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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2007年7月

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2007.07.29
吉祥寺の新名所ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺

こんばんはみじんこです。ほんと久々の更新ですね。最近、仕事が忙しかったことと、パソコン、パソコンの画像管理ソフト、ホームページ作成ソフトなどの不調で、更新がおざなりになってました。仕事の忙しさはいかんともしようがないところなんだけど、パソコンを新調し、ソフト関連も新しいものにしたことで、久々の更新にこぎつけました。さて、たんまりたまったネタから何を紹介していこうかということで、今回はヨドバシマルチメディア吉祥寺の話題をお伝えすることにします。

もうオープンから丸一ヶ月経つのですが、6月29日にヨドバシマルチメディア吉祥寺がオープンしました(グランドオープンは7月6日)。吉祥寺は私のホームタウンなので、同店のオープンは最近の一番の関心ごとだったのだ。

吉祥寺にヨドバシカメラができるという話は、昨年秋頃だったか、ヨドバシカメラのホームページで初めて知った。

昨年秋時点では、店舗の場所までは明らかになっていなかったが、私はヨドバシ吉祥寺店(ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺)開店を知り、これはきっと昨年夏に閉店したIDC大塚家具吉祥寺店が入居していた旧三越ビル(さらにその前進は近鉄百貨店のビルだった)がヨドバシカメラになるに違いないと思った。旧三越ビル以外に、ヨドバシカメラが入りそうな大型のビルがなかったからだ。

それ以来、時折改装中の旧三越ビルの様子を探りにいったりしていたのだが、同ビルがヨドバシカメラになるというのは、5月頃にようやくはっきりした。改装中のビルに、ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺オープンと、大きく看板が掲げられたからだ。上の写真が改装中の旧三越ビルで、今年5月下旬の様子。

記写真のように、オープンは6月下旬とだけアナウンスされ、正式なオープン日は直前まで判然としなかったのだ。それからというもの、私は早くオープン日を知りたくて、会社帰りに頻繁に改装中の同店前を訪れたのだが、6月下旬に近づいても、オープン日の告知ははっきりせず。結局、6月29日(金曜)オープンが告知されたのは、オープン日の3日前くらいだったと思う。ヨドバシカメラホームページ上で初めて明らかにされた。

ヨドバシカメラでは、同店オープンに合わせ、社員募集もしていた。面白そうだなぁと思った。自宅から自転車で15分くらいで通勤できるし。けど、ヨドバシの仕事って、朝から晩までハードに動き詰めのようで、かなり大変らしいっすね。

余談だが、このポスターの右上の電車のキャラクター、中央線の201系通勤電車である。オープン日にはこのキャラクターは変化する。

こちらは6月25日、すなわちオープン4日前のヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺。オープンに向け突貫工事が続く。

入り口付近。まだ、歩道の舗装が終わっていない。間に合うのか!これは夜12時近い時に撮影したのだが、入り口から関係者が頻繁に出入りし、開店準備に忙しそうであった。入り口から一瞬、店内が見えたが、すでに陳列棚が整然と並んでいた。

ヨドバシカメラ吉祥寺のオープンはこのように直前までオープン日がはっきりしないということから、オープン準備がうまく進まなかったのではないかと思われる。同店のオープンは、まず6月29日にヨドバシカメラのフロアがオープンし、遅れること7月6日にグランドオープンとして、残りの部分がオープンしたことからも、想像がつく。

ぎりぎりまでオープン日が定まらなかったのは、ビルの上階に入居する飲食店やファッション系店舗の開店準備が間に合わなかったためだと思われる。やむを得ずヨドバシカメラだけ先にオープンさせ、次いで残りのフロアをオープンさせるという、2段階に分けてのオープンに踏み切ったのだろう。それは、7階の眼鏡店(ビッグビジョン)のお詫びポスター(6/30に1階入り口に置かれていた。)を見ても想像がつく。元々、全館同時オープンを目指していたのが、そうはいかなかったのだろう。このお詫びポスターから、当初、ヨドバシカメラ吉祥寺店は、6月23日に全館オープン予定だったのだろうと思われる。

