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オーディオ聖地巡礼記2007年3月

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2007.03.24
3月のオーディオ店その2

こんにちは、みじんこです。最近、巡礼記ばかり更新しております。イベントレポートとか、オーディオ工作とかアップしなきゃならんネタは沢山あるんだが、まぁなかなかおっくうで。では、先日の続き、3月のオーディオ店その2で、ヨドバシカメラマルチメディアアキバ(ヨドバシカメラ秋葉原店)の様子です。

3月上旬の秋葉原駅前改札口の広場。この日はフォステクスのFE208ES-Rの試聴会で訪れたのだが、ついでに色々廻ってきた。
ヨドバシカメラ秋葉原店オーディオコーナー。多数の電源アクセサリーが展示販売されているが、その中でも目を惹いたのがオーディオリプラスの電源ボックスの大量展示だ。左奥の8個口電源タップSAA-8SZ(定価99,540円、実売89,500円)は、その長大な筐体が壮観だ。同社の電源ボックスは、アルミ削り出し筐体に、各コンセントへのパラレル配線が特徴的。

数あるオーディオ店と言えども、ここまで1メーカーの電源ボックスを展示しているところは他にあるまい。フツーは、オーディオリプラスの電源ボックス、代表的なものを1点だけ展示するものだが、ヨドバシカメラは、そのフロア面積と、とにかく品数を揃えるという姿勢と、店舗力があって、とにかくオーディオアクセサリーの品揃えに関しては、純粋なオーディオ店を凌駕している。ヨドバシカメラ侮るなかれ。価格的には、それほどの値引きはされてないのだが、ポイントカード(通常売価の10%がポイント還元される。)を使えば、実はかなり割安だったりする。

インフラノイズのオーディオアクセサリーが激安で処分特価されていた。手前よりACノイズフィルターPD-1(フェライト型ケーブルノイズフィルター9,975円が2,990円、通称パワードナッツ)、同AD-7、ケーブルストラップRCA31(定価6,900円6個入りが2,170円)、AVハーモナイザーRA-7000L、RFリアライザーRA-7000RF(定価6,900円が2,170円)等。どれも定価の3分の1から4分の1くらいだ。私は全てを試したわけではないが、RCA-31はケーブル固定にけっこう役立つ。AVハーモナイザーは映像がクリーンになるというので一時期一部のオーディオ店や雑誌が大々的に宣伝していた。効果があるのかどうかはわからん。
最近のインフラノイズといえば、このようなオーディオアクセサリーではなくて、同社の別ブランド「ORTHO SPECTRUM」のDAコンバーターDAC-1や、アブソリュートクロックコンバーターABS-9999/ABS-7777などのクロック機器が有名。
ヨドバシカメラには新製品も続々入荷する。上は、フォステクスの新製品40cmウーハーユニットFW405N。強固なアルミダイキャストフレームを備えた、同社久々のウーハー新製品だ。見るからにすごそうなユニットだ。定価52,290円が実売46,800円。
タオックの新型スピーカースタンドASTシリーズ。手前よりAST3-40HS、AST3-30HS、AST3-30HB。1994年より発売されロングセラーとなった旧来のMST-30HやMST-40HといったMSTシリーズに比しても大幅な剛性強化だ。MSTシリーズは1本脚なので、重量級スピーカーを載せるとぐらついたが、このASTシリーズは3本脚なのでぐらつきは心配なさそうだ。

右はマランツプロフェッショナルのパワーアンプPA-02。同機はパワーアンプながら、前面のボリュームで定価262,500円が現品特価14万円。AF-01やPA01も生産中止になったが、PA02にはいつまでも現行であり続けて欲しいものだ。けど、同機設計の鈴木哲氏は昨年、マランツから分社した株式会社CSRに移籍されたので、鈴木氏の理念は今後、そのオーディオブランドであるSOULNOTEで存分に発揮されることだろう。いや、早くも注目すべき製品が続々登場している。このソウルノートというブランド、今私の一番気になるブランドである。ダイナ5555での扱いが始まったらしいので、今度見に行ってみよう。PA02の血統はデジタルアンプに姿を変えつつも、da1.0に受け継がれている。先のリンクからPA02とda1.0 の詳細を見比べれば、両者は非常に似通った設計思想を有していることがわかる。

