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オーディオ聖地巡礼記2006年8月

ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見て聞いたオーディオ業界裏話も。

2006.08.12
7月下旬のオーディオ店最新情報その3

こんにはみじんこです。今日は中野の中古オーディオ店フジヤエービックを始めとした中古出物レポートです。欲しいものは沢山ありますなぁ。おっと、欲しいもの全部買ってたら家計が破綻する。自粛自粛。

フジヤエービックにて。今年4月に施行されたPSEショック前に中古買取を自粛していた影響で、販売品が極端に減少していた同店。ここにきて在庫量はだいぶ復活してきている。

さて、今回の出物はPASS(パスラボラトリー)のプリアンプX2.5。432W×89H×292D。リモコン付属。重量9.8kg。現行パスの最安プリアンプである。キレが抜群で、ハイスピード系という評判の人気アンプだ。安いとは言っても定価45万円。中古売価298,000円での販売。同機の中古平均売価は25万円程度であることが多かったのだが、この販売価格はちょっと高め。ひょっとしたらPSEの申請関係で値段が向上したのか。いや、同機の発売は2003年頃のはずなので、新品状態でPSEは取得済みのはず。ま、滅多に出ない機種だけに、欲しければ買い!と言える。ちなみに、ヤフオクではここ数ヶ月出品が無い。私事だが、オーディオみじんこシステムVer.3のプリには同機を、パワーAMPにはマランツPA-02を組み合わせる予定にしている。もっとも、現在はみじんこシステムVer.2の構築中なので、だいぶ先の話にはなるのだが。

右はマランツのプリアンプAF-01。これはたまに見かける。今年初頭だったか、生産終了となった。定価42万円。中古売価259,800円。同機中古の平均売価と言える。ちなみに、ヤフオクでは20万程度で落札されている。名設計者(鈴木哲氏)によるプリアンプと言う事で、パワーアンプPA-02と並び人気の製品だった。フルバランスプリアンプであり、Non-NFBという特徴を有する。それと、バランス入出力が各2系統もある。RCAは入力2、出力1とおまけ的。外形寸法はW250×H101×D281。重量4.5kg。なお、同機はボリュームにフェーダーを採用しており、この外観からパッシブアッテネーターと勘違いされる事もあるのだが、プリアンプである。電源ケーブルはもちろん3P脱着式。

ソニーのSACDプレーヤーSCD-XA777ES。現行SCD-XA9000ESの前機種にあたる。この時期になって中古価格が大幅値下がりした。今年初頭まで同機のオーディオ店売価は17万円程度だった。

右はWadia(ワディア)のWadia6。1992年発売の老兵だが、Wadiaブランドの魅力、それに独特の濃い音調ゆえに、ジャズファンに引き合いが多い。私も愛用している。定価795,900円。中古売価279,800円。オーディオ店での中古売価としては妥当。ちなみに、ヤフオクでは22万円前後で取引されている。

通称黒モグラこと、フライングモールのモノラルパワーアンプDAD-M100Pro-HT。DAD-M100ProのAC電源専用モデルで、RCA入力タイプだ。小型デジタルアンプとして人気の製品。外見はそっけないが、これはこれで味わいがある。エービックの中古リスト上で確認すると3ペア在庫があるようだが、店頭には1ペアのみ展示。オーディオ店での新品実売は6万円程度なので、中古46,800円は買い。ちなみに、ヤフオクでは45,000円程度で買い手が付く。さて、同機についてはネット上などでも沢山の情報を得る事が出来るので、いまさら私が述べる必要もあるまい。小型ながらなかなか押しの強い音質傾向を有する。なお、同機には小型のボリュームが搭載されているが、使いづらいので、別途プリアンプなリ、パッシブアッテネーターなりをかました方が良い。

右はフライングモールのプリメインアンプCA-S3。入出力が1系統なので、使い方は制限される。小型なのが売り。流行のiPodなどのポータブル機器と組み合わせ、手軽に音楽を楽しもうと言うコンセプト。現行品で、定価7万円。中古売価43,800円。複数台が入荷している。卓上などのサブオーディオシステムとしてあてがうのも面白そうだ。

