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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2006年3月上中旬
2006.03.19
3月中旬秋葉原オーディオアクセサリー探訪

こんばんは、みじんこです。仕事が多忙で、更新が遅くなりました。さて、今日は秋葉原のアクセサリー関連店最新状況をお知らせします。

3月中旬の秋葉原駅前電気街口を出たところ。アキバは今日も賑やか。さぁ、私と一緒に、皆さんもアキバ散策へGO!
電気街口の北側を出るとUDXビルがそびえ立っている。今月のUDXビルオープンにともない、テレビで連日アキバ特集が放映されている。

右は秋葉原駅1階の構内。秋葉原駅の改装もほぼ全て終了。広々とした構内には、乗り換えや乗降客がひっきりなしに往来する。数年前、秋葉原駅の通路はかなり狭く、行き交いが大変だったのだが、その当時の面影は微塵もない。

コイズミ無線本店。beymaという聞き慣れないブランドのツイーターが6種類一斉入荷。スペックは写真をご覧あれ。スロートホーンは鋳物成形。能率はけっこう高め。
ホーン型のCP-16/CP-12Nのフレームは樹脂製。このbeymaというブランド、素性はどうなのか?
こちらオーディオテクニカのケーブルジョイントアダプターTCT-8。現在発刊中のオーディオアクセサリ−120号の連載記事、旬の音本舗福田屋274ページで紹介されているやつだ。福田先生はこのカーオーディオ用アーシングパーツを、ピュアオーディオのバイワイヤアダプターとして応用されたのだ。この記事を読んで、私も早速TCT-8を探した。秋葉原のラジオ会館4階インパルスで発見。購入した。ただ、このパーツは前述の通りカーオーディオ用品である。この記事を読んだオーディオマニアはきっとTCT-8を探しているはずである。そこで、コイズミ無線で扱ってもらうよう小泉常務に頼んだ。コイズミ無線は従来から、オーディオテクニカのカーオーディオパーツを扱っているので、すぐに取り寄せられるとのこと。さすがは小泉常務、TCT-8を早速、店頭販売品に加えてくださった。TCT-8が2個入りで定価840円。コイズミ無線実売672円。TCT-8のバイワイヤケーブルへの利用方法や、温室効果についての詳細は、現在発売中のオーディオアクセサリ−120号をご覧あれ。なお、TCT-8を含めたオーディオテクニカのアーシングパーツは皆、輝かしい銀色のメッキ処理がなされており、同社のカタログにはプラチナカラー仕上げと明記されている。ただ、本当にプラチナメッキなのか、ちょっと疑問。本当にプラチナメッキなら、プラチナメッキと明記するはずだからだ。ま、ピュアオーディオに用いても音質はすこぶる良好らしいので、良しとしよう。私もこういう中継パーツを探していたところだったので、TCT-8を見出された福田先生に感謝である。
こちらはフォステクスのT-100。2本で2,415円。私の次期自作スピーカーの内部中継用ターミナルとして最適と考えている。右写真は、フォステクスT500A-Mk2の案内ポップとT90A-EXの展示品。今月末、いよいよ発売されたT500A-Mk2だが、初回入荷は数が少なく、予約分で完売。現在、入荷待ち。なお、T500A-Mk2は限定品ではないので、注文しさえすれば入手可能。このT500A-Mk2、私は昨年のAVフェスタで試聴したが、今までとは別次元のツイーターだと感じた。切れ抜群、優秀なスーパーツイーターである。価格的に、私は手を出せないけど。

T90A-EXに関しては限定品で、しかもすでに今年始めに完売御礼となっている。ただ、表立って公表されていないのだが、先月末に極少数量が、コイズミ無線、キムラ無線に再入荷した。T90A-EXが完売で諦めざるをえなかった人には福音だ。