ラックスM-800A。今冬発売の新型パワーアンプが、どっかりと鎮座していた。同機についてはオーディオ雑誌にて絶賛されているので、すでにご存知の方も多いだろう。BTL動作によるモノラル駆動も可能なステレオパワーアンプだ。定価は1,050,000円。一切の手抜き無し、オーソドックスな手法を突き詰めて製作されている。なかなかおいそれと買えるものではないが、眺めるのはタダだ。

他にも色々珍しい機器やオーディオアクセサリーを見かけたのだが、全てをお伝えすることができなくて残念。では、続きは近々。皆さんよい週末を〜。

2007.03.21
3月のオーディオ店その1

こんにちは、みじんこです。暖冬かと思いきや、最近、寒い日が続きますね。皆さん、いかがおすごしですか。さて、今日は3月上中旬までに私がオーディオ店で見つけた出物初物(の一部)をレポートします。今回はオーディオユニオン新宿店と中野のフジヤエービックの中古情報です。

オーディオユニオン新宿店(セカンドハンズ新宿店)。最近のオーディオユニオン系列のホームページは、特に各店のストアブログにおいて、頻繁に中古情報を更新するようになった。ゆえに、わざわざお店に行かなくても、店頭中古情報をかなり詳細にチェックできるようになっている。出物を探している人は、頻繁に同店系列店のストアブログ、及び中古速報をチェックすべし。たぶん、同系列店全ての中古量を合わせると、中古オーディオ機器在庫量としては国内随一のはずだ。

それはさておき、同店に、マランツのCDプレーヤーCD-23が入荷。定価21万円。W250 H130 D280。質量5.0kg。定価20万円。同機は1994〜1996年製造の小型トップローディングCDプレーヤーで、同社のミュージックリンクシリーズと呼ばれるコンパクトなサイズのコンポーネントシリーズのCDプレーヤーだ。CD-23はフィリップスのスイングアームメカCDM9PROを搭載している。増幅回路には、HDAMを搭載。同機はその後もCD-23Dなどの後継機が発売され、私の記憶では1999年くらいまで店頭販売されていたと記憶している。鍋の蓋のようなガラス製の蓋を手で持ち上げてディスクをセットするという、マニュアル的な操作感が面白く、今でもけっこう人気がある。現行当時の試聴記憶では、解像度は申し分なし、音色は繊細で、角を立てず、トロみのある感じだった。なお、ミュージックリンクシリーズは、CD-23の他に、プリアンプDAC-1(146,000円)、同SC-23(12万円)、パワーアンプMA-23(モノラル1台9万円)、MA-7A(モノラル1台18万円)、フォノイコライザーアンプPH-1(定価18万円)がラインナップされていた。

右はGT-CD1。1991〜1993年。525,000円。電源ケーブルは直出しだが、かなり太めで頑丈なケーブルが使われていたと思う。同機は、GT-2000などGTシリーズの木材積層キャビネット製造技術を導入したCDプレーヤーで、過去現在にわたって同社の最上級CDプレーヤーだった。同機も、先のCD-23と同じくガラス製の蓋を備えたトップローディング機だが、蓋は電動で開くようになっている。なお、GT-CD1の後継機には、GT-CD2(35万円)がある。

GT-CD1には、当時としては画期的なCDメカドライブのシャーシ固定手法が採用されている。通常、CDプレーヤーは、そのメカドライブを振動対策の一環として、バネやゴム等でシャーシから浮かすように設計されている。シャーシと直結すると、CDプレーヤーに伝わってくる振動の影響等で音飛びや音質劣化が起こるためだ。それだけ、通常のCDプレーヤーは、振動に弱いとも解される。ただし、メカをフローティングすると、音の締まりや、分解能、鮮明度が失われやすいとも言われている。そこで、同機は、強固な積層キャビネットと金属シャーシを備えることで、振動を抑え込み、以てCDドライブメカのシャーシ直結を実現した。俗に言う、リジッドマウントメカ、あるいはスーパーメカドライブというものだ。これにより、同機は、当時のCDプレーヤー随一の鮮明度、分解能を有していた。私も学生当時、オーディオ店での試聴にて、同機の音質が別格だと実感した次第。発売から15年以上も経った機種だが、それでも20万円以上の値付けがされているということは、同機にはそれだけの価値と引き合いがあると言う事なのだろう。なお、その後、ティアックのVRDS-25xsでも、メカドライブのリジッドマウントが採用され、リジッドマウントの良さが再認識されることとなった。

