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オーディオみじんこ
オーディオ聖地巡礼記2006年4月下旬
ここでは、みじんこの足で稼いだオーディオショップ巡礼記をお伝え。巡礼地は秋葉原を中心とした東京都内のオーディオショップ最新情報、みじんこの目に止まった新入荷のオーディオアクセサリーや珍品、名機と謳われた中古オーディオ機器の入荷状況をいち早くご紹介!みじんこがオーディオ店で見た聞いたオーディオ業界裏話も。
2006.04.25
4月上旬オーディオ店の最新状況その4

こんばんは、みじんこです。4月は情報量が多くなったので、上旬と下旬に分割しました。さて、昨日の続き、オーディオ店最新情報をお届けします。今日はフジヤエービック、オーディオユニオン系列店、その他の最新動向です。

中野ブロードウェイにある中古オーディオ専門店フジヤエービック。PSEマーク無しでも買取り大丈夫との張り紙がしてあった。
同店はPSE騒動が表沙汰になった時点(2月上旬)から規制対象機器の買取りを中止していた。PSEに対し、いち早く反応した店だった。これが仇となった。中古品の買取りを控えてしまったため、同店の店頭販売品は著しく減少。人気商品はたちどころに売れてしまい、2002年以降に販売された製品ばかりが並ぶようになってしまった。ところが、3月中旬になり経済産業省がPSE法の暫定的緩和策を表明。大雑把に言うと、4月以降もPSE規制対象機器の販売続行ができるようになった。事態の推移を受け、同店は規制対象機器の買取りを再開。しかしながら、この1ヶ月あまりの空白はあまりに影響が大きすぎた。在庫の回復にはいましばらく時間が掛かりそうだ。
普段はゴールドムントなどの高級機器が並んでいる棚にはキーボードが並んでいた。出物だと思えたのは、マランツプリアンプAF-01くらいだった。普段はもっと多くの希少品が目につくはずなのに。
話変わって、ここはラフォーレ原宿店。私は雑貨収集の趣味もあるので、原宿近辺にもよく出向くのだ。久々にラフォーレ原宿店のF.O.BCOOPに立ち寄ってみたら、Cafe de F.O.Bは相変わらず営業していたものの、雑貨コーナーが跡形も無く消えていた。代わりに、服飾店が入居。F.O.BCOOPは私のお気に入りの雑貨店だっただけに、とても残念。それはさておき、びっくりしたのは新しい店の店頭に設置されていたスピーカー。巨大なバックロードホーンスピーカーだ。ロック系の音楽を鳴している。音の善し悪しはなんとも言えん。
左写真のバックロードスピーカーには、38cmクラスのウーハーとおぼしきユニットが2発搭載されている。フォステクス製と思われるが、はっきりと断定出来ない。私の胸丈ほどの高さなので、たぶん120cm程度の高さはあるだろう。かなりでかい。右は多数のユニットが配置されたバスレフスピーカー。上下2段が積み重ねられている。姿形からして、PA用途のスピーカーである。私はPA製品の知識を持ち合わせていないので、これが既製品なのか、なんなのかさっぱりわからない。ただ、スピーカーボックスの造りを見てみると、量産品と言う雰囲気ではない。自作品、もしくは、PA専門店の特注品と推察される。
ツイーターのフレームは樹脂製。MOTOROLA(モトローラ)のマークが刻印されていた。モトローラがスピーカーユニットを製造していたとは、つゆぞ知らなんだ。右写真はミッドレンジに相当するであろうユニット。これはたぶんアルパインのDDDS5だ。センターコーンが凹んでいる。公共の場に設置されるむき出しユニットの宿命である。このスピーカーを見たい人は、ラフォーレ原宿の2.5階に行ってみよう。
オーディオユニオンお茶の水店1階。昨日の巡礼記で紹介し忘れたので掲載。47研究所のフォノイコライザーModel4718が入荷。定価98,000円が中古59,800円。新品実売の値引きがほとんどないブランドであるし、中古でも滅多に見かけない製品。これはお買い得。ちなみに、私も4718を使っている。ただし、この4718、背面のロット番号を確認すると、ローインピーダンスカートリッジ向きの個体と判明。オルトフォンなどのローインピーダンスカートリッジには向くが、オーディオテクニカ系のハイインピーダンスカートリッジには向かない。

右は4階。MUSICTOOLSの充填材が入荷。同社は高級オーディオラックメーカー。自社のラックパイプ部分に充填し、制振効果を図るための充填材。もちろん、他社のラックやSPスタンドに充填してやっても構わない。不定形の樹脂の粒で、黒色をしている。比重は1以上あると思われるが、それほど重くはない。樹脂の素性など詳細は不明。たぶん、ポリプロピレンの粒。5kgで5,000円程度だったと思う。

オーディオユニオン吉祥寺店。デノンのアナログプレーヤーの新製品が入荷。型番はDP-300F。定価43,000円で、実売36,800円。比較的安価な部類のレコードプレーヤだ。アームはストレート。近年のアナログブームに呼応して、低価格製品を打ち出してきたのだろう。コアなオーディオマニア向きではなさそうに思える。入門用としての位置づけだろう。デザインはシンプルで好感が持てる。

右はテレオンサウンド110の3階。たぶん2月頃からだろうか、エソテリックの超高級ACプラグ/IECコネクターが特価販売されている。特価とは言ってもペア39,800円であり、おいそれと手が出せるものではない。定価はペア84,000円。たぶん、史上最高額のACプラグ/IECコネクターだろう。なお、同製品はオヤイデ電気の手によって開発された。