まぁそんなオープン前後のどたばたは、今となってはどうでもいいことだ。さぁ、いざ行かんヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺店に!なお、ここから先の写真は、すべて同日の撮影日ではなく、6/30撮影、7月上旬、7/28撮影のものがある。

これはJR吉祥寺駅の中央線ホーム西寄り(新宿寄り)の北側から眺めた吉祥寺の風景。ここからではわかりにくいが、ヨドバシカメラの看板が見える。アイフルの看板の奥の方だ。目の前に見える道路は吉祥寺中央通り。この通りにヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺がある。
さてさてこちらは吉祥寺駅前。(7月上旬)この風景はJR吉祥寺駅の北側。

吉祥寺は、中央線沿線では、新宿を除いて最もにぎやかな街だ。なんでも、東京で一番住みたい街ナンバー1だそうだ。東京都民の憩いの場として有名な井の頭公園は、こちらとは反対側にある。吉祥寺には、オーディオマニア、ジャズファンに有名なジャズ喫茶メグがある。そうそう、ジャズ喫茶メグは、ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺の裏手の歓楽街にある。

ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺は、JR吉祥寺駅の中央口を出て、左手に出る。左手に出るとご覧の通り交番がある。場所はヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺公式マップをご覧あれ。
中央口左手に出ると、目の前にはこのような風景が見える。もうすでにここからヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺が見えているのだが、この写真ではちょっとわかりにくい。このまま目の前の横断歩道をわたり、吉祥寺大通り沿いをさらに100mほど歩くと。。。

。。。通りの対面にヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺が見える。駅から歩いて2分ほどだ。ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺は、地下2階/地上8階建てのビルに、メインであるヨドバシカメラ(地下1階から地上5階)、6〜7階がユニクロ、ABCマート、タワーレコードなど、8階がレストラン街という複合店舗型ビルになっている。

こちらはヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺を正面から眺めたところ。8階建ての大きなビルだ。ここからは全景が拝めない。店舗規模としては、私の感覚ではヨドバシカメラマルチメディア秋葉原の半分ほどのフロア面積といった印象。ちょうど同じ場所から大塚家具時代の写真を載せているサイトがこちら(東京シティガイド)にある。
こちらがヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺の入り口。この日は休日ということもあって、ぞくぞくと人が吸い込まれていく。ま、オープンしたてという物珍しさもあるし。
こちらヨドバシカメラのキャラクター「中央くん」。同店はJR中央線沿線の吉祥寺にあるので、中央くんが同店のキャラクターなのだ。ヨドバシのキャラクターには、その他に「日比谷くん」「山の手くん」などがある。この中央くん、中央線に2006年12月末から導入されたE233系である。山の手くんは、ヨドバシカメラ新宿店のメインキャラクターだ。ヨドバシカメラマルチメディア秋葉原は日比谷くんと山の手くんだったかな。
オーディオフロアは3階にある。右はオープン記念で目から火を吹く中央くん。この火を吹くポスターは、7月下旬から設置された。
オープン記念セールの案内。ポイントアップ実施中。この写真は6月30日のものだが、7月28日時点でもまだこのポイントセールはやっていた。ポイントってけっこう馬鹿にならないんですよね。通常でも10%付くし。ま、ポイントの罠というかからくりにはまっているような気もするが。
3階のAV家電フロア。メインは薄型テレビフロアだ。かなり広い。テレビフロアだけでいうと、ヨドバシカメラ秋葉原店と、その占有面積は同じくらいかも。薄型テレビは花形なので、人がわんさかいる。基本的な展示スタイルは、メーカーごとの分類展示と、サイズごとの展示の両方。
オーディオフロアは3階の端っこにあり、このように閑散としている。ま、オーディオフロアというのはどこの家電店もこんなもんで、むしろ人がわんさかいる方が不自然だ。
同店のオーディオフロアは、ヨドバシカメラマルチメディア秋葉をそのままダウンサイジングしたような感じ。オンキョー、パイオニア、デノン、ボーズのブランド別コーナーが設けられている。各コーナーはおよそ6畳ほど。
こちらがオーディオ機器のコーナー。この設置構造もヨドバシカメラマルチメディア秋葉原と同じ。
CDプレーヤーやアンプ、カセットデッキ、チューナーの展示。高級機はなく、主に20万円以内の国産機器が大半。
写真がぼけていて申し訳ないが、スピーカーユニットもこのように展示販売されている。フォステクスのユニットが吉祥寺で買えるというのは何とも不思議な感覚なのだが、まぁ、これはいざというときすぐに買える場所ができたということで、私にとっては心強いことだ。いざというほどの急ぎでフォステクスのスピーカーユニットが必要になることは、たぶんないとは思うけど。
オーディオアクセサリーもこのようにショーウインドウにずらりと並んでいる。この写真ではわかりにくいが、けっこう雑然と並べられている。たぶん、オープンまもないころ(これらオーディオコーナーの写真はオープン翌々日に撮影したもの)だったので、陳列が間に合わなかったのかも。
オーディオクエスト、オーディオテクニカなど、いわゆる大手メーカーのケーブル類もこのようにずらりと並んでいる。品数はヨドバシカメラ新宿店の半分くらいかなと思ったが、これだけ揃っていれば合格点だ。あまりマニアックなブランドのケーブルや、ウン十万円もするようなケーブルを置いても、ここでは売れないだろうし。なお、ここには移っていないが、電源ケーブルも専用のショーウインドウが設けられていて、キンバーケーブル、AET、オーディオテクニカあたりのブランドが陳列されていた。スピーカーケーブルに関しても、ヨドバシカメラ新宿店の半分以下の品揃えであるものの、それなりに品揃えしていた。そもそも、ヨドバシカメラ新宿店のスピーカーケーブルの品揃えが多すぎるのだ。
こちら電源ボックス(電源タップ)のコーナー。取り扱い品目は標準的。そもそも、電源タップの類いは2004年の特定電気用品PSE本格施行以降、品数ががくんと減り、昨年あたりからようやくラインナップが増えてきた感じである。ショーウインドウの一角を占拠するほどに、ラインナップが戻ってきたことはうれしいことだ。
オープン記念でMGのサザビーが定価の半値近くの3000円で販売されていた。(6/30)正午には10箱以上あったものが、2時には6個に。そして、4時頃には3個に減っていた。同店にはおもちゃやプラモデルのフロアもあって、このような特価品があちらこちらに並んでいた。
6階フロア。眼鏡屋、靴屋のABCマート、アクセサリーの材料を売っている店(女性客でひしめきあっていた。)、タワーレコード、紳士服店などがある。
8階のレストラン街。店舗数は大型百貨店のレストラン街に比べると少ないが、インド料理、焼き肉、イタ飯、ラーメンなどがある。家電選びついでに、飯も食べられ、このビル内でたいがいのことは済んでしまう。
吉祥寺駅前で見かけたヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺の全面広告が張られた路線バス。

さてさて、こんな感じでヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺がオープンしたわけである。ヨドバシカメラは、すでに吉祥寺の新名所たらんとしている。オーディオマニアがオーディオ目当てにわざわざ足を運ぶ必要はないかもしれないが、吉祥寺に来ることがあったら立ち寄ってみるのも面白いだろう。あとは、東急ハンズが吉祥寺にできてくれたら、工作好きの私にとってはものすごくありがたいのだが。

ここからは、移り行く吉祥寺についてちょっとお話してみよう。大型チェーン店舗の相次ぐオープンで、ますます便利になってゆく吉祥寺。その一方、苦境に立たされるお店もある。

吉祥寺駅北東側に4年前ツタヤ吉祥寺店がオープンした。それまで吉祥寺駅周辺には、ドラマというレンタルビデオ店しかなかった。同店は、ツタヤに客を奪われたものの、エロビデオのコーナーを大幅拡充し、レンタル190円/本で価格対抗することによって、現在も営業している。
3年前には吉祥寺駅西側にブックオフ吉祥寺店がオープンした。それまで、吉祥寺にある大規模な古本店としては、井の頭通り沿いにブックステーションというお店があったが、ここは駅から15分ほど離れたやや遠い場所であった。同店はブックオフに客を奪われ、今年5月に店舗を大幅に縮小し、さらに駅から遠く離れた場所に移転した。ブックステーションには、ステレオサウンドをはじめとしたオーディオ雑誌が大量に在庫してあって、私はたびたびそれらオーディオ雑誌の古本目当てに同店を訪れていたのだが、縮小した店舗には、オーディオ雑誌は一切なくなってしまった。残念なことである。  