キャビネットの仕上げの質感は、同社のレコードプレーヤーGT-2000Xと同じ艶有りツキ板仕上げなので、GT-CD1とGT-2000Xを一緒に並べると、マッチングしそうだなぁ。GT-2000Xは、それこそ、現在でも高嶺の花、いや、高値のプレーヤーだけど。

こちら中野のオーディオ店、フジヤエービック。ソニーのSACDプレーヤー第一号機SCD-1が入荷。数ヶ月前から立て続けに複数台入荷し、これが残り1台。SCD-1は質量27kg。1999年発売。パワーアンプTA-N1、プリアンプTA-N1、スピーカーSS-1EDと同時発売されたハイエンド志向のSACDプレーヤーだ。SCD−1の定価は50万円。中古価格239,800円は、オーディオ店中古価格としては若干安めだ。同機は、ソニー独自の光学固定方式メカを採用した一体型プレーヤーの最上位機種であり、CDディスク用のピックアップレンズとSACD用のピックアップレンズをそれぞれ別に備えているという凝った造り。当時の技術としてはピックアップを別個にせざるを得なかったのか、最高機種としてあえて別個にしたのかは、よーしらんけど。なお、同機も先のCD-23やGT-CD1と同じく、トップローディング機である。SCD-1の場合、蓋の開閉は電動で、蓋は左右にスライドする。電源ケーブルは3P脱着式。なお、同機はSACD第一号機だったからか、ソニーブランドの影響か、はたまた長岡鉄男先生の所有機だったからか、高級機にしてはそれなりの台数が流通したと思われ、中古市場でも比較的頻繁にお目にかかる。当然ながら、同機はすでに絶版である。SCD-1の後継機は、現行機種のSCD-DR1ということになる。外見は随分違うし、価格はSCD-1の倍以上だけど。

右はワディアのCDプレーヤーWadia21。1994年発売。定価68万円。発売年次は古いが、現在でも人気がある。Wadia6の後継機でもある。同機を含め同社のCDプレーヤーの多くは、ティアックのVRDSメカ(CMK4)を採用している。なんか今日はメカの話が多いなぁ。それはともかく、同機の中古価格は、上写真のようにだいたい38万円程度を推移している。ヤフオクでは30万円ジャストが相場だ。

シャープの1bitデジタルアンプ搭載ミニコンポSD-MX1。2005年発売。現行製品。本体にDVD,MD,CD,チューナー、サテライトスピーカー、サブウーハーのセット。アンプ部分はどうやらサブウーハーに収まっているようなのだが、どうなんでしょうか。定価オープン価格。中古39,800円。上記写真のように本体を縦置きすることも、スタンドを外して横置き、さらには壁掛けにも対応する。デザインも優秀で、寝室用に欲しくなってしまった。

右はマランツのCD専用機としては最高級機種だったCD-7。1998年発売、定価45万円。下に紹介するプリアンプSC-5、パワーアンプSM-5、専用電源bb-5とデザインを同じくしている。中古価格198,000円は同機としては激安のお買い得品だ。

左上よりマランツのプリアンプSC-7S1、パワーアンプSM-5ver.2×2台、右上がプリアンプSC-5ver.2、専用電源bb-5(SC-5ver.2+bb-5セットで68万円)。おのおのの中古価格はご覧の通り。どれも、かなりお買い得だ。ただ、SM-5ver.2はすでに売約済み。マランツは、とかくバージョン2とか、バージョンアップするのが好きなんだなぁ。同社往年の名器がずらりと一堂に会するのは、なかなか見応えあり。SC-7S1は、別だろうが、他はきっと同一ユーザーが手放したものだろう。たぶん、前述のCD-7も同一ユーザーの放出品かもな。

今日はこれまで。続きは近々ね。

2007.03.16
2月の秋葉原オーディオ店その4

こんばんは、みじんこです。皆さんいかがお凄しですか?そうそう、先週はフォステクスのFE208ES-Rの試聴会に行ってきました。写真はいずれアップしますが、とにかく沢山の来場者でした。3時間の長丁場、主催者の方々、参加者の皆さん、ご苦労様でした。FE208ES-Rは、オーディオクラフト関係のお店では予約完売となっているけれど、フォステクス曰く3/23に正式予約開始なので、まだ入手の可能性はあるそうです。ペア15万と高額なユニットだけど、ハイスピードサウンド好きでエンクロージュアを造る事が出来き、かつ大きな部屋で大音量で聴ける人には買う価値はあるでしょう。ユニットどうしても入手したい人は、詳しくはフォステクスのホームページで確認してください。上記リンクに詳細が記載されてます。わたしゃ〜、こんなでかいもの、さすがに無理ですけどね。

