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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2004年7月
2004.7.28
ここ最近の購入品 その3

4月ごろだったか、オーディオユニオンお茶の水店アクセサリーフロアに立ち寄ると、木の筒が4ヶ入った袋が幾つか陳列されていた。お、これはクーナルのウッドパイプではないか。定価\5,000が中古\1,000だった。面白そうだし、なにしろ安いので買ってみた。型番はWP-15というもの。オーディオユニオンお茶の水店アクセサリーフロアは時々変な出物があるのだ。クーナルのホームページによると、クーナルとは「空成」と書き、想造力がどんどん湧いてくる意味らしい。有名なのはSP-30というクーナル水で、生体エネルギーが詰まった水らしい。CDディスクなどにスプレーすることで音質改善が図れる。

クーナル水を染み込ませた桜材をくり抜いたのがWP-15。右の写真のようにスピーカーケーブルに通してやる。内径はφ15なので、一般的なスピーカーケーブルや電源ケーブルを通すのにちょうど良い。私のスピーカーケーブルにもぴったりハマった。端末側に近付けてやると効果的らしいので、位置を調整してやる。こういう不思議系アクセサリーは嫌いではないのだが、なんか騙されている気もする。見た目はただの積み木のおもちゃだし。しかーし、使ってみると印象は一転。なかなか良いです。音と音の間に潜むモヤモヤした感じが取り払われたような印象を受けた。ふむ、これはやはりWP-15の効果というべきか。こんな木の筒がオーディオ的にどのような影響を及ぼしているのか。木の物性?クーナルの生体エネルギー?質量付加による防振?はたまたケーブルと床とのインシュレーター的な役割か?まぁ、よく分からないがなかなかいいものだと思った。見栄え的にも面白いし、電源ケーブルなどにも使ってみたくなってきた。そういうわけで、残りのWP-15を全て買い占めるべく翌日に同店を最訪問。しかし、すでに全部売れていた。
2004.7.27
ここ最近の購入品 その2
Y31プロジェクトTTシート 待望の導入

記録的な猛暑ですが、私の財布は記録的な寒波に見回れております。それはさておき、先日に続いて最近購入したオーディオアクセサリーをご紹介。こんなもの買ってるから金なくなるって?そうとも言う。

 知る人ぞ知るY31projectのTTシート。3月に予約し5月に入手。マニアの間で密かな人気のレコードプレーヤー用ターンテーブルシートなのだ。型番はY31ST1-GM1という。価格は\35,000。素材は砲金。これはただのターンテーブルシートではない。外周に向かってテーパー状に盛り上がっているのだ。つまり、極端に言うとすり鉢状をしているわけで、スタビライザーとの併用によりレコードの反りを矯正する。たしか2度ほどの角度が付けてあったかと記憶している。これホントいいですよ。ターンテーブルシートにしては価格がやや高めだけど、満足度は高い。実際、このTTシートにしてからレコードの反りが全く気にならなくなった。また、硬質系なので、ぼやけた感じが払拭され、全体的な解像度アップが確認された。TTシートを使うまで、私のレコード環境がいかに生温いものだったか思い知らされた。これでターンテーブルシートであれこれ悩む事はないだろう。もし、もう一枚ターンテーブルシートが必要になったら、私はTTシートをもう1枚買うだろう。このTTシート、表面はかなり光沢があるのだが、メッキやラッカー吹き付けなどは一切おこなわれていない。つまり無垢の砲金そのままなのだ。従って、手の皮脂などが付くと数日後に触った痕が酸化膜として現れてくる。これはコンパウンドなどで磨くと拭き取れるので問題はない。綺麗に扱いたかったら素手では触らないようにすれば良い。
 反り対策というと、テクニカのポンプ吸着式ターンテーブルシートAT-666やAT-665が有名。ただ、これらはずいぶん前に絶版になっており、現在はヤフオクなので中古入手するしかない。また、電動式なので壊れたら終わりだし、真空の吸着性は持続力が弱い。長岡鉄男先生が愛用されていたパイオニアのブチルゴムターンテーブルシートJP-501はテーパー付きだったのだが、やはり絶版になっており、現在は定価の数倍で取り引きされている。というわけで、TTシートは入手の確実性、出来映えの良さ、使い勝手の良さで絶対お勧めである。ただ、注文してから商品が届くまで数カ月掛かる。TTシートは大量生産品ではなく、マニアが運営する少量受注生産品からだ。
 このY31プロジェクトは、主催者のY31さんが企画した製品の共同購入者をY31projectホームページで募り、一定数以上に達したら加工業者に製造を依頼すると言う形式で運営されている。製品ラインナップは全てアナログプレーヤー関連のパーツで、マニアのツボを押さえたアイデア商品が満載だ。
2004.7.26
ここ最近の購入品 その1

