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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2005年12月後半
2005.12.28
2005年師走の秋葉原界隈

こんばんはみじんこです。お待たせしました!久々の巡礼記の更新です。そうそう、先日、秋葉原オーディオ店攻略マップを公開しました。年末年始に秋葉原へ買い物に出かける際の参考にしていただければ幸いです。さて、今日は師走の秋葉原オーディオ出物をレポートします。撮影日は12月。

恒例の秋葉原電気まつりが開催中。2006年1月9日まで。今年は買い物5,000円毎にスクラッチカードをもらえる。当たりが出れば、5,000円か500円のお買い物券がもらえるというもの。秋葉原電気街振興会の加盟店での買い物が対象。知名度のある秋葉原家電店はみんな振興会に加入しているので、スクラッチカードがもらえる。ただ、ヨドバシカメラ秋葉原店は未加入なので、スクラッチカードはもらえない。
私は今回、スクラッチカードを計28枚ゲットしたのだが、全てハズレ。私は秋葉原で相当買い物をしているはずなので、1回くらい当たってもいいはず。だが、この10年間、一度も当たったことはない。
ちなみに、数年前の電気まつりでは、A賞は30万円のお買い物券だった。これは当選枚数がすごく少なかったと記憶している。しかも、当時は抽選券に抽選番号が振られており、電気まつりの後に、当選番号を振興会ホームページに掲載していた。現在は、当選金額を減額しつつ、当選枚数を増やし、その場で当たりが判明するスクラッチ形式を採用している。
秋葉原電気まつり期間中、よしもとの人気芸人たちが家電店の一日店長を務めたりしている。芸人の出没スケジュールは秋葉原電気まつりの案内サイトに掲載されている。
ま、スクラッチカードが当たろうが外れようが、賑やかなことはいいことだ。
秋葉原駅電気街口改札には秋葉原電気街ガイドマップが据え置かれている。無料。電気街の地理に自信の無い人は、このガイドマップを手にして秋葉原を練り歩こう。地方に住んでいるオーディオ友達への土産にもなるかも。
秋葉原駅前電気街口の界隈。12月中旬撮影。秋葉原というと、オタクしかいないと思われる方もいるかもしれないが、さにあらず。たしかに、他の街よりオタクの闊歩率が高いのは確か。ただ、秋葉原界隈には中小企業のオフィスや卸問屋が散在しているので、サラリーマンやOLの姿も多い。一見、女性には縁遠いところのようにも思えるが、実際には女性も多い。正確に言うと、女性が増えたというべき。これはメイドカフェや大手カフェチェーン店などが急増したことで、そこで働く店員人口が急増していることが大きい。メイドさんだけで常時500人以上が働いている秋葉原。また、週末の中央通り歩行者天国はコミケのコスプレ会場の様相を呈しつつある。21世紀に入り、秋葉原は激変している。そして、これからも変化していくだろう。
さて、コイズミ無線の最新状況。左上はコイズミ無線マイウェイ店の店先。ラジオ会館脇にあるマイウェイ2というアーケード街の中程にある。このマイウェイ店の右側にあるエレベーターから5階まで上ると、コイズミ無線本店がある。
右上はコイズミ無線の中古ユニットコーナー。サワフジの平面フルレンジユニットが陳列されていた。これはすでに絶版になっている。懐かしいなぁ。このサワフジの平面ユニットを元にさらなる改良を加えたのが、ビクターダイレクトドライブ方式振動板である。
FOSTEXの新型スーパーツイーターT90A-EXの試聴会が告知されていた。講師の方々はお馴染み。私も同機を予約しているし、佐藤さんや炭山さんによるマニアックトークも面白そうだ。これはぜひとも行かねばなるまいと誓いつつ、行きそびれてしまった。右はコイズミ無線本店ショーウインドウに陳列されているT90A-EXのサンプル展示。
T90A-EXを横から。うーん、長い。T90Aと比べてもすいぶん奥行きが長い。なんだか、試作モデルをそのまま製品化してしまったような、飾り気のなさというか、メカニックというか、機能美というか、モノとしてのたたずまいが美しい。T90A-EXは、T90Aのアルニコマグネットを3枚重ねに増強したというから、磁束密度はほぼ飽和状態だろう。純マグネシウム振動板については、AVフェスタでのT500AMk2試聴で衝撃を受けた。フォステクスがこれから展開していく純マグネシウム振動板ユニット群に、期待は高まる。T90A-EXは限定300本、つまり150ペアのみの限定販売なので、これは無理してでも買うべきだろう。なお、フォステクスT500Aの生産はすでに終了している。現在は在庫のみ。来年の比較的早い時期に、後継機たるT500AMk2が発売されるためだ。