さて、ずいぶんとのんびりな更新ですが、前回の続き、1月末から2月にかけての秋葉原のオーディオ情報その4をお伝えします。

左は山手線高架下のニュー秋葉原センターにあるダイナミックオーディオ中古センター(Dyna植木店)。右はDyna植木店の隣りにあるダイナミックオーディオマインドショップ。マインドショップは島田さんという方が店長をやっていたのだが、島田さんは昨年末退職されたそうだ。島田さんは、NBS好き(最近ではSTELTHも)で有名だったのだが、島田さんの退職とともに、NBSやSTELTHの扱いは、同店からダイナ秋葉原トレードセンター2階に移動した。
Dyna植木店に入荷したマランツのパッシブプリSL-1FB。左右のチャンネルが独立したボリュームで調整可能だ。パッシブプリとは、ボリュームを必須とした電源レスのプリアンプのことだが、増幅機能は有さないので、正確にはアンプというのには語弊がある。別名、ボリュームボックスとか、アッテネーターとかいう名前でも呼ばれる事がある。セレクターは必須ではないが、一般にはセレクターも内蔵されていることが多い。ただし、ボリュームのみ、入力1系統、出力1系統という極めてシンプルなパッシブプリも存在するには存在していて、これはまさにボリュームボックスという名前がふさわしい。また、ボリューム部分にフェーダーを用いている場合、フェーダーボックスとか、スライドフェーダーと呼ぶ事もある。
SL-1FBは、たしか1990年代の前半の製品で、マランツのハーフサイズコンポシリーズ(名前忘れた)と同時期に発売された製品だ。マランツがこのような異色の製品を発売していたとは、現在の製品からは想像もつかない事だ。この当時、ラックスマンはAT-3000(1993年定価24万円)というパッシブプリを発売していたし、その対抗馬とでも言うべきか。
入力は4系統、出力は3系統(うち1系統はダイレクト出力)、テープインアウト各1系統。充分な入出力だ。
植木店長がご丁寧にも底板を開けて、中身を見せてくれた。SL-1FBの売りはこの固定抵抗方式アッテネーター。ちなみにダイナでの中古価格は99,800円。全く同じ日にユニオンお茶の水店に行ったら、そこにも同機が中古販売されていた。なお、ダイナ、ユニオンともに2月下旬時点ですでに販売済みとなっている。なかなか見かけない機種だが、左右独立ボリュームという特殊な機能を望んで、同機を探している人がいる。
秋葉原からお茶の水へ移動。これは聖橋(ひじりばし)。中央線と総武線と丸ノ内線が同時に通過。貴重な瞬間だ。写真中央奥が秋葉原。お茶の水から秋葉原までは歩いて5分くらい。
オーディオユニオンお茶の水店2階ハイエンド中古館。山本音響工芸のパッシブプリAT-1。たぶん現行製品ではないはず。極めて珍しい製品だ。定価18万円が中古89,800円。入力RCA6系統。ケースとツマミが木製という山本音響工芸らしいパッシブプリだ。東京光音のロータリーボリュームを採用している。

右はオーディオユニオンお茶の水店4階アクセサリー館のショーウインドウ。ヘビのようにのたうち回っているのはPADのケーブルDOMINUS-SPKS1.0(1.0mペア、プラズマ仕様)2,068,500円ペアが中古798,000円。見た目も凄いが、定価も凄い。そして中古価格も凄い。。アメリカのケーブルメーカーPAD(ピューリストオーディオデザイン)を日本に浸透させたのは同店だ。現在でも、PADのケーブルを多数品揃えしている。PADの中古量も豊富。PADには熱烈なファンがいて、新製品が出る度に、中古を同店に下取りに出して、新製品に買い替えるのだ。

ところ変わって、こちらはオーディオユニオン新宿店(1階のセカンドハンズ店)。シャープの1ビットプリメインアンプで型番はSM-SX100。1999年発売。アナログRCA2系統、アナログバランス1系統、デジタルRCA1系統、デジタルBNC1系統、光TOS1系統、光ST1系統、他。入力は豊富だ。定価1,050,000円で中古448,000円。デジタルアンプの先駆け的なアンプだった。通常、この価格帯の高額製品は、地下の店舗に展示されるのだが、なぜか1階に置いてあった。なお、同機の中古価格はその後398,000円に値下げされた。現時点で残っているかはわからない。SM-SX100は、いままでピュアオーディオとは無縁と思えたシャープが、突如発売したハイエンドアンプだった。デザインの奇抜さも一目に値する。写真では天板が見えないが、天板の造りも手抜き無し。同機の発売後、同社のデジタルアンプは細々ながらラインナップを固持し続けている。