こちらはコイズミ無線本店奥の試聴エリアに置かれていた球形スピーカー。樹脂成形を専門とする業者さんが持ち込んだものらしい。その業者さん、なんでも大のオーディオクラフトマニアらしく、コイズミ無線の常連さんでもあるらしい。こういうの扱いませんかということで、持ち込まれたとの事。コイズミ無線がこれを扱うのかは不明。コイズミ無線には、こういう個人製作的なオーディオ関連品がよく持ち込まれている。実際、同店でしか扱っていない珍品アクセサリーが多数存在する。
これもその一つ。シルク吸音材。今までは一部のマニアが、自作ケーブルの絶縁材や、ルームアコースティック用に用いてきたシルク素材。ところが、アコースティックリバイブが一昨年、ピュアシルクアブソーバーPSA-100を発売。これはかなりのヒット商品となった。それ以降、オーディオ界での認知度が一挙に高まった感のあるシルク。ただ、PSA-100は実売5,000円/100gと高価。オーディオアクセサリーとして流通する以上、高価になるのは仕方ない。業界には暗黙の価格体系があるのだ。これはPSA-100に限った事ではない。例えば私が愛用しているポリマールと言う金属磨き布。1枚250円である。これがオーディオ用研磨布としてパッケージングされ、某オーディオアクセサリー店に並んだら、価格は10倍。波動が入っているとかなんとかで、純粋には同じものではないのかもしれないが。

話がそれるが、モノの値段というのは、結局のところ個々の業界での適正価格というものがある。つまり、その値段なら利益が取れるという値段である。商品の原材料に加え、製造コスト、流通に関わる人件費、流通ロット、流通経路、広告費、ブランド的価値、ライバル商品の価格など、様々なものが絡み合って、その商品の価格が決まる。

生成り真綿はシート状になっている。約45cm×50cmほどのシート状。厳密に言うと、袋状をしている。このシート、お蚕さん何匹分なのだろうか。そう思うと、大切に使わなきゃなぁという気になる。

使用用途としては、吸音材としてスピーカーボックスに仕込むも良し、ラック内の音の乱反射の排除を目的として、オーディオ機器の天板にそのまま敷くとかも考えられる。他にも、機器と設置面との隙間に敷くとか、ネットワークボックスや電源ボックスに仕込むとか、ケーブルのプラグ類周辺に巻き付けるなどすれば、相当な効果があるはずだ。

シルク綿は元来、絹糸の原料。オーディオ用と名打てばとたんに高価になるのだが、実際にはもっと安く入手出来るはず。私はシルクの販売先を探し求め、現在は銀座の歌舞伎座の裏手にある絹糸専門店までわざわざ足を運んで購入している。オーディオ店で扱ってくれたらなぁと思っていた矢先、先月末に、コイズミ無線にこの生成り真綿のサンプル品が届いているのを拝見した。なんでも、オーディオ好きの方が、仕事上シルクを扱っているようで、自分のスピーカーにシルクを仕込んだところ、絶大な音質向上が得られたとの事。そこで、コイズミ無線での取扱を持ちかけて来られたらしい。このサンプル品をたまたま見かけた時の事。シルクは今密かなブームだし、コイズミさんで扱ってくれると私も助かるとお話した。とにもかくにも、今月からコイズミ無線でこの生成り真綿を扱い始めたので、これからはコイズミ無線で真綿を買う事にしよう。この値段は、絹糸専門店での真綿小売り価格とほぼ同じである。つまり、極めて良心的な価格。なお、PSA-100は漂白済みの真っ白なシルク綿だが、この生成り真綿は未漂白で、シート状のままであり、やや黄色みを帯びている。手でほぐせば、PSA-100のようなふわふわとした綿状になる。