きょうはこれまで。ではでは。

2006.04.23
4月上旬オーディオ店の最新状況その3

こんばんは、みじんこです。先週の続き、オーディオ店最新情報をお届けします。今日はオーディオユニオン系列店の最新動向です。

オーディオユニオンお茶の水店4階。以前入荷していたデンテックのIPT-1500に値札が貼られていた。200V-100Vステップダウントランスだ。現行当時の定価456,750円に対し、中古258,000円。コンセントとインレットは取り外されて、筐体内部に仕舞い込まれている。筐体は鉄製と思われるが、けっこうしっかりしている。自分で好みのコンセントに付け替えてやれば、かなり面白そう。コンセント取り付け穴から内部が垣間見える。筐体内部には黄色い樹脂が充填されており、トランスはその樹脂内に封じ込められている。配線材は極太の銀線。たぶん、径2mmはあるだろう。

右はGe3要石(かなめいし)。世にも珍しい仮想アース装置だ。電源は必要なく、本体から延びているリード線をオーディオ機器の筐体にネジ留めしてやれば良い。私は使った事が無いので効果のほどは不明だが、Ge3のアイテム中でもかなりの人気を誇る。ということは、それなりの効果があるという事か。S/N感が向上したり、音像定位が改善されたりするという話を聞く。オーディオユニオンでも度重なる問い合わせがあったようで、数ヶ月前に店頭に並んだ。同店の他にも、多数のオーディオ店で見かける事が出来る。陶器製と思われる本体ケースの内部は不明。どういう仕組みで機器のアース電位を低下させるのか。なお、現行の要石は2世代目にあたり、初代要石は不格好なコンクリートの塊みたいな姿をしていた。私は以前、アコースティックリバイブのスーパーアースリンクRE-9というアース電位低下装置を使っていた事がある。RE-9はAC電源が必要で、機器のシャーシ電位を電気的な処理で安定化させるというものだった。ただ、このRE-9、使い方を誤ると感電したり、ブレーカーが落ちてしまったりした。トラブルが連発したからか、RE-9はRE-9Mk2に進化した後、絶版になってしまった。それを思うと、要石は電源を必要としないので感電の危険性はないはずだ。

オーディオユニオン新宿店。1階がセカンドハンズと呼ばれる店舗で、地下階がオーディオユニオン新宿店ハイエンドフロア。セカンドハンズは初級-中級機器やAV機器、DJ機器、ポータブル機器類の新品/中古品を扱う。ハイエンドフロアは文字通り、新品/中古高級機器やアクセサリー類を扱う。右写真は地下階の高級オーディオ機器陳列棚の一角。

普段より在庫数がずいぶんと減っている。機器間の隙間がずいぶんと目立つのだ。在庫減少の原因は第一に、同系列店において開催された決算セール。ただ、私が感じるに、例年の決算セールに比して明らかに在庫数の減少が著しすぎる。これにはPSE騒動が明らかに影響している。まず、規制開始前に買わねばと焦ったオーディオマニアが少なからずおり、規制対象予定機器が飛ぶように売れてしまった影響。マークレビンソンなどの人気ブランドに関して、この動きは特に顕著だった。中古品の入荷情報があると、現物確認無しに売約するマニアが少なからずいたという。さらに、同系列店が一時的に2001年以前の製品買取りを中止していた影響も大きい。さらには、ビンテージ機器の希少価値を見込んだユーザーが、下取り供出を控えてしまった事。これら複数の要因が重なって、店頭在庫が減少したものと思われる。なお、現在はオーディオユニオンがPSE検査の実施をおこなうことに決めたことと、経済産業省による同店へのビンテージ機器への規制緩和承認によって、在庫減の事態は解消に向かいつつある。

1階セカンドハンズのオーディオ機器類展示棚の一部。中古機器類がずいぶんと少なくなった。PSE騒動に踊らされた消費者が買いに走ったためと思われる。空いた棚を埋めるべく、小型スピーカーが陳列されている。
こちらはオーディオユニオン吉祥寺店。同店もPSE騒動の影響と思われる在庫減少が見受けられる。普段はフルサイズ機器で埋め尽くされている陳列棚が、小型スピーカーで穴埋めされていた。PSE騒動は中古オーディオ店にとって災難には違いなかったが、PSE特需とでも言うべき現象を生じせしめた。
オーディオユニオン吉祥寺店。マランツの最上級CDプレーヤーCD-7。1998年製で、当時の定価は45万円。中古実売179,800円。先月入荷して後、すぐに店頭から姿を消したのだが、なぜか再度店頭復活。新たな機体か、それとも購入キャンセルがあったのか。いずれにしても、中古出物が滅多に無い稀少機器であり、しかもこの価格なら即買いだ。1998年と言えば、TEACからVRDS-25xs、ビクターからはCD-XP999EXが登場。そしてこのCD-7。これら名機と言われるCDプレーヤーが一斉に登場した時期であり、一体型CDプレーヤーが成熟期を迎えた年と言えるだろう。次年度よりSACDが登場するのであるが。
こちらはオーディオユニオン柏店。久々の訪問。千葉県柏市に位置する。JR常磐線柏駅から南西方面、徒歩7分ほどのところにある。ビルの地下階にディスクユニオンと同居している。柏店は初級-中級機器のオープンフロアと、ガラスで仕切られた高級オーディオ機器ルームで構成されている。都内のオーディオユニオン系列店に比べると来店者は少ない。

柏店は今から9年ほど前、柏駅北側に独立した店舗として存在していた。私はその旧柏店でソニーCDP-XA50ESとMDS-30ESを購入。運送料をけちり、担いで持って帰ったのだ。手がもぎ取れるかと思うほど重かったなぁ。オーディオは 素直に送ろう 宅急便 それが身のため 機器のため

同店では極端な在庫量減少は見受けられなかったように思う。今回、私的には特に目につくものは見当たらなかった。

今日はこれまで。ではさいなら〜。

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