ここしばらく何も買っていないように見えて、けっこう色々購入しています。ま、そんなに高額なものはないんですけど、オーディオアクセサリーの流行りものなどをちょこちょこ買ってます。それでは、今日は3品ご紹介しましょう。詳しいコメントは追って各カテゴリーに追加掲載することにして、ここではごく簡単なコメントに留めてきます。

MITのShotgunAC1。先月末にテレオン2号館サウンド110にて中古購入。なんと\25,500。入荷したてで値札が付いていない時に発見。店員さんに値段を聞き、即購入。ヤフオクの中古でも3万円以上の値が付くのに、これは良い買い物だった。新品なら4万円台中半はする。そもそも、MITの電源ケーブルはPSEの関係で現在店頭販売ができない状態が続いている。ヤフオクでは個人輸入したものを売っている人がいるが、オーディオ店では入手が難しいのだ。厳密に言うと、法律上PSE未認証品は中古であっても販売してはいけないらしい。テレオンはそこらへん大目に捕らえているみたいで、PADなどの電源ケーブルが時たまお目見えしている。オーディオマニアにとっては嬉しい事だ。ShotgunAC1はこの価格帯で随一のパフォーマンスを有している。旬の音本舗福田屋の電源ケーブル試聴会でもShotgunAC1の音質は抜群だったので、ぜひとも欲しかったのだ。現在はパワーアンプサンスイB-2103MOSVintageに使用している。なお、B-2103はもともと電源ケーブル直出しだったが、私が脱着式に改造している。あぁ、やはりMITは私好みだなぁと思った。瞬発力、解像度の良さが際立っている。これより高価なケーブルは沢山あるが、私はしばらくShotgaunで満足満足。ま、欲を言えば欲しい電源ケーブルは色々あるのだが、次々買い揃えていくほどのお金ないですからね。
AETのスパイク型インシュレーターTI3530とスパイクベースTI3515spec2004。6月中旬に購入。シンプルな形状がとても魅力的。音の良さで評判のインシュレーターだ。両者ともφ35と手頃な大きさ。チタニウムとアルミの複合で構成されており、極めて剛性が高い。オーディオユニオンお茶の水店4階アクセサリーフロアにて特価購入。TI3530は普通\15,000位はするものだが、旧型処分ということで4ケ入り箱が\11,340になっていた。前から欲しかったインシュレーターだったのだが、やや高値だったので購入を躊躇してたのだが、特売ということで即購入。7月下旬時点でまだ残っていたので、欲しい方はユニオンアクセサリーフロアに急げ!実はTI3530とTI3515は先月のセール開始時には旧型とspec2004とが同じ値段で特売されていた。店員さんが気付いたのだろうが、数日後に旧型だけセール特価になっていた。旧型とspec2004は形状がやや変更されている。旧型にはゴムリングが付属していたが、spec2004ではゴムリング廃止。代わりに接触面の外周が盛り上がった形状になり、コンポや床とはリング状に接するようになった。なお、TI3530とTI3515を組み合わせて使用すると、高さが4cmにもなる。追って詳しい使用状況は報告するが、TI3530はCDプレーヤーVRDS-25xsに装着している。TI3530はVRDS-25xsの脚にぴったり合うのだ。それにこのTI3530はソース機器との相性が最も良いみたいだし。
レゾナンスチップのレゾナンス改めREQSTのスタビライザーRS-8Q。話のネタに買ってみた。\2,680。コイズミ無線で購入。発売直後から売れに売れているらしい。値段が手頃だからだろう。どこのオーディオショップにも置いてある。レゾナンスチップが有名なので、このスタビライザーにも期待が高まる。レゾナンススノーと作りは同じ焼き物で、コンポの天板に置いてやる。表面は光沢があり、底面はざらついた感じ。叩いてみるとカンカンと乾いた響きがする。軽いので、鉛のような効果効能ではないだろう。焼き物なので少々ぐらつきがある。ぐらつきには個体差があるが、私が買ったのは比較的ぐらつきが少なくてほっとした。ぐらつく場合は付属の透明ゴムを底面に貼付けて設置を安定させる。効果の程は正直不明。もっと厳密に誌聴してみないと結論しにくいのだが、こういうものの評価は難しいなぁ。
2004.7.14
オーディオ各店のPSE状況やイベント情報など