コイズミ無線本店入り口にある吸音材コーナー。右はサーモウール。羊の毛だ。本来は、シックハウス対策用の家屋用断熱材として使用されているのだが、エンクロージュア用吸音材や、オーディオルームの定在波対策として利用されている。真ん中の上は、東京防音のホワイトキューオン。ポリエステル繊維吸音材だ。ペットボトルを原料にしたリサイクル品である。真ん中の下のピンク色のは、アオキ産業のミクロンウール。基本的にはグラスウールなのだが、繊維が柔らかく、グラスウールのようにチクチク手に刺さる事は無い。灰色のものはアオキ産業のニードルフェルト。主原料は古着。左の黄色いのは、お馴染みのグラスウール。これら吸音材、どれが良い悪いというわけではな。それぞれに特色がある。自分の目的とする用途には何が向いているかは、店員さんに相談してみてね。
こちらはテクニクスのフルレンジユニットの在庫状況。先月時点では数アイテム残っていたのだが、この数週間で急激に売れてしまった。現在は7F-10を残すのみである。これが売れたら完売御礼。テクニクスユニットは数年前に生産終了となっていた。いずれ市場から消えていく運命にあり、ここ数年は流通在庫を残すのみとなっていたのだ。長岡派自作スピーカーに慣れ親しんだ者としては寂しい限りだが、これも時代の流れという事か。
秋葉原駅総武線高架下対面、つまり秋葉原西口交差点付近の風景。秋葉原デパート、秋葉原電波会館、秋葉原ラジオセンター、秋葉原ラジオストアが密着状態で建て並ぶ。秋葉原デパートの屋上部分は秋葉原駅総武線、津田沼、千葉方面のホームである。アキハバラを秋葉原たらしめている一角だ。
ラジオセンター/ラジオストアの通路。九州電気のあたりを撮影。お客にとってみれば意識する事さえ無いのだが、通路の右側がラジオセンターで、左側がラジオストアの店舗。この雑然としたパーツ街の雰囲気が、アキハバラの情緒なのだ。いつまでもこのままであり続けてほしい風景である。
ラジオストア側から秋葉原西口交差点を望む。真上に総武線の高架が通っている。対面には、東京ラジオデパートやオヤイデ電気の看板が見える。秋葉原で最も人通りの多い界隈だ。電気街方面とは反対側にヨドバシカメラが出来ても、電気街方面の人通りは相変わらず。むしろ、数年前より人通りが多くなったように思う。
オヤイデ電気。店の奥に極太のVCT線が転がっていた。直径はなんとφ22!5.5スケアが8芯も束ねられている。うわー、なんじゃこれ。これ小売りしてくれるんですかと聞いたら、電気工事関係業者から注文を受けて特別に取り寄せたモノで、小売りはしないとのこと。コンセント4個搭載の電源タップにこのケーブルを使えば、プラグからの4系統同一パラレル配線が実現出来るんだがなぁ。プラグ側の端末処理がとてつもなく大変そうだが。
カルダスのフォノプラグが店頭に登場。フォノケーブル自作用のトーンアーム側端末プラグだ。デンカのFL-6透明が再入荷。前回のリールは完売御礼だったはずだが、まだあったのか。この径の、しかも透明は極めて珍しいのだ。
ついでに、オヤイデ電気の被服チューブ在庫の一例をご紹介。左は日本ジッパーチュービングのシールドチューブ。右はポリエステルメッシュチューブ(SFチューブ)。
オヤイデ電気店頭のケーブル見本展示。私にとっては見慣れた光景だが、こうやって撮影してみるとなかなか面白いなぁ。
そうそう、これがツナミ傷あり特価品。10m分。実際の使用はだいぶ先のことになるだろうが、屋内配線に利用するつもりである。
キムラ無線。珍品や限定品が入れ替わり立ち代わり入荷しているのだが、全てを紹介するわけにはいかない。左は最近入荷したACインレット。フルテックのものに極めて良く似ているが、フルテック製ではない。金メッキでノーブランド。刻印からするとイナルウェイ製と思われるが、確証はない。

右はトリテックの巨大スピーカーターミナルT-72。真鍮製。写真では大きさが分りにくいが、とにかくでかい。T-72はキムラ無線とコイズミ無線で扱っていたが、ここ1年以上在庫切れのままだった。久々の入荷である。Yラグ対応、バナナ非対応。