SONUSFABER(ソナスファーベル)のサブウーハーGRAVIS。ソナスのサブウーハーは珍品。中古では初めて見かけた。ソナスに関しては詳しくないので、現行GRAVISDomusとの違いはよー分らん。定価262,500が中古135,000円。何がB級なのかは知らん。ソナスファンにはお買い得かも。
AVDECOというブランドのオーディオラック。あまり知られていないブランドだが、カナダのオンタリオに本拠地を有するオーディオラックメーカーである。国内輸入元は東志。東志のホームページを確認したところ、現在取扱中止中のようだ。Z411は定価168,000円のところ、展示処分特価69,800円。4段構成。W635×D545×H800mmで、重量49.5kg。10mm厚ガラス天板のしっかりとしたラックだ。洗練されたデザインが好ましい。背面へのアクセスもやりやすそう。最上部の耐加重は65kg、他の段は40kg。オーディオアクセサリー誌120号(2006号春号)のP182に評論記事が掲載されている。
こちらもAVDECOのラックA518。定価174,300円のところ処分特価82,800円。W650 D500 H980。5段式である。各柱の接合部分はスパイク接地となっている。これも見た目が凄く美しい。スタイリッシュなオーディオラックを探している人には、うってつけかも。
同じくAVDECOの幅広ラックZ323 。定価207,900円のところ処分特価89,800円。W1190 D545 H560。ご覧の通り、薄型テレビの設置を前提としている。最上部の天板は耐加重135kg。中下段は耐加重50kg。
ところ代わって、こちらは東急ハンズ渋谷店。4Cフロアに真空管アンプが陳列されていた。SUN AUDIOのアンプ群だ。東急ハンズ渋谷店は他の系列店と異なり、オーディオ関連を扱っている。オーディオ専門店ほどではないが。
SUN AUDIO(サンオーディオ)は秋葉原の真空管アンプメーカー。タムラのトランス販売店でもある。ヒノオーディオ真空管アンプ店と同じビルに入居している。左は真空管パワーアンプSV-2A3。1989年発売の現行品。定価183,750円、売価も同じ。なお、同機にはキットもあり、価格は99,750円。サイズはW360xH190xD270。出力は3.5W×2。出力管にSOVTEKの2A3を搭載。

右はSV-VT25Limited。定価131,250円で売価も同じ。

今日はこのへんで。ではでは。

2006.08.10
7月下旬のオーディオ店最新情報その2

こんばんは、みじんこです。今日はオーディオユニオンの珍品入荷の中で、みじんこの目に留まったものを幾つか。7月末頃の情報なので、すでに店頭から無くなっているかもしれんですが。

オーディオユニオンお茶の水店の2階(ハイエンド中古館)にて。Krell(クレル)のプリアンプKSP-7B。定価50万円。訪問時、メンテナンスのためか天板が外されていた。売価は不明。もうすでに店頭に並んでいる事だろう。ちなみに、同機の平均売価は20万円程度。MM/MCフォイコ内蔵。背面には整然とRCA端子が並んでいる。幾何学的な実装基盤が美しい。なお、同機の電源部は外付け。
さらに同フロアにて面白い出物を発見。JOBのパワーアンプThe JOB150。現行品で定価378,000円/ペア。中古売価は248,000円/ペア。この大きさで出力150W。小型ハイスピードパワーアンプと値札に書かれている。ハイスピード・・・この言葉に弱いんだなぁ俺。このアンプをかっこいいと思うかどうかは微妙だが、妙に惹かれるのは私だけではないはず。JOBって値段も手頃だし、ゴールドムントの弟分ということもあり、意外と人気があるんだよなぁ。ちなみにTHEJOB150が中古市場に出る事は珍しい。The JOBPre(定価241,500円、市場中古売価13万円程度)、The JOB DIGPRE(定価346,500円、市場中古売価20万円程度)は比較的頻繁に見かける。

右はオーディオユニオンお茶の水店1階で見かけた47laboratory(47研究所)Model4706cと電源部Model4700が2台。セットで198,000円。新品組み合わせ売価417,900円に比して半値で入手できるとは、けっこうお買い得かも。このModel4706、これはこれでコアな愛好家がいる。ピュアストレートで、ハイスピードアンプという評判を耳にする。私は展示会などで同機を聞く機会があったが、十分な試聴状態ではない事が多いので、製品の音質評価については何とも言えん。ただ、こんな小さなアンプがどんなパフォーマンスを示すのか、試してみたいなと思わせるアンプではある。

Model4706の外形寸法はW170xH40xD100。手のひらサイズのアンプで、小粋にオーディオを嗜む。うーんいいですなぁ。こんなに小さいアンプだが、4700を2台使用する事により、左右独立電源化を実現している。ま、アンプ部が小さいとは言っても、電源部を合わせるとそれなりの設置スペースが必要ではある。

あぁーーーーー、欲しい!滅多に出ない珍品だ!SONYのスーパートゥイーターSS-TW100ED。私が中古で見かけたのはこれが2回目。オーディオユニオンハイエンド館(お茶の水店3階)のショーウインドウにて発見!思わず売約済みにしてしまおうかと思ったのだが、金額的に少し思い留まった。定価21万円が売価99,800円。お買い得だが、10万円程度の出費には少し躊躇いがある。

