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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2004年8月
2004.8.31
PCとオーディオの融合形

 先々月のことになるが、秋葉原のパソコンショップUSER'S SIDEに何気なく立ち寄った。店舗の奥のフロアーに足を進めると、高級CDプレーヤーらしきものがヤマハのAVアンプと一緒に設置されていた。あ、これは池袋のオーディオショップイケオンが製品化を予定していたパソコンCDトランスポートではないか。たしか、このパソコンCDトランスポート、イケオンが開発中とオーディオ雑誌に発売予告がアナウンスされていたのを見たことがある。すでに製品化されていたとは。これ、見た目はCDプレーヤーそのもので、デンオンの往年の名機DCD-S1に良く似た極めてしっかりしたケースだ。

 このパソコンCDトランスポート、正式な型番はハードディスクトランスポートPCM-S1というらしい。DCD-S1は天板にトレーが設置されていたが、PCM-S1ではトレーをフロントに移動させた感じ。なお、同機はトランスポートなのでDACは内蔵されていない。雑誌で紹介されていたのでは、OSはウインドウズXP、CPUはペンティアム4を使う予定と書いてあったと思うのだが、これらの構成要素についてはイケオンのホームページにも詳細は記載されていない。イケオンはDCD-S1イケオンスペシャルを発売するなど、デノンと深い関わりがあった。今回のPCM-S1開発についてもDCD-S1イケオンスペシャルのノウハウが注入されているとのこと。イケオンのホームページでは『・・・PCM-S1ハードディスクトランスポートはデジタルデータを内蔵のハードディスクに取り込み、読み出すことで桁違いの低ジッター性能を実現しました。聴きなれたCDの音に「こんな情報まで入っていたのか」というご感想をいただきます。静寂感,ダイナミックレンジ、ディテール描写・・・体験した人でなければわからない世界です。」という説明がなされている。でのデモンストレーションでは小音量での再生しかやっていなかったので、音質うんぬんは良く分からなかったが、面白いものであるのは確かだ。ただ、完成品価格は\450.000〜\680.000と高額。ケースのみの単売も行っているようだが、これも\215.000と高額だ。

 パソコンCDトランスポートの先駆け的存在としては、ローカルメールオーダー発売のOJIスペシャルDPAT01があるが、格は\750,000と高額。ま、DPAT01にしてもPCM-S1にしてもハイエンドオーディオ機器を凌駕する音質を謳っているのだから、このくらいの価格設定は妥当なのだろう。PCMS1の実物は池袋のイケオンか秋葉原のUSER'S SIDEで、DPAT01の実物は秋葉原のローカルメールオーダー直営店エンゼルポケット秋葉原にてデモ機を展示試聴できるので、興味のある方は訪問してみるといいだろう。
 パソコンでのオーディオ再生が、ハイエンドオーディオ界での大きな流れとなるか、異端派として存続するかどうかは分からない。いずれにしても、現在はパソコンとハイエンドオーディオが接触しつつある黎明期と言えそうだ。私自身もパソコンでの高音質音楽再生には極めて興味があるのだが、これらの製品を買うほどの金も無いし、どうせなら自作してみたいとも思う。

2004.8.30
買い逃しの後悔 先に立たず

はじめに、本日、コイズミ無線の「スピーカー工房コイズミのカタログNo.13」が発刊になった。今度のカタログはオレンジの表紙。早速、買って読んでます。ここ1年程、スピーカークラフトの世界は大きく変貌した。多種多彩なユニットやパーツ類が輸入されるようになったので、カタログの品数もいつになく賑やかだ。

最近、この巡礼記にて中古オーディオ取り扱い店の中古オーディオ入荷状況を紹介していない。けれども、チェックだけは頻繁におこなっている。この半年余りの間、良い出物を何度も見かけた。私が目下探している機器との出会いもあったのだが、私自身の資金難が災いして何度も購入を見送っている。これから取り上げる機種に興味のない人にとっては面白くもなんともない話だが、ここ数ヶ月の間に店頭で見かけながらも買い逃したオーディオ機器を列挙してみる。買い逃した悔しさをここでだらだらと書くことで、憂さ晴らしをしよう。