まだまだあるのだが、長くなるので今日はこのへんで。続きはまた今度。

2006.03.05
2月下〜3月初頭秋葉原オーディオ店でものはつもの

こんばんは、みじんこです。今日は秋葉原ほかオーディオ店最新情報をお伝えします。

オヤイデ電気の最新情報。2月27日からTUNAMIの限定特売をおこなっている。3,400円/m(税抜)。外装シースに製造行程で付いた傷がロットが1リール分(80m)あり、傷あり特価販売されているのだ。通常品は実売5,100円/m(税抜)なので、1,700円/mお得。定価換算だと半額ということらしい。傷あり特価品は、外装シースにもろもろとしたスジが入っている。ただ、それほど醜い傷ではない。気になるなら、SFチューブを被せてしまえばいいのだ。
なお、私がこの告知を見つけた時点では、まだ1リールそのまま置いてあった。その後、日を追う毎に売れていき、おととい時点では半分くらいまで減った。口コミで特価販売の話が広がったようだ。この1週間、私はずーっと悩んでいた。ツナミ特価品を何メートル買うべきか。で、金曜日、意を決して10m購入。念願の、TUNAMI屋内配線計画を実行するために。
そんなわけで、残りはさらに減少。あと残り30mを切った。オヤイデの社員さん曰く、たぶん土曜日で売り切れるんじゃないかとのこと。土曜日はオーディオマニアの来店者が多いのだ。なお、ネット上に傷あり特価を掲載すると、あっという間になくなってしまう。この傷あり特価はネット告知はせず、店頭のみの告知となっている。この記事がアップロードされている時にはすでに売り切れになっている可能性が高いが、欲しい方はダメ元でオヤイデ電気に急げ!!
こちらツナミ2号。すでに、AA誌120号に掲載されているのでご存知の方も多い事だろう。オヤイデの店頭で見かけたのは2月初頭。白くて太くて、いかにも頑丈そうなケーブルが置かれており、おお!これはオヤイデの新製品か!と心躍らせた。外装シースには「TUNAMI NIGO」と書いてある。どうやらTUNAMIの2芯バージョンみたいなのだが、んんん?NIGOって何や?どこぞの意味深い言葉かと思いきや、単純にNIGO=2号だった。そのまんまやんけ。このネーミングのすっとんきょなとこが、かえって印象に残るからいいんじゃないかな。TUNAMIの5,100円/m(税抜)に対し、TUNAMI NIGOは600円安の4,500円/m(税抜)。私はまだ2号を購入していないのだが、福田先生の評論では、TUNAMI とTUNAMI NIGOでは音質傾向が若干異なるらしい。ま、TUNAMI2号の方が安いし、2芯の方が工作時も扱いやすいし、これから作る人には2号がお勧めかも。私もシステムの再構築が済んだら、2号に手を出してみよう。
ツナミ2号は2芯なので、ACケーブルは無論、スピーカーケーブルにも好適だ。白い外装シースは艶があり、なかなか美しい。現在、期間限定で端末処理のサービスを実施中。完成見本に使われているYラグ(スペードラグ)はオヤイデ電気のロジウム仕様SPYT。見積もり概算で、SPYT仕様の1mペアが1万5千円弱になるみたい。
オヤイデにカルダスのphonoプラグが先週入荷。見本を見せてもらった。これはSDINという型番で、実売5,880円。これの他にも、ケース形状の違う2タイプが入荷。カルダスのフォノプラグは昔から単売されていたので、別に珍しいものではない。ただ、今までKsLABローカルメールオーダー平方電気などごく少数のオーディオ店でしか扱っていなかったので、あまり知られていなかったかもしれない。そもそも、フォノプラグを買って、フォノケーブルを自作しようなんて人は、そう多いとも思えない。需要が少ないので致し方のないことだ。しかしながら近年、アナログブームが再燃しているので、オヤイデ電気でも扱う事に決めたのだそうだ。私は現在、ケーブル直出しタイプのプレーヤー(GT-2000LとSPEACEDECK)しか使っていないので、フォノケーブルの自作とは無縁だが、いずれ脱着式のアームに交換したいとも思っているし、その折にはフォノケーブルも自作したい。なお、カルダスのフォノプラグとは別に、昨年、BELLDREAMの真鍮削り出しフォノプラグSJE-727が登場している。動きは穏やかかもしれないが、レコード関連アクセサリーは増える傾向にある。
右は
こちらはオーディオユニオンお茶の水店。階段の壁にLUXMANのポスターが登場。かなり大きなポスターで、迫力十分。ラックスマンの名機が年代順に紹介されている。長年のオーディオファンなら、自分にとって思い出深い機器も載っているのではなかろうか。うーん、このポスターいいなぁ。LUXファンなら、このポスターを部屋に貼りたいところだろう。んでもって、しょっちゅうニヤニヤ眺めているという風景が想像出来る。
