の主な産出地は中国やインドなどらしく、産地によって硬度や色合いは様々。オーディオ用には黒御影石がよく使われる。黒御影石は他の御影石より硬度が高いという特徴もあるのだが、なにより見栄えが良いからだろう。御影石ボードの製造販売ではオーディオムカイ石匠運慶が有名。

 オーディオムカイは向井建設株式会社(栃木県宇都宮市)のブランド名で、本業は輸入住宅の輸入商社らしい。そんなわけで、オーディオムカイのホームページを開くと「輸入住宅を建てようとしている人たちへ」というホームページ名になっており、ホームページを間違えたかと戸惑ってしまう。オーディオムカイの御影石オーディオボードは何と言っても安価な価格設定が魅力。同社の御影石は全て中国産。御影石の加工も中国の工場でやっているようだ。オーディオムカイの御影石の安さについて、「ユニクロ方式でコストを削減しています」という同社のコメントをどこかで読んだことがある。オーディオムカイのボードのサイズは多彩で、15mmなどの薄めのサイズの御影石ボードもラインナップされている。

 私は安くて厚みの薄い御影石オーディオボードが欲しかったので、オーディオムカイの御影石オーディオボードを選んだ。私が購入したのはMIBL_60を1枚とMIBL_3を3枚。MIBL_60は寸法480×420×15と御影石ボードの中では最薄。奥行きと幅も手頃で、私の自作ラックにも収まりが良い。MIBL_3は寸法600X450X20であり、これは私のオーディオラックの最

ボード以外にもブロック状の御影石や御影石オーディオラック、人工水晶のインシュレーターを多数ラインナップしている。最近はオーディオ雑誌でも度々取り上げられ、名が知れるようになったオーディオムカイ。オーディオムカイは昔からヤフーオークションに御影石オーディオボードを出品しており、私がオーディオムカイを知ったのもヤフオクがきっかけ。

 石匠運慶(東京都葛飾区)はムカイに比べると少し割高だが、石の種類が豊富。ホームページの作り込みも丁寧。最近では、オーディオボードに金のロゴマークプレートを貼付けて高級感を演出するなど、同社のオーディオにかける想い入れが伺える。近年はオーディオ雑誌にも広告を掲載するようになった。商品群も年々増加し、現在ではスピーカースタンドやオーディオラックまでラインナップを広げている。ボードのオーダーメイドカットも可能。さらに、素晴らしいのはオーダーメイドの特注品であり、同社ホームページの特注品ページには御影石のツイータースタンドやレコードスタビライザー、それにターンテーブルシートまでもが作例として紹介されている。私自身は運慶の製品を使ったことはないが、今後はぜひとも利用したいと思っている。

 
デュポン コーリアン

大きさ:390×500×13など 価格:\2,900 購入先:東急ハンズ渋谷店、飯能バザー

コーリアンはデュポン社が開発した人工大理石。水酸化アルミニウムをアクリル樹脂で固めている。コーリアンは硬すぎず柔らかすぎず、インシュレーター効果に優れている。叩くと「コンコン」とほどよい音がする。比重は天然大理石の2.7前後に対し、コーリアンは1.8。人造石なので平面性や均一性にも優れる。オーディオ関連の利用例としては、自作スピーカーのフロントバッフル、インシュレーターやオーディオボード。サトームセン本店オーディオフロア(旧秋葉原ラジオ会館4階のサトームセン)では昔からコーリアンを扱っており、オーディオボードやインシュレーターとして販売している。また、コイズミ無線でもサワフジユニットに加工済みのコーリアン材フロントバッフルを販売していた。さらに、(株)セイシンが発売している白い電源ケースもコーリアン材だ。