サンスイパワーアンプB-2103MOSVintageゴールド \104,700 (\378,000)’92発売
オーディオユニオン千葉店に4/7発見。美品完動品ながら激安販売されていた。見かけた日には購入を決断できず、翌週に問い合わせたらすでに商談中とのこと。諦めきれず訪問したらやはり商談中。数日後に再訪問したらすでに店頭から消えていた。B-2103の中古美品完動品価格は14〜17万円代なので、この価格で販売されることは異例。オーディオユニオン千葉店はこのような破格値販売をすることが多々あり、ユーザーにはうれしい限り。そもそもB-2103は中古市場にもめったに出ない機種であるため、買い逃したことがとても悔やまれる。私はB-2103をすでに1台所有しているが、もう一台付け足すことでバイアンプ駆動を計画中しているのだ。7月にはダイナミックオーディオ秋葉原中古トレードセンターに18万円(後に16.8万円に値下げ)での展示販売を確認しているが、これでは手が届かない。なお、これに関連することなのだが、オーディオユニオン千葉店からB-2103が売れてしまった翌週、ヤフオクにB-2103が出品された。この出品物は結果的に13万円代後半で落札されていたのだが、商品の状態と出品のタイミングがあまりに一致する。この出品物、ひょっとしたら先日オーディオユニオン千葉店に並んでいた個体ではないか、そう疑わざるを得ない。

パイオニアSACD・DVDオーディオビデオプレーヤーDV-AX10 ¥(¥525,000)‘99発売
5/29に2台発見。1台は\99,900。もう1台は\144,900。両機とも美品完動品だが、安いほうはバージョンアップしていないためDVDオーディオの再生不可。高いほうはバージョンアップ済みなのでDVDオーディオ再生可。DV-AX10はDVDオーディオ・SACDの黎明期に発売された機種であり、SACDにおいては2ch出力しか対応していない。しかしながら、基本性能が高いため現在でも探している人が多い人気機種だ。薄型化が進むDVDプレーヤーにあって、DV-AX10は威風堂々とした風格が感じられる。もっとも、DV-AX10は単なるDVDプレーヤーではなく、SACD・DVDオーディオ対応のユニバーサルプレーヤーなのであり、そのジャンルでの先駆け的製品だった。私も同機を入手したくオーディオ店を物色しているのだが、出たとしてもバージョンアップ済みで16万円程度が常である。B-2103ほどではないが、やはり出物が少ない機種である。ともかく、とてもお買い得な中古品だったのだが、躊躇しているうちに売れてしまっていた。そういえば、オーディオユニオン御茶ノ水店のリニューアルオープン時にオープン記念特価としてDV-AX10が\104,700で販売されていた。バージョンアップ済みだったかどうかは分からないのだが、翌日には売れてしまっていた。ユニバーサルプレーヤーにしても、5年前の機種といえば相当な片落ち品であるのに、すぐに売れてしまうということは、やはりこの機種を欲しているマニアが少なからずいるのであろう。

アクセサリー系での出玉といえば、にてAETのSCRLINEspec2004 1.0mが\21,000で販売されていた。定価\38,000。SCRLINEはAETのLINEケーブルの代表格で、spec2004は今年度発売の新バージョン。発売間もないこともあって中古で出ること自体無かった。旧バージョンの中古でも通常\30,000を推移している状況だったので、この値付けは格安だ。これも店頭に1週間ほど並んでいたが、ほどなく店頭から消えていた。オーディオユニオン新宿店はこの他にもケー
ブル類の中古販売価格が他店に比べて格安なことが時々ある。