本店の試聴コーナーにALTECのパワードスピーカーが置かれていた。型番はSLS6221。これは主に、パソコンの外付けスピーカーとして、パソコン店で売られているのをたまに見かける。パソコンの外付けスピーカーということからして、またもや、江川三郎先生絡みなのだろうか。
この前の巡礼記でも紹介したが、値札を撮り忘れていたので、改めて掲載。これはコイズミ無線とアルパインの共同開発スピーカーALCOM-X55。搭載しているのはアルパインのカーオーディオ用ユニット。エンクロージュアの設計もアルパインがやったらしい。ネットワークもこのユニットの純正ネットワークを組み込んでいるらしい。板材はフィンランドバーチを使っているとのこと。この写真では分りにくいが、このスピーカーボックス、背面が曲面になっている。これは板材の曲げ加工で成形しているらしい。難易度の高い加工だし、自作では絶対やれっこない。ん、そういえば、いつぞやのステレオ誌の工作人間大集合号で、合板の曲げ加工をやっている方が掲載されていたなぁ。世の中、上には上がいるということか。音はけっこういいですよ。この値段ならお買い得かも。
アルパインの最上級カーオーディオユニットシステムDLX-Z17PROを搭載したALCOM-X55と通常版ALCOM-X55。ツイーターの取り付け位置が微妙に違うなぁ。コイズミ無線では、アルパインのカーオーディオユニットシステムも販売している。
お、これは!かつてオーディオベーシック誌で掲載された炭山さんの自作スピーカー箱じゃないか。これ、今年の始めに開催された長岡鉄男先生設計スピーカーチャリティーオークションで、唯一買い手がつかなかった出品物。あの時は結局、炭山さんが持ち帰った。再度、ここでお姿を拝見するとは。このスピーカーボックス、フォスの新型防磁ユイーターのフレーム形状に着眼し、製作されたものだ。
キムラ無線。カイザーサウンド切り売りスピーカーケーブルが登場。すでに、オーディオ各誌に掲載されているので、ご存知の方々も多いだろう。キムラ無線はじめ、オーディオ店各店にもすでに軒並み入荷している。このスピーカーケーブルはカイザーサウンドのブランドである「ローゼンクランツ」とは別経路の新ブランド「ミュージックスピリット」というブランドの製品。ま、わざわざブランド名を分ける必要はないんじゃないかと思うのだが、そういうことらしい。切り売りスピーカーケーブルとしては実売3,000円は高くもなく安くもなくといったところ。
オルトフォンの最上級クラスケーブル「プレミアムシリーズ」が入荷していた。テレオン、オーディオユニオン、ダイナなどオーディオ各店にも入荷している。この配色といい、造りといい、ロボットっぽい感じを受けるのは私だけだろうか。
左はiPodを使ったDJミキサー。ラオックスマック館の1階に陳列されている。NumarkというメーカーのiDJという製品。へぇ〜こんなものまであるんだ〜という感じ。
右上はアバック秋葉原本店3階に陳列されていたPLUSのHE-3200。PIANOというネーミングで知られていた小型高性能DLPプロジェクターだ。無駄の無いデザインもさることながら、本体のカラーバリエーションが豊富だった事から、当時相当な人気を博していた。ちなみに、これはシルバーモデル。う、これがもし、黒か赤か黄色なら、即買い押さえてしまうところだ。販売価格は79,800円。見かけたのは先週だが、この機種がこの値段なら、たぶんもう売れているだろう。HE-3200の中古市場適正価格だ。現行当時は30万円近くもした機種だったので、私には到底買えなかった。HE3200は発売当時も人気が高かったが、私も含めて、中古出物を探している人が多い。ちなみに、同店には年に2〜3台入荷するようである。ヤフオクでは全国から入札殺到するためオーディオ店での中古価格より高くなりがち。
これはエゴシステムのDr.DAC。密かに人気のDAC内蔵多機能ヘッドホンアンプだ。プリアウトがあるので、デジタルプリアンプとしても使える優れもの。手のひらサイズだ。内蔵DACはなんと96kHzの入力にも対応する。つまり、SACDなどの入力にも耐えうるという事だ。ま、あくまでスペック上の話だが。Dr.DACの特徴はまだある。なんと、単3乾電池4本によるバッテリー駆動ができるのだ。乾電池は天板のネジを外してから、内部の電池ホルダーに挿入する。内部の基盤の中心部分は電池スペースとなっており、外周を回路が埋め尽くしている。もちろん、ACアダプターによるAC駆動もおこなえる。この低価格も魅力だ。デジタル入力は同軸デジタルとTOSが各1系統。同軸デジタル入力があるのが嬉しい。アナログRCA入出力も各1系統ある。オペアンプはソケット形式になっており、交換可能だというのも面白い。とにもかくにも面白いアンプだ。回路構成が単純なため、改造マニアの間ではDr.DACの改造も流行っているみたいだ。Dr.DACのキーワードでネット検索すれば、それらマニアの改造記がたくさん見つけられる。これらのサイトを見る限り、このアンプ、ピュアオーディオ用のデジタルプリアンプとしてもけっこう使えそうな雰囲気。個人的には、フライングモールの黒モグラ(DAD-M100pro)と組み合わせれば、極小マニアックシステムが組めるんじゃないかなと想像してみたりする。