4階奥の試聴システム。現在はプライマーのプリメインアンプが据え置かれている。アンプ下部に見えるのは、サンシャイン(KRYPTONPROFESSIONAL)の純マグネシウムインシュレーターM1/スパイク受けM2。M1/M2の4組セットで1万円弱という低価格。今流行のスパイク/スパイク受けの形状をしている。オーディオアクセサリー誌120号のインシュレーター特集221ページに紹介されているやつだ。評論の信用度に不安があるものの、かなり良さそうな評価を得ていた。手に乗せてみると、非常に軽くてびっくり。アルミより比重が軽いというが、これが金属なのかというふんわりした感触であった。たしかに、いままでにない感触の金属だ。金属というより、木材に近い感触だ。デモ品は無塗装で、仕上げは今一歩。それと、スパイク受けM2の底面のエッジがそのままなので、下手をするとボードに傷がつくと思った。メーカーの考えとしては、とかく高額になりがちなアクセサリー市場において、良い品を安く提供するというポリシーがあるらしいので、凝った仕上げをあえて排除しているのかとも思った。それと、マグネシウムの加工自体が難しい事のようなので、仕上げまで手が回らないということもあるのかもしれない。ただ、同社のブログを読むと、製品版へのメッキ処理を検討しているようだ。3月中には発売できるよう努力しているということなので、大いに期待したい。たぶん、このインシュレーター、仕上げをきちんとすれば、爆発的なヒットになりそうな気がする。世界初の純マグネシウムインシュレーター、低価格で性能も抜群という触れ込みがミソだな。
2月中旬、同店4階には中古オーディオボードが多数入荷した。右上はアコリバの磁気浮上型ボードRMF-40。新品実売は155,400円。これが中古実売で62,000円。2枚入荷したが、先週時点で1枚売れた。残り1枚。また、傷多めの も2台入荷し、値付けは52,000円だった。これはとてもお買い得だったが、今週始めで2台とも売れてしまった。その他、クリプトンのAP-4000が2枚とか、SYMPOSIUMやJ-1projectのボードなど、中古オーディオボードの出物がいつになく頻繁だ。オーディオユニオンお茶の水店アクセサリー館の中古品は、店頭販売や自社サイトの通販以外にも販路を有しているので、在庫は常に流動的。
同じく2階に陳列されている注目品。左はスタービのレコードプレーヤーstabi reference。素晴らしい機能美だ。昨年のインターナショナルオーディオフェアのオルトフォンブースで見かけた機種だ。右はフォノイコライザーの最高傑作品と謳われるコニサー4.0PHONO。現行モデル。新品の定価は200万近かったが、中古で768,000円。すごいという評判を耳にするが、この価格ではどう転んでも私とは縁の無い製品だ。コニサーのプリアンプも重ね置きされていた。中古市場で滅多にお目にかかれないコニサーの製品が、2台も入荷するのは珍しい。両機とも、たぶん同じオーナーが手放したのだろう。値段が値段だけに、そうすぐには売れるものではなく、これらは3月初めの時点でまだ店頭に並んでいた。
2階にはPASSLABSのステレオパワーアンプALEPH0sが2台。2台並んでいるので、一瞬、モノラルパワーアンプALEPH0かと思った。ロゴ以外、OとOsの表っ面は全く同じだからだ。中古実売258,000円。ショップでの中古価格としては平均。さらに2万円値引きしますとの札が貼られているので、少しお買い得か。なお、ヤフオク上では20万円ちょい切りで落札される事が多い。
右はオーディオユニオン吉祥寺店。Wadia21が298,000円。これはお買い得かも。ちなみに、ユニオン系列におけるWadia21実売価格は37万円程度。ダイナ系列では27〜30万。ヤフオクでも27〜30万。いずれは、私が現有するWadia6から、Wadia21に乗り換えてみたいなと思ったりする。Wadia21はWadia6の後継機。パッと見の外見上では、背丈が183mmと、Wadia6より30mmほど高くなっている。Wadia21よりWadia6の方が、まとまりの良いデザインだという意見が多い。他にも、Wadia21の方が性能的には優秀に違いないが、こと音楽再生においてはWadia6の方が中域が厚く、適度にゴリゴリしていて、それが好きな人も多いとか。
GASのプリアンプ。THAEDRA2(テドラ2)。GASのアンプは1970年代の製品になるのだが、いまだに根強いファンがいる。オーディオユニオンは基本的にあまりに古い製品は扱わないのだが、GASなどの人気ビンテージオーディオとなると話は別。必ず買い手が付くので、同系列店では、GASの出物を最近特に多く見かける。