SS-TW100EDはたしか1999年頃の製品だったと思う。型番でネット検索すると、色々と情報が拾えるはずだ。雑誌上ではそれほど頻発して取り上げられた事は無いが、これを追加することによる高域改善は相当なものと聞く。沸々と物欲が湧いてくるのだが、最近同店の中古リストをチェックしたところ、リストから消えていたので、もう売れてしまったんだろうな。は〜、無理してでも買っておいた方が良かったような。

SS-TW100EDは、ソニーがSCD-1などのSACD第一号機器を一斉発売した際に、ラインナップの一つとして発売されたものだ。すでに絶版品なので中古入手しか入手手段はない。実際に触らせてもらったが、さすがはソニー。非常に精密な造りで、モノとしての魅力に優れている。ツイーター部分は左右に首振り(角度調整)出来る。こんだけ云々書いているが、私は同ツイーターを試聴したことはない。ぜひ我が家で使ってみたいものだが・・・。

左はオーディオユニオン4階(アクセサリー館)でみかけたレイミョーのALS-777。これも珍品だ。販売品というわけではないのだが、興味のある人は聞いてみると良い。すでに無くなってるかもしれんが。展示個体の注意事項としては117V仕様に改造されている点など。

ALS-777は電源アクセサリーの最盛期2003年頃に登場した電源装置。コンセントにはFIM880を3個搭載。つまり、出力個数は6個口。当時の広告には、オーディオは光子の時代に!という触れ込みが書かれていた。発売当時の定価312,900円。ACラインスタビライザーと名打たれたこの製品、2003年頃に発売されたと記憶しているが、すでに絶版品。2004年のPSEショック後もPSE取得品が少しばかり生産されたが、いつの間にか絶版(国内だけ?)となっていた製品だ。発売当初、雑誌での評価が軒並み絶賛されていた。私は使ったことないのでどのくらいの音質改善効果があるのかはよーわからん。ただ、以前より気にかかっていた製品ではある。ちなみに、ALS-777は電源装置の一種ではあるのだが、絶縁トランス方式でもなく、波形形成装置でもない。クアンタムシンフォニーというメーカーの特殊回路を搭載している。電子と光子をどうこうするらしい。光子がどうなるんだ!?というつっこみはごもっともだが、まぁ趣味のオーディオですから何でもありってことで。

右はオーディオユニオン新宿店(地下階)。マランツの最高峰プリアンプSC-7S1。2002年発売の現行品。定価735,000円が中古実売398,000円。マランツの永久欠番7を名打ったアンプだ。マランツの威信をかけた製品である。チャンネルセパレーションを徹底しているということが売り。重厚な国産プリで、同機を愛用している愛好家を、私も何人か知っている。やはり良いのだろうか。

ではでは、今日はこれまで。

2006.08.06
7月下旬のオーディオ店最新情報

こんばんは、みじんこです。アキバは今日も元気です。さて、またまた久々の更新となってしまいました。どうも最近、オーディオに掛ける時間が少なくなってしまい、ストレスが溜まっている。どうにかせにゃいかんのぅ〜。ま、そんなこと言いながら、昨日は大阪日本橋、今日はアキバに行ってきました。ただ、今日お伝えするのは7月末のアキバ情報。

7月29日土曜日の秋葉原電気街口前。今日は人波がやや少なめ。
ダイナミックオーディオニュー秋葉原センター店(ダイナ植木店)。植木店長がやっているから植木店である。さて、いきなり掘出し物発見!タオックの鋳鉄製スピーカーベースの中古だ。左はDH400。4個組で26,800円。私がすでに押さえたので、売約済みとなっている。DH400は同スピーカーベースの中でも一番大型のものになる。中古に出る事は稀。奥行き400×高さ200×幅120。右はDH300。4個組が2セットあった。ただ、8/6本日時点ですでに売れてしまっていた。

DH300は流通量が多い事もあって比較的中古に出易い。JBL4312などの中型ブックシェルフに好適。同ベースはオーソドックスな存在だが、価格が手頃な事、使い易い事、どこでも売っている事、効果がはっきりしている事、見た目に嫌みじゃないところなどが幸い。ロングセラーを続けている。基本的に同店の中古品は自分で持ち帰りなのだが、DHは重いので、手持ちで持って帰るのはかなり厳しい。