というわけで、古くからオーディオ界で使われてきたコーリアン材だが、本来は建築用内装材なので一般入手は困難。だが、諦めるのはまだ早い。東急ハンズ渋谷店の素材フロアーでは、コーリアンを安価に販売しているのだ。ただ、卸元で建築端材が出た時だけ入荷するので、在庫は不安定。みじんこが知る限り、他のハンズ系列店には置いていない。東急ハンズで販売しているコーリアンは端材だが、オーディオボードとして十分な大きさ。一番大きい板は400×700×13。2番目に大きい390×500×13ミリがオーディオボードとして最適。価格は\3,000/枚ほどだ。また、コーリアンは合成樹脂並みに加工できる。やすりで角を落とすのも容易。ただ、直線カットや円形カットなどは東急ハンズのカットサービスを利用した方が無難。樹脂扱いで加工してくれる。大理石とは言っても樹脂成型なので、接着も塗装もできる。みじんこはラッカースプレーで艶消し黒に仕上げた。使用者の好みに塗れるのはありがたい。なお、みじんこはコーリアンをネット通販の「飯能バザー」で入手した。飯能バザーの方がハンズより若干安かったからだ。指定通りに直線カットもしてくれる。ただし、連絡無しで発送してきたり、黒を注文したのに実際には灰色のものが届いたりと対応に不満があった。

みじんこはこのコーリアンボードをCDプレーヤーVRDS-25xs、並びにパワーアンプB-2103MOSに使用中。さて、肝心の音質への効果だが、使わない時に比べると音のレスポンスが良くなったかと思う。正直、オーディオボードを外したり戻したりするのは大変なので、厳密な音質評価はしていない。コーリアンは平面性が良いので機器が安定して設置できる、といった精神衛生上の効果が最も大きかったりして。なお、コーリアンは比較的柔らかいので、スパイク型インシュレーターなどをコーリアンに直置きすると、簡単に傷がついてしまう。扱いにはやや注意が必要だ。

デュポンコーリアン。硬すぎず柔らかすぎないので、整振効果に優れているようだ。安価と言われている御影石よりさらに安い。一枚\3,000未満ならお買得だろう。右上の写真は裏面。このコーリアンはもともと濃淡のあるグレーだった。みじんこは自分のオーディオシステムの色調に合わせるため黒いコーリアンが欲しかった。飯能バザーに「黒色のコーリアンはありますか?」と問い合わせたら「あります」との返答。というわけで黒のコーリアンボードを注文したら、実際にはまだら模様のグレーのボードが届いた。これはどう見ても黒ではないじゃないか!と文句を言おうとも思ったが、言い争いはストレスになるので諦めた。仕方なく自分で黒くスプレーしたのだ。スプレーして分かったが、コーリアンは綺麗に着色できる。水性塗料ははじいてしまうかもしれないが、ラッカースプレーは綺麗に塗布出来た。ハンズ渋谷店では白色の入荷が多い。黒色のコーリアンはデュポンの製品ラインナップとしては存在するが、端材として売られることはめったにない。デュポンコーリアンには様々な色や模様が存在するのだが、業務向けの建材として流通しているため、一般人が好きな色の好きな大きさのボードを入手するのは難しい。ただ、東急ハンズ渋谷店の店員さんによると、特注で好きな色調のコーリアンを取り寄せてくれるらしい。ただ、値段はハンズで端材として売られている価格の数倍になる。であれば、端材として売られているコーリアンを購入し、自分で好きな色に塗装した方が安上がりだ。

2004.9.17追加記事

2004年8月より、スピーカー工房コイズミ無線でもコーリアンボードを扱うようになった。コンポの下に敷くオーディオボードだけでなく、スピーカーユニットを取り付けられる穴を開けたリング状のものや、スピーカーネットワークの取付に丁度良い大きさの板、円盤状にカットしたインシュレータータイプなど、コイズミ無線らしい商品構成で一挙にラインナップされたのだ。