右はエゴシステムのDr.AMP HiFiDr.HEAD HiFi。タバコの箱を少し大きくしたくらいの小型アンプ。Dr.AMPHiFiは発売以来、その低価格と構造の単純さ、価格のわりに音質が良い(らしい)などから、一部のマニアに愛用されてきた。私は使った事が無いので、Dr.AMPがどれほどのものか分らないが、Dr.DACにはぴくぴくと物欲指数をそそられるものがある。
こちらは総武線高架下、秋葉原駅西口交差点の風景。12月下旬撮影。アキバ通にはお馴染みの光景だ。秋葉原が電気街たる所以はこの高架下のパーツ店たちにある。このパーツ店街がなければ、秋葉原は秋葉原でなくなってしまうだろう。この高架下のパーツ店街は、正確に言うと3つのビルに分かれている。右より、秋葉原ラジオストアー秋葉原ラジオセンター/秋葉原電波会館。これら3つのビルが寄り添っているのだ。
秋葉原電波会館の角にあるタイガー無線。今月、カラーメッシュチューブのバリエーションが一つ増えた。薄緑色である。これはデンカエレクトロンのカラーFLチューブ。価格は280円/m。
石丸電気本店の直下より中央通り方面を望む。建物の上には総武線が走っている。放送が終わって3ヶ月経つのだが、いまだに電車男の撮影で使われた看板が吊られている。
こちらは秋葉原電気街の外れにある神田川。昌平橋より撮影。河の先に見える橋は万世橋。レンガ造りの建物は万世橋駅跡。戦前、万世橋駅は国鉄中央線の始発駅だった。現在は、この建物をかすめるように中央線が走っている。建物内は交通博物館になっている。秋葉原、知れば知るほど懐が深いのである。
右上は万世橋駅跡とは反対側の風景。中央線と総武線が立体交差している。私は普段、中央線を通勤に利用しているし、秋葉原からお茶の水へ抜けるにもこの昌平橋を通る。だから、この風景は見慣れているはずなのだが、こうやって改めて眺めると、味わい深いものがあるなぁ。
さて、こちらはお茶の水の聖橋から秋葉原方面を眺めたところ。起伏のある町並みがなんとも美しい。神田川をまたいでいるのは東京メトロ丸ノ内線。丸ノ内線が地上に露出する数少ない地点だ。その先で河をまたいでいるのはJR総武線。中央線(オレンジ色の電車)は神田川をまたがずに、右方向(神田駅、東京駅方面)へ曲がっていく。奥の方には秋葉原の電気街が見える。お茶の水から秋葉原までは総武線で1駅。乗車時間はほんの1〜2分ほどだ。歩いても5分ほど。構内の移動時間と電車の待ち時間を考えると、お茶の水-秋葉原は歩いた方が早かったりする。
お茶の水は楽器店が集中しているが、数十年前はスピーカークラフト店も散在していたらしい。お茶の水で現在、オーディオ店と呼べるものには、オーディオユニオンお茶の水店がある。オーディオユニオン系列店の中でも、もっとも専門性の高い店舗だ。秋葉原に来た時は、ちょっと足を延ばして同店を訪れるべし。右上は4階のアクセサリーフロアの試聴コーナーに設置されているプライマーのプリメインアンプI-21。シャンパンゴールドモデルが一般的だが、黒モデルもあったのか。上に乗っかっているのはクレルのDAコンバーターSTUDIO2中古。DSP使用のDAコンバーターで、10年以上前の製品だったはずだが、この面構えには妙にそそられる。
右上はオーディオユニオンお茶の水店1階で見かけたフライングモールのDAD-M300proHT。知る人ぞ知る出力300Wの小型デジタルパワーアンプだ。限定品と謳われているが、新品での入手はしやすい。ただ、中古市場にはほとんど出て来ない。これが美品ペアで88,400円。新品実売より2万弱安い。これはお買い得かも。案の定、数日後には売れてしまっていた。
こちらはオーディオユニオン吉祥寺店。CECのCDトランスポートTL-2X。横幅380mmと、通常サイズのコンポよりやや小さめ。シャンパンゴールドが美しい。手の届く位置に置いてあったので、蓋をスライドしてみた。蓋の開閉は手動。とても滑らかだ。ベルトドライブ方式かぁ。
ディスク設置スペースとスタビライザーも、外装と同じシャンパンゴールドで統一。トランスポーターなので、背面にはデジタル出力端子しかない。S/PDIF(RCAとTOS)、AES/EBU(XLR)の出力ポートが確認出来る。
TL-2Xついでに、こちらは中野のフジヤエービックに入荷したTL-2X中古。正確にはTL-2Xmk2とのこと。mk2にはスーパーリンクポートがあるらしい。販売価格は146,800円。

さてさて、今日はこのへんで。

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