右は同店に並ぶ中古DVDレコーダー。DVDレコーダーも次から次へと新旧交代するので、中古市場の出物数も多い。DVDレコーダーはデザイン的に安っぽいものが多いが、写真上の東芝RD-Z1は優れたデザインを有している(単に私のデザイン的な好みだが)。RD-Z1は、電源ケーブルが3P脱着式という、ピュアオーディオ指向?な電源ケーブル方式を採用している。(他のDVDレコーダーの多くが2P脱着式)RD-Z1は2005年発売、HD600GB、地デジ内蔵。当時の同社最高級DVDレコーダーだった。現在でも、人気が高く、だいたい9−10万円程度で中古流通している。

短くてすいません、今日はこれまで。

2007.03.01
2月の秋葉原オーディオ店その3

こんばんは、みじんこです。ずいぶんとのんびりな更新ですいません。今日は1月末から2月にかけての秋葉原のオーディオ情報その3をお伝えします。

前回は、えーっと、秋葉原の北西エリア、六本木工学研究所とユーザーズサイドをレポートしました。で、今度は中央通り沿いに秋葉原駅前方面に戻ります。
休日の秋葉原はホコ天で毎週末はイベント状態。賑やかでございますな。
こちら東京ラジオデパートの2階、海神無線。パッと見は、秋葉原によくありがちなパーツ店だが、内容は凄く濃い。秋葉原ではここでしか入手できないパーツも多い。店員さんの知識も豊富。特に息お兄さんの知識が。オーディオパーツ専門ではないものの、オーディオパーツもふんだんに置いてある。海神無線は店頭在庫以外に、店内に仕舞い込んであるパーツが沢山あるので、欲しいパーツはお店の人に聞かないと分らない。デールの抵抗、ASCのフィルムコンデンサー、ジェンセンのオイルコンデンサ、武藤製作所のオーグライン、ウエスタンエレクトリックやギャビットのビンテージワイヤー、東京光音のスライドフェーダー等々、同店には珍しいパーツ類がたくさんある。
コイズミ無線本店。いつもここの最新情報はお伝えしているが、訪問するたびに目新しいモノが見つかるので、巡礼記でも頻繁に登場するわけである。さて、右は新入荷のオーディオ書籍。誠文堂新光社の「オーディオ再生技術」、同じく誠文堂新光社「アンプ&ラジオ作例集」。オーディオ再生技術の方は、基礎的な事柄から最新の再生フォーマット関連、オーディオ機器のセッティングなど分り易く書いてあるのでおすすめ。アンプラジオ作例集は、オーディオクラフトマガジンの傑作集という位置づけ。
こちらはオーディオニルバーナ(AUDIO NIRVANA)の強力スピーカーユニットSUPER-6.5。米国製。16cmフルレンジユニットだ。34,700円/本と少々お高いが、音離れの良い、バックロード向きのスピーカーユニットとなっている。搭載されているエンクロージュアはフォステクス純正キットBK16。そうそう、バックロードといえば、フォステクスからついに新世代バックロード向きフルレンジユニットFE208ES-Rが限定発売になりますな。今日時点ですでに限定分は予約完売みたいだが。きっと20cmに続いて、FE168ES-RとかFE108ES-Rとかにも波及していくんだろうと、期待しとります。そういえば、半年ほど前に仕事でフォスター電気を訪れた際、フォステクスで凄いフルレンジユニットを開発中らしいですよ、という話を聞いていたが、たぶんこのFE208ES-Rのことだったんだろう。
フォステクスは現在、フォスター電気の一部門で、フォスター電気とフォステクスは歩いて10分くらいの距離にある。ともに東京都昭島市にある。
こちらはいま話題のビクターのスピーカーキットSX-WD5KT。同社のウッドコーンスピーカーSX-WD5のキットだ。キットは造り易そうで、スピーカー自作をしたこと無い人でも簡単に組めそうだ。ビクターがこういう製品と言うか、キットを出して来るなんて予想もしなかった。SX-WD5KTが発売されて改めて思うに、このキットは団塊シニアをターゲットにしているんだろうな。
なお、SX-WD5KT組み立て講習会が、今月24日25日に東京新橋のビクタービルで開催される。定員20名で、参加費は58,800円。ビクターの指導のもと、このキットを製作するようだ。
こちらは横浜ベイサイドネットのキットで、プラモキット2という。音は聞いてないのでわからん。エンクロージュアはフィンランドバーチ。ウーハーユニットの中心に透明ゴム(たぶんホームセンタで売ってるような滑り止めゴム)が貼着してある。このゴムはないとダメみたいで、横浜ベイサイドのこだわりらしい。横浜ベイサイドは知る人ぞ知るオーディオ(に限らず)輸入直販店。珍しい電源アクセサリーやスピーカーユニットを扱っている。最近、コイズミ無線は横浜ベイサイドの商品を取り扱うようになった。私は横浜ベイサイドに行った事は無いが、店舗も構えているようなので、一度行ってみたいと思っている。