 こんばんは、みじんこです。梅雨も明けたそうですね。オーディオみじんこではPSE認証による電源アクセサリーの動向についてレポートし続けてきたが、ここに来て変化の兆しが見えてきた。各店毎に書くのが面倒になったので、7月以降の最新状況をまとめてお知らせしよう。迷惑が掛かるといけないので、ショップ名は完全表記しないでおこう。

 まず、オ○イ○電気。今月に入り電源プラグ/コンセント/IECコネクターが舞い戻ってきた。店頭の見本表は下げたままだが、マリンコ8215/同IEC320、レビトン8215C/8215PLC/5362IGが密かに復活している。この傾向は2004.7.9にレポートしたダ○○ミ○○オ○デ○オも同様。

 ヨドバシカメラ新宿西口マルチメディア館5階単品コンポフロアーに1ヵ月振りに行ってきた。下の写真の通り、電源ケーブルや電源タップ類もだいぶ復活してきたかのように見えるが、これらはPSE認証品のみの陳列。ただ、現品処分棚にはドイツのFISCHの電源ケーブルP2が処分特価で並んでいた。7/13時点で残り2本だ。価格は\34,000(定価\47,250)。FISCHはPSEの問題から入手が困難なので、欲しい方は急げ!そういえば、秋葉原よりもはやくフルテックの新型高級電源ケーブルや、オーディオテクニカの新型電源タップ(写真左下)が入荷していた。オーディオテクニカにとっては、今が攻め時なのだろう。PSE問題で大部分の有名ブランドが撤退しているからだ。

 オーディオユニオンお茶の水店では「旬の音本舗福田屋出前講座inアクセサリー館」が7/17(土)14〜16時に開催される。これで同店での福田屋出前講座は3回目だったかな。生の福田雅光先生を見たい方はぜひどうぞ。今回の催しはPSオーディオのパワープラントP1000の試聴会とのこと。定員10名。予約はオーディオユニオン御茶の水アクセサリー館に問い合わせよう。パワープラントは、電源交流生成装置というクリーン電源化装置の一種。4月に催された同店の旬の音本舗福田屋アクセサリー試聴会は行きそびれたし、福田先生ともお話したいのだが、週末は家族サービスの日なのでたぶん参加しない。なお、下写真の案内チラシでは7/17(日)になっているが、これはチラシが間違っている。7/17(土)開催が正しい。それと、同じ7/17(土)にはパイオニア本社では同社TADブランドのハイエンドスピーカーTAD-M1の試聴会があるそうだ。

 なお、今日掲載した写真は携帯電話のカメラで撮影したもの。なかなか綺麗に写るので重宝している。表立ってカメラを構えることがまずいお店の中では特に。ただ、メールへ添付してパソコンに転送しているので、携帯の料金がけっこう高くついてしまう。

2004.7.9
マリンコ レビトン ハッベルが!