オーディオユニオン新宿店。デノンの最新最高級マルチチャンネルアンプAVC-A1XVが中古販売されている。定価693,000円。でかい!現行品なので、中古と言えどもあまり値下げ率は良くない。それにしても、このハイエンドAVアンプを買ったオーナーは、金額的にも相当な覚悟で購入したはずだろうが、なぜに手放す気になったのだろう。
右はビクターAX-900。中古価格149,800円はちょっと高め。この機種の中古価格は10万が妥当だ。
AX-900は私もかつて愛用していた1993年発売のプリメインアンプだ。音は非常に良いのだが、お世辞にも人気のある機種ではなかった。現行当時もそれほどの台数売れたわけではないらしいので、中古のタマ数は元々少ない。また、10年超えの選手なので、最近は中古市場でもあまり見かけなくなった。
AX-900は、私が今まで使ってきたアンプの中で、最も私好みの音を奏でてくれるアンプだった。駆動力が高く、全帯域にエネルギーがみなぎる。高域の切れが傑出しており、このアンプならではの音というのが感じられた。ま、私の数少ないアンプ遍歴での感想なので、あしからず。高級機器を嗜んでいるマニアのご烈々には、AX-900みたいな国産中級プリメインなんて鼻にもかからないかもしれん。けど、このアンプ、なかなかやりまっせ。ま、古いので故障が懸念されるけど。
ダイナミックオーディオ秋葉原Hiブランド買取りセンター。ヤマハの名機GT-2000Xが入荷。美品だ。厚みのある筐体と、艶有り仕上げが美しい。GT-2000はよく見かけるが、GT-2000Xの出物は少ない。現時点では価格が明記されていなかったが、たぶん30万円くらいの値付けになるだろうとの事。GT-2000シリーズは発売から20年を経過しているにも関わらず、発売当時の新品実勢価格と同等の中古価格を保持している。極めて稀な例だが、それだけ同シリーズの人気が高いということだろう。ちなみに、GT-2000の中古実勢価格は8〜10万円。GT-2000Lは10〜13万円。GT-2000Xは30〜36万といったところ。
右は同店に入荷したパイオニアのMCヘッドアンプH-Z1。先々週入荷したが、すぐに売れた。非常に珍しいヘッドアンプ。私も実機は初めて見た。NON-NFB回路搭載。1980年代の製品らしい。当時の定価は23万円。ダイナにはこういう古めの珍品が頻繁に入荷する。そもそも、現在のアナログ市場では、MC昇厚トランス、もしくはMC直接入力対応フォノイコライザーが大勢を占めており、MCヘッドアンプは極めて少ない。
余談だが、ダイナミックオーディオ系列はPSE法に絡むPSE検査を自社で行う事を決定。すでに、製造時業者の登録を済ませ、検査機器も導入した。PSE法(電気用品安全法)に対し、脱法的な対策を要するより、正攻法で対処する方が良いとの判断。この判断に至らしめた要因としては、PSE検査認証サービスをおこなうメーカーがなかなか出揃わない事、PSE検査自体はそれほど手間のかかるものではないということが明らかになった事などが考えられる。私もできるなら、自社PSE検査を実施する方に賛成なので、ダイナの決断は賞賛に値する。これにて、自社PSE検査認証を実施するオーディオ店は、ダイナミックオーディオ、ハイファイ堂、ヒノオーディオの3店が確定。オーディオユニオン系列も自社PSE検査を検討中だが、現時点では確定ではない。テレオンは不明。ただ、私が各店の動向を観察し続けている限りでは、自社PSE検査認証への流れが強まっているように感じる。中古オーディオの大御所ダイナミックオーディオが自社PSE検査を表明した事により、この流れは一挙に加速するだろう。ま、PSE法についての最新動向は、また別の機会に特集するとしよう。
ダイナニュー秋葉原センターにて。ソニーのモノラルパワーアンプTA-NR1がなぜか1台だけ販売。特価11万円なので、たしかにこれは特価なんだが、1台だけでは・・・。同機は先々月、同店に2台ペアで35万にて販売されていた。1台が故障して、片割れだけになったのだろうか。右は2月初頭に入荷したADKの6段ラック。39,800円だった。この価格だけ見ればかなりのお買い得だったのだが、天板にはかなりの傷が。2台あったのだが、数日後には売れていた。
こちらは中野の中古AV専門店、フジヤエービック。CHORD(コード)のThe Choral Range(コーラルレンジ)シリーズが展示されていた。しかもブラックモデルだ。あぁ、美しいなぁ。塗装では無く、アルマイト仕上げなので、なおさら美しい。小型高性能のスイッチング電源回路搭載により、機能美溢れる極小筐体が実現されている。展示は私が訪問した2/24までの展示だったらしいので、現時点ではすでに撤収しているはず。なお、背面の接続ケーブルのうち、Blu-DAC64Mk2間のBNCデジタルケーブルには、タイムロードABSOLUTE(アブソリュート)が使われていた。このケーブル選択、当たり前といえば当たり前だ。タイムロードはCHORDの国内輸入ディベロッパー。世の中に満足出来るデジタルケーブルがないということで、タイムロード自らデジタルケーブルの開発に至った。それがアブソリュートだ。CHORDの真価を発揮するにはABSOLUTEでないとダメと豪語するほどのケーブルだ。なお、この展示試聴システムでは、アブソリュート2本使用によるクロックの同期が行われていた。