オーディオユニオン新宿店といえば、今月始めにフォステクスのスーパーツィーターFT90HGがなんと\24,800で陳列されていた。FT90HGはFT90のスペシャル強化バージョンであり、外見上の大きな違いは、FT90のホーン部分は口径の小さいアルミ製であるのに対して、FT90HGはホーン部分が肉厚の真鍮製である。外見上は現行機種のFT90Aにそっくり。FT90Aのホーンは淡て鈍い金色をした砲金製であるのに対し、FT90HGはFT500と共通の濃い金色をした真鍮製である。この色はフォステクスのPリングとマッチィングの良い配色。作りの良さと希少性も相まって中古市場でもいまだ人気の衰えない機種なのだ。ただ、同機が中古店に並ぶことはめったに無く、ヤフオクでも年に数度出品されるのみ。また、ヤフオクでの落札価格は3〜4万を推移しており、近年値上がりの傾向がある。よって、オーディオユニオン新宿店での24,800円という値付けは格安といえる。オプションのツイーター台も付属していた。ただ、本体のホーン部分には傷と錆が多数見受けられ、美品とは言い難い状態であった。これが美品なら私は即購入していただろう。FT90HGのホーン部分の傷や錆は分解して磨き上げてやれば綺麗になるだろうが、そもそもフォステクスのスーパーツイーターは分解しにくく、無理に分解すると破損や性能劣化の危険性がある。FT90HGの構造がFT90Aと同様ならば、本体とホーン部分は3本のネジで固定されているはずであり、ホーン前面の黒いリング状パーツを剥がせばネジが垣間見えるはずだ。そんなことを数日考えているうちに、同店に行ってみたらすでに商談中の札が付けられていた。ま、世の中、マニアが多いものである。

2004.8.16
PSEの最新情報
オーディオ店に電源ケーブルが帰ってきた!

オーディオみじんこでは電気用品安全法(通称:電安法)による電源アクセサリーの動向を随時レポートしてきた。電気用品安全法は2001年4月に電気用品取締法が名称変更したものであり、電気用品の法律区分が大幅改定された。そして、今年4月で新法律に対応するための有余期間が切れ、実質的な施行が開始されたのだ。電安法ではコンセント/ヒューズ/電源ケーブル/電源プラグなどの電気部品が「特定電気用品」という分類で扱われる事になった。これら電気部品の生産流通にはPSE認証という安全性試験を受けねばならず、合格したものをPSE認証済みとして生産販売を許可するというもの。製品にはマークが表示される。詳しくは経済産業省の電気用品安全法のページJQA電気用品安全法についての詳細情報を参照してほしい。PSE認証はJETJQAなどのPSE認証団体がおこなっているのだが、1製品あたり数十万円の費用が掛かるらしい。また、使用できる導体や絶縁材にも制限がある。例えば、銀導体はダメらしい。テフロンやゴアテックスを絶縁材に利用する事もダメだったが、ここ最近になって容認されたようだ。

さて、この法律改定は本来、中国などからの粗悪な海外製電気製品の輸入を規制するのが主目的だったらしいのだが、オーディオアクセサリーがその跳ばっ散りを被ることになった。たしかに、オーディオ用だからといって電安法を免れる事はできない。一説によると、オーディオ業界で電源ケーブルやコンセント類が野放しに輸入販売されている現状を何者かが問題視し、経済産業省に訴えを起こした。だから、法の網が掛かることになってしまったとか。これは、私が何人かのオーディオ店店員から聞いた話なのだが、真偽のほどは定かではない。たぶん憶測に過ぎないと思う。