 ここ数日暑いですね。ま、夏らしくてええんですけど。あまりに暑すぎるとついつい日陰で休みたくなるなぁ。
今週始めのこと、某オーディオ店に行ってみたらレビトン699/8215PLC/8300IG/5362A、マリンコ320IEC、ハッベル8215CAT/5266が復活していた。一時、店の奥に引っ込めていたのを出してきたわけなんだが、そろそろPSEのほとぼりが冷めてきたのか。ただ、これら電源パーツ類はいまだPSE取得に向けて動いているという話は聞いていない。海外製プラグ/コンセント類でPSEを取得済みなのは、ワッタゲートとPSオーディオのパワーポートくらいなものだ。これら未認証のパーツ類が復活している理由について店員さんに聞いてみたが、うまくはぐらかされてしまった。なにはともあれ、PSE認証なんて糞食らえと思っている私なので、これは嬉しい動向。迷惑が掛かるといけないので、店名は伏せておこう。ヒントは「ダオアトセ」だ。
 4月以降、電気用品安全法改正によって、オーディオショップの店頭からPSE未認証の電源パーツが消えた。レビトン/マリンコ/ハッベルも店頭から消え失せたわけだが、入手が全く不可能になったわけではない。例えば、ネットショップのK'sLabでは今だ入手可能。A&Vビレッジ誌の通販部門ローカルメールオーダーではカタログからコンセントやプラグを削除したものの、秋葉原の直営店エンゼルショップにはマリンコのプラグやレビトンベースのオリジナルコンセントが置いてある。それと、上述したような勇気あるオーディオショップで入手が可能だ。

2004.7.6
PSE認証のその後7
アバック秋葉原本店の現状

 アバックといえばホームシアター関連に強いAVショップだが、アバック秋葉原本店にはピュアオーディオの中古も多数ラインナップされている。秋葉原電気街外れ、地下鉄末広町近くにあるので来店者は少ない。ここまで歩いてくるのはけっこう大変なので、アバックで見かける来店者は結構なマニアだろう。斜向いにはビンテージオーディオに強いハイファイ堂がある。アバック秋葉原店の一階は新品ハイビジョンテレビやDVDレコーダー、2階は中古ピュアオーディオ、3階がAVアンプやDVDプレーヤーなどの中古AV機器、4階がソフト関連とオーディオアクセサリーフロアとなっている。アバックの中古オーディオは動いていないように見えてかなり入れ代わりが激しい。人気機種は入ったらすぐ買い手が付く。珍品、銘機もよく入荷するので、頻繁に足を運ぶのがコツである。一年ほど前にはサンスイB-2302ゴールドモデルが27万円で入荷していたので、思わず買おうかとも考えたが、そうこうしている内に売却済みになっていた。今思えば惜しい事である。他にもいい出物が時たまあるのだが、悩んでいる内に買い手が付くので、中古購入には即断が必要だ。ホームシアターに強いだけあって、プロジェクターやAVアンプは他店を圧倒する品揃え。AV機器の中古をお探しの方は、アバックをチェックしてみるといいだろう。ただし、同店のホームページには在庫の一部しか載せて無いので、直接問い合わせが的確である。アバック秋葉原本店の4階にはDVD/CD/SACDなどのソフト類、そしてオーディオアクセサリー類が陳列されている。それほど広い面積では無いので、置いてある電源ブランドはもともと少なかったのだが、ワイヤーワールド、キンバー、ハーモニクス、EXプロなどは各グレードをきちんと揃えていた。また、アコーステックアーツなどの珍しいブランドも扱っていた。コンセント/プラグ類もそれなりに揃えていたが、価格は総じて高め。
 さて、現在のアバック秋葉原本店は、電源ケーブルはEXプロ/オーディオテクニカ/キンバーケーブルのみのラインナップ。電源ボックスはJ1プロジェクト、アコリバ、オーディオテクニカといった国産ブランドPSE認証品のみ。コンセントやプラグは、オヤイデ/フルテックといったところ。海外パーツはやはり全品撤収している。これといった抜け道的な取扱い品は置いていない。こんな感じでアクセサリーフロアはとても寂しい状況。はやく、かつての活気を取り戻して欲しいものだ。