私はDAC64Mk2ブラックモデルを所有しているのだが、入手以来、同機の音質とデザインに官能を受けている。コーラルレンジにはフォノイコライザーShymphonicもラインナップされている。DACに続いて、フォイコをShymphonicにすれば、なかなかマニアックなオーディオシステムが構築できそう。けど、定価4767,000円はおいそれと手が出せるものではない。
フジヤエービックの店頭にはパイオニアのプラズマテレビPDP-436HDが陳列されていた。無駄な装飾が一切無いシンプルなデザイン。フルスペック43インチで30万円とは、薄型テレビもずいぶんと安くなったものだ。まぁ、それでも高額であるには違いないが。
CECAMP-3300が4台入荷。ゴールド/ブラック各2台。中古実売29,800円。現行品であり、別に珍しいものではないが、数多く入荷しているので目に留まった。私も幾度か試聴した事がある。ボリュームノブがデザイン的に好みではないが、音のいいプリメインアンプだと思う。LEFというCEC独自の回路構成を採用しており、安価ながらXLR入力にも対応している。この価格なら、2台まとめて購入し、バイアンプ駆動にも容易にチャレンジ出来る。実際、AMP-3300×2台によるバイアンプ駆動を紹介していたオーディオ雑誌があった。右は新品の展示実売例。38,000円。ヒノオーディオサウンドギャラリー店店頭にて。
中野ブロードウェイ階段に掲げられている3階のテナント一覧。フジヤエービックの入居している中野ブロードウェイは知る人ぞ知るマニアック専門店街なのだ。占い、オカルト書籍店、アンティークおもちゃ専門店、マニアック中古CD店、マンガ原稿専門店、セル画専門店、食玩専門店、映画ポスター専門店、アダルトショップ、アイドルブロマイド専門店、中古雑誌専門店。そして、古本マンガ書店の大御所「まんだらけ」の総本山でもある。
コイズミ無線にてAT-7000を撮影。先月、兵庫県の愛読者からPS300ユニット使用スピーカー設計のメール相談を受けた。ご自身が経営されているお店で使われるそうで、イベント時の大音量再生にも耐えられる耐入力に優れたスピーカーを望まれているのだ。その際、PS300に似合うハイCPなスーパーツイーターとして思いついたのがこれ。コイズミ無線が販売するAT-7000。ご覧の通り、大型のホーンツイーターだ。連続許容入力は100W。ライブ用途で使用するなら、AT-7000を2本シリーズ使用すれば良い。ダブル使用で連続許容入力は200Wとなり、ライブ用途にも十分耐えられる。
AT-7000は、私がオーディオに目覚めた頃からすでに存在していたユニットなので、裕に15年以上も製造されているロングセラーモデルである。たぶん、もっと長い歴史を持つユニットだと思う。6,352円という低価格ながら、本格的なツイーターだ。なんでも、このツイーターは元々、アイデンというメーカーが製造していたものなのだが、アイデンが解散したため、製造中止に追い込まれそうになったらしい。だが、このAT-7000、オーディオマニアのみならず、PAスピーカーなどの業務スピーカーに多用されているらしく、絶版されると困るという声が多く寄せられた。そこで、コイズミ無線が代行して製造販売を継続する事になったというわけ。業務用途の音響パーツで重要なのは、性能、耐久性に優れていることだけではなく、長期にわたり継続生産されること。壊れたとき、すぐに同じものに交換出来ることが求められるのだ。このユニット、非常に過渡特性に優れており、高域の浸透力が素晴らしいらしい。うん、この面構えならそんな感じがする。テクニクス8HH17G/5HH10はすでに生産終了で、店頭在庫も無くなった。フォステクスFT66Hも一昨年生産終了となり、店頭から姿を消した。安価で良質なホーンツイーターが姿を消している昨今、コイズミAT-7000は貴重な存在。私も使ってみたくなった。
あ、そうそう、T90A-EXが限定再入荷するかもという話が先々月から流れていたが、うわさはほんとだった。さっきコイズミのHPを見たら、コイズミ無線に限定10セット入荷したと告知されていたあ。欲しい方はお急ぎを!ついでにいうと、T500AMk2もようやく入荷したらしい。