さて、電安法の影響で2004年4月以降、オーディオ店店頭から一斉に消えたPSE未認証電源アクセサリーたちだが、ダイナ秋葉原トレードセンターでは7月になってマリンコ/レビトン/ハッベルの電源プラグ/IECコネクター/コンセントが復活。オヤイデ電気とキムラ無線でもこれら主要ブランドの幾つかが復活している。これら米国製電源アクセサリーはPSE未認証のはずだが、法の網も末端の店鋪までは及びそうにないと判断したのだろう。実際、オーディオアクセサリーのネット通販店KsLABでは4月以降もPSE申請中と謳いつつも未認証のプラグ類を継続販売している。ロビン企画もPSE未認証品を継続販売している。エンゼルショップでは通販カタログから電源アクセサリーを削除したものの、店鋪では販売継続している。一方で、根岸通信(通称:N2)は電源ケーブルやタップの製造を中止。N2は低価格電源ケーブルの製造販売で知る人ぞ知るガレージメーカーだ。完成品電源ケーブルにおいては、キムラ無線がPSオーディオとキャメロットのパワーマスターを継続販売しているし、ダイナ5555は中古と明示した上で新品のキャメロットテクノロジーPM-600/PM-650/PM-750、ワイヤーワールドAUP/SEP、ノードスト、CSEのPSE未認証品を処分販売している。

このように、4月以降もオーディオショップ各店で様々な動きが見られたのだが、8月に入り新しい動きが出てきた。有名電源ケーブルブランドの製品がPSEの認証を受け店頭に舞い戻ってきたのだ。まず、テレオンサウンド110にトランスペアレントの上級クラスPLXLPLMMが入荷した。さすがはアクシスが輸入しているだけのことはあり、遅ればせながらも復活である。ACデザインの電源ケーブルも近日中に復活するようだ。すでに、オーディオ雑誌にはAC-ZEROが掲載されている。ACデザインは私も好きなブランドなので嬉しい限り。ヤマギワ電気ハイエンドオーディオコーナーにはハーモニクスの電源ケーブルがPSE認証を取得し、X-DC2/PSEとして入荷。SMシリーズも順次PSEを取得するようだ。

このように、徐々にではあるが有名どころの電源ケーブルブランドが復活してきている。ただ、構造上 PSE認証がとれそうもない構造を有するケーブルブランドや、申請経費を嫌って輸入を止めてしまったブランドなどは、正規品として店頭に並ぶ事はないだろう。そういえば、今月になってテレオン110/ヤマギワ無線/ダイナ5555にエソテリックの新型電源ケーブル8N-PC-8100とPC-8000が入荷していた。まだ、オーディオ雑誌でも紹介されていない新商品だ。詳細はメーカーHPか店頭でご覧いただきたいが、まずは見た目が素晴らしい。きっと音も凄いのだろう。実は今春、この電源ケーブルに使う外装シースの配色試作案を某所で見せてもらった事がある。試作案は5種類ほどあり、エソテリックの新型電源ケーブルの試作案だという。どの色がいいですかねーとアドバイスを求められたので、私はその中の2種類が配色的に優れているとお答えした。その2点が製品化されていたので、ちょっとびっくりした。ま、私のアドバイスはたぶん関係ないと思うのだが。

2004.8.15
夏休み

夏休みです。ここしばらく、帰省やら子供の病気やらでホームページのアップが途絶えておりました。メールを下さっている方々へ、返信が遅れており申し訳ございません。近いうちに必ず返信しますのでしばしお待ち下さい。

私は東京都三鷹市在住だが、実家は大阪なのだ。この夏休みは久々にゆっくりと帰省した。子供は実家の親に預け、嫁さんとのんびり大阪市内の散歩もできた。オーディオ話からは逸れるが、散歩の足取りをちょっとご紹介。まずは梅田のソフマップ梅田店。同店はソフマップの中でも最大級の店鋪面積を誇る。私が東京に転勤した後に出来た店であり、私は初めて来店する。

11時の開店とともに来店。JR大阪環状線の高架下にある同店はさすがに広い。これは有楽町ソフマップをしのぐ広さだ。ソフマップなので、置いてあるものはパソコン関連であり、品揃えは東京の店鋪と変わりない。ソフマップができる前、ここは梅田有数のクラブがあった所で、学生の頃に私も幾度か通った事がある。懐かしいなぁ。