 サウンドシールド-NK

大きさ:455×455×4 価格:\1,200 購入先:東急ハンズ渋谷店

コスモアスファルト(株)の防音シート。アスファルト粉末を練り込んだ高比重のゴムシート。10dBほどの遮音効果がある。表面に不敷布が貼ってあるので粘つくことはない。本来は床の防振用であり、フロアー材の下に敷き詰めて使用する。厚みは4ミリ、6ミリ、8ミリがあり、東急ハンズでは4ミリと8ミリが売られている。大きさは455×455×4。持つとずっしりと重い。コスモアスファルトから直接購入した方が半値の単価で入手できるが、最小注文単位は910×910板で20枚。4ミリ厚で\6万ほどになる。

数年前の月刊ステレオにて防振対策の特集があった。その際に、福田雅光先生が様々なシートやボードの比較試聴をおこなったのだが、その中にサウンドシールドNKもエントリーしていた。その結果、サウンドシールドNKは明るい音調でメリハリを出す傾向と評されていた。ちなみにこの比較試聴で最高評価を得たのはクロロプレンゴムシート

みじんこはかねがねリスニングルームの床が柔すぎるのが気になっていた。なにか手頃な防振対策はないものかと検討を重ねるうちに、比較的安価なサウンドシールドNKに行き着いたのだった。できればサウンドシールドNK床一面に敷き詰めてやりたいのだが、まずは試しに4×455×455を2枚東急ハンズで購入した。スピーカーの下に敷いてみたが、これ一枚をスピーカーの下に敷いたからといって劇的な変化はなかった。捨てるのももったいないのでそのまま使っている。サウンドシールドNKは床一面に敷き詰めないと防振効果を発揮しないのだが、まとめ買いする予算がない。とかなんとか言っているうちにサウンドシールドNKは廃版になってしまったらしい。うーん。

サウンドシールドNK。東急ハンズの素材フロアー防振対策コーナーに置いてある。455×455×4は\1,200、455×455×8は\1,800。 サウンドシールドNKはスピーカースタンドの下に敷いている。これ一枚では防振対策にはならなかった。床一面に敷きたいのだが金がない。
 純鉛製大形プレートFR-02

大きさ:320×360×8 (10kg) 定価:\8,000 実売:\6,000 購入先:ダイナ秋葉原トレードセンター

オーディオマニアでTGメタルを知らない人はいないだろう。TGメタルとは田代合金所という金属加工業者のオーディオブランド名。田代合金所は鉛の成型技術に長けており、古くからTGメタルというブランド名でオーディオ用防振鉛を製造してきた。鉛の比重は11.3もあり、強力な振動遮断効果を発揮する。TGメタルというと棒状の鉛板が有名。棒状の鉛板は防振対策のためにオーディオ機器の天板に載せる。板状のFR-02も防振用としてオーディオ機器の天板に載せる。アンプの放熱スリットを塞ぐと危険なので、FR-02はアンプ以外の機器に向いている。みじんこはこのFR-02をDVDレコーダーDMR-E10とビデオデッキHV-V7000に使用している。鉛そのままだと天板に傷をつけやすいので、片面粘着式のブチルゴムシートで全体を被っている。ブチルゴムシート自体のダンプ効果も多少は付加されているだろう。FR-02は一旦機器の天板に設置すると、重すぎて載せたり外したりするのが億劫になる。よって、使用前使用後の音質変化はいちいち試聴確認していない。以前、DVDプレーヤーDVD-H1000に使用したところ、重心が下がり細部の音が鮮明になった。鉛による防振は比較的安価に実施でき、効果も出やすい。

TGメタルの大形鉛板FR-02。ブチルゴムで被っているので黒く見えるが、当然ながら元は鉛色だ。重いので注意して扱うべし。誤って足元に落とすと骨折しかねない。右上はTGメタルFR-02のアップ。片面粘着式ブチルゴムで被ってやると天板に傷を付けなくて安心だ。見た目も黒くて目立たなくできる。片面粘着式ブチルゴムシートは東急ハンズ渋谷店で入手できる。ただ、ブチルゴムの粘着部分がはみ出すとべとべとしてやっかいなので、あまりお勧めできない。コルクシートや片面粘着フェルトを張り付けるのが無難だろう。