2004.7.3
PSE認証のその後6
ヤマギワ東京本店の現状

 東京秋葉原にあるヤマギワ東京本店6階オーディオフロアには海外ハイエンドオーディオコーナーがある。ここ結構凄いんです。B&Wノーチラス800シグネチャーやオラクル、BTC、LINN、ボルダーなどなど、私には手が届かない海外ハイエンドコンポーネントが稼動状態で設置されている。最近では、国産ハイエンドメーカーの新星「MIRAD」のプリアンプSRA-C20、パワーアンプSRA-M20も入荷している。同フロアには品目は少ないながら、オーディオアクセサリーも展示販売されている。電源ケーブルやラインケーブルはPAD/ハーモニクスを中心とし、電源ボックスもそれなりに揃えていた。なぜか、IXOSやモニターなど、他ではあまり見掛けないRCAプラグも多数品揃えしているのも特徴。同店はPSEに対する準備が早く、3月中旬にはあらかたの電源ケーブルを引き上げていた。なお、同店は秋葉原の中央通りと神田明神通りが交差する大きな交差点にあり、向側には東京三菱銀行や喫煙所、愛三電機などがある。斜向いには火事になったヤマギワソフトが見える。ヤマギワ東京本店の住所:東京都千代田区外神田4-1-1 電話:03-3255-3111
 さて、現在のヤマギワはどうなったのか。現在、同店で販売している電源ケーブルはキンバーケーブル全品とオーディオテクニカ、そしてCSEのL-7Rのみであった。電源ボックスはフロアの奥の目立たないショーウインドウにある。リプラス、アコリバなどが陳列されているのは他店と同様だが、一番下の棚には値札無しのキャメロットテクノロジーTAP-3とTAP-6が置いてある。TAP-3はダイナやオーディオユニオンに再入荷しているので、さして珍しくも無いが、TAP-6はここでしか見掛けない。値札無しなので売っているのか、置いてあるだけなのか分からないが。TAP-6は6個口でありながら、低価格なのが売り。台形をした形状もなかなか面白い。一時期私も欲しいと思った電源ボックスである。
 電源プラグとコンセントはワッタゲートのみ。昔、PAD/ハーモニクスを展示していたショーウインドウには、現在はシルテック/
PAD/ハーモニクス/PSオーディオのラインケーブルやスピーカーケーブルを陳列している。やはり、電源ケーブルがないというのは寂しいものだ。

2004.7.2
PSE認証のその後5
ダイナミックオーディオ5555の現状

 ダイナミックオーディオ5555は秋葉原にある大形のオーディオショップ。5555と書いてフォーファイブと読む。ダイナ系列でも最大規模の店鋪面積。ビル1棟分まるまる5555で、2階より上はハイエンドオーディオとホームシアター関連。まさしくハイエンドオーディオの殿堂という雰囲気で、2階以降はちょっと入りつらい。1階はオーディオアクセサリーフロアとなっている。5555は数年前に新築された店鋪であり、店内はとても綺麗。
 5555は入門クラスからハイエンドクラス電源ケーブルまでバランス良く品揃えしていたのだが、4月以降は他店と同様にほとんどのブランドを撤退させている。シュンヤッタリサーチなんかは登場して間もなく消えてしまった。非運だ。現在はキンバーケーブル全品とCSEのL-7R L-30Rのみ。しかーし、しかしである!「中古美品」と標記されつつ、CSEのL-10R、キャメロットテクノロジーPM-500 PM-600 PM-650 PM-750、ワイヤーワールドELP3+ AUP3+が特価販売されている。例えばL-10Rが定価の半額 \17,220/1mだ。うぬぬ、たしかに安い。欲しい方、今が買でっせ!現在、ワイヤーワールドはどこにも置いて無いので貴重だ。これらは中古とはいっても、箱入りで多数販売されているので、新品と思われる。厳密には、PSE未認証品は中古であっても販売不可らしいのだが、まぁいいではないか。
 壁コンセントやプラグはワッタゲート/CSE/オヤイデなど他店と同様の状況だ。電源ボックスも同様、海外ものの復活のきざしは見えない。ま、これは輸入元が再販しなければどうしようもないので、仕方ないのである。
 余談だが、ダイナミックオーディオは最近テレビCMを展開している。ハイエンドクラスのオーディオ機器の価格を述べていくという奇抜でねちっこいCMなのだが、何チャンネルのいつごろやっているのか忘れてしまった。