さて、お次はアメリカ村と南堀江に移動。移動は地下鉄御堂筋線の梅田駅乗車で心斎橋駅下車。久々のアメリカ村はやや人気が少ない。お盆だから人が少ないのだろうか。それとも猛暑だからか。三角公園の緑が美しい。

アメリカ村の雑貨屋をうろついて、ちょこちょこと雑貨を購入。お次は隣街の南堀江へ。アメ村から四ツ橋を挟んで向う側が南堀江だ。筋南堀江は今、大阪で一番熱い雑貨店エリアであり、個性的な雑貨店やカフェが集中している。東京の雑貨店でも見掛けない珍しい雑貨が満載なのだ。

私はオーディオマニアであるが、大の雑貨好きでもあるので、しばし雑貨話におつきあい下さい。案の定、珍しい雑貨たちと感動の出合いを繰り返し、雑貨をざくざく購入。雑貨の満足度アップ!

写真左上はアルミ製のジューサーで、\2,500なり。タイのものらしい。隣は真鍮製のスイッチ。\3,000なり。これもタイ製。茶色い団子のようなものはブラックビーンという植物のタネ。\500/個なり。比較物がないので大きさが分かりにくいが、長さ5cmほどもある。これは私がずーっと探し続けていたタネなのだ。土に埋めるとかわいい木の芽が出てくる(はず)。中古のネクタイは\100/本と激安。以上、南堀江の雑貨屋で購入。店鋪名を挙げるとキリがないのでここでは割愛。

南堀江を一通り巡り終わると時間はすでに夕方の4時。歩き過ぎてヘトヘトだ。しかし、ここまで来たなら日本橋に行かねば気が収まらぬ。というわけで、歩き疲れてしんどそうな嫁さんを引きずって日本橋に。堀江から日本橋でんでんタウンまでは歩いて30分ほど。途中、ミナミの象徴である戎橋、通称ひっかけ橋を通過。時間は午後4時ほど。相変わらず賑やかだ。橋から道頓堀に目をやると、大規模な工事をしていた。道頓堀を埋めるつもりなのだろうか。

せっかく着いた日本橋だったが、逸品館は盆休みでお休み。うーん残念。けっきょく河口無線のみ来店。秋葉原に比べるとやや高いものの、河口無線には必要十分なアクセサリーが揃ってるのだ。店内に入っていきなりLUXMANの新型管球セパレートアンプCL-88とMQ-88が目に飛び込んできた。シルバーの匡体に真空管がにょきにょきと生えている。発売予告ポスターは秋葉原でも見掛けた事があり、写真を見る限りでは小さめのアンプなのかなと思ったが、実物はけっこう大きかった。

パワーアンプMQ-88は月並みなデザインだが、プリCL-88はちょっと変わっている。横幅がせまく、奥行きが長いのだ。ノブのようなデザインのセレクターが優美だ。ビタミンQ使用のオイルコンデンサーを使用するなど、内部パーツも相当にこだわっているようだ。よくこんな趣味性の強いデザインのアンプを製品化したものだと感心する。河口無線に入荷しているという事は、秋葉原のオーディオ店にも入荷しているのだろう。おっと、LUXのアンプに見とれているほどゆっくりはしてられない。さっさと、2階へ上がる。同店2階は完成品スピーカーとオーディオアクセサリー、スピーカーユニットのフロアーとなっている。河口無線ならではの品揃えとしては、スイッチクラフトのRCAショートピン。これは秋葉原で見掛けない。一個\210。こんな風に書いておきながら実物を購入していないので写真はなし。興味のある方は河口無線へ。ショートピンとはRCA端子の空き部分に差し込むことで、ほこりとノイズ混入からオーディオ機器を保護するものだ。