エソテリックの新型RCAケーブル。デジタルケーブル兼用だ。RCAプラグにはWBTのネクスジェンプラグが用いられている。さすがはWBTの国内総代理店であるエソテリック、プラグにはEsotericのシルクプリントが刻印されている。私はこのケーブルの外装ジャケットの色彩に妙に惹かれてしまう。なお、同ケーブルには1本売りも存在する。ケーブル大全2007の炭山アキラさん評価記事によると、同ケーブルはデジタルケーブルとして使用した際に抜群のパフォーマンスを発揮するというようなことが書かれていたような。それと、このダイナの値付けは試聴に使用したと言う新古品扱いの破格値だ。このケーブルはすでにオーディオ店各店に入荷しているが、この値段では売っていない。もっと高い。

右はサトームセン本店4階のオーディオフロア。以前、ラジオ会館4階にあったサトームセンオーディオ専門店が丸々こちらに移動してきている。さて、店頭で目を惹いたのはSONYのSACD第一号機SCD-1。中古262,500円。同機の中古価格からすると割安な方だ。同機は通常30万円程度で中古販売されている。SCD-1は発売から7年を経過しているが、SACDの再生においてかなり優秀だと言う評判があり、現在でもマニア層に高い人気を誇る。なお、同機はSACDの黎明期の製品であり、SACDマルチ出力は無い。SACDステレオでの出力となる。i-Linkなども付いていない。ま、私はマルチとかi-linkなんて先進のインターフェースはあまり興味が無い。割り切ってオーソドックスなステレオ再生でいいじゃないか。

ラジオ会館4階キムラ無線FOSTEXのニューフェースG850が鎮座していた。試聴可。純マグネシウムユニットMG850を搭載したフォス久々の完成品スピーカーだ。シンプルなフルレンジ1発構成。G850についてはオーディオイベントレポートFOSTEX G850試聴会レポートに詳しく書いているので、そちらをご覧あられたい。すでに300本限定が予約完売となっているが、ひょっとしたらわずかながら追加生産するかも?という情報もある。どうしても欲しい方は同店なりに無理強いで掛け合ってみるとか。ま、単売ユニットMG850を入手してスピーカー自作に励むって手もあるけど。そもそも予約完売となっているスピーカーをこのように展示試聴させてしまうってのは、欲しくなってしまった人にとってはけっこう酷だなぁと思った。
同じくキムラ無線に展示されていたフライングモールの新作アンプ。CA-S10というステレオプリメインアンプだ。今回、フライングモール初のセレクター機能が付いた。これならプリメインアンプと名打つ事が出来るだろう。同社製品にしては大きい方だが。内部回路はもちろん同社お得意のデジタルアンプ(D級)となっている。発熱が少ないので、放熱用の開口部が一切無い。寸法はフルサイズ(W430)ではなく、W281とやや幅狭となっている。スペックなどは同社のサイトをご覧いただきたい。なお、この展示品は専用の縦置きスタンドを使っているのだが、このスタンドはオーディオ店のデモ展示用に作られた非売品。このスタンド込みで欲しいと言う問い合わせも多いらしい。
CA-S10の背面。分りにくくて申し訳ないが、スピーカーターミナルはフライングモールのオリジナル品と思われる。CA-S3もターミナルに凝っていたなぁ。フライングモールの製品への力の入れようってなんか面白い。

右はキムラ無線で取扱が始まったHi-Vi RESARCHのユニット。六本木工学研究所が日本総輸入元だ。

これがHi-Vi RESARCHのユニット。六本木工学の秋葉原直営店麻布オーディオではずいぶん前から店頭販売していたので、別に珍しいものではない。SS1-Mk2はソフトドームトゥイーター。TN25もソフトドーム。値段が手頃。ちょっとかっこ良かったりするが、音は知らん。

ここで突然だが、みじんこの一般的な秋葉原巡礼行程をご紹介。まず、秋葉原ではなくJRお茶の水駅で降り、オーディオユニオンお茶の水店を来訪。20分ほど滞在した後、中央線沿いに秋葉原へ向かう。下り坂だから歩くのが楽だ。5分あまりで秋葉原周辺に到達。テレオン第2店、テレオン第4店。ダイナHiブランド買取りセンター、サトームセン、オヤイデ電気、タイガー無線、小沼電気、コイズミ無線、キムラ無線、若松通商、ダイナ植木店、ソフマップ、秋葉原駅。よく巡るパターンはこんな感じかな。所要時間はだいたい3時間程度。どこにどの店があるのかは、秋葉原オーディオ店完全攻略マップをご参照あれ。そして、自分なりのアキバ巡りをしてください。ネタはもっとあるのだが、今日はこの辺で。では、さいなら〜。

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