-上記記述に関しての誤記訂正(2007.3.27)-

当初の記述では、横浜ベイサイドは「マンションの一室に店舗(兼事務所)を構えているらしい。」と記述しておりましたが、上記の記事をご覧になられたM様より、同店はマンションの一室ではなく、商用ビルを事務所兼店舗にしているとのご指摘をいただきました。M様ご指摘ありがとうございました!

-上記記述に関しての誤記訂正(2007.3.21)-

上記の記事をご覧になられたT.A様より、誤記に関するご連絡がありました。上記のプラモキットは5ではなく、2とのこと。(すでにそのように訂正)さらに情報として、プラモキット2は「ステレオ2006年7月号」に記載された「プラモキット」の後継モデルとのことです。また、ウーハー中央のゴムは、プラモキット2には付いていないようです。T.A様情報ありがとうございます!

右はラジオ会館1階にオープンしたホビーショップコトブキヤラジオ会館店の御菓子コーナー。誕生晋ちゃんまんじゅうと、麻生太郎ちゃん牛乳カステラ。麻生太郎ちゃん牛乳カステラは、ひそかなヒット商品らしい。麻生大臣は大のマンガ好きで、それでアキバ系の方々からも好感度大らしいのだ。

このような御菓子も置いてます。アキバらしい土産だなぁ。コトブキヤラジオ会館店がオープンする前、ここにはお世辞にも来客が少なそうなサトームセンがあった。一方、コトブキヤは休日ともなると、人でごった返している。あぁ、やっぱり生粋の家電店は、アキバではもう厳しいのだなぁと思った。
ラジオ会館の2階。トモカ電気。オーディオ店ではなく、PA機材等を大量に扱う音響機器専門店だ。マイクやレコーダーも豊富に揃ってるので、生録したい人には強い味方だ。ノイトリックのXLRプラグも、他店では見られないような型番が置いてあったりする。右はトモカに入荷したKORGのMR-1。AA誌124号にも紹介されているし、話題になっているので、いまさらかもしれんが、凄いポータブルレコーダーが出たもんだ。PCM録音の他に、どうやら1bitのDSD録音もできるようだ。内蔵ハードディスクは20G。従来のコンパクトフラッシュによるレコーダーに比べて、収録容量が格段にアップしている。しかも、iPod並みに小さいし、デザインも奇麗。定価75,600円で、実売56,800円。
ラジオ会館4階の木村無線。PSAUDIOのお手頃ノイズフィルターNoiseHarvester(ノイズハーベスター)。かなり売れているらしい。機能は同じだが、ケースの色には、白と黒がある。この手のACアダプターサイズの並列型ノイズフィルターとしては、久々の製品だな。
コンセントに挿すだけなので、使い勝手は至って簡単。頭にあるLEDは青く光る(らしい)。ノイズが多いほど光る(らしい)。ノイズを光に変換して消失させる(らしい)。私は購入してないのでほんまかどうかは知らん。たぶん、中身はコンデンサの組み合わせだろう。以前、私にメールをくれた方の話では、NoiseHarvesterを真似て?コンデンサを電源プラグに挿し込んだだけというシンプルこの上ない自作ノイズフィルターを造られ、相当な効果があったとのご報告をいただいている。
そう言えば、この手のACアダプター形状のノイズフィルターとしては、オーディオプリズムのクワイエットラインシリーズがあったが、いつのまにかというか、すでに店頭から消えて久しいなぁ。絶版になったのか、輸入が途絶えただけなのか、どうしたんだろうか。

では、今日はこの辺で。アキバ情報その4はまた近々。

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