台湾のシャークワイヤー製カラーメッシュチューブも秋葉原では見掛けない品。私が知る限り、河口無線とジョーシン1番館でのみ販売。アクセサリー担当の平さんの話によると、このメッシュチューブはシャークワイヤーから直輸入しているそうだ。ずいぶん前に聞いた話では年に1ロール(100m)出るかでないかと言っていたが、今回聞いた話では四半期で1ロールは売れるそうだ。特に黄色いメッシュチューブはデジタルケーブルへ自作での需要があるので良く売れるらしい。私は以前、このカラーメッシュチューブを取り扱って欲しいとオヤイデ電気に促した事もあるのだが、ついぞ実現せず。きっと売れると思うんだがなぁ。だから、このカラーメッシュチューブを入手するには大阪まで足を運ばねばならない。私は前回、赤のメッシュチューブを購入したので、今回は青を3m購入。このメッシュチューブ、硬い割に伸縮性がけっこうある。ぴったりはめたいならφ13以上のケーブルを通すのが良い。さて、河口無線でぜひとも確認しておきたかったのが、電源アクセサリーの状況だ。案の定、PSEの問題で電源ケーブルの品揃えは激減していた。しかしながら、シュンヤッタリサーチの電源ケーブルが数種類さりげなく陳列販売されていた。電源プラグやコンセント類はPSE認定品のみの取り扱い。河口無線を出たのが夕方の6時。私も嫁さんも歩き疲れてくたくた。このあと、地下鉄堺筋線の恵比須町駅から電車に乗り、実家のある高槻までの帰路に着いたのであった。実家へ到着後、嫁さんは疲労で寝込んでしまった。引きずり回してすまなかったなぁ。

2004.8.4
ここ最近の購入品 その4

北川工業(キタリア)の室内用滑り止め安定シート「アンティー」。型番はAT-W115-BKという。オーディオボードの下にはさむと抜群の防振効果が得られるという網目状のシート。素材はポリオレフィン系化合物EVAとある。溶かした樹脂素材を平板上に細く網目状に垂らし、完全硬化する前にプレスしてシート状に仕上げたものと思われる。厚みはほぼ均一。アンティーは本来、家具や床マットの滑り止め防止シートであり、オーディオ用に開発されたシートではない。福田先生がAA誌で取り上げられたことによりオーディオ界に名が知れた。私も同誌で取り上げられるまで存在を知らなかった。似たような滑りとめシートは色々ありそうだが、福田先生推奨ということもあり、話のネタに買ってみた。もし、同じモノがオーディオ用としてパッケージングされれば値段はもっと高く設定されることだろう。

アンティーの大きさは1150mm×400mm。この大きさなら2分割して、各ラックのボードの下にはさみこむのにちょうど良い。外箱の説明書きには厚み0.5〜0.8mmとある。日用雑貨なので、ホームセンターなどで売られているのだろう。興味のある方は近所のホームセンターで探してみるといい。ただ、東急ハンズ新宿店渋谷店には置いていない。私はいまのところ、オーディオユニオン御茶ノ水店アクセサリーフロアでしか見たことがない。同店に入荷したらすぐに完売してしまっている。価格が安いから手が出しやすいのだろう。色は透明AT-W115-CLと黒AT-W115-BKがあり、私は黒を入手。売価は黒が1,837円で、透明が1,575円。私が購入した時点(7月上旬)では価格は逆になっていた。店員の値札貼りミスだったようだ。おかげで私は黒を透明の売価で購入できた。ただし、キタリアのホームページを見ると定価はどちらも1,837円(税抜き1,750円)だ。触った感じはキュッキュッとした感触。滑りとめシートと名打っているだけあって、摩擦係数は相当ありそう。テフロンシートとは対照的な素材だ。置いたものをずれないようにするためのシートなので、アンティーの上にボードを設置したら、位置の微調整はできないと思ったほうが良い。使用感は追って紹介しよう。
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