先にも少し触れたが、テクニクスのEASユニットはすでに店頭在庫限り。かなり少なくなった。いつ生産が終了されるか危ぶまれつつも、店頭に並び続けたテクニクスユニット。しかしながらついに、2年ほど前から製造中止になっていた。つまり、オーディオ店での在庫限りとなっているのだが、その在庫も段々と少なくなってきた。コイズミの在庫は、写真に写っているユニットのみだ。手前よりEAS-20F10/EAS-20F100/EAS-7F10。これ以外はもう無いそうだ。テクニクスのユニットは、フォステクスの製品と並んで、自作スピーカー御用達のユニットだった。もうじき姿を消してしまうとは、ちょっと悲しい。特に、F100シリーズはボーカル帯域に秀でたフルレンジユニットとして人気があった。欲しい人は今のうちに買い込んでおくべし。
コイズミ無線では最近、コーリアン材の加工に積極的だ。これはドームツイーター外付け用のコーリアンエンクロージュアなるもの。この加工、専門の業者に委託して、NC切削マシンにて高精度加工しているらしい。NCマシンなのでかなり複雑な加工にも応じてくれる。寸法なども自由にやってくれる。フロントバッフルなどの大型の工作にも応じてくれるらしい。自分だけのオリジナルコーリアンパーツかぁ、コンデンサー固定アダプターなんか作ってもらったら面白そうだなぁ。
右は秋葉原ラジオセンター内のパーツ店で東京光音のスライドボリュームが多数展示販売されていた。店名は忘れた。小沼無線やアムトランスの筋の店だ。いままで気づかなかったなぁ。東京光音のスライドボリュームは原田加工所のVF-203にも用いられている高性能フェーダー。これでいつか、自作パッシブアッテネーターを自作したいと思っている。
ラジオ会館のキムラ無線。限定ユニットT90A-EXと専用ネットワークボックスNW-90が陳列されていた。これは2月17日の模様。T90A-EXはNW-90とのセット販売のみということで、数セット在庫しておられた。その後売れてしまったので現在は店頭から消えている。今月再入荷するらしい。ユニット本体より、ネットワークの方が高い。セット揃えると14万弱か。ふーむ。
2月中旬になって、完売したはずの限定ユニットFE206ES-Rが陳列されていた。ただ、これも先週時点ですでに店頭から姿を消している。P-208リングとセットで85,460円。これはけっこうお買い得だったかも。FE206ES-Rはご覧の通り、FE208Σ/FE208S/FE208SSと同様のサブコーン付きコーン紙となっている。コスト削減の意味合いがあるとかないとか。このユニット、元々は海外向けに製造されたユニットで、ふとしたことから急遽、国内限定販売されることになったとか。
右はキムラ無線に入荷したFIDELIX(フィデリックス)の新製品AH-120K。マニアならこの写真を見て察しがつくと思うが、テイクテイのスーパーツイーターBAT-1とフィデリックスのハーモネーターを組み合わせた製品だ。120KHzもの超高域再生能力を有しているとか。実売147,000円。
中央通り大交差点角の喫煙所SMORKERS STYLEが閉店することになった。開設されてより3年も経ったかぁ。そう、この喫煙所が出来た当初、秋葉原を含めた千代田区にて、路上喫煙禁止条例が施行された。全国に先駆けたこの条例、効果は絶大で、秋葉原でのタバコのポイ捨てが激減。代わりに喫煙スポットを設けてほしいという喫煙者の要望に応えて設置されたのが、SMORKERS STYLEだった。名残惜しいなぁ。
さてこちらは秋葉原名物おでん缶自動販売機。チチブ電気の脇に設置されている。昔は知る人ぞ知る名物だったのだが、テレビ放映などで人気沸騰。売り切れ状態が頻発。私は食った事無い。この自販機を管理しているチチブデンキ店内では、カートン単位での販売もやっている。おでんとパソコンが一緒に並んでいる。なんとも奇妙な店内なのだが、まぁ面白くていいんじゃないかな。
このおでん缶人気にあやかってか、秋葉原電気街口すぐのキオスクでおでん缶を販売しはじめた。これ、チチブデンキで売っているものとは別物。人気のあるものはすぐ真似される。
私の隠れ家的カフェ、中央通り沿いのCafeMOCOにて休憩。窓外には中央通り大交差点(名前が無いので私が勝手にそう呼んでいる)が垣間見える。真向かいには秋葉館がそびえ立っている。下界の騒がしさとは打って変わって、店内はとても和やか。飲み物の値段も安く、店内はお洒落で、器は和風の焼き物。秋葉原で一息付きたい時、お勧めのスポットですぞ。店内でPowerBookG4を使っている人がいれば、私かも。では、みなさんごきげんよう。
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