2004.7.1
PSE認証のその後4
キムラ無線の現状

 PSE認証のその後 第五弾レポートは秋葉原アクセサリーショップの老舗、キムラ無線である。キムラ無線と言えば、スピーカークラフト用各種パーツ類とオーディオアクセサリー類の両方を扱う珍しい店だ。品数は豊富。他店では見られないアクセサリーも多々あり、アクセサリーマニア必見のお店だ。店舗は秋葉原電気街口を出てすぐの秋葉原ラジオデパート四階にあり、四人の店員さんで切り盛りしている。親しくなればアットホームな感じだが、普段は寡黙な方々である。値段は他店に比べて同等かやや高めのことが多いが、ここにしか置いていないアクセサリーとかもあるので、私もなにかとお世話になっている。シャークワイヤーの切り売り電源ケーブルやインシュレーターなどは木村無線でしか見たことがない。また、同店はオーディオアクセサリー類がどこよりも早く先行入荷するので、オーディオアクセサリーの旬を見極める上でも貴重な存在。同店は老舗なだけにオーディオメーカーや出版社の訪問が多く、フォステクスの佐藤さんと木村社長が雑談されている風景もしばしば見かける。
 さて、木村無線での電源アクセサリーの現状はというと、なぜかキャメロットテクノロジーPM-650、PM-750が販売継続中。パワーマスター650や750はきわめて質の高い電源ケーブルだ。私自身は所有していないものの、試聴した感じでは「これまさにリファレンス!迷った時にはパワーマスターだな」という印象だった。ヤフオクでも常に高値取り引きされている。はやいとこ、各ショップに復活してほしいものだ。パワーマスターシリーズ(PMシリーズ)に関してはPSE認証済みという話と、いやそうじゃないといううわさがあり、どちらが正しいのかよくわからない。PM-500はPSEに通らないという理由で、法律施行直前にはオーディオショップ各店で激安販売されていたこともある。逆に言うとPM-600/PM-650/PM-750は大丈夫ということか。輸入元のサエクはPSEに対して積極的な姿勢なので、いずれはっきりするだろう。しかしながら、ほとんどのオーディオショップからパワーマスターシリーズが消えているのが現実。だから、木村無線は貴重な存在なのだ。それと、他店では消えたPSオーディオを今だ販売中。型番はPreludoシリーズのXPDで、\18,480/1.5m。サエクのPL-1000/PL-2000も継続販売中。アコリバのAC-1.8も堂々と販売中。あとは他店と同様、キンバー、テクニカ、AET、オルトフォンの電源ケーブルが店頭を埋めている。五月にはベルデンPS-1550 PS-1800が再入荷している。つい先日にはアクロリンクの6N-P-4030を使用した完成品ケーブル6N-P-4030PCが入荷した。それと、同店では4月以降、フルテックのプラグにスープラローラッドやJPSラボやシャークワイヤーの電源ケーブルを組み合わせた同店オリジナル完成品が陳列販売されている。厳密に言うと問題があるのだが、ええんですよこのくらいは。どんどんやってくれ!
 電源プラグ及び壁コンセントの現状は、他店と同じくワッタゲート全般、オヤイデ全般、フルテック全般、アコースティックリバイブCCR-DX、CSEのCONシリーズ、AET DCT-318 DCT-018、松下WN1318 WF5018といったところ。レビトン、マリンコはさすがに置いていない。なぜかハッベルのL型プラグ8215CATは継続販売している。また、レビトンの安いプラグが\2,100でショーウインドウの隅に置いてある。PADのCRYO-B2も再入荷し、ショーウインドウに山積みされている。これらは他店では取扱いを中止している製品だけに、ありがたい存在だ。五月にはORBの壁コンと電源プラグ(松下の改良版)の新製品が入荷している。電源ボックスも他店と状況は変わらない。
 切り売り電源ケーブルは、規制前とラインナップは変わっておらず、秋葉原随一の品揃え。SALABのHHS HH3.5、ディーバス14-4CT 14-2CT MX-104、オルトフォン7NX-PSC5.0Q、AET HIN-TWIN HIN-CUAD GAIAspec2004、アクロリンク6N-P4030 6N-P4020|| 6N-P4050Fがずらり。いまや同店でしか見掛けなくなったJPSラボのGPA-2(\5,250)、スープラLoRAD(\3,900)、シャークワイヤーの銀メッキ品 SP-33X12R(\4,200)も切り売り継続中。他店に比べると充実している木村無線、これからもがんばってほしいものだ。

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