そして、今年、ヨドバシカメラ吉祥寺店がオープンしたことによって、吉祥寺はますます便利な街になった。

ヨドバシカメラのオープンの影響で、吉祥寺に昔からあった家電店は存続の危機に立たされることになるだろう。その一つがラオックスだ。何とも分が悪いことに、ラオックスはヨドバシカメラと同じ通りにあり、しかもヨドバシカメラよりビルを5つほど隔てたところに位置し、ヨドバシカメラより駅から離れたところにある。

ラオックス吉祥寺店は従来、吉祥寺の中で一番大きい家電店でもあり、休日になると2階のパソコン売り場はほどほどに賑わっていた。ただし、1階の家電売り場と、地下のAV売り場はいつも閑散としていた。

ラオックスは、ヨドバシカメラオープンに対抗して徹底対抗特価市を実施。しかし、店舗の規模、店内の雰囲気、品揃え、どれをとってもヨドバシカメラが上回っている。はたしてどこまで対抗できるか。

ラオックスが吉祥寺駅とヨドバシカメラの間にあれば、ヨドバシカメラに向かう足並みを多少なりとも店内に引き寄せることができたであろうに、現在の立地条件では、駅からの客の流れはヨドバシカメラにすべて吸収され、その先にあるラオックスにまで足を伸ばそうという気にはならないのではないか。

ラオックスの対面にある西友吉祥寺店の上階にも家電フロアがある。ここは昔からお客が非常に少なかったのだが、ヨドバシカメラの出現により、存続はもはや時間の問題と思われる。

あと、吉祥寺の商店街にあるキムラヤ吉祥寺本店。ここは地味な家電店ながら、商店街の中にあるため、客足はまあまあった。ただし、にぎわいでいるのは1階の携帯電話売り場とデジカメ売り場だけで、地下の家電フロア、2階のパソコンフロア、1階奥のAVフロアはいつも閑散としている。それでもやってこれたのは、ライバル店が少なかったからだろう。しかし、ヨドバシカメラのオープンで苦境に立たされるのは間違いない。立地条件はいいので、なんとか乗り切れるかもしれないが、時間の問題かもしれない。駅から近いところにあって私もときどき利用している便利な店なので、これからもがんばってほしいものだ。

吉祥寺にはピュアオーディオ専門店としてオーディオユニオン吉祥寺店がある。なお、オーディオユニオンは、お茶の水、新宿、吉祥寺、淵野辺、千葉、柏に店舗を構え、東京のオーディオマニアにはなじみ深い店であり、関東のオーディオ専門店の中核的存在である。新品はもとより、中古品の扱い量が豊富であり、全店舗の中古オーディオ機器をあわせると、おそらくハードオフに次ぐ在庫量だと思われる。この豊富な中古機器の在庫量と、昔からの常連客が多いことなどを鑑みると、ヨドバシカメラによってオーディオユニオン吉祥寺店の客足が減るということはないだろう。

そうそう、吉祥寺には、その駅ビルにユザワヤ吉祥寺店という服飾、クラフト材料、アクセサリー材料、およびおもちゃに特化したデパートがあり、休日の同店おもちゃフロアは子供連れのファミリーであふれている。(同店には鉄道模型コーナーもあるのだが、その品揃えはかなりのものである。ジブリ美術館のお膝元ということで、ジブリのコーナーもあるのだが、その品揃えもすごい。)
しかしながら、同店おもちゃフロアは、ヨドバシカメラのオープンのあおりを受けるだろうと思われる。以上、ヨドバシマルチメディア吉祥寺のお話でした。

2007.7.18

ごぶさたしております、みじんこです。梅雨ですねぇ。
さてさて、パソコンの不調&仕事の多忙により、更新が滞っておりました。
楽しみにしていただいている方々、すいませんです。
新しいパソコンと作成ソフトより初送信ですが、使い方がよーわからんとです。
もうしばらくしたら復活します。ではではですー。
下の写真は新型自作電源ボックスと自作電源ボックスベース、オーディオリプラスの電